マルタからイタリアのシチリア島にフェリー移動&シラクサへ(2019年5月13日)

ぼんじょるの!

今回はマルタのバレッタから、イタリアのカターニア(シチリア島)にフェリーで移動、そのままシラクサへ移動しました!

 

今回の移動。線がぐちゃぐちゃして訳わからなくなったけど許して。

マルタからカターニアへフェリー、カターニアからシラクサへ電車移動でした。




さて前回の続き。5月12日にバレッタに到着したところからです。

今日(明日)乗るフェリーは午前4時発。よほど今夜宿を取ろうか悩みましたが、前回のサレルノからのフェリーと同じだとすれば、出発の3時間前、午前1時には乗船できるはずなので、悩んだ末に宿を取らずに待つ方を選びました。

と言う事で乗船が1時だとしてもまだ時間があるのですが、もう17時を過ぎていので博物館とかに行くわけにもいきませんる(閉まってる)。歩いてフェリーターミナルへ向かいます。

予約時にメールで送られてきたチケットによると、今回乗るフェリーはサレルノ⇒マルタの時と同じ“Grimaldi Lines”。しかし記載されているフェリーターミナルの住所は、マルタに着いた時のと違っていました。今回はバレッタに近いフェリーターミナルです。

20分ほど歩いてフェリーターミナルに到着。

やった!建物がある!(歓喜)

不しかし、よく見ると“Virtu Ferries”と言う看板が出ています。

不安になって再度チケットを確認しますが、建物名も住所も、間違いなくこの場所です。グーグルマップの検索窓に入れてもここにピンが立つし、まぁこの検索がアテにならない場合もあるので、念のため地区や通りの名前も確認しましたが、やっぱりここで合っています。

 

うーん、中に入って誰かに訊くか・・・・・・・・・閉まっとるやないかい(;-Д-)そ

道路の向かいにある別の会社から人が出て来たので尋ねてみると、「たいてい夜10時くらいに人が来るよ。知らんけど。」と言う回答でした。

まぁ、Grimaldi Linesが各港にちゃんとしたオフィスを持ってなさそうなのは薄々察しているので、違うフェリー会社のオフィスに寄生している可能性も考えられます。

それに間違っていたとして、22時に人が来て確認してから移動しても、乗船には全然間に合うはずです。18時からフェリー会社の前で待機開始

 

ちなみに日曜日の午後なので、周囲のカフェやバー、商店は軒並み閉まっています。ほぼゴーストタウンです。

周辺をうろうろしたり、ザックの破れを裁縫したりしながら、それ以外では空の変化を観察するくらいしかやる事がありません。

 

20時くらいに、スーツケースを引いたイタリア人3人組がやって来ました。2人は英語を話せず、1人は辛うじて英語を話しますが、「フェリーの時間はいつ?」「How many times your ferry?」(あなたのフェリーは何回目?)と言ってしまう、ちょっと会話が難しいレベル

とりあえず彼らもシチリア島に行くフェリーに乗船する事、今夜はここで待機するらしい事は分かりました。

 

20時過ぎでこんな感じの空。

マルタくらい緯度が下がって来ると、別にサマータイムやらなくて良いと思うんですよね。イタリアに合わせてるんでしょうけど。

 

日が落ちると、寒くてじっとしていられなくなりました

到着した時と同じで、気温は15℃くらいあると思うのですが、風が強いので体感はもっと低いです。シャツ+フリース+薄手のウィンドブレーカーだと寒過ぎて座っていられません。ずーっと歩き回ったり、スクワットしたりしてがんばります。

21時になると建物内の照明が点いて、中に掃除する人が見えましたが、どうやら清掃員は建物を開けてはくれないようです。ボクもイタリア人もガン無視されました。

 

21時50分、フェリー会社の人は来ませんが、かれこれ15分くらいイタリア人3人組と雑談していた通りすがりのタクシードライバーが、ボクの方に話しかけて来ました。

で、そのタクシードライバーは「このVirtu Ferriesからもカターニア行きのフェリーは出てるけど、朝6時発である」「Grimaldi Linesのフェリーはこの反対岸である」と言うのです。

「でもチケットにここって書いてあるんだ」と言うと、タクシードライバーのおっちゃんは一緒に近隣のドック(たぶん物流系)の警備員の所に訊きに行ってくれました。2社まわっていずれも「Grimaldiはここには停まらない」と言う話でした。

おっけー!!!!違うんだね!!!!\(^o^)/←ヤケクソ

ちなみにこのVirtu Ferriesもカターニア行きの朝6時発の便を出しているらしいのですが、料金が72ユーロ(≒8,843円)もするそうです。Grimaldiだと29ユーロ(≒3,562円)なので約40%のお値段です。

まぁ、22時に違う事が判明したと言う事は、ある意味予定通りです。向こう岸と言うと、マルタに着いた時のあの辺鄙な場所がGrimaldi Linesのドックなんでしょう。来た時と同じく、暗い中を歩きます。

 

あの懐かしい(?)モスクの光る塔が見えてきました。

 

ちょうど1時間、23時くらいに到着。

門の警備員に尋ねると、朝4時カターニア行きのフェリーはもうすぐ来るとの事。「ここで合ってて良かった」と言う安堵感と「あのチケットは何やねん」と言う怒りが同時に押し寄せて来て、複雑です

ぼく「何時から乗れるの?」

警備員「2時半から

ぼく「待合室ある?」

警備員「無いよ

待合室が無いのは1週間前も聞いたからわかってましたけどね。念のためってやつです(泣)

それにしても、乗船開始が2時半なのは誤算です。てっきり1時には乗れるのかと・・・。

歩いて少し汗をかいてるし、ここも風がびゅうびゅう吹いていて寒いので、My待合室を設置する事にしました。

3時間のためにテント出すのは少しもったいない気もしますけど、3時間もこんな寒い中で待ってられません

中に入っても寒かったし、間近を大型トラックが行き来するので気が気じゃなかったですが、1時間ほどうつらうつらと仮眠出来ました。

 

2時15分に起きてテントを撤収すると、警備員室の向こうにさっきはいなかったフェリーが来ていました。

徒歩の乗客も7,8人うろうろしています。無駄にうろうろ歩き回っているのは、やはり寒いからでしょう。

2時半キッチリに再度警備員の所に行くと、

ぼく「乗船できる?」

警備員「NO

ぼく「2時半なんだけど?」

警備員「キャプテンが来ないと乗れない!

しばくぞワレ三三三\(^o^)/

警備員の方にもイライラ感が見えるのは、きっと他の乗客からも同じ質問を何回も受けているからでしょう。他の徒歩客と一緒に待ちます。

 

警備員室の横に、ドアの無い簡易電話ボックスを見つけたので、ボクだけ入って風を避けていました。しばらくすると「ここ良いね!」と薄っぺらいヘルメットをかぶったおっさんが入って来ました。徒歩じゃなくて原チャでの乗船客のようです。

彼はイタリア人だそうですが、今は仕事でマルタに2年ほど赴任しているらしい。このフェリーを使うのは4回目。ナポリの育ちだそうで、ボクがナポリに行ったと言ったら喜んでいました。さすがに「ゴミだらけでアフリカみたいな町ですね」とは言えないので、「海が綺麗で良い町ですね」と言っておきました。間違いなくボクの目は泳いでいたと思いますが、真っ暗だったので気付かれはしなかった事でしょう。

 

結局、乗船は3時20分からでした。キャプテンかどうかは知りませんが、名簿を持った人が3人ほどやって来て、まず徒歩客からパスポートとWebチケットを提示して、彼らの持っている名簿と照合。サレルノであったようなチケットの発行などは無く、そのまま門を通過

門を通過したら、トラックや車がバンバン通る中を歩いて乗船。引率も誰もいません。めちゃくちゃ怖いんですけど。

 

船内は、前回乗ったフェリーと似た間取りだけど、部屋の場所がちょいちょい違って、前回のような座席が並んだ部屋がどこにあるか分かりませんでした。船内図も全部イタリア語だし。

ソファが並ぶ部屋を見つけました。

さっき電話ボックスでご一緒した原チャのおじさんが、先に陣取って寝ようとしていました。4回乗ったと言う彼がここを寝床に選んでると言う事は、この部屋が一番快適な寝床と言う事でしょう。部屋の反対側にボクも陣取りました。

とにかく眠かったので、スマホを充電器に差してすぐに寝てしまいました。多分3時40分くらい。乗船手続きがザルでスムーズで良かったです。

 

トイレに行きたくなって6時半くらいに一度起きました。

靴を履いて立ち上がると、バランスを崩して一気に部屋の中央まで横走りしました。ボクが寝ぼけてたのも原因の2割くらいありますけど、船がめちゃくちゃ揺れているのです。

新鑑真の時みたいに、バタンバタン左右の壁にぶつかりながらトイレへ。真っすぐ歩けません。

トイレは済ませたものの、このまま起きてると船酔いは必至なので、またすぐに寝る事にしました。眠かったので二度寝は簡単でした。

 

9時に起きると、さっきの揺れはウソだったかのように収まり、穏やかな航海になっていました。

やれやれ、これなら食事が出来る。パン、ツナ缶、ハチミツ。

ツナ缶が程良い塩加減で良かった。

 

船は11時着予定の所を、12時半くらいにカターニアに到着しました。

天気がいまいち。

 

乗船時は徒歩だったのに、下船時は「歩きはデンジャラスだから」と、フェリー会社の車に乗せられてフェリーターミナルの出口まで送ってもらえました。

送ってくれるのは大変ありがたいんですけど、深夜の徒歩乗船の方がよっぽどデンジャラスだと思うのです。

町から遠く離れた場所に降ろされたマルタと違って、カターニアはもうほぼ町の中心部に降ろされました。右上に見えている線路をたどって行けば、1km弱でカターニアの中央駅です。

 

途中にあった日本食屋の看板。いや、箸はそんな短く持たんでしょう

 

カターニアの中央駅。

昨夜からなんとなくアンラッキーが続いてましたが、ここでも4分差でシラクサ行きの電車を逃し次の便が2時間後と言うアンラッキーが起こりました。

とりあえずチケットだけ購入。6.9ユーロ(≒847円)。

チケットの表示が正しいなら、87kmの移動で6.9ユーロだそうで、単純計算1km10円って所ですね。安い。

周りの人が食事しているので、ついつられてラザニアを買ってしまいました。6ユーロ(≒737円)。

出て来たのが冷凍モノのレンチンでテンションだだ下がりです。

 

14時56分のシラクサ行きの便に乗車。

 

爆睡して、16時10分くらいにシラクサに到着。

今日の移動はですね、シラクサ駅に着いたら終わりみたいなもんなんですよ。宿は駅から200メートルほど。超楽ちん。

宿スタッフが1人しかいなくててんてこ舞いしていましたが、無事にチェックイン完了。ゴゾ島から30時間の移動が終わりました_(:3 」∠ )_

 

昼のラザニアが物足りなかったので、スーパーでサラダとチーズ、ポテチを買ってきました。

いやー疲れた。ていうか頭痛い。寒かったもんな。シャワーを浴びて18時半くらいには寝てしまいました。

 

さて、明日はぼちぼちシラクサ観光の予定。では今回はこれにて(=’ω’)ノ

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