西アフリカを旅行してきた!
世界一周中のwolt(ウォルト)です!2018年2月19日から5月21日までの期間、西アフリカの一部の国を旅行したので、その時の体験をもとに旅行に役立ちそうな情報をまとめてみました!
西アフリカのここがスゴイ!
※あくまでもボクの主観的な印象です。
- 治安はかなり良いぞ!アフリカで一番安全な地域かも!?
- 旅行者がほとんどいないぞ!おかげで移動が過酷なんだ!
- 大半で英語が通じないぞ!すごく困る!
- 観光地はあんまり無いぞ!その分のんびり旅行できるんだ!
- 食べ物はけっこうおいしいぞ!安いし多いし大満足だ!
西アフリカは本当に旅行者が少ないです。その分良い事も悪い事もあります。
参考:滞在した国・都市(時系列順)
- モーリタニア:ヌアディブ、シンゲッティ、ヌアクショット
- セネガル:サン・ルイ、ダカール、バンブーン、カオラク、タンバクンダ
- ギニア:クンダラ、ラベ、マムー、ダボラ、クルサ、カンカン、ベイラ、ヌゼレコーレ
- コートジボワール:ダナネ、マン、ダロア、ヤムスクロ、ディンボクロ、アビジャン
- ガーナ:ケープコースト、クマシ、タマレ、モレ国立公園、イエンディ、ホホエ、アクラ
目次
基本情報
西アフリカの範囲
西アフリカは、アフリカの上半分から地中海沿岸国を除いた、西側の国の事を言います。国連の分類では、下の図で黄緑色の範囲が西アフリカです。
※図:GNU Free Documentation License
国名で言うと、モーリタニア、マリ、ニジェール、セネガル、ガンビア、ギニアビサウ、ギニア、シエラレオネ、リベリア、コートジボワール、ガーナ、トーゴ、ベナン、ブルキナファソ、ナイジェリア、カーボベルデの16カ国です。
ボクは偉そうに「西アフリカ旅行してきた!」と言っていますが、ボクが旅行したのはこのうち5カ国です。
宗教
宗教はイスラム教率が高いです。
キリスト教の方が多い国はリベリア、ガーナ、ベナン、カーボベルデで、イスラム教とキリスト教が半々くらいなのがナイジェリアとコートジボワール、独自宗教が多いのがトーゴです。それ以外の国はイスラム教が主要な宗教です。
観光地情報
西アフリカには何がある?
旅行者的に一番気になるのが観光地。何があるの?って話ですね。
ハッキリ言うと、西アフリカには派手な観光地はありません。派手な観光地と言うと、東アフリカならダナキルとか、ビッグ5が見られるサファリとか、ビクトリアフォールズとか、そんなのです。
もう一回言うと、西アフリカにそんな派手な観光地はありません。これが、西アフリカに旅行者が少ない理由でもあります。
とりあえず、ボクが知る限りの主要な観光地(自分が行っていないのも含め)をざっくり挙げて行きます。旅行を計画している方は参考にどうぞ。ちなみに、なんとなく上からオススメ順に並べています。
ガーナ沿岸ゴールドコーストの要塞群
ガーナの沿岸はかつて”ゴールドコースト”と呼ばれ、良い意味(金や香辛料の輸出)でも悪い意味(奴隷貿易)でも欧州諸国と活発に貿易が行われていました。
ガーナの沿岸部には、その昔に拠点として建築された要塞が今でも残っており、一部は世界遺産に登録されています。正確な世界遺産名は『Forts and Castles, Volta, Greater Accra, Central and Western Regions(ヴォルタ州、グレーター・アクラ州、セントラル州、ウェスタン州の城塞群)』です。
ボクは1番有名で行きやすい1つを訪問しました。その時の日記はこちら。[日記]ガーナの世界遺産「ケープコースト城」を観光!
セネガルの奴隷貿易拠点の島
セネガルには奴隷貿易の際に拠点として使われた島が2つあります。1つは世界遺産に登録されているダカール近郊の「ゴレ島」、もう一つはセネガル南部にある「カラバン島」です。
ボクはゴレ島しか行っていないのですが、セネガルで日本人宿を経営している方によるとカラバン島の方が良いようです。他にもセネガルの観光地がいろいろ紹介されているので、併せてこちらもご覧下さい。[外部リンク]アフリカ旅行ガイドブック「セネガル観光地15選」
ボクのゴレ島の日記はこちら。正直あまり運に恵まれなかったので、できれば検索して他の方のブログを探した方が良いです。[日記]セネガルの世界遺産ゴレ島に行って来た!
マリのドゴン族ツアー
マリにはドゴン族やその他の民族の村を訪問するツアーがあります。
ボクはマリに行っていないので具体的な事は知らないのですが、民族ツアーを目的に西アフリカに来る人は多いですので、多分それなりに良いんだと思います。
モーリタニアのアイアン・トレイン
これは観光地ではないのですが、モーリタニアには「アイアン・トレイン」と呼ばれる鉄鉱石を運搬する列車が走っており、その貨物車に乗るのが旅行者に人気です。
砂埃と鉄粉にまみれるのでなかなかハードですが、砂漠の中を屋根なしの車両に乗って突っ走る、アトラクション的なわくわく感と爽快感があります。
実際にアイアン・トレインに乗った時の日記はこちら。[日記]アイアントレインでヌアディブからアタール経由シンゲッティへ!
その他各地のサファリ等
西アフリカにも、東アフリカと同じように国立公園や自然保護区があり、サファリを楽しむ事もできます。が、東アフリカのように旅行者が行きやすいようにはなっておらず、交通の便がめちゃくちゃ悪かったり、公園内での移動手段がレンタカーや車チャーターしか無くてめちゃくちゃ高額だったり、しかもそれでいて動物との遭遇率は東アフリカより低くて見れるか分からないと言う、妙にストイックなサファリが多いです。
西アフリカのサファリで比較的評判が良いのが、ガーナのモレ国立公園。
ここも交通の便はあまり良くはなく、乗合バスやタクシーを乗り継いで行く形になりますが、入場料やガイド料などは良心価格で、なおかつゾウとの遭遇率は高いです。
とは言っても、やっぱりサファリの魅力で言うと東アフリカに劣りますので、西アフリカに来るメインの目的に据えるのはちょっとオススメしません。
実際にモレ国立公園に行った日記はこちら。[日記]ガーナのモレ国立公園でゾウを見るのだ!
西アフリカの魅力は文化
と言う事で、ざっくりと西アフリカの大きい観光地を紹介しましたが、やっぱり派手さは無いなと言う感じです。
しかし、セネガルは音楽や洋服、絵画などの文化が発達していて、数々のアフリカ楽器やアフリカらしい絵画をお土産に買う事ができたり、市場にはアフリカ全土~インドからやって来た布があふれかえっていて、自分で布を選んで仕立て屋に持っていき、好きな服を仕立ててもらう事なんかが出来ます。
実際、ボクが出会った中にはアフリカ音楽を学ぶ目的で来た音楽関係者や、アフリカンな服を仕立てて日本に持って帰った服飾関係者がいました。ボクは音楽にも服にも疎いのでピンと来ませんでしたが、西アフリカの文化はその道のプロの目から見ても魅力的なようです。
西アフリカは、華やかな観光地が無い分、観光はせずにのんびり文化を楽しむ地域だと思います。
ビザ・国境越え
西アフリカのビザ事情は日々変わります。ここに記載している情報は2018年前半の物です。
西アフリカの大半の国はビザが必要
西アフリカで唯一、日本人がビザ不要で観光できる国はセネガルだけです。それ以外の国では必ずビザが必要になります。
なお、国境でのアライバルビザが取得できるのはモーリタニア、ガンビア、シエラレオネです。それ以外の国では事前のビザ取得が必要になります。国境で取れる国でも、特定の国境でしか取れなかったり、先にとっておいた方が安価な場合もあるので、事前に要調査です。
ボクが取得したビザの申請方法一覧
ボクが取得したのは、モーリタニア(@国境)、ギニア(@ダカール)、コートジボワール(@ダカール)、ガーナ(@アビジャン)の4つです。それぞれ別のページにまとめています。
[レポート]西サハラ(モロッコ)からモーリタニアへの国境越え情報まとめ
[レポート]ギニアビザ(inセネガルのダカール)の取り方まとめ
[レポート]コートジボワールビザ(inセネガルのダカール)取り方まとめ
[レポート]ガーナビザ(inコートジボワールのアビジャン)取り方まとめ
西アフリカ旅行に必須のイエローカード
西アフリカだけでなくアフリカ旅行に欠かせないのが、黄熱病の予防接種を受けた事を証明するカード(通称:イエローカード)。
ビザ不要のセネガルでも、イエローカードの提示は求められます(なぜかボクは用意していたのに求められませんでしたが)。
ボクが大阪市立総合医療センターで黄熱病の予防接種を受けて来た時の記事はこちら。[日記]黄熱病予防接種
国境越えの注意
多くの西アフリカの国境はクソな事で旅行者の中では悪名高いです。
具体的に言うと、国や国境によっても異なりますが、以下のような事が起こります。
- 民間人による悪質な商売⇒ずっと付いてきて後でガイド料請求、高額な商品の販売、両替のレートが悪い等
- 民間人による金品や貴重品の騙し取り⇒両替時にお札を抜き取る、持ち物検査と称して金品や貴重品を出させて抜き取る等
- 国境係官や警備員による賄賂の請求⇒パスポートを取られ「金を払わないとスタンプを押さないしパスポートは返さない」と脅す等
こう言った犯罪行為は、外国人旅行者を対象に行われる場合が多いですが、場所によっては地元民(たいてい隣の国)を対象に行われる場合もあります。いずれにせよクソ行為である事は間違いないので、断固とした態度で絶対に引っかからないようにしましょう。
ボクが通過した中で最もクソだった、モーリタニア―セネガル間のロッソ国境のお話はこちら。[日記]モーリタニアからセネガルのサン・ルイへ!噂に違わぬ国境だった・・・
言語
国ごとと言うよりは、民族ごとに言語を持っています。そのため、共通語として植民地時代の宗主国の言葉を使っている事が多いです。
ほぼフランス語と思っていい
西アフリカでもっとも多い公用語はフランス語です。
それ以外は、シエラレオネ・リベリア・ガーナが英語、ギニアビサウとカーボベルデがポルトガル語です。
なお、フランス語圏では英語は全くと言って良いほど通じません。簡単な単語も無理です。10人20人集まると、ちょっと分かる人が1人いるかなと言うレベル。少なくとも挨拶と数字は覚えておかないと、にっちもさっちも行かなくなります。
フランス語圏の人の態度がけっこうイラッとする
なぜかフランス語圏の人達は、旅行者はフランス語を話せて当然と言う態度で接してくる人が多いです。西アフリカの人達は全体的に人柄が良いとは思うのですが、これに関しては地味にイライラしました。
事あるごとに「え?フランス語話せないの?なんで?アフリカで一番の言語なのに?なんで?」って聞いてくるのです。フランス語なんてアフリカでもほぼ西アフリカだけだし、他の地域ではフランス語なんて使わねぇよ。
そりゃ、理想を言うと言葉をマスターしてから旅行に行くのが良いんだろうとは思いますが、「フランス語が(日常会話レベルで)出来てあたりまえ」って態度なので、なんかもう付き合う気も勉強する気も無くなります。
英語圏の英語もちょっとヘン
綺麗な英語を話す南アフリカと違って、西アフリカは英語圏でも独自の英語が出来上がっていて、しばしば困ります。
例えばガーナでは、物の個数を尋ねる時も「How much?」と言います。リンゴだろうな何だろうが「How much?」です。そこは「How many?」だろと思うのですが、ガーナ人は「How much?」なんです。最初は個数を訊かれている事が分からなくて困りました。
他には「宗教」を「Attitude(態度)」と表現したり、動物が食肉になっても「Mutton」や「Beef」とは言わず、「Goat」「Cow」と表現したりします。慣れるまで「えっ?」となる事が多いです。
通貨・物価
西アフリカの半数の国が使う「CFAフラン」
通貨は西アフリカ16カ国のうち8カ国が共通の通貨を使っており、「CFAフラン(セーファーフラン)」と言う名称です。
CFAフラン使用国は、セネガル、ギニアビサウ、マリ、コートジボワール、トーゴ、ベナン、ブルキナファソ、ニジェール。
現地では「フラン」と言う事もあるし、「セファ」と言う地域もあります。ギニアなんかは「ギニアフラン」なので、ギニア周辺国では「セファ」と言った方が誤解が無いです。
CFAフラン使用国以外は、独自の通貨を使っています。
各国の旅費や物価について
ボクが旅行した国に関しては、それぞれ別の記事でまとめていますので、興味がある方は個別にご覧下さい。モーリタニアのページにはデノミネーションの事もまとめていますので、モーリタニアを旅行予定の人はぜひご覧下さい。
[レポート]モーリタニア旅行総費用[レポート]セネガル旅行総費用[レポート]ギニア旅行総費用[レポート]コートジボワール旅行総費用[レポート]ガーナ旅行総費用
食べ物
おすすめの料理は別記事としてまとめたので、こちらをご覧下さい↓↓[レポート]これがうまかった!西アフリカの食べ物・名物5選
ハマる!真っ赤なヤシ油!?
ギニアを中心とした地域には「Palm oil(ヤシ油)」と呼ばれる食用油がよく使われます。ギニアなんかはとりあえず何でもヤシ油で煮込んでおけば良いとすら思ってそうな勢いです。
このヤシ油、他の国でよく見かけるヤシやココナッツとは違い、「油ヤシ(Oil Palm)」と言う特殊なヤシの実から作られます。ヤシ油がとれる木の名前が油ヤシだなんてふざけてるにも程がありますが、事実なので仕方ないです。
市場に行くと、写真のように大きなタライになみなみ入っていたり、ペットボトルに詰められていたりします。どす黒い赤っぽく見えますが、料理に使うと暗めのオレンジ色に見えます。
このヤシ油がまた独特の香ばしい風味が強く、ギニアでこの味に慣れてしまうと、料理にヤシ油が入っていないのが寂しくすらなります。
けっこう強烈な色だし油ギトギトに見えるので最初はビビりますが、西アフリカに来たらぜひ食べてほしい物の1つです。
セネガル~コートジボワールの路上ひんやりスイーツ「デゲ」
路上で、白い液体が入った袋が売られていたら、それは「デゲ」と言うヨーグルトのようなスイーツです。
店によって味が違ったりするのですが、完全にヨーグルトの時もあるし、もっと牛乳寄りの時もあります。
何も入ってないプレーンのもありますが、やっぱり他で食べられないのは粒々(ヒエの一種をつぶして丸めた物らしい)が入ったデゲ。既製品だとパッケージに「Degue with Couscous(クスクス入りデゲ)」と表記されていたりします。クスクスではないと思うのですが、セネガルでもコートジボワールでもそう表記されていました。
路上で買うと20円程度、セネガルやコートジボワールでは既製品でも売られていて50~100円程度です。
シンプルなヤム芋もうまい
西アフリカの市場で必ず見かけるのが、巨大なイモ。
これはヤム芋で、潰して練ってフフなどの主食になったりするのですが、ボクはシンプルに焼いたり揚げたりしたヤム芋が好きでした。
炭火で焼いただけの焼きヤム芋。
素揚げにして塩を振った揚げヤム芋。
表面はかなり固くてカリカリ、中は水分少な目でポソポソした感じです。サツマイモのような甘みは無く、「おいしい!」って言うような食べ物ではないのですが、テーブルの上にあると延々と食べてしまう系のおいしさです。
乗り物・移動手段
セット・プラス
西アフリカで、長距離移動の手段として広く使われているのが「セット・プラス」と言う乗り物。
要するに3列シートの乗用車の事で、行き先が同じ方向の人同士で集まって、満席になったら出発する方式です。
ちゃんとした会社が運営しているわけではなく、たいてい個人の寄り集まりのような感じで運営されています。
荷物が大きいと運賃とは別に「荷物費」と称される料金を請求されます。セットプラスの運賃をふっかけられた事はありませんでしたが、この荷物費はしばしばふっかけられます。100円程度なら適正範囲だと思います。
この「セット・プラス」の「セット」はフランス語の「7」の事で、客が7人乗りだからつけられた名前らしいんですが、ギニアのセット・プラスには9人客が乗ります。ドライバーの他に、助手席に2人、中列4人、後列3人です。助手席の内側に座ると、シフトレバーが足に接触して、おちおち座っていられません。
ボクはMAXでドライバー1人+大人9人+子供3人のセット・プラスを経験しました。その時は幸い3時間未満の短い移動でしたが、それでもかなりしんどかったです。
バス
セネガル、コートジボワール、ガーナではバスを見かけました。
セネガルのミニバスは、安いけど遅いしボロイし中々出発しないので、あんまりオススメできません。
コートジボワールのバスは民間の会社がいくつもあり、会社によって程度はありますがたいていキレイで、主要な都市間だけではあるものの快適な移動ができます。料金もセットプラスより安かったりするのでオススメです。
ガーナは国営(たぶん)のMetroMassと言う会社が、主要都市間のバスを運行しています。安くてボロくて遅いので、これもあんまりオススメできません。民間のバスもたまにありますが、更にボロイのでもっとオススメできません。
あまりにもボロ過ぎ&過積載の「平行四辺形のヤギバス」を体験した日の日記はこちら。[日記]ガーナのイエンディからホホエへ移動・・・恐怖のヤギバス移動
ミニバス
座席16席前後の大きめのワゴン車は、コートジボワールとガーナでよく見かけました。それ以外の国でもたまに見かけますが、稀でした。
コートジボワールは、都市間以外は個人~グループ運営のミニバスが最も主流でした。ミニバスは都市間も走っていますが、快適さと料金を考えると大型バスの方が良い選択だと思います。
ガーナでは、個人グループ~小さい旅行会社のミニバスがよく走っています。ガーナでは少し高い料金を払うとめちゃくちゃ快適な移動ができるので、長距離は思い切って奮発しても良いと思います。
鉄道
西アフリカでは移動手段としての鉄道はあまり一般的ではありません。
多くがフランス植民地時代に整備され、その後維持されずにほとんどの区間が廃線になったような形です。
ボクが乗ったのは、モーリタニアのアイアン・トレイン(旅客ではなく鉄鉱石を運ぶのがメインの鉄道)と、コートジボワールの鉄道(ブルキナファソの首都とコートジボワールの都市を結ぶ、おそらく現時点で西アフリカで最も実用性が高い旅客鉄道)のみです。
どちらも日記をご覧になった方が雰囲気が伝わると思うので、ご興味があればそれぞれの記事をご覧下さい。[日記]アイアントレインでヌアディブからアタール経由シンゲッティへ![日記]コートジボワール鉄道に乗ってディンボクロからアビジャンへ移動!
タクシー・バイクタクシー
たいてい都市部にはタクシーが走っています。メーターの類は無くたいてい交渉性です。
地方の町だとバイクタクシーが主です。東南アジアよりもかなり安価に移動できます。でも基本乗客の分のヘルメットはありませんので、自己責任で乗りましょう。
なお、バイクタクシーは基本的には近距離移動の為の物ですが、セット・プラスの人数が集まらないような行き先の場合、長距離移動をバイクタクシーにお願いするケースがあります。
ガーナとコートジボワールの国境が人通りが無さ過ぎてバイタクで5時間くらい移動した日の日記はこちら。[日記]ギニアのヌゼレコーレからコートジボワールのダナネへ国境越え
市バス
ボクが滞在した範囲では、セネガルの首都ダカールとサン・ルイ、コートジボワールの都市アビジャンにだけ市バスがありました。
一番利用しやすかったのはダカールの市バス。本数は多いし、料金は安い。市バスを使うと2,3km離れたスーパーに20円で行けたので、ほぼ毎日使っていました。料金は距離に応じて変動しますが、たいてい100円以下でどこにでも行けました。
コートジボワールの市バスは、どれだけ乗っても同じ額で40円程度だし、バスの車体はピカピカだしとパッと見た目は良かったのですが、いかんせん本数が少な過ぎて不便でした。バスが来なさ過ぎて2時間待つわ、勝手にルートを変更して降りたい所に止まらないわ、ラッシュ時は乗客が多すぎて乗りたがる乗客をバスが振り切って走り去るわ、かなりカオスです。
コートジボワールのひどい市バスの話はこちらの日記からどうぞ。[日記]コートジボワールのアビジャンでガーナビザ受取り・・・できてない!
トロトロ
前述のミニバスのような車は、ガーナでは「トロトロ」と呼ばれており、市バスの代わりに市内を走っています。
首都アクラにはいくつかトロトロステーションがあり、各ステーションを結ぶ形でトロトロが運行されています。
行き先などが書かれていないので初めて乗る時はけっこう苦労しますが、ある程度市内のトロトロステーションの場所と名称を覚えると、一気に利用しやすくなります。
宿泊施設
全体的に高い
西アフリカはそもそもの旅行者が少ないせいか、宿がどこも高めです。
唯一、ギニアのヌゼレコーレに超安い500円以下の宿(水無し、網戸無し、電気は夜間のみ)がありましたが、西アフリカの宿が日本円換算で1,000円を下回る事はそうそうありません。
また、一部の都市部を除いてドミトリー宿もほとんどありません。
高いのに質が悪い
国ごとに宿のインフラ状況をざっくりまとめるとこんな感じです。※安宿の話です。高価な宿は知りません。
まず、Wi-Fiはセネガル以外は期待しちゃダメです。モーリタニアの宿にはWi-Fi機器はたいていあって、設置しようと言う涙ぐましい努力は感じられるのですが、とてもじゃないけど使える状態じゃなかったり(Webサイトが1ページも開かないとか)、夜のうちにルータが落ちると、翌日昼頃にオーナーが出勤して来るまで復旧しなかったり(従業員が触れない場所にある)など、けっこう散々です。
インフラ関係が一番すごいのがギニアで、多くの宿のバスルームと称される部屋に水を引く設備がそもそもありません。たいていがゴミと虫の浮いてる汲置きの水、ちょっとサービスが良い宿だとフレッシュな冷たい井戸水がバケツで供されます。
ギニアでは日中電気が使える宿も少ないです。良くて夕方18時、悪いと日が暮れて真っ暗になっても電気が使えず、19時半頃からようやく使えます。が、たいてい照明は戦時中みたいなショボさで、照明があっても暗いです。朝は夜明け(6時)とともに停電します。
すごいギニアは置いとくにしても、他の国も値段を考えるとクオリティはいまいちです。安くてハイクオリティの東南アジアってすごいんだな、と一晩に10回くらい思っていました。
トイレ事情
ギニアとモーリタニアが水でバシャバシャ式。それ以外はたいていトイレットペーパー式です。トイレットペーパーが置いてない所もありますが、案外置いてある率が高かった印象です。
なお、ギニアのトイレの多くにはタンクが無いので、汲置きの水で自分で流す式です。
ネット事情
宿のWi-Fiは前述の通りほとんどアテにできないので、ネットが必要な旅行者は必然的にSIMカードを購入する事になります。
基本的にある程度の規模の町でしか使えませんが、速度は意外と使えるレベルです。都会の夕方以降はひどいですが。
SIMカードの使い方(OrangeとMTN)を別記事でまとめていますので、必要な方はこちらをどうぞ。[レポート]ギニアのSIMカード(Orange)使い方など情報まとめ[レポート]コートジボワールのSIMカード(MTN)使い方など情報まとめ
衛生・治安など
西アフリカは全体的に衛生はほどほど、治安は良好
西アフリカは、全体で言うなら衛生面はほどほどです。ポイ捨てはかなり多いですが、まぁあるあるだよねと言うレベル。唾を吐いたり、歩道のど真ん中に排泄物が無いだけまぁ良い方かなと思います。
西アフリカは東アフリカに比べ、犯罪が起きないと言う面では治安は良好です。夜間は注意ですが、そもそも夜間にそんなに営業している店が少ないので、夜間に出歩くなと言う話です。
ただ、マリに関しては近年北部でテロ組織が活発に活動していて、外国人が拉致される事件が起きているので、2018年時点では首都以北は非常に危険と言われています。それまではかなり平和な国だったそうなんですが。
コートジボワールの衛生面はひどい
ボクが訪問した中では、コートジボワールの衛生面はひどかったです。
ポイ捨てが他の西アフリカ諸国より多いと言うのもあるのですが、なぜかコートジボワールでは、市場の中もしくは真横にゴミ溜めを作る習慣(?)があり、その有様や惨憺たるものです。
市場から出るゴミ(食肉の不要部分や、傷んだ魚介・野菜・果物、残飯など)がゴミ山を形成していて、市場によっては一応コンテナがある物の圧倒的にキャパシティ不足で、コンテナの外にあふれかえっているかコンテナが転倒しているかと言う状態。
もちろん遠くからでも異臭がひどく、それなのにそんなゴミ溜めの真横で普通に店を出していたり、3メートルほどの道を挟んで露店飲食店があったりするのです。
一番ひどかったのはコートジボワールの都市アビジャンの北バスステーション付近の市場で、バスに乗っていても耐え難いほどの異臭が市場周辺に立ち込めていました。
なお、アビジャンだけでなくヤムスクロやマンでも市場横のゴミ溜めはあったので、コートジボワールの市場は多分そんな感じです。
ガーナの首都アクラもゴミがひどい
ガーナは全体的には割と清潔な印象だったのですが、首都アクラの水辺がひどかったです。
川辺にはゴミが集積されていて、川の水は真っ黒、その水がそのまま海に流れていて、当然、海岸は打ち上げられたゴミが山を為しています。
そんな感じで、西アフリカは田舎の方は比較的キレイなのですが、都会に行くほどひどい事になっています。
人柄
面倒見の良い人が多い
人はみんな親切で面倒見が良いです。道に迷うなどして困っているとたいてい丁寧に道を教えてくれますし、東南アジアなどに比べぼったくりの類もかなり少ないです。
旅行者に対してだけでなく、自国民同士も助け合い精神がすごい。
例えば、若いお母さんが子供を2,3人連れて満員のバスに乗り込んでくると、すかさず座っている乗客が子供を抱き上げて自分の膝の上に座らせます。長距離移動でも、全然関係ない人が子供を抱いて面倒見ていたりします。めちゃくちゃ面倒見が良い。
「中国人!」と呼ばれるが・・・
「シノワ(中国人)!シノワ!」と呼ばれるならまだしも、中国人の蔑称「チンチャンチョン」と言ってくる輩は西アフリカにもいます。
ボクの体感では、モーリタニアが一番悪くて、南下するほど良くなり、ギニアが最も偏見が無かったイメージです。そのぶん純粋な物珍しさで話しかけてくる人はめちゃ多いですが。
コートジボワールやガーナには「チンチャンチョン」言ってくる人に日に何度が会いましたが、意味を知らずに言っている人が多かったです。それは悪い意味だと教えるとびっくりしてたり。
なので、チンチャンチョン呼ばれてもカッとせずに、冷静に話し合ってみて下さい。
アフリカの人の足
ブログの日記に「アフリカ人の足が見たい」とコメントくれた方がいらっしゃったので、数は少ないですが写真を撮らせてもらいました。これは男性のお年寄りの足。
こちらは中年くらいの女性の足。
不明。
フランス語圏で意思を伝えるのはハードルが高く、ガーナは意外と移動待ち時間が少なかったりしてなかなか機会が無く・・・。あと半ズボンの人が意外と少ないので、脚は撮れませんでした。
ボクはあんまり人の足に詳しくないんですが、アフリカ人は変な形の足の人はいませんでした。日本人は10人集めたら外反母趾とか偏平足が必ずいるよなーと。
あと確証が無いんですが、女性の足が大きいと思います。女ものの靴がよく道端で売られているのですが、よく見ると全部でかくないかと。ボクは26.5cm~27.0cmの靴を履いてるんですが、ボクの靴と変わらん大きさに見えました。
かといって男の足はそんなに大きくは見えません。ちょっと大きさについてはもう少し検証したいです。
西アフリカまとめ
人に西アフリカは全然オススメできませんが、ボクは大好きです。
目玉になる観光地は無くても、情報が少ない、旅行者と会わない移動や町歩きと言うのは、それだけでとてもワクワクします。
ボクは今回西アフリカ16カ国のうち5カ国しか行っていないので、他の西アフリカの国々も行きたくなりました!
以上、西アフリカのまとめでした!気になる人は日記も覗いてやって下さいm(。。)m
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