オラー！
今回はボリビアのコパカバーナからチチカカ湖の太陽の島と月の島ツアーに参加しました！
太陽の島と月の島とは
太陽の島(Isla del sol)はチチカカ湖最大の島で、月の島(Isla de la luna)は太陽の島の近くにある小さな島です。
太陽の島は地元ではインカ帝国発祥の地と言われており、その真偽は定かではないのですが、実際に太陽の島にはインカ帝国が残した遺跡や段々畑、月の島には神殿の遺跡が残されています。
いずれもコパカバーナからツアーでお手軽に行ける島なのですが、割と旅行者の評価が分かれるツアーとなっています。と言う事で今回は太陽の島＆月の島ツアーに参加してみました。
朝は昨日と同じ宿朝食を食べたのですが、物足りなかったので、港に行く途中でエンパナーダを購入。10ボリビアーノ(≒157円)。
中は肉と野菜の煮物がみっちり入っていておいしいと思いきや、レーズンが入っていたのでテンションだだ下がりでした。煮物にレーズン入れんな。
港。
ボクが昨日買ったチケット「Pachamama」の船は端っこの方にあるらしい。港の端に向かって歩きます。
船は見つけましたが、
目の前がミリタリーエリアです。
こんな所にミリタリーエリア？と思いましたが、数日前に読んだコパカバーナの情報を思い出しました。確かボリビアはチリとの戦争に負けて海沿いの領地を失い、行き場の無くなったボリビア海軍は今はチチカカ湖の防衛にあたっていると。いくらチチカカ湖が広いと言えど、活躍の場が海から湖になったらテンション下がるだろうな。
見た目ほぼ海のチチカカ湖ですが、やっぱり湖なので、淡水にいそうな鳥さんがいっぱいいます。
毛がもさもさしてる鳥さんかわええ。
ツアーは8時30分発で、ボクが来た8時10分には誰もいなかったんですが、どんどん人が増えてほぼ満席になりました。
船の上に18人、船内に25人前後乗れたと思います。船の大きさに対してちょっと不安な人数です。
また、島民の生活の足も兼ねているらしく、荷物を持ったおばちゃんが2人ほど乗っていました。
8時40分くらいに出発し、しばらくするとガイドの解説がありました。
スペイン語オンリーなので半分くらいしか聞き取れませんでしたが、おそらく以下のような事を言っていました。
- 太陽の島の北側(遺跡が多いと言われているエリア)にはもうここ3年観光客の立ち入りは許可されていない
- 太陽の島の南側にある遺跡には行く事が出来る
- しかしガイドと一緒でないと遺跡には行く事が出来ない(もしくは場所がわからない？)
- ガイド同伴はオプショナルツアーなので別途1人25ボリビアーノ(≒393円)かかる
ニュアンスは微妙に異なるかもしれませんが、周囲の人たちが「なにそれ」みたいな感じで顔をしかめたり苦笑したりしながら顔を見合わせていたので、方向性は合っていると思います。
他の方のブログでは、太陽の島でも普通に遺跡を見れていたので、これはツアー会社が金を取る口実だと思います。他のツアー会社はどうなのか分かりませんが、少なくともPachamamaでは申し込まないようにしましょう。
この場でそのオプショナルツアーに参加するかどうかを訊かれ、半分の人がツアーに参加すると言って追加料金を払っていました。ボクはこのガイドのがなるような一方的な喋り方が最初からクソ気に入らなかったので断ると、なぜか2回確認されました。確認されてもいらんもんはいらん。
耳障りなガイドはお金を回収するとさっさと下に降りて行ったので静かになりました。
船はめちゃくちゃゆっくり進みます。水の上だからスピード感がつかめませんが、おそらくママチャリより遅い速度です。徒歩よりはかろうじて速いくらい。
あの木は勝手に「消えたチチカカの木」と命名しました。消えてないけど。※猫叉マスターの曲名
10時10分くらいに太陽の島に到着・・・
しましたが、ボクはまだここでは降りません。実は太陽の島単体のツアー(半日)と、太陽の島＆月の島ツアー(全日)の両方のツアー客が同じ船に乗っていて、今ここで降りるのは半日ツアー組。ボクら全日ツアーはいったん太陽の島はスルーし、先に月の島に行きます。
更に小一時間船に乗って、11時にようやく月の島に到着。
ここまで片道2時間半。船の座席が固くて疲れた・・・。
島に上陸してすぐ、月の島の入島券を購入します。10ボリビアーノ(≒157円)。
月の島の滞在時間は1時間。12時に集合と言われていったん解散。
少し登ると遺跡があります。
この遺跡はインカ帝国の残した神殿跡と言われています。月の島自体が聖域で、王と聖職者しか立ち入る事が出来なかったとかなんとか。
しかし遺跡はほとんど表だけ。入口に見えてもハリボテみたいで部屋は無いか、あっても小部屋1部屋とかです。
もう見る所無いんだけど・・・。
遺跡の外に出て、島の高い所に向かってみます。
島にはけっこう住民がいて、その辺に座っていたり土産物を売っていたりします。
島の頂上にも特に何かあるわけではない・・・。太陽の島や本土が見えるくらいです。
これは家畜の家。
月の島は細長く、尾根の上を歩く感じで南北に小道が作られていますが、少し歩いたところでそろそろ時間なので折り返し。
月の島はてっぺんまで登っても何も無いので、この辺の遺跡を見下ろせるあたりまで登れば良いんじゃないでしょうか。
12時に月の島を出発して、また小舟で1時間、13時に太陽の島に到着。
ガイド組はここより南側の船着き場で降りて行きました。同じ場所で降ろしてくれたらガイドいなくても遺跡には行けるんちゃうん？
太陽の島は2時間。15時集合と言われてまた解散。
太陽の島も入島券を買わないといけません。10ボリビアーノ(≒157円)。
どこに行けば何があるかさっぱり分かりませんが、とりあえず目の前にある階段を登ります。
なぜか日の丸の船が土産物の中に・・・。
一応案内板があちこちに立っているのですが、どれも途中で無くなってしまったので、案内板に従ってどこかに行けるかどうかはわかりません。
太陽の島には普通に村があります。
電気も引かれているようでしたし、大きめの建物もいっぱいあります。病院や学校もあったみたいです。
多分ケータイ電話の基地局。
村を振り返った所。
「島の北部こっち」みたいな案内板に従って北へ北へやって来たのですが・・・
これ、片道1時間以内でどこにも辿り着かない事ない？(現在解散から45分)
ボクは同時に降りた他の観光客がとっくに見えなくなるくらいの速度で歩いて来たのですが、それでも何かそれらしき物には辿り着けそうもありません。
進行方向3時の方向に何かありますが、あれは帰りに寄りましょう。
とりあえず時間いっぱい行ける所まで行ってみます。
やっぱり何も無いな・・・。
でもこのひたすら茫洋とした雰囲気は割と好きです。
14時に折り返して、先ほど見えた建物に近づいてみます。
遠くから見て遺跡か何かかと思いましたが、近づくとただのコンクリート造りの展望台でした。
あっちが島の北側。
走らないと1時間じゃ絶対着かない。島の北側には立ち入れないんじゃなくて、辿り着かないの間違いではないだろーか。立入れなさそうな雰囲気じゃないし。
土産物売りが1人、観光客が1人。静か。
また町の中を歩いて、船着場に戻ります。
太陽の島にはカフェやレストランがいっぱいあるので昼飯を食べる事も出来ますが、なんせ2時間しか無いので、食事なんかしていたらそれこそどこにも行けません。
太陽の島にもアルパカさん。
船着場に戻って来ました。
これは「インカの湧き水」と言う胡散臭い名前が付いている湧き水。
まだ15時までちょっと時間があったので、高台に登ったり観光船を撮ったりして時間をつぶしました。
水がきれい。
15時、太陽の島を出発。
またコパカバーナまで長いなぁ・・・。この船足どうにかならないのか。
帰りも「消えたチチカカの木」を通ります。
この木、てっきり1本かと思えば、よく見ると2本の木が寄り添って立っていました。
16時半、コパカバーナに到着。
いやー、長かった。全体で8時間のうち5時間が船。移動日みたいなもんやん。
適当なレストランに入りました。
ここまで持参したクッキーで凌いでいたので空腹MAXです。
20ボリビアーノ(≒315円)のメヌー1品目、ソパ・キヌア。
ジャガイモ、タマネギ、ニンジン、キヌアが入っていました。
2品目、トルーチャ。
来た来た！期待していたトルーチャ(鱒)がやって来ました。これの為にちょっと高いレストランに入ったんです。昨日のショボい魚はトルーチャじゃない。
やっぱりトルーチャは脂がのってて柔らかい。でも米が少ないのがちょっと不満でした。
デザートはバナナのアイスのせ。
食べ終わると17時半。まっすぐ宿に戻りました。
太陽の島と月の島ツアーの賛否が分かれる理由が分かったような気がします。茫洋とした雰囲気の島を歩き回るのは割と楽しかったですが、移動が長過ぎで滞在が短過ぎなので、なんだか不完全燃焼感いっぱいで終わってしまう。その割には小舟がハード(席が固いし揺れる)なので疲労感がすごい。
値段に対するツアー内容としてはコスパ良い方なのかもしれませんけど、時間と体力に対してのツアー内容としてはだいぶコスパ(コストじゃないけど)悪いです。ボクは嫌いじゃなかったけど、人には絶対オススメしないです。
明日はラパスに移動します。では今回はこれにて(=’ω’)ﾉ
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