今日は朝川沿いに北上してなんとかっていう、ガイドブックに載ってる土産物屋を歩いて目指す。別に行きたかったわけじゃないけど、目標として。川沿いを歩きたかったし。結局中には入らなかったけど。
結局土産物屋には入らなかったのかよ!というかどこに行ったのか不明です。川沿いにはプチ水上集落みたいな家が並んでおり興味深く観察しました。写真はめちゃくちゃ手ブレしていますが。
昼前に宿に戻って洗濯。その後、腹へったなーと思いつつうつらうつらしていると、バランが来て『日本人の友達が今来てる。みんな遺跡に行く。金はかからない。』的な事を言われて、目が覚め切らないままカメラとカメラバッグをひっつかんでついていく。
テンション高めのバランさんに気圧されて、とりあえずついて行くことに。
(トゥクトゥクに乗って)若い男女2人が待っていた。ジュンさんとワタルさん。とりあえずあいさつしながら乗り込んで、道中飯をおごってもらったりしつつ、2人から話を聞く。
なかなかにあつかましいガキですねぼく。
2人は前にボランティアでやってきた村に恩返し(逆じゃね?と思ったけど、2人がそう言ってたのでそのまま書く)するため、いろいろ救援物資を持ってやって来たらしい。しかも、今日やって来て、夕方にはプノンペンに行くと言う。物を届けるためだけにやってきたらしい。
当時のぼくは「ボランティアで来た時にお世話になった村に”恩返し”」と言う表現が不思議だったのですが、今ならこの表現がよくわかります。ボランティアだろうが善意だろうが、外国人が受け入れて貰えるとは限らないこと。外国人として受け入れてもらえるということが、どれほど有難く感じるかを。
この時のワタルさんは30代前半、ジュンさんはぼくとほとんど変わらない20代前半でしたが、さらっとそういう表現をする2人はとてつもなく立派な人たちだなぁと思いました。
行き先は、遺跡地帯の中にある、NGO Japanがつくった(?)エイズ村。エイズ患者と、地雷で足を無くした人達の村。なかなかヘヴィな話だなと思っていたら、『明るくて陽気な人達』との事。カキ氷器持って来たらしく、途中の店で氷とシロップゲット。
行先のエイズ村はアンコールワット遺跡群の中にある場所ですが、ゲートを通る時は同行のバランさんが何やら事情を話してそのままみんなで通過。昨日「これで見納めだな」と思った遺跡地帯をまた通り抜けました。
途中からバイクを降りて、あまり踏みかためられてもいないような、砂道を歩く。
村の入口には看板がいろいろ立っていました。
日本を出てまだ1週間も経っていないのに、もう日本語の看板が目新しい気がしているぼく。
村と聞いて、もっと大きい物を想像していたが、草むらをちょっと切り拓いただけみたいな小さくて細長い村で、細長過ぎるため全体は見えなかったが、見える範囲では4,5軒の家しかなかった。
にこにことえらく愛想の良い人達で、明るく静かに話す。写真もちょっと撮らせてもらう。
一家族のゆるい集合写真を撮らせてもらったんですが、掲載はしないでおきます。
(持ってきていた物を)いろいろと配ったとこで、カキ氷器のフタを忘れて来た事に気付いたらしい。仕方ないので砕いた氷をコーラに入れて皆で飲む。
コップなんて洒落たものが無いので、持って来たプラスチック製のお椀になみなみとコーラを入れて回し飲みしたのだけど、この時ジュンさんが周りに聞こえないように短く「別の容器使おうか?」と耳打ちしてくれました。一瞬何のことか考えた後、エイズのことだと気付きました。なんてすごい配慮の同年代…!
でもジュンさんには小声で断り、まわって来たコーラを頂きました。昨日同様の炎天下。氷山のような氷がざぶざぶ浮いているコーラは美味しかったです。エイズは唾液では感染しない。一般的な接触や、プールなどでの感染も無い。小学校だったか中学校だったか、ちゃんとエイズ学習の時間を設けてくれた学校に感謝しました。
村からの帰路。先頭からジュンさん、バランさん、ワタルさん。
帰りのトゥクトゥクでは、ぼくのカメラを使って4人で写真の撮り合いをしました。当時スマホが無いので、誰かのカメラを使って撮り合うしかなかったのは、今では不思議な感じがしますw
そのままタクシーのたまり場みたいな所へ行き、バランが交渉して2人は帰る事になった。
このお二人の、人間性の高さは本当に衝撃でした。今のぼくはもう当時のワタルさんより年上になったわけですが、どう考えてもそんな高い人間性はありません(^^;
21時半頃、停電した。
乾季も終わりに近い季節のカンボジア。遠くで稲光がバンバン光っていた夜でした。
コメント
学校で習ったことって意外なところで役に立つので義務教育って結構しっかりしてるんだなぁと最近実感します。
(私の場合は泳ぐの苦手なりに息継ぎしながら泳げるようになったプールの時間に感謝してます。欧州、学校によるけど体育の授業あってもなかなか水泳までしないみたいで)
パイセンがリアルタイムで1人海外旅してた時はからくりのみんなで凄い凄い行ってましたけど結構いろんなトラブルや体験があったんすね
次回も楽しみにしています。
小中学校の体育の幅広さも後々役立つよね!
義務教育ありがてぇ…と実感することはその後もよくあるけど、初めて感じたのがこの時のエイズについてだったと思う。
あんまり学校で旅行の話した覚え無いんだけど、そんな言われてたんだw
コメントありがとう!
見返して読んでも、楽しいです。
>>junさん
いつもありがとうございます!
見返してまで読んで下さるなんて感激です…!