南アのクランウィリアムからケープタウンに移動(2018年6月8日)

はろー!

今回は南アのクランウィリアムからケープタウンに移動しました!

本日の移動。

えぇ、海沿いの町イーランズベイに行くのはあきらめて、ケープタウンに行ってしまいました。ちょっと残念です。



朝7時過ぎに起きると、テントがぐしょ濡れでした。そんなに寒くなかったから、結露ではないはずなんだけど・・・?

対岸を見ると雲がかかっています。もしかしたらこっち側も、夜は霧がかかっていたのかもしれません。

テントがびしょびしょになってる朝はテンション下がりますね・・・(›´ω`‹ )

気を取り直してラーメンでも作りましょう。ネタ的に買ったは良いもののなかなか減らないナミビアのジャーキーをちぎって入れてみました。

なんと、一袋2.99ランド(≒26円)のラーメンなんです。

ラーメンは安すぎるからどうかなと思いましたが、普通に袋ラーメンでした。味が若干あっさり過ぎたので、ジャーキー入れてちょうど良かったです。

 

のんびりラーメンを食べて、びしょびしょドロドロのテントを畳んで、9時過ぎに出発。

キャンプ場を出ると、けっこうな勢いで霧でした。

9時過ぎてるのに、なんだか早朝みたいな錯覚に陥ります。

 

ツーリストインフォメーションには、昨日と同じおにーさんがいました。昨日と同じニット帽をかぶっています。きっとトレードマーク的なあれです。

ぼく「今日はイーランズベイに行けるのかな?」

ニット帽「わからない。メールを送ったけど、返事が来てないんだ」

ぼく(笑)

ニット帽「電話してみるね。」

ニット帽さん、2箇所に電話をかける。英語じゃないので内容は不明。

ニット帽「どこもやってないみたい。」

ぼく「なんでも良いから、移動手段は無いの?」

ニット帽「無い。高い料金を払えば個人タクシーで行ってくれるけど。」

ぼく(笑)

モロッコに降り立ってからもう4ヶ月以上、ボクの心はアフリカの大地のように広くなっているので、たいていの事は笑って済ませられるようになっています。

 

しかしまぁ、笑ってても仕方ないので、一人作戦会議です。幸いツーリストインフォメーションにはWi-Fiが飛んでいました。とりあえず心を落ち着ける為にツイッターを開くボク

さて、ボクが行きたかったイーランズベイとやらは、要するに海辺の小さい町なので、クランウィリアムなんて小さい町から行く人なんてそうそういないんだと思います。コンラッドさんはクランウィリアムで乗り継げるって言ったけど、彼は多分自家用車で行ってると思われます。

が、小さい町とは言えケープタウンに行く車くらいは出ているはず。正直、ナミビアのウィントフックを出てからこっち、毎日宿探しだけでなく車探しに時間と労力と精神を費やす日々に疲れてしまいました。もういい!ケープタウンに行く!

ぼく「ケープタウンに行く車はある?」

ニット帽「ケープタウンならあるかも。電話してみる。」

電話するニット帽さん。

ニット帽「ケープタウン行きの車はあった。もうすぐ来るから表で待ってて。」

ぼく「さんくす!」

時刻は10時半。昨日ボクがクランウィリアムに降り立ったのが11時過ぎくらいだったので、ケープタウン行きならそろそろ通りかかるんじゃないかと思っていました。




ケープタウン行きが決まったので、早速ネットでケープタウンの地図をダウンロード&宿探し。なんとか車がやって来るまでに適当な宿の予約まで済みました。都会の宿はネット予約に限ります。

15分ほどで昨日と同じような車がやって来て、ピックアップされました。料金はケープタウンまでで250ランド(≒2,091円)。スプリングボックからケープタウンにダイレクトで行くのよりも、合計180ランド(≒1,505円)も損した事になります。

 

それにしても、こんなに発展していそうな南アが、なんでこうも交通手段が貧弱なんでしょう。ケープタウンなんて都市に行くのすら1日1便、その経路上以外の町に行くにはヒッチハイクかタクシーチャーターしか移動手段が無いなんてビックリです。

日本で例えるなら、東京から熱海に行く手段が無かったので、東京から名古屋行きのバスに乗って、小田原で降りたけどやっぱり熱海への交通手段が無かったみたいなレベルの話です。もし日本でそんなだったら熱海の住民が怒りますよ!

ここまで交通網が貧弱なのは、ボクの経験ではタジキスタンくらいなものです。タジキスタンは行く前から予想できた分、タジキスタンの方がマシとも言えます。

 

車の中でいろいろ考えたんですが、もしかすると南アは公共・民間の交通網が発達する前に、庶民がリッチになって自家用車の所持率が高くなってしまったんではないでしょうか。

先進国だと、昔から長い時間をかけて公共・民間の交通網が発達⇒庶民への自家用車が浸透の順だったので、自家用車を持っても他の交通手段を使う習慣が残って、交通会社もちゃんと残った。

一方、西アフリカや中央アジアとかだと、公共の交通網も発達していないし庶民が自家用車を持っていないので、必然的に長距離移動の需要があって、民間の(というより個人の集まりみたいな)交通網が発達した。

南アは公共・民間が交通網を作るより先に庶民が自家用車を持ってしまったので、需要が少ないし習慣も無い。長距離移動したい時は家族や近所の人と乗り合って移動すれば良い・・・と言う感覚なのかな、もしかして。完全に勝手な解釈です。

 

途中の景色がまた良いんだこれが。

この辺は山の方に行くとまた景勝地があるみたいです。南アもレンタカー使えたら楽しそうだな~と思いました。

 

15時過ぎにケープタウン到着!

想像通り、かなり都会です。ビルヂングがたくさんありますビルヂング。

予約した宿まで1.5kmほどだったので歩いていると、前方の交差点が騒がしくなりました

デモです

横断幕には「2014年にイスラエルがパレスチナの子供たちを虐殺した事を忘れるな!」と英語で書かれていて、デモカーはイスラエルとアメリカを連呼しています。よくわからないけど、多分なんかアレな事を言ってるんだと思います。

イスラム系のデモなんて、マニュアル通りに言うなら旅行者が一番避けるべきものだと思うんですが、偶然ぶつかってしまったものは仕方ないし、なおかつボクが行きたいのと同じ方角に歩いて行くので並走せざるを得ません。疲れてるから早く宿に入りたいの!

デモ隊が歩く先々には、イスラエルとアメリカの国旗が敷かれていました。

もちろん、踏む用ですね。

写真を撮っていると、パレスチナ旗を手渡されてしまいました

ボクは断然パレスチナ側を応援しているので、旗を振るのはやぶさかではありません。

デモ隊に旗を振っていると、逆にデモ参加者から写真を撮られたり握手されたりしました。あきらかなアジア人が旗を振ってるのがめずらしかったんだと思います(; ̄ω ̄)

パレスチナ旗を持って歩くのはさすがにアレなので、踏む用国旗設置係の人に返しました。

ボクは現在のイスラエルの姿勢には反対ですが、イスラエルは建国の経緯がおかしいにせよ、国が出来てしまったものは仕方ないので、イスラエル側は国としてパレスチナの人々に全面的に譲歩して補償もして、共存の道を歩んでほしいと思っています。まあそんな一文で語れる話ではないんですけども。

 

宿到着。なんかえらい外観の宿ですが、こう見えてもバックパッカー宿です。

 

ドミトリー部屋はなんと手作り三段ベッド

ボクはたいていドミトリーのベッドは下を選ぶ派なんですが、今日は三段ベッドにテンションが上がって最上段を選びました≡\(‘ω’)/ワーイ!夜中にトイレ行く時に落ちないと良いな

 

宿の周囲は高い建物は無いですが、バーや飲食店が多いです。

 

宿の近くにはなぜかインド料理屋が何軒かありました。

ボリウッド・カフェって所に入りました。ハリウッドをもじって、インド映画の事を「ボリウッド」って言います。ボクはよくわかりませんが、壁紙は全面インド映画でした。

チキン・ビリヤニの写真につられて入ったのですが、店内にファラフェル・ピタがあったのでつい浮気してしまいました。ファラフェル・ピタ40ランド(≒335円)

ファラフェル・ピタ

ファラフェルは中東料理で、ひよこ豆を使ったコロッケの事。昔ヨルダンに旅行した時は、ファラフェルをパンに挟んだ物をよく朝食や弁当に買っていました。

南アフリカのインド料理屋で中東料理を食べる日本人ってなんなんだ・・・とツッコみながらいただきまーす。

・・・うーん、イマイチ

ファラフェルが揚げ立てなのは評価しますが、肝心の中身がポソッポソ。めちゃ固いのです。賞味期限を1年過ぎた冷凍コロッケみたい。

やっぱりインド料理屋ではインド料理を食べるべきだったな・・・他の人が食べてたタリーがおいしそうだったので、次はちゃんとインド料理を食べたいと思います(; ̄ω ̄)

ミルクシェイクも頼んでみました。29ランド(≒243円)

これうんまー(*´ω`)

そう、ボクは「がんばらない世界一周」などと言う毒にも薬にもならないコンセプトを掲げているのに、ここ数カ月(主にセネガルより南)で物が足りない生活に慣れてしまったので、がんばってるつもりはないのに割とストイックな生活になっている事に気付きました。

このままだと「がんばらない」を名乗れなくなってしまうので、南アではシェイクとかスイーツを食べて、がんばらない事をがんばる活動をしようと思います。

 

夜に共用スペースで日記を書いていると、ナミビアでご一緒したモコさんが唐突に登場。偶然同じ宿だったようです。マジでびっくりしました。

モコさんは明日南アを出ておフランスへ旅立つそうなので、ちょうど今日入れ違いで再会できて良かったです。ケープタウンの観光情報もいろいろ教えて頂きました。

 

さて、移動に苦労しましたが1週間ほどケープタウンに滞在して、ケープタウン観光&東アフリカ北上の情報集めをする予定です。まぁまずはびしょびしょのテントを干したいんですけど

では今回はこれにて(=’ω’)ノ

コメント

  1. Tom より:

    ついにケープタウンですか! ほかのバックパッカーに比べていろいろ寄り道しながらだからついにって感じがよりしますよー
    woltさんがピンチの時にやる一人作戦会議ってやつが結構気に入ってます!
    今回も解決方法見つかって何より。
    インフラの道路が出来上がってればバスを通すのは簡単なのでニーズが少ないってことなんでしょうね。僕はwoltさんのブログを読んで逆に西アフリカの人たちのたちの助け合いや知恵や生命力みたいなものに感心してます。道路も整っていないような区間でもぎゅうぎゅうで車に乗りあったり、鉄鉱石運搬の貨車に乗りこんだり、バスが壊れそうなほど荷物を積んだり、バイクタクシーで一人づつ運んだりと、インフラがない分だけ無茶苦茶頑張ってるなぁって思います。公共インフラがないエリアはヒトの移動はあんまりないだと思ってましたよ。

  2. wolt より:

    >>Tomさん
    おぉ…よくぞそんなにアレな移動を覚えてて下すって…(;゚ω゚)
    確かに、助け合い精神と言えばそうですよね。無理してでも運ぶ!みたいな。
    そう言えば、西アフリカは街へ買出しに行った帰りのような人も多かったですが、南アは小さい町でも立派なスーパーがあって、スーパーにホームセンターにあるような物も売られてるので、物に恵まれていると言う点でも移動が不要なのかもしれません。