オラー!
今回はペルーのクスコからアグアスカリエンテスに移動しました!
さて、今日から2泊3日のマチュピチュ編です。と言ってもマチュピチュが出て来るのは中1日だけですけども。
朝は久しぶりに自前のパン、チーズ、ハチミツ。
食後はチェックアウト&昨夜のうちに分けておいた荷物をロッカーに預けます。キャンプ道具は大半置いて行くのでザックがずいぶん軽くなりましたが、それでもまぁ13~15kgくらいでしょうか。パソコンやカメラ用品はフルで入っているし、そもそもボクのザックはザック単体で2.5kgあるので、劇的に軽くなる事はありません。
まずはクスコから水力発電所(Hidro Electrica)へのツアーバスに乗ります。バスのピックアップは「6時50分~7時15分」と聞いていたので、キッチリ6時50分には宿のレセプション横に待機。
待機はしつつも、「どうせ7時30分くらいだろうな~」と思いながらツイッターを開いていたら、なんと6時59分にお迎えの人がやって来ました。はっや!
20人乗り(運転手+19人)の車に乗車。ボクはまだ2人目のピックアップでした。
この後クスコ市内のホテルをグルグルまわって客を拾っていくのですが、こう言う時たいていみんな時間通りに待っていないので、ピックアップってえらく時間がかかるんですよ。まぁ8時に出発できれば運が良い方・・・
7時40分には全18名のピックアップが終わって満席になりました。いやもう、行く先々で車が着いたらすでに待ってるんだものみんな。どんだけエリート集団なんだこの車の客。
ただ、最前列の彼はボクのザックに土足を乗せています。
確かに踏まれても良いようにザックカバーを上に向けて置いたんだけどさ、それでも人の荷物に足置くかい普通?
ガソリンスタンドに寄ったりして、クスコを出発したのは7時50分。
車は順調に走って、9時ちょうどに朝食休憩。
他のツアー会社のバスも次々と到着しますが、見事にみんな似たような車です。
どうやらここで朝食を取るのがお決まりらしく、一番混雑した時で似たような車が10台停まっていました。座席数まで同じだとしたら、18人×10台=180人くらいが水力発電所を目指してるって事か・・・。
どっと180人が押し掛けているので、トイレはこんな感じです。
ここにはレストランの他、けっこういろいろな物が置かれている売店があります。
水や食料の他、雨具や防寒着、虫よけスプレーや簡単なアウトドア用品まで。全体的に若干値段が高めですが、この先マチュピチュに近づくにつれもっと高くなるので、買うならここじゃないですかね。
ボクはレストランにも売店にもトイレにも用が無かったので、ほとんど駐車場と建物の間に突っ立ってるだけでした。
脚かわわわわ(*´Д`)
ぼんやり周囲を眺めていて気付いたのですが、日本人はおろかアジア人が他に1人も見当たりません。今までツアーとかに参加すると、全体が30人いたらアジア人が少なくとも4,5人はいるくらいの割合だったので、180人(推定)もいてアジア人がボク1人と言うのはちょっと驚きです。南米はアジア人には人気無いんでしょうか。確かに物理的な距離は地球上でほぼ最長だけども。
車は険しい山の中を進みます。
長時間移動なのが分かっているので出来るだけ寝るようにしてるんですが、なにぶん山道で右に左に振られるので、何回も座席から落ちそうになって目が覚めました。
11時半の休憩。
申込時に聞いた説明によると、この後14時に昼食、15時に水力発電所到着の予定だったはず。ですが、朝食を5時台に食べたボクは既にかなり空腹です。14時までなんて待てない。
チョクロ・コン・ケソ。4ソル(≒126円)。
茹でたての白トウモロコシと白チーズ。空腹時にこんなの見て我慢できるわけがない!!!
白トウモロコシはやっぱりうまいですね。外側の皮がトウモロコシなのに、中身はどちらかというとイモに近いような食感。積極的な味は付いていないので、味の濃いおつまみと一緒に食べるのが人気みたいですね。チーズとよく合う。
他の方のブログを見ていると、「ラスト1時間の悪路の山道が最悪」だなんて文章をいっぱい見たのですが、ボクに言わせりゃ屁でも無かったです。世の中には主要都市と主要都市を結ぶ道路があれより酷い国だってあるんだぜ。(マウント取り)
14時15分にほぼ水力発電所に到着。
あれ?目的地の水力発電所まで来てしまいました。確か手前の町で昼飯と聞いていたんだけど。
一緒に車に乗っていたガイドが話しかけて来ました。
ガイド「我々ツアーはここで昼食を食べてから出発するけど、キミが申し込んだのはここまでの移動のみだから、キミはもう自分の好きなように行動しなさい」
ぼく「あぁなるほど」
実は、この水力発電所から、今日の目的地アグアス・カリエンテスまでの残り約10kmは徒歩。今のペルーは日が落ちるのが意外と早いので、出来れば早く出発したかったボク的にはありがたいです。
ガイド「ここから歩きのルートは、その橋を渡って左、チェックポイントで名前を書いたら、その後は道なりに歩くだけだから、一人でも心配無い」
ぼく「はい」
ガイド「道は、最初は少し登りがあるけどあとはフラット。大体2時間半、遅い人でも3時間あればアグアスカリエンテスに到着するはず」
ぼく「はい」
まぁ他の人と比べて荷物の重さのハンデもあるし(周りはみんなピクニック並みのリュック)、プラプラ歩いて2時間半で到着できれば良いかな。
ガイド「まぁキミのリュックはすごく大きいから・・・」
ぼく「?」
ガイド「3時間かかるだろうね笑笑笑」
ぼく (#^ω^)ピキッ
上等だゴルァァァァァ!2時間で歩いたらぁぁぁぁ!!!!(#^ω^)ビキビキビキビキ
はい、15kg持ってタイムトライアルスタートでーす。
タイムトライアルするとなったら途中で休憩出来ないんで、先にしっかり食べておきます。朝と同じパンとハチミツ。
ちなみにツアー客はみんなレストランでブッフェの昼食でした。取れる物のランクがあって10ソルと15ソルのブッフェがあったみたい。利用してないから知らんけど。
そんな真摯な目で見られても・・・。これはボクが歩くためのパンなの。
更に昨日買ったスナック菓子の小袋。
そう言えば、昨日宿でマチュピチュから帰ってきた日本人と会ったんですけど、彼が「水力発電所とアグアスカリエンテスにいっぱい飛んでる小バエみたいなのに注意です!めちゃくちゃ刺されます!」と、“血のにじんだ刺され跡”が気持ち悪いくらいびっしり付いた腕を見せてくれました。最早なにかの皮膚病みたいでした。
彼の言う通り、ここにはその小バエらしき虫がぶんぶん飛んでたので、持ってきた虫よけスプレーをここで使用。
これで準備万端!
橋を渡って対岸へ。
手すりの代わりに、たわたわと緩いワイヤーが張られているだけなので、けっこう怖いです。
川を渡った所にチェックポイント。
登山名簿みたいな物に記帳します。名前や国籍、パスポート番号などの基本情報の他に、「このチェックポイントに戻って来るか?」(ボクはNo)や、「マチュピチュのチケットはあるか?」(ボクはYes)などを書く欄がありました。
チェックポイントを通過したら14時35分。ここからタイムトライアルスタートです。
歩きだすとすぐに、水力発電所の駅が見えて来ました。
実は徒歩じゃなくて電車でも行く事ができます。25USドルとからしいですけど。
で、ここからはだいたい、そのアグアスカリエンテス行きの線路の横を歩いて行く感じになります。
ちょっとだけ山道がありますが、本当に最初のここだけでした。
線路脇、いつ列車が通るかと思うとちょっと怖・・・
ママー!見てー!!あそこにバカがいるよぉぉぉぉぉ!!!
自分の後ろに何か文字が書かれた紙(布?)を広げて、その前で満面の笑みで自撮り。それはいいから線路の上でやるなよ。
白い目で見ながら通り過ぎたら、2分もしないうちに列車が後ろからやって来ました。
普通に列車が走って来たって事はさっきのバカはもう線路から降りてたんだろうけど、いつ電車が来るかわからない線路の上に座り込むのはやっぱり正気の沙汰じゃない。
このコースを通る旅行者が「スタンドバイミーだ!」と騒ぐ橋がこちら。
あれ?何か色違う?
写真で見たのはもっと赤茶けた古びた色だったと思うんですが、きれいな緑色に塗り替えられています。
スタンドバイミーってなんか青春映画みたいに語られがちですけど、あれ小説の方はけっこう不気味な印象なんですよね。少年4人の内3人はその後若くして死んでしまうし、小説の原題は「THE BODY」(話の内容を考えると意味は「死体」)ですし。
こいつは同じ車でボクのザックに足を置いていた野郎。
と言っても別に文句言いたいわけでもないので、普通に通り過ぎます。
すたすたすたすたすた。
前方で音楽が流れていると思ったら、あきらかにインド顔な7,8人のおっさんが、音楽を大音量でかけながら陽気に休憩していました。そのうち1人がほとんど踊りながらレーズンをくれました。
あ、おいしい。でも何だろうこの唐突なインド人イベントは。5%くらいの確率で出現する線路の妖精かな。
線路脇の道は、線路の右になったり左になったり、線路の砂利に埋もれたりと、意外と歩きづらい。沢を渡る時は線路の巾木を渡ります。
あんまり深く考えたり、下を見ちゃダメなやつ。
すたすたすたすたすた。
けっこう全力の徒歩なので、もう全身汗だくです。今日は線路沿いをゆるゆる歩くつもりだったのに、なんでこんな事になってるんだろう。
たまに駅があります。
周囲に何も無いんですが、誰が利用する駅なんでしょう。
電車も何回か通過しました。思ったより便数があるようです。
残り1kmちょいの所でまた駅。
この駅からは線路沿いではなく、下のわき道に降りないといけなかったんですが、気付かず通り過ぎて、途中で引き返してくると言うタイムロス。
下道に入ったら入ったで前後に誰もいなくなり、不安だったので立ち止まってグーグルマップを見るなど。
しかし、左右を高い山に囲まれているので、GPSが全然現在地を検出してくれませんでした。数分待ってもダメだったのであきらめて歩きます。
アグアス・カリエンテスが見えてきた!
16時38分、アグアス・カリエンテスに到着。
チェックポイントから2時間3分。目標の3分オーバーはマラソンだったらアウトですけど、別にマラソンじゃないし、途中の道間違えたのとGoogleマップ開いてたロスもあるので大目に見て下さい。
高低図。
10kmで標高300メートル以上上がってるじゃん。平均勾配3%の何がフラットだ。
宿に着くまで計測してしまいましたが、チェックポイントからアグアスカリエンテスの入口まではちょうど10kmくらいでした。
いったん宿にチェックインしてザックを置き、再度外出。
真ん中にあるのは線路。なんだか変わった町並みです。
・・・惜しい!
よく考えたら、縦書きか横書きかで向きが変わる文字(伸ばし棒)ってちょっと変ですよね。分からないのも無理は無い。
なんだか温泉街みたいな雰囲気。
実際、アグアス・カリエンテスはスペイン語でそんまんま「温かい水」。温泉がある町だそうです。チェックイン時に宿のスタッフがイラストマップで場所を説明してくれましたが、個人的に温泉がそんなに好きじゃないので、完全に聞き流してしまいました。
来たのはこちら。マチュピチュセンターみたいな・・・。
ネット予約したマチュピチュの入場チケットを印刷しに来たのです。
スマホにダウンロードしておいたチケットとパスポートを見せると、チケットを印刷してくれました。
印刷無料だし、スマホからデータを転送する必要もなくて簡単だし、やっぱりマチュピチュのチケットはここで印刷するのが正解ですね。
少しアグアス・カリエンテスの町をうろうろ。
雰囲気が温泉街なので、ツーリスティックなのに妙に落ち着きを感じてしまいます。
あちこちレストランを覗いたんですが、どこもいまいちピンと来なかったので、宿の屋上のレストランで食べる事に。
屋上からの眺め。
アヒ・デ・ガジーナ18ソル(≒569円)。
普段の食事の2,3倍しますけど、山奥の観光地のレストランでこの値段は良心的。
なんでこのメニューでスプーン付いて来ないの?
素直に「スプーン下さい」って言えば良いんですけど、なんとなく“そこにあるもので食べないと負け”みたいな気がするので、意地でもフォークとナイフで食べます。
具は鶏肉とジャガイモ、味は・・・どんなんだっけ。がっつき過ぎてよく覚えていません。クリーミーでおいしかったけど、塩漬けオリーブが妙にミスマッチで「お前なんでそこにいるの?」って思ったのだけ印象に残っています。
宿併設のレストランってどうなんだろうと思ったら、意外とちゃんとしたレストランでした。明日も良いレストラン見つからなかったら宿で食べよう。
明日はメインイベント、マチュピチュに行きます!では今回はこれにて(=’ω’)ノ
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