【イギリス】日帰りでレイコック修道院。ここはカメラの始まりの地!(2019年3月18日)

はろー!

今回はイギリスのバースからレイコックにローカルバス&日帰りで行って来ました!

 




朝8時50分、宿近くのバス停へ。

今日も風が冷たい。中にフリースを1枚プラスして正解でした。もう3月も後半なのでそろそろ暖かくなってほしい・・・。

今日遊びに行くレイコック(Lacock)と言う村までは、バスを1回乗り継いでいかなければなりません。乗り継ぎのMelkshamと言う町まで往復チケットで6.5ポンド(≒960円)。

 

30分ちょっとでMelkshamに到着。

古めかしくて重厚なバースの建物とはまた違う、イギリスらしい感じの建物が並びます。

乗り継ぎのバスを待ちます。

そう言えば、イギリスの市バス停って、こんな感じで道路側にカベが作られてるんですよ。日本だと三方向or二方向にカベがあって、いずれも道路側に開いている造りになっていますが、イギリスは三方向がカベで道路と反対側に開いています。

なぜこうなってるのかはよくわかりませんが、雨で水たまりがある日に車が水を跳ね飛ばしても平気だったのが、一番のメリットのような気がします。

デメリットは、バスが来てもパッと出にくい事です。客がいても手を挙げないとバスは停まってくれないので、うかうかしていると捕まえ損ねます。

 

バスの乗り継ぎまで時間があったので、近くのスーパーで朝飯を買って来ました。ミックスナッツ2ポンド(≒295円)。

アーモンド、ピーナツ、カシューナッツに加え、ヘーゼルナッツが入っているのが日本人的には物珍しい。

ミックスナッツに入っているクルミがボクはあんまり好きではないので、クルミの代わりにヘーゼルナッツが入っているのは好感度高いです。クルミ自体は好きなんですけど、ミックスナッツに入っていると違和感があると言うか、周囲(他のナッツ)との協調性に欠けてる気がして、なんだか気に食わないのです。その点ヘーゼルナッツはばっちり協調性がありました。

 

Melkshamからレイコックの往復チケットは5ポンド(≒738円)でした。

 

20分くらいでレイコック到着。

レイコックは人口1,200人にも満たないくらいの、小さな村です。

童話に出て来そうな家が並んでいます。

なんかこう、スケッチの趣味は無いのに家のスケッチとかしたくなる風景

 

今回の目当てであるレイコック修道院(Lacock Abbey)に行ったらまだ開館していませんでした。


開館は10時半。まだ10時20分でした。

あ、入館料14.5ポンド(≒2,141円)か。けっこうするな。

10時半キッチリにオープン。

 

実はレイコック修道院は、写真を趣味にしている人にとっては聖地のようなものです。

ここは写真の陰画(ネガ)を作って陽画(ポジ)に反転させて焼き付ける技術が生まれた場所。要するにネガフィルムに写す⇒現像⇒印刷して写真にすると言う、フィルム写真にとって最も重要な技術がここで発明されたのです。

発明したのはウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボット

このレイコック修道院は13世紀に修道院として建設されたものですが、近代では修道院としての役割を終え、タルボット家が所有する私宅になっていました。フォックス・タルボットさんは自宅で写真の研究を進めていたみたいです。まぁかなりの金持ちだったんでしょうね。

フォックス・タルボット以前のカメラ(と呼ぶか微妙ですが)はこんな感じだったそうです。

カメラっぽい形はしていますが、フィルムに像を写す代わりに、映った像を手描きトレースして絵にすると言う、完全に人力な手法しかありませんでした。フォックス・タルボットさんはイタリア旅行に行って、この方法で描いた写真(?)があまりにも気に食わなかったのが、カメラを開発するきっかけになったそうです。

これは本当に開発初期の写真。

写真と言うよりは・・・薄ぼんやりした影・・・?

当時、フランスでも同様の技術の開発が進められていて、それと競うようにお互い技術を取り入れて研究を進め、フォックス・タルボットさんは最終的にここまでこぎつけています。

最初の影みたいなのから始まった事を考えると、涙出そうなくらいの進歩です。それでも撮影には30分くらいかかってたようです。

彼はこの研究に私財をほとんど投じてしまったようですが、めちゃくちゃ偉大な功績です。超ありがとう。

関連して、その後のカメラの変遷も展示されています。

ロマンてんこ盛り(*´ω`)

 

と言う、写真に関する展示だけでも十分楽しめますが、まだレイコック修道院の敷地に入った所からほとんど動いていません。と言う事でレイコック修道院の本体を見に行きます。

超広い庭は今でもちゃんと整備されています。都市部のちょっとした公園より広いし綺麗です。これは入場料2千円かかるわけだわ。

これがレイコック修道院

確かに修道院らしい見た目。これを私宅に使ってたのはすごいですね。

この窓は、フォックス・タルボットさんが写真の実験の為に繰り返し撮影した窓らしい。

 

修道院の反対側に回ると、

なぜか唐突に羊

そこもレイコック修道院の敷地なのか、それとも柵が無いだけでよその敷地なのか、いまいち分かりません。とりあえず羊さんもこもこでかわいい。アフリカの羊ってたいていボサボサヨレヨレで憐れでしたから。

 

レイコック修道院の中に入ると、いきなり回廊があります。

レイコック修道院は、実はもう1つ聖地としての顔があります。

『ハリーポッターと賢者の石』の撮影地

ハリポタファンの聖地でもあるわけです。ボクはハリポタファンではありませんけど。

魔法学校ホグワーツの内部として、先程の回廊や、この部屋のシーンが映画内で使われているようです。

ボクはそこまで映画を真面目に見ていないので、「あー言われてみれば確かにこんな感じだったかもーうんうん」くらいの反応しかできません。あと意外と狭いなと言う印象。

回廊の天井は、模様がクロスする場所になにやら飾りが付いています。

これは先日見たウィンザー城敷地内の聖ジョージ教会と同じ造りですね。だから何だって考察が出来るほどの知識はありませんけど。

回廊から内部に入ると、タルボット家が所有していた頃の内装や家具の展示がメインになります。

 

ここは台所ですが、多分主に使ってたのは使用人だと思います。めちゃくちゃ質素。

 

これ良いですね。「消耗品の在庫切れましたよ」の表示ボード

リストになっていて、各項目の横が小さいフラップになっていて、半面が赤色になっています。きっと赤色の方が「在庫無いよ」の表示でしょうね。

丈夫そうな・・・オーブン&コンロ?

これ、火を入れるとオーブンからコンロからなんでも同時に使えるようになってるんじゃないですかね。

部屋の上部には謎の装置

上のパネルに部屋の名前が書かれていて、その下にベルが繋がっている所を見ると、おそらく各部屋に呼び出しボタンみたいなのがあって、それを押すとキッチンでベルが鳴ると同時に、ベルが押された部屋の表示が何かしら変わり、使用人が駆け付けるようになってたんじゃないでしょうか。解説とか無いので完全に推測ですけど。

 

持ち主が変わる間に、水彩画が趣味だった人もいたみたいです。絵の方向性がすごく好み。

カメラを発明する人が出たくらいだから、タルボット家は美的センスが高い家系なのかもしれません。

最後の個人的なオーナーだった、タルボット家の女性主人の寝室。

 

タイプライター!

 

部屋や通路など至る所に本棚があり、どこもみっちり本が詰まっています。

読めない背表紙も多いですが、戦争史や自然史などの本が並んでいました。

だいぶ様子が違いますが、フォックス・タルボットさんが撮った写真の部屋がこちら。

 

さっきの写真と比較。

シャンデリアと、左奥の扉がかろうじて一緒かなってくらい。

ここはフォックス・タルボットさんが使ってた部屋。

 

さっき外から写した窓は、フォックス・タルボットさんの部屋の窓だったんですね。

 

この辺は集中力が切れてきたので全然覚えてません。食堂っぽいですよね。

 

最後の部屋は、やたら広い空間に木像がいっぱい並んでいる、変な部屋でした。

 

魔法使いっぽい人がちょいちょいいる。

 

いったん外に出ると、修道院の外には16世紀の醸造所が併設されていました。

醸造にあんまり詳しくないし、どこでどうなるのかがいまいち分からない。

 

寒いし雨がパラついていますが、広い庭を少し散歩。

 

けっこうな量の枝?を燃やしてますけど、あれは敷地の中なのか外なのか・・・一応チャチい柵は見えますが。

 

よく分かりませんが、16世紀に造られた岩壁(Rock work)。

・・・なんなんだろうw

もこもこしたにゃーん。

 

小さなボタニカルガーデンまでありました。

タルボット家の頃からあったみたいですね。裕福さと趣味の良さが窺えます。

ボタニカルガーデンにはまったく興味ありませんが、人間いつどんな趣味に目覚めるか分かりませんからね。とりあえず見るだけ見ます。

・・・・・うん、やっぱりピンと来ないw

微妙な季節なせいか、咲いている花が少ない感はあります。

 

緑色の変な花だけいっぱい咲いていました。

「オクラの輪切りみたいな花だな」と思いました。よく見ると別に似てないんですけど。

 

レイコック修道院を出ると昼を過ぎていたので、昼食はレイコックで探す事に。

 

レッド・ライオンと言う、ちょっと良さげなレストランに入りました。

 

こういうレストランに入るとあれなんですよ。たいてい料理名が長過ぎるんですよ。このお店もやはりそうで、注文時こうなりました。

日本でもあるじゃないですか。客「こだわりの産地直送地鶏と秘伝のタレを使った元祖黒ラーメン・・・」⇒店員「黒いっちょう!」みたいな。微妙に悲しくなるのでやめてほしいです

 

フィッシュ&チップス。8.5ポンド(≒1,255円)。

フィッシュ&チップス

ちょっと量が控えめ。0.7人前くらい。

しかしさすがに魚のフライがサクッサクでおいしい(*´ω`)

魚のフライにタルタルソースは海を越えても鉄板なんですね。ただし日本のタルタルソースよりかなり酸味が強い気がします。魚にもチップスにもよく合う。

グリーンピースは、ミックスベジタブルに入ってるようなもさっとした食感ではなく、なんだかみずみずしくてプリっとした食感でびっくりしました。冷凍してないグリーンピースってこんなんなのか。

 

帰りも同じルートでバースへ戻りました。

バスでバースへ・・・なんでもないです。

 

バースに戻って、昨日入りそびれたバース修道院にも入りました。

入場料は無料でした。昨日入った入口はツアー用入口だったから、料金が表示されていたみたいです。

窓が大きいので、ステンドグラスが印象的。

 

昨日はスルーしましたが、やはりハリポタに出て来ると言う話を聞いたのでファッジを買ってみました。5.86ポンド(≒865円)。すげぇ値段w

ずしっと重く、めちゃくちゃ詰まってる感じがします。一番甘さがマシそうなダークチョコレートを選びました。お味の方は・・・

やっぱりめちゃくちゃ甘い(゚∀゚)’:・.グハッ

ファッジは練乳をたっぷり使って練ってるみたいです。なので柔らかいのに弾力があります。そして激甘。砂糖だけの甘さでない分、若干優しめのような気もしますが、甘い事に変わりはありませんw

どのくらい甘いかと言うと、ファッジ半口分でブラックコーヒー1杯飲めそうな濃度です。激甘のようかん食ってるみたい。あ、観光地でようかん1本買ったと思えば、800円って金額も理解できるような気がします。

・・・とりあえず今日はこのくらいで勘弁してやるw

コンパクトで低脂質・ハイカロリーな上、常温で1週間くらいもつらしいので、山に持って行く行動食に適してそうです。まぁなんか強烈なお菓子でした。何回かに分けて食べます。

 

さて、明日は移動+観光と忙しい1日になる予定。では今回はこれにて(=’ω’)ノ

コメント

  1. AZ より:

    一時退所の後の写真ですが、道端の草の明るい黄緑色の部分が、とてもビビッドで印象的です。ポルペロの回の地面の草とか特にそう。イングランドを感じます。
    あの黄緑色は肉眼で見てもあんな感じの色なんでしょうかねぇ。

    • wolt より:

      >>AZさん
      草はどこも青々としてますよ~。日本みたいなハゲハゲの茶色っぽい芝生とかも見てないので、誰かしっかり整備してるんでしょうね。

      特に治験退所後に何かパラメータをいじったわけではないですが、ペンタックスは緑が鮮やかに出る傾向はあります。