世界一周のお供に選んだのは「PENTAX K-70」!
このページではボクが世界一周のお供にPENTAX K-70を選んだ理由と、世界一周に出てからどんな過酷な状況に遭っているかを記録していきますw
人生の1/3以上をPENTAX(ペンタックス)のカメラと歩んできたボクが、世界一周のお供に選んだのはこれ!「PENTAX K-70」でした!
選んだ理由としてはこんな感じ。
- 防水防塵のアウトドアスペック!
- 軽い!
- お手頃価格のエントリー機
世界一周中は、そりゃぁジャングルを歩いたり、砂漠を歩いたりします。スコールにだって遭います。選んだ理由はなによりアウトドアスペックと言う言葉に惹かれたから!
あと、前に使ったことがあるK-7と比較してかなり軽い。ボクはカメラぶら下げて10kmも20kmも歩くのはザラですし、海外旅行中は盗難防止も兼ねて朝起きてから夜寝るまでカメラを身に付けています。少しでも負担が軽い方が良いんです。
PENTAX K-70との歩み
※新しい出来事があるたびに更新していきます。
2017年2月6日:PENTAX K-70がアマゾンから届く。
2017年2月14日:PENTAX K-70で撮った写真を初めてブログに載せてみる。
[日記]中国ビザ個人申請ー受領編 +PENTAX K-70試し撮り
2017年2月21日:PENTAX K-70と共に世界一周出発。
2017年3月27日:ベトナムでトレッキング中にストラップが壊れてPENTAX K-70落下、穴があく。同日中に瞬間接着剤で修理する。
[日記]サパからタ・バンへトレッキング?
2017年5月10日:ジャングル(タマンヌガラ国立公園)トレッキング中、遭難しかける。一緒に滑落したPENTAX K-70も泥まみれ。数日は電源のスライドスイッチがじゃりじゃり言ってたものの、掃除しながら使っていたら復活。
[日記]いざブンブン・クンバンへ!
2017年9月14日:唐突に電源スイッチのカバー部分がとれる。同日中に接着剤で復旧。
2017年12月~2018年1月:スペインのカミーノ・デ・サンティアゴを26日かけて歩くも、最後1週間ほど毎日雨。さすがのPENTAX K-70もマズいだろうと途中からザックにしまったりしたものの、レンズもファインダーも曇って見えない状態に。
毎日曇りが取れきれないまま、翌朝にはまた雨の中に出ていくと言った状況。さすがにヤバいと思って、ゴールに到着した日にはお米と一緒にジップロックに入ってもらいました。
トチ狂ったわけではなく、生米は吸水力が高いので、臨時のシリカゲルにもなるのです。豆知識。
15時間ほどお米と仲良くしてもらった結果、ファインダーの曇りもとれてどうにかなったみたいです。
2018年6月:アフリカのレソトで馬に乗ってトレッキング中、ストラップのネジが緩んで外れ、馬の上(推定1.5メートル)から岩の上に落下。
これによってレンズは壊れましたが、ボディは無事。レンズが全部衝撃を持って行ったにしても、あんなに派手に落ちてボディが無事とは思いませんでした。
[日記]レソトのマレアレアでホースハイキングとのどかな景色の中で起きた悲劇w
これだけやっても壊れてないって、さすがアウトドアスペックを名乗るだけのことはあるなと思います。「アウトドアスペックなんて言って、実際の耐久性どーよ?」なんて思ってる方、PENTAX K-70はマジで強いです。
このままPENTAX K-70と一緒に無事に世界一周できたら良いな!と思っています。頼りにしてますアウトドアスペック!
どんな写真撮ってるかは本編の世界一周日記をどうぞ。一応気合入れて撮った日の日記を何件かピックアップしておきます。
【ミャンマー】岩山のてっぺんに建物!ポッパ山を見に行った
【グルジア】世界遺産ゲラティ修道院と”世界遺産だった”バグラティ大聖堂に行った
【ポルトガル】シントラの世界遺産とユーラシア大陸最西端ロカ岬へ行って来た!
【ギニア】ギニアのカンカンからベイラへ移動&緑豊かなベイラに滞在
【ガーナ】ガーナのモレ国立公園でゾウを見るのだ!
【ナミビア】ナミブ砂漠のデッドフレイに早朝アタック!
世界一周から帰って来たPENTAX K-70
2020年2月、丸3年にわたる世界一周から帰ってきました。もちろんPENTAX K-70とともに!
3年間でK-70が置かれた環境あれこれ
上記の途中経過と重複する項目もありますが、まずは3年間の間にK-70が置かれた過酷な状況をざっくり挙げてみましょうか。
- 出国1ヶ月で山で落としてボディに穴があく
- マレーシアのジャングルで遭難しかけた際一緒に滑落して泥まみれ、その後スコールにあう
- 雨季の東南アジアでたびたび水没同然の状態になる
- スペインのカミーノ・デ・サンティアゴ、終盤1週間がずっと雨。一応ザックにしまうもほぼずっと水没状態
- モロッコでちょっとベンチに置いたら落とす(レンズは壊れる)
- サハラ砂漠で屋根の無い貨物車に乗り、K-70含む装備品すべて砂まみれ
- 西アフリカで灼熱の40℃越えの中で普通に持ち歩く
- ナミブ砂漠で砂まみれ再び、デッドフレイ(塩湖)で腹這いで撮影したので主共々塩まみれ
- レソトで乗馬中に岩に落とす(レンズは壊れる)
- 一緒に標高5,890メートルのキリマンジャロに登頂(うち4日は雨と濃霧)
- じめじめと雨が降り続く冬のフランスやイギリスで普通に持ち歩く
- 記録的な猛暑(40℃越え)のギリシャでもいつも通り持ち歩く
- 雨季になりかけのマチュピチュで主共々ずぶ濡れ
- 標高6,088メートルのワイナポトシ登頂
- トーレス・デル・パイネ国立公園トレッキング最終日、雨でずぶ濡れ
- 2月のアラスカ(氷点下25℃)でも持ち歩く
なんかむちゃくちゃですけど、ちゃんと元気に動作する状態で9万枚を撮影し、2020年2月に帰国しました。
帰国後のK-70の状態報告
まずは全体像。ちゃんとカメラの体を成してます。動くんだから当たり前ですけど。
一番気になるのはここですね。出国1ヶ月で落としていきなり穴があいた場所。
最初に適当に貼り付けた瞬間接着剤のパッケージに、瞬間接着剤を時々上塗りして補強する感じで使っていたら、ちゃんと最後までもちました。
相変わらず、電源ボタンのLED(緑&赤)の光が穴から漏れています。
穴があいたときの衝撃で、ストラップをかける所の接合部がパックリはがれていたので、ストラップをかける部分ごと樹脂系接着剤で埋めてしまいました。
これにより、底部にねじ込む式のストラップしか使えなくなりました。
穴があいた時に吹き飛んだ「◎」ボタンは無いままです。ボクは一切使わないボタンだったので不幸中の幸いでした。
吹き飛んだボタン以外で、一番摩耗が激しいのが「AE-L」ボタン。字が読めないどころか、黒の地も通り越して白くなっています。もはや何のボタンかわからない。
親指AF派と言うわけでもない(一時期やってたけど)のですが、どうも普段の撮影時に指が当たりがちみたいです。
その次に読めないのが内臓フラッシュを開けるボタン。ボタンに描かれていたはずのフラッシュマークが完全に消えました。
これもほとんど触らないボタンなんですが、何故消えてしまったんでしょう。
「MENU」と「INFO」ボタンはほとんど見分けが付かなくなりました。よく見るとMの端が残っているので、今はこれで区別していますが、これが消えると勘で押すしかなくなります。
再生ボタンは半分くらい見えているので、もうしばらく大丈夫そう。一番触ってるはずの十字部分はなぜか綺麗。微妙に凹んでるからでしょうか。
グリップは曲面部の模様が消えてツルツルに。
アイカップのゴムは、表に出ている部分は全部ちぎれて無くなりました。
ファインダーは表面コーティングの劣化なのかな?縁から白く変質してきていて、実は視野が超狭いです。掃除しても綺麗になりません。
一番キズが多いのが上面。キズは多いですが、全体的には妙にテカテカツルツルしています。
ホットシューカバーは記憶にないくらい序盤で無くなっていました。
いわゆる「黒死病」について
PENTAXのカメラでは、機種と個体によって、ある日突然“撮った写真がほぼ真っ黒になってしまう現象”が発生します。ユーザの間では俗に「黒死病」などと呼ばれています。
ぼくのK-70も出国後1年くらいで黒死病が出始め、症状が軽い時は20枚に1枚程度、酷い時期は5枚に2枚くらいの割合で写真が真っ黒になっており、ずいぶん心配しましたが、症状が軽くなったり重くなったりを繰り返しているうちに、いつの間にか(出国後2年くらい)で全く発生しなくなりました。
連写を繰り返せばなおると言う経験談もあるので、「黒死病=カメラの死」ではないようです。もし黒死病になってしまっても諦めずに、修理に出すなり様子を見るなり、民間療法(?)を試すなりしてみましょう。
と言う事で、ここまで無茶苦茶してもまだ普通に撮れてます。わざとやってるわけじゃないんですすみません…。
ただ、さすがに内部のパッキンとかが劣化してるのか、あんまりびっしょり濡らすと動作が不安になって来たので、最近は濡らさないように気を付けています。さすがに買い替えですかね。
ここまで無茶苦茶する人はなかなかいないと思いますが、PENTAX K-70の購入を考えている方は参考にどうぞ!
コメント
僕も2013年にK-30持って世界一周しました!楽しんでください!
>>そうさん
K-30!なんだか歴史を感じますね~。
めっちゃ楽しんでまーす(*´∀`)