オラー!
今回はペルーのクスコからピサック遺跡とアルパカ観光牧場(Awana Kancha)を見に行きました!
朝は昨日と同じ朝食を食べて、8時にお出かけ。
昨日まではマチュピチュも含め全部クスコの北西方面へ出かけていましたが、今日行くのは北東方向。なので長距離バス乗り場もいつもと違ってちょっと遠い。片道2.5~3kmほど歩きます。
他の方のブログや地図検索だと、ピサック方面のコレクティーボ乗り場の位置がみんな微妙に異なり、「ちょくちょく移動するみたいです」などと言う意味不明な情報もあったんですが、行ってみると事情を理解。ピサック行きのコレクティーボ乗り場がいっぱいあるのです。
一応地図にピンは立てていますが、Puputi通りのこのピンを立てたあたりから南に歩いて行くと、ピサック方面のコレクティーボ乗り場がいくつもあり、至る所で「ピサック!カルカー!」と客引きしています。(カルカーはピサックの先にある町)
とりあえず1軒目はスルーして、2軒目も車を覗き込んだらまだ誰もいなかった(コレクティーボは基本的に客が集まらないと出発しない)ので通り過ぎようとしたら、「ピサック?あと1分で出るから!!!」とドライバーに言われたので、半信半疑で乗車。
誰もいないけど本当に1分で出るの?w
なんて思ってたら本当に出発。と言うか、どうやらここで客待ちするんじゃなくて、主にRecoleta通りと言う国道で客を拾っていくスタイルみたいです。
クスコ市内でぼちぼち客を拾いながら走って、ピサックには50分で到着。料金は4ソル(≒128円)でした。
あれ・・・オリャンタイタンボ遺跡みたいに、とりあえず来たらピサック遺跡があると思ってたんだけど、どこにあるんだろう(盛大に下調べ不足)。
とりあえずGoogleマップやMaps.meを開くと、Maps.meの方にピサック遺跡に向かう登山道が記載されていました。スマホ万歳。そっちの方角に向かって歩きます。
道の中央に排水溝が切られていて、交差点の排水桝に集まるようになっています。なかなかカッコイイ。
でも日本くらい雨量があると全然対応できなそうだな。
土産物屋テントがいっぱい並ぶコンスティテューション広場(Plaza Constitucion)に出ました。
ピサックは日曜市が有名と聞いていたのですが、今日は木曜日です。日曜以外もやるようになったんでしょうか。
広場を抜けて登山道へ。
Googleマップだと途中で途切れていますが、この商店から北にのびる道が登山道で、上までつながっています。
ゲートを抜けて100メートルほど上がって左手に、「PARE Turistico(旅行者は止まって下さい)」と書かれた建物があり、そこでチケットのチェックと入山名簿への記帳がありました。ボクは昨日モライ遺跡で共通券を購入しているのでそれを使いましたが、ここでチケットの購入もできるようでした。
山道はところどころ急勾配ですが、基本的に歩きやすい道です。
そろそろ見慣れて来た段々畑を通ったり。
急勾配なのであっという間に標高が上がります。
時々よくわからない小さいものが建っています。休憩用の日陰?
10時くらいから登り始め、約40分ほどで遺跡っぽい所に到着。
ピサックが建造されたのは15世紀頃。インカ帝国の首都クスコを防衛する為の要塞や宗教施設、農耕地などが今も残っています。
マチュピチュやオリャンタイタンボもそうでしたが、インカ帝国は山の上~斜面に軍事・宗教・農業施設を全部まとめて造るのが定番なんですかね。確かになんでもセットで造ると、食料や宗教施設の防衛が容易だし、逆に食料補給ルートを確保しなくても籠城出来て便利ですよね。
しかしこの建物は、インカ帝国にしては石の積み方が甘い気がします。あんまり重要な建物じゃなかったんでしょうか。
・・・で?どこに行けばええんや?(深刻な下調べ不足)
ピサック遺跡は広いと他の旅行者に教えてもらったのですが、どこに行けば何の遺跡があるかすらよく分かりません。ので、何か人工物が見える方角へ登って行きます。
あからさまな展望台がありますね。
あからさまな展望台に上るとこんな景色。
これが旅行者から「ミニマチュピチュ」と呼ばれる景色ですね。本当にめっちゃミニですけど。
さっきボクが登って来て一番初めに到着した遺跡も眼下に見えます。
ぐるっと見回して・・・次はあの先端っぽい所に行ってみましょう。
先端っぽい所からの景色。
思ったほど先端ではありませんでした。でもふもとまでよく見えるので物見の場所って感じでしょうか。
・・・で、ここからどこに行けば・・・。
とりあえずミニマチュピチュまで戻って来ました。
軽率に行ったり来たりしていますけど、尾根の上を縦走するような感じでいちいち登り下りが多いので、文章で書いているよりずっとめんどくさいです。
ミニマチュピチュは、インカ帝国らしいキッチリした石積みです。
立地的に重要そうな建物ですし、気合の入り方が違いますね。
ミニマチュピチュの向こうに階段が続いていたので、上がって行きます。
足元には段々畑跡。
段々の途中から弧を描く方向が変わっているのがおもしろい。何か理由があったんだろか。
岩の隙間を2回ほど通り抜けて、
広めの展望台に到着。
ここが一番高くて、標高3,500メートルちょっとありました。ピスコの町がちょうど3,000メートルくらいだったのでプラス500メートルです。
しかしまぁ、クスコ(標高3,400メートル)到着時は宿の2階に上るだけで息切れしていたのに、こんだけ上り下りしても息苦しさをまるで感じません。平地や低山と変わらない感覚です。人間の体ってすごいなぁ。
この展望台を通り過ぎて更に北に進むと、ようやくピサック遺跡の北の端が見えました。
と言うか、車で来たら北側が正面入口なんですよね。観光客が車がわらわらいるのが見えます。
・・・って、あそこまで行くの・・・?
実はもう12時で、空腹感がヤバい。ピサック遺跡がこんなに山の上にあると思っていなかったので、食糧なんて一切持って来ていませんでした。
更にもう少し進んで、建物が並ぶところの裏側まで来てみましたが・・・
・・・お腹空いたので引き返そう!
みなさん、ピサックに来る際は水と食料をしっかり持って来ましょう。
そうと決まればたったか下ります。
昨日から絶景続きで、ボクの中の絶景メーターが飽和してしまっている気がします。
なんか来た時と違う道な気がしますけど、たったか下ります。
ゴールはちゃんと元のゲートに戻りました。13時20分ピサック到着。
コンスティテューション広場周辺は観光客向けレストランしか無かったので、アマゾナス通り(強そうな名前)まで出て適当な食堂へ。
5ソル(≒160円)のメヌー1品目、ソパ。
麦がいっぱい入った雑炊みたいなスープ・・・ん?なんかデカい物が入ってる・・・
鶏の足!
ペルーでも食べるのかこれ。不意打ちでちょっとビックリしました。中国だけだと思ってた。
2品目、アルベルヒタ・パルティダ・コン・トルチャ。
・・・2日前に食べたのと似たビジュアルのような・・・。
後で調べると、2日前に食べたのはレンズ豆の煮物。アルベルヒタ・パルティダはスプリットピーとか言う豆の煮物だそうです。違いが分からん。
取ってつけたように上にのっているトルチャ(trucha)は鱒の事らしい。身が柔らかくて魚魚していてけっこう美味しかった。
いつも通りマテ茶も出て来ましたが、食後更にゼリーまで出て来ました。
食事代が安い国はいっぱいありますけど、200円未満で飲み物やデザートまで付いて来る国はそうそうありません。ペルーの満足度高過ぎる。
さて、次はアルパカ観光牧場アワナカンチャ(Awana Kancha)へ行きます。アワナカンチャはクスコに戻る道の途中にあるので、クスコ行きのコレクティーボに乗って途中下車すれば良いです。
アマゾナス通り(つくづく強そうな名前)沿いにあった、クスコ行きのコレクティーボ乗り場でアワナカンチャまでの料金を聞くと4ソル(≒128円)。クスコまでの料金と一緒じゃん。
とりあえずそこは断って、橋を渡ってピサックの町の入口のバス停まで戻って来ました。
地図に無いけど、ウルバンバ川の南側、山に登る道のカーブの内側に、屋根の付いたバス停があり、地元民はみんなそこで待っていました。
すぐにクスコ行きのコレクティーボがやって来て、アワナカンチャまでの値段を聞くと2ソル(≒64円)でした。途中下車するなら橋の近くのバス停で待っていた方が良いみたいです。
ピサックから15分ほど走って、アワナカンチャの前で下車。
GoogleマップでAwana Kanchaを検索すると、ここより4kmほど北の方にピンが立つのですが、実際はそっちには何も無く、ここのアワナカンチャが正解です。
アワナカンチャは入場無料(寄付制。場内に募金箱があるので入れましょう)。
ほうほう、ここにはアルパカ・ワカイアと、アルパカ・スリがいるわけですね。
あれがアルパカ・スリ・・・
タタリ神になりかかってるやつぅぅぅ!Σ(‘ω’)
首はお返しする!しずまりたまえ!
アルパカ・スリ、よくよく見ると、毛糸がそんまんま生えて来ているみたいな毛をしています。
あれ切ってそのまま編み物に使えそう。
物憂いような、色っぽいような、それでいてあんまり何も考えていなさそうな、なんとも言えない表情をしています。
こっちがいわゆるアルパカさん。アルパカ・ワカイア。
画面のもふもふ密度が高くて暑苦しい!!!Σ(‘ω’)
前から見ても後ろから見てももこもこ。
正面から見た時のもこもこした首と、後ろから見た時のもこもこしたお尻が好き。
手前にアルパカがいて、奥にある山の斜面にまた違うのが飼われています。ビクーニャとかかな。
あっちの方が高級な毛を取れるらしいです。
ちょうど職員によるエサやりタイムだったのですが、山の斜面にいるやつには投げてエサやりしていました。高級な毛のやつ・・・。
場内にはアルパカに関する博物館があったのですが、博物館内は全て撮影禁止でした。アルパカの模様パターンやアルパカの毛を刈る際に使われる伝統的な刃物など、展示は少ないながらもかなり面白かったです。
外の展示は撮影OK。アルパカやリャマはラクダの仲間ですよと言う分類図。
アルパカの毛で敷物?を織る人。
これが1ヶ月で2メートルしか進まないという織り方でしょうか。とてもじゃないけど自分には出来ない作業です。
最後に大きめのアルパカショップがあったので、自分用にささやかなお買い物。アルパカ靴下55ソル(≒1,762円)。
ベビーアルパカの毛70%。残りはリャマ22%、ナイロン8%らしい。100%ベビーアルパカの製品もあったのですが、高かったのでビビって70%になりました。それでももったいないので室内履きにします。
アワナカンチャからクスコは、国道で流しのコレクティーボを拾いました。ピサック―クスコ間のコレクティーボは下手な市バスより頻発しているので、1,2分でやって来ました。
30分でクスコに到着。アワナカンチャからクスコは3ソル(≒96円)でした。
この辺の料金は運転手の感覚みたいなところがあるので、たぶん人によって1,2ソルくらい前後すると思います。
また歩いて宿に戻ると17時過ぎ。思ったより時間かかりました。
さて、ペルーの観光は今日で実質最後です。ペルー楽しいので滞在しようと思えば2,3ヶ月くらい余裕で滞在できると思いますけど、そろそろボクの気持ちが南に向き始めました。明日(11日)は休息、明後日(12日)はお買い物&夜行移動で、13日昼には国境を越えてボリビアに入る予定。では今回はこれにて(=’ω’)ノ
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