トルコのアランヤから北キプロスに高速船で入国!(2019年7月15日)

めるはば!(北キプロスは実質トルコ)

今回はトルコのアランヤから北キプロスのレフコシャに移動しました!

 

今回の移動。高速船でアランヤからキレニアへ。更にちょっと陸路移動してレフコシャまで。全部で220kmくらい。

 




朝飯は、昨日なんとなく買ったチルドのポテトサラダ。

野菜はいっぱい入ってるけど、あんまりおいしくないな・・・。量が多いのでパンでごまかしつつ流し込みました。

バルコニーで朝飯食べていたのですが、ふと外を見ると、とんでもない植物が目に入りました。

おい5階建てビルの屋上だぞそこ

上から伸びて下に届いたのか、下から伸びて上に届いたのか、どちらにせよ長過ぎです。なんだあれ。

 

8時20分に宿を出発。

海沿いに遊歩道があります。アランヤはのんびりジョギングでもしたい町だったなぁ・・・。移動が連続3日目になると、心身ともにツラくて仕方ないです。

なんかもじゃもじゃした建物

アランヤは植物が育ちやすい気候なの・・・?

 

さて、今日はトルコのアランヤ(Alanya)から北キプロスのキレニア(Kyrenia)に行く船に乗りたいのですが、分かっているのは「AKGUNLER」と言うフェリー会社の名前と、フェリー会社名をグーグルマップで検索して出て来た3つのスポットの中で、一番それっぽい所に差したピンのみ。港の場所もイマイチ分からない。

グーグルマップってまるで信用できなくて、口コミが少ない(=実際グーグルマップを利用してその場所に行った人が少ない)スポットなんか、行ってみたら跡形もないとかよくある話です。でもとりあえず2kmほど歩いて向かいます。

 

うーん、この場所のはずなんだけど店は閉まってるしあきらかに違うよな~と思いながら道の反対に渡ったらありました2階に

 

場所はここ。

 

無事チケット購入。280リラ(≒5,271円)。

め、めちゃめちゃ高ぇ・・・。とは言っても、Direct Ferriesで検索した時は54.02ドル(≒5,825円)って出て来たので、それより安いんですけどね。

ぼく「港はどこ?」

店の人「この前の道をまっすぐ300メートルほど行って・・・」

ぼく「うんうん」

店の人「左手に出国審査がある

道端にいきなり出国審査があるの!?Σ(‘ω’ノ)ノ

普通はフェリーターミナル(チェックインカウンターや待合室、カフェなど)があって、出国審査とかの建物はその奥にあるんですけどね。本当にそんな郵便局みたいな感覚でいきなり道端にあるんでしょうか。

ボクがきょとん顔していたせいか、2回説明されました

 

とりあえず言われた通りの道を歩いて行きます。

観光客向けの帆船型ボートがいっぱいあり過ぎて、マストのシルエットがなんだか雑木林みたい

本当に、いきなり左手にそれっぽい建物が現れました。さすがに門の向こう側にありますけど。

これ以上近付いて写真撮ると怒られそうなので雰囲気だけ。

場所はここ。

実際は道の北側にありますけど、おおむねこの場所です。

振り返ると目立つ建物があります。なんかの観光スポットっぽい。

 

どこでチェックインするんだろう?と思ったら、イミグレの建物の手前半分にチェックインカウンターが入っていて、奥側がイミグレでした。チェックインしてボーディングパスをゲット。

これは直接ここに来ても買えるんだろうか?まぁ値段は一緒みたいだから、先に買っておいた方がチェックインはスムーズですけど。

時刻は9時半。事がスムーズに運び過ぎてしまいました。11時出港なのでもう少し時間が・・・

と思っていたら、9時50分くらいに周りで待機していた乗客が動き始めました。ついて行くともうイミグレーションが開いています。出港の22分前にようやく開いたロードス島のイミグレーションとは全然違いますね。

荷物検査と出国審査を滞りなく終えて船へ。

おぉ、またフェリーじゃなくて高速船ですね。

この時点で10時10分。早いなオイ。

1泊して通り過ぎるだけのアランヤの風景。

ほんと、ここはのんびりしたかった。このアランヤ→キレニアの船が週に2便しかないので、スケジュールの融通がきかないんですよ。

高速船内部。

乗った瞬間「あ、この船はアカンやつ」と思いました。天井が低いのと・・・臭い?これは酔いやすい船ですよ。

腹が減って来たしヒマだったのでサンドイッチ購入。15リラ(≒282円)。

おいしくはない。特に具のチーズとソーセージがいまいち。空腹を満たすためのサンドイッチって感じ。

 

乗船開始が早かった割には出港は遅れて11時20分に出発

前回のロードス島→フェティエの時みたいに低速モードになる事は無かったのですが、けっこう揺れる。これは起きてるとまずいなと思ったので、さっさと寝てしまいました

 

なんと3時間も寝てしまい、起きたら14時20分。グーグルマップを見るともうキプロス島が近そうだったので、あとは小声で歌ってやり過ごしました。何度かこのブログで触れてますけど、歌うと乗り物酔いしないんですよ。これは乗り物酔いする人みんなに知ってほしい。

 

15時、北キプロスのキレニア到着!

高速船は、旅行者っぽい家族連れやカップルが多かったです。あと電動自転車にキャンプ用品積んで押してるおっさんとかいました。意外と旅行者チックな乗客が多かったです。

 

イミグレの窓口が2ヶ所しか開いてなかったのですごく時間がかかりましたが、入国審査自体はあっと言う間。入国審査官とのあいさつ以外の会話は「おいおいパスポートがフルじゃないか」「いやフルじゃないっすwww」のやり取りだけでした。

56カ国目、北キプロス入国\\\└(‘ω’)┘////

北キプロスのハンコをパスポートにもらっちまった・・・すまねぇギリシャ兄貴。もうギリシャのイミグレは通れないかもしれない

 

お勉強タイム~北キプロス

実はですね、北キプロスはちゃんとした国として認められていません。認めているのはトルコのみ。要するに未承認国家と言うやつです。

キプロス島の南側はキプロス共和国と言って、こちらはEUにも加盟している正式な国家なんですが、北キプロスは1970年代半ばの政治混乱に乗じてトルコが占領し、半ば勝手に設立した国なのです。

もともとキプロス島にはギリシャ系住民とトルコ系住民が暮らしており、今もトルコが背後に付いた北キプロスと、ギリシャが背後に付いた南キプロス(キプロス共和国)で合併に向けて調整が進められていますが、目途は立っていません。

そんな感じで特にギリシャは北キプロスを認めていないため、北キプロスのハンコがパスポートにあるとギリシャのイミグレが通れないともっぱらの噂です。

とは言っても、別にギリシャ以外のEU圏から出入りしたらギリシャのイミグレを通らなくても入国できますし、あんまり関係無いかなって事で、普通にパスポートにハンコもらいました。またギリシャに行きたくなったらイタリアから船かな。

 

とりあえず港から出ます。

あんだけ乗客がいっぱいいたのに、もうみんなどこかへ消えてしまいました。

今日はここから首都のニコシアに移動したいのですが、オトガル(バスターミナル)がどこにあるか見当も付いていません。とりあえず人に出会うまで歩きます。

 

今日乗ったフェリー会社を見つけました。トルコに戻る時はここでチケットを買えば良いんだな。

 

あれが多分、北キプロスの国旗

ほとんどトルコ国旗の赤白入れ替えただけやん・・・!

最初の交差点にいたおじさんに道を尋ねました。英語は1ミリも通じませんでしたが、方角だけ分かりました。あと、北キプロス側の首都はニコシアでは無くレフコシャだと言う事も知りました。

 

お勉強タイム②~分断された首都

キプロス共和国(いわゆる南キプロス)の首都はニコシア。キプロスの島の中央やや北寄りに位置しているのですが、北キプロスと南キプロスの境界線は、この首都ニコシアを分断する形で走っています。

そのため、同じ町なのに北半分は北キプロスの首都レフコシャ南半分は南キプロスの首都ニコシア、となっているのです。ニコシアでどっちも通じるかと思ったら、北キプロスでは完全に「レフコシャ」でした。

 

どこにあるかわからないバスターミナルを目指して歩きます。

海からむわっとした風が吹いて来て、草むらでは何かの虫がジージー鳴いています。なんだか世界が滅んだみたいな空気。

人に聞こうにも誰も通りかからない・・・と思っていたら、客を乗せていないマイクロバスが横にやって来て、「どこに行くんだ?」と聞いて来たので「レフコシャ」と答えると、「5リラ(≒94円)でバスまで連れてってやる」と言われました。場所がわからないので仕方ないです。連れて行ってもらう事にしました。

 

バスターミナル・・・と言うかただミニバスが集まっているだけの路上に到着。ボクが拾ってもらった場所からわずか300メートルほどでした。

5リラはまぁ、情報代みたいなもんですな。

場所はここ。

このピンが立っている場所から西側の路上に、ミニバスがずらっと並んでいます。

レフコシャ行きのミニバスはすぐに見つかりました。レフコシャまで8リラ(≒151円)

このチケットは乗車後しばらくしてから確認されるので、大事に持っておきましょう。

ミニバスは全然満席じゃなかったけどすぐに出発。途中で客を拾ううちに満席になっていました。

 

小一時間でレフコシャ到着。

オトガルまでは行かずに、レフコシャの城壁の北側、みんながぞろぞろ降りた場所で一緒に降りました。

 

事実上は不法占拠の国・・・とは言いつつも、ちゃんと人の生活があり、発展しています。

西サハラでも感じた不思議な感覚。国があやふやでも社会は確かにある。国って本当はすごく不確かな物なのかもしれない。

宿は30分ほど探し回って、100リラ(≒1,883円)の宿に落ち着きました。

掃除が行き届いてなくてちょっと汚いんですけど、冷蔵庫があってWi-Fiが速いので許しちゃいます。

疲れたので食事はお菓子になりました。

疲れるほど食事が雑になる。

 

さて3日連続の移動が終わったので、明日はレフコシャ(ニコシア)観光です。北キプロスから南キプロスは入国できるのかな?では今回はこれにて(=’ω’)ノ

コメント

  1. 奈良miu より:

    セブの語学学校で台湾人に囲まれながら(今は夏期休暇らしい)お勉強中です。
    なんか、台湾人(未承認国家)と中国人(台湾が認められない主要因の国)が普通に話してるとこみたり、中国人から北朝鮮(いわずもがなの未承認国家)に旅行いった話(中国か日本の旅行会社通せば行けるんですね)聞いてると国家ってなんだっけって気分になります。

  2. wolt より:

    >>奈良miuさん
    台湾人と中国人が同じ場にいると、こっちがハラハラしちゃいますw
    でもまぁ、個人間だと意外と普通なんですよね。不思議な事に。北朝鮮は国籍によっては入国できないみたいだけど、日本人と中国人はかなりイージーみたいですね。ガイド(見張り)付きですが。旅行者界隈で割と人気です。
    あちこち行けば行くほど、事情を知れば知るほど、国家ってなんだっけって気分になるし、独立国だからって幸せになれるわけでもないんだなって思います。