西サハラ(モロッコ)からモーリタニアへの国境越え情報まとめ

西サハラ(モロッコ)からモーリタニアへの国境越え情報まとめ

世界一周中のwoltです!

2018年2月19日に、西サハラのダクラからモーリタニアのヌアディブへ移動したので、その時の情報をまとめました。

少し前まではバスは国境止まりだったらしく乗合タクシーを使う旅行者が多かったようですが、ボクが行った時はちゃんとヌアディブまで乗継げるようになっていましたので、バスの感想も含め国境の状況をレポートにしました。

目次
  1. 西サハラからモーリタニアへの国境越え情報まとめ
  2. ダクラからヌアディブ(とヌアクショット)へのバスチケット
  3. ダクラでのバス乗車~国境まで
  4. 西サハラ(モロッコ)出国
  5. バスの乗継ぎ
  6. モーリタニアビザ
  7. モーリタニア入国
  8. 国境からヌアディブまで
  9. 西サハラからモーリタニアへの国境越え感想

 

ダクラからヌアディブ(とヌアクショット)へのバスチケット

他の旅行者の日記を見てると、以前はバスはモロッコ側国境止まりで、国境と国境の間の地帯及びモーリタニア側国境以降の足は自分で見つけなければならないと言う状況だったらしいのですが、2018年2月時点では、Supratoursでヌアディブまでのチケットが買えました

ダクラ~ヌアディブ・ヌアクショットの料金表

こちらがSupratourのオフィスに掲示されていた料金表。どうも、モロッコのSupratoursと、モーリタニアのEL MOUSSAVIRと言う旅行会社の提携で出ている便のようです。

ダクラからヌアディブは260ディルハム(内訳:国境まで160ディルハム、国境からヌアディブが100ディルハム)です。プラス、荷物が大きい場合は荷物代5ディルハムかかります。

料金表によるとヌアクショット便もあって、こちらは410ディルハムと書いてあります。

乗合タクシーだとダクラからヌアディブまで300ディルハムと言う話を聞いていたので、バスの方が若干安く上がる事になります。

 

チケットの購入場所

ダクラ市内のSupratoursオフィスで購入できます。ボクはここで購入しました。

 

あと海沿いのオフィスや、大きいバスターミナルにも当日寄って客を拾っていたので、多分そっちのオフィスでも購入できます。

海沿いのオフィス。

バスターミナル。

 

260ディルハム払うと、2枚のチケットをもらえます。左上の小さいチケットが国境までのチケット、A4サイズの紙が国境からモーリタニア側のチケットです。ちなみにチケットに記載のヌアディブ到着時刻は17時

集合は朝8時で、Supratourのオフィスが開くかどうかくらいの時間なので、できれば前日までにチケットを買っておいた方が良いです。

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ダクラでのバス乗車~国境まで

朝8時にバスが来ました。

この後、あちこちのSupratoursオフィスで客を拾って周るので、実際にダクラを出発するのは9時くらいです。

途中、休憩が1回あります。売店とトイレ有り。

休憩以外にも、大きいバスターミナルに寄って客の乗降があるので、トイレなんかは希望すれば行かせてもらえると思います。

ボクの時は座席は最大半分程度しか埋まっておらず、しかも妙に良いバスなので、かなり快適に過ごす事ができました

モロッコ側国境には14時30分に到着しました。国境の目の前まで行ってくれます。


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西サハラ(モロッコ)出国

謎の出国カード

ボクはここから、親切な地元の人にサポートしてもらって国境越えしました。

その辺にいる係官から、小さい出国カードのような紙をもらいます。で、なぜか国境のゲート横に机を出して座っているおじさんに、パスポートと出国カードを渡して記入してもらいました

これが10ディルハムもかかったので微妙に納得しかねるのですが、氏名やパスポート番号等の項目の中に1項目だけ、受付番号のような謎の数字の羅列が記入されていて、そこだけは自分で書けないと思います。

地元の人も同じように並んで書いてもらっていたので、スムーズに通りたいなら書いてもらった方が良いのかな、と言う感じです。

窓口でパスポートと出国カードを提出

並んで1人1人、と言う感じではありません

受付窓口の前に、みんながワーッとパスポート(出国カードを挟んだ状態)を置いていて、それを中の係官がまとめてごそっと中に持って行きます。

中から名前を呼ばれたら、窓の前に立って顔を見せます。

2つ質問をされます。「職業」と「今日の目的地」です。

何の職業だと良くて、何の職業だとダメなのかわかりませんが、少なくともボクは「エンジニア」で通れました。突っ込んだ質問はされませんでした。

目的地はもちろん、「ヌアディブ」でOKです。

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バスの乗継ぎ

モロッコ側のイミグレを出てすぐに乗れる

モロッコ側のイミグレを出た目の前、両替屋やSIMカード売りがたくさんいるエリアに、モーリタニア側の旅行会社「EL MOUSSAVIR」の車が停まっていました。

国境なので写真が無くてすみません、黒い大きなワンボックスカーで、車体にでっかく「Wi-Fi」と書かれていました。ちなみにWi-Fiはありませんでした。あったらびっくりするけど。

が、車に旅行会社のロゴが入っているわけでもなく、積極的に呼び込みしてるわけでもないので、パッと見た目でわかりません。国境を出た所には人がたくさんいるので、チケットの「EL MOUSSAVIR」のロゴを見せながら周囲の人に訊きまくると教えてくれます。

両替商とモーリタニアウギアの注意点

モロッコ側のイミグレを出てすぐの所に、両替商とSIMカード売りがたくさんいます。

両替のレートは、あまり良くはありませんが、悪質と言うほど悪くもありません。ボクの時は公定1ディルハム=38.3ウギアの時に、1ディルハム=36ウギアでした。100ディルハム両替して70円ほどの損。まぁ待ち時間があってヒマなので、少額なら変えてしまっても良いかなと言う感じです。

で、注意したいのが2018年1月1日から施行された、モーリタニアウギアのデノミネーション

何の事かと言うと、2018年1月1日から使われ始めた新紙幣はケタが1つ少ないのです。つまり旧紙幣の1,000ウギア札=新紙幣の100ウギア札と言う事です。

もちろん、旧紙幣だってガンガン出回っています。なので、新紙幣と旧紙幣の見分けがつかない旅行者は、なんのこっちゃわかりません。ボクはデノミネーション自体を知らなかったので、めちゃ混乱しました。

在モーリタニアの日本大使館が出している月例報告にも記載されている、正式な情報です。
[外部リンク]在モーリタニア日本大使館月例報告

旧紙幣と新紙幣の混在した状況がいつまで続くのかはわかりませんが、当分の間はモーリタニアのお金は注意してやり取りしましょう

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モーリタニアビザ

モロッコ側国境から、モーリタニア側国境までは、車で10分ほどです。沿道には廃車が転がっていてびびります。

この先はドライバーがいろいろ指示してくれるので、ドライバーの言う通りの場所へ行けばOKです。

モーリタニアビザ取得そのものは5分もかからず終わりますが、外国人旅行者グループの乗る乗合タクシーとタイミングが重なってしまうと、けっこう待ちます。ボクは不幸にも2組と重なってわちゃわちゃでした。

両手すべての指の指紋スキャンと、顔写真の撮影(ビザ用)をして、パスポートにビザを貼ってもらったら終了です。ビザ代金55ユーロを支払いましょう。

55ユーロは新札じゃないといけないという情報もありますが、ボクは少しヨレた5ユーロ札と、キレイだけど折り目が付いた50ユーロ札でOKでした。

中には細く折りたたんでチリチリになった55ユーロを渡している旅行者もいましたが、特に何も咎められていませんでした。お釣りが無いように渡せば、そううるさく言われる事はなさそうです。

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モーリタニア入国

ビザをもらった後、入国スタンプをおしてもらうのと、偉そうな人からの面接があります。

モーリタニア側は、イミグレの係官も偉そうな人も、なんだかすごくフランクで軽いノリなので、緊張しなくてOKです。

偉そうな人からの質問内容は以下の通りでした。

  • 今日の目的地と滞在ホテル(具体的なホテル名まで。住所は不要)
  • モーリタニアでの滞在予定都市(出国まで訊かれる)

ボクは、ホテルは「Baie Du Levrier」、滞在予定都市は「ヌアディブ、シンゲッティ、ヌアクショット、その後セネガルへ出国」と言う回答で問題ありませんでした。普通に答えれば良いと思います。

ちなみに偉い人は英語があまり話せませんが、最初にフランス語を話せない事を伝えると、どこからともなく通訳の人が現れるので、フランス語話せなくても問題ありません。

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国境からヌアディブまで

イミグレの出口で入国スタンプとビザを確認されたら、めでたく入国です。ボクは国境越えで1時間半かかり、出たのは16時過ぎでした。

イミグレを出た所にも両替商はたくさんいますが、レートは聞いてないのでわかりません。小さい銀行もありました。

ヌアディブまでは車で1時間弱です。17時頃に到着しました。「EL MOUSSAVIR」のオフィスは、町の北側のはずれにありますが、滞在先を伝えれば宿まで送ってくれます


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西サハラからモーリタニアへの国境越え感想

今回はあまり情報が無いバスで行ってみましたが、きっちりチケットに記載通りの時刻通りに進むし、座席は余裕があって快適だし、モロッコ出国以降は感じの良いドライバーがずっと付き添ってくれてスムーズに国境を越える事ができました

乗合タクシーでもイミグレではどうせ車を降りるんだし、バスの方が若干安いので、ボクはバスの方がお得感あるなと思いました。ダクラからヌアディブ・ヌアクショットへの移動はSupratoursのバスがおすすめです。

国境も雰囲気の良いイミグレで、何の問題も無く気楽に越える事ができました。

と言う事で、西サハラからモーリタニアへの国境越え情報まとめでした!(=’ω’)ノ

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