【タンザニア】タンザン鉄道でムベヤからダルエスサラームへ。最早遅れるくらいが定刻(2018年10月10日~12日)

ハバリザムチャーナ!(タンザニアで使われているスワヒリ語のこんにちは)

今回はタンザン鉄道を使い、タンザニアのムベヤからダルエスサラームに移動しました!

 

タンザン鉄道とは

タンザン鉄道とは、タンザニア・ザンビア鉄道(Tanzania Zambia Railway)の事で、現地では頭文字をとってTAZARA(タザラ)と呼ばれています。

その名の通り、タンザニアとザンビアを結ぶ鉄道で、東アフリカを縦断する旅行者はよくこれを使います。

タンザン鉄道

すみません路線の線はめっちゃテキトーに引きました。

本数は週2便。火曜日と金曜日に、タンザニア側とザンビア側からそれぞれ出発し、通常なら2泊3日で終点に到着します。

ボクはこのタンザン鉄道の途中ムベヤから、タンザニア側の終点ダルエスサラームまで移動しました。



昨日駅のスタッフから「チケット売り場は明日の朝8時に開くよ!」と教えてもらったボク。とりあえずまだ部屋にザックは置いたまま、7時45分くらいに駅に行こうとして、なんとホテルの宿泊にフリーの朝食が付いていた事に気付きました。

フリーならそりゃもう食べますよ。チケットそっちのけで。

食パン2枚、ゆで卵2個、皿の奥の紫のはイモでした。紫のイモってなんだろう・・・タロイモ?おいしかったけど。

ティーカップには紅茶のティーバッグがセットされていて、すぐにスタッフがポットを持って来たので、てっきりお湯が注がれるのかと思えば、ポットから100%ホットミルクが出て来てびっくりしました。

めちゃくちゃ贅沢なんですが、紅茶にミルクを注いでも全然お茶成分が出て来ないんですね。今初めて知りましたよ。ティースプーンでガシガシつぶしても全然ダメです。多分ティーバッグの目がミルクの粒子で詰まるんじゃないですかね。

 

割と満足な朝食を食べ終わって、ムベヤ駅に着いたのは8時半ごろ。

ムベヤ駅

・・・が、まだチケット窓口は開いておらず。のんびり朝飯食べて来て正解でした。

駅舎内にカラスが2羽紛れ込んでいて、駅スタッフらしき若者2人が追いかけまわしていました。

最終的に、1羽は開いてる窓から出て行って、もう1羽は窓にぶつかって弱った所をスタッフに蹴り落されて捕まりましたが、見ていた客からちょっと非難するような声が上がって、無事外に逃がされていました。良かった良かった。

9時くらいにようやくチケット窓口オープン。

 

チケットゲット。ムベヤからダルエスサラームまで、ファーストクラスです。料金は47,200シリング(≒2,323円)。

セカンドクラスとどっちにしようか悩んだのですが、差が8,000シリング(≒394円)くらいしか無かったので、ファーストクラスにしてしまいました。

駅に貼られているタイムテーブルによると、14時半ごろに列車が来るようです

 

いったん宿に戻り、チェックアウトして、宿のレストランスペースでパソコンを開いて13時半まで作業。

13時半に出発して、再度ムベヤ駅へ。

昨日はヤギしかいなかった駅前が、露天商やタクシードライバーで大賑わいです。

すでに駅舎内は人と荷物がいっぱい。

座席ももうすべて埋まっていたので、床に腰を下ろします。

15分ほど座っていると、駅員らしき人が近づいて声をかけてきました。

駅員「やぁ!俺を覚えてる?」

ぼく(えー・・・?あ、昨日チケット買えるか訊いた人か)「うんうん覚えてる」

駅員「違う待合室があるから、こっちに来なよ」

えー、なんか怪しいからそう言うのやだなーと思いつつも付いて行くと、えらく立派な部屋に通されました。

待合室って言うより応接室のような。

怪しいなーここで金品を脅し取られたりしそうだなーと思いつつ、駅員と5分ほど雑談。彼は30年前くらいにジンバブエからやって来て、ずっとこっちで暮らしているらしい。言葉が全然違うから大変だったろうな。

怪しみながら会話していたボクでしたが、駅員は5分ほど雑談した後「じゃ仕事に戻るわ」とあっさり去って行きました。普通に良い人でした。疑ってスミマセン。

この後数時間かけて、身なりの良い人がパラパラと10名近くこの部屋に移って来ました。コンセントもあるし、トイレもすぐ近くにあるし、すごく快適な待合室。

 

しかし、肝心の列車は14時半を過ぎても来ず

たまに駅員が見に来るので、尋ねてみました。

ぼく「列車ってスケジュール通り来る?」

駅員「イエス!18時くらいに来ると思うよ。」

ぼく「そっか!わかった!」(18時はスケジュール通りじゃないんですがそれは)

もやは遅れて来るのが定刻って感覚なんでしょうね。もうアフリカで何回も言ってる気がするのですが守れないスケジュールなら作らなきゃいいのに

 

日が傾いてきた・・・。

腹が減ったので、駅前に出て何か食べて来ようと思いましたが、駅舎への扉はカギがかかっているし、どうやって外に出るかがわかりません。おなかすいたよう_(:3 」∠ )_

 

日が暮れた・・・。

日が暮れた所で、同じ部屋にいた他の乗客が外に出そうな雰囲気を見せ始めたので付いて行くと、ちゃんとホームの端から外に出られるようになっていました

 

しかし、真っ暗で何も見えない中、露店で指さしオーダーしたせいで、コメはまぁ良かったんですが豚足みたいなのが入った変なスープを引き当ててしまいました。

豚足みたいなの(暗くて何か分からない)は、皮と薄いコラーゲン層ばっかりで全然食べる所が無いし、スープは薄い割に豚の臭みが強くて飲めたもんじゃないしで、結局ほとんどコメだけを食べた感じになりました。くそう、明るいうちに諦めずに出ておけば良かった・・・(; ̄ω ̄)

あまりにも納得が行かない夕食だったので、焼きメイズ(白っぽいトウモロコシ)を買って来ました。500シリング(≒25円)。

焼きメイズ

良い焼き色だけど、おとついマラウィで食べた茹でメイズの方がおいしかった気がします。

昨日から飲んでいたミネラルウォーターの名前が「キリマンジャロ」だった事に今気づきました。

南アルプスの・・・と同じノリなんでしょう。キリマンジャロ登山が楽しみです

 

列車は、反対向きの列車(タンザニア⇒ザンビア)はボクがメイズ食べてるくらいの頃にやって来ましたが、ボクの乗る向きの便は一向にやって来ません。

21時を過ぎると、待合室の乗客たちは床に布を敷いて寝始めました

ボクもソファで横になってうつらうつらしていた23時、ようやく列車が到着。定刻から8時間半遅れです。ボクの鉄道待ち時間記録を更新しました

眠い・・・。

ファーストクラスは4人部屋でした。

枕と毛布とシーツが用意されています。さすがファーストクラス。

ボクのコンパートメントには、もともと乗っていた人が1人、ムベヤから乗った人がボクの他にあと2人いて、満室になりました。みんなすぐに就寝。

列車が動き出したのは、たぶん0時半ごろ。列車が動き出す振動で起きて時計を見て、これいつ着くんだろなーと思いながらまた寝ました。

 

翌日、10月11日の朝。

 

腹が減ったので、7時に食堂車へ。途中セカンドクラスの車両を通りましたが、ファーストクラスよりも新しい車両みたいでした。まぁセカンドクラスは6人部屋でぎゅうぎゅうですけど。

 

これが食堂車。

 

食堂車は中国からの寄付みたい。

 

7時半くらいからぼちぼち朝食が出て来ました。3,500シリング(≒172円)。

パサパサの食パン2枚、プレーンオムレツ、安っぽいソーセージ、ちょっと甘い揚げパン、ミルクティー

ミルクティーはショウガが入っているようでした。インドのチャイみたいで懐かしい味。甘めの揚げパンとよく合いました。

 

さて、本来のスケジュール通りなら本日の昼12時過ぎにはダルエスサラーム到着のはずですが、すでに昨夜ムベヤを出発した時点で10時間遅れくらいでした

このままだと中途半端に夜22時着とかになってしまい、駅から移動するのも怖いし丸々一晩の駅野宿もしんどいと言う微妙な時間になってしまうので、いっそ更に6,7時間くらい遅れてほしい所です。

まぁ、のんびり構えて、ぼちぼち写真を撮ります。

意外と山間部を走るのでびっくりしました。日本の山みたいに豊かな緑の山が広がっていました。

久しぶりにルービックキューブを出してみたり。

うーん、完成する気がしないなこれ・・・。

昼13時くらいにまた食堂車に行ってランチ。4,500シリング(≒221円)。

メインはビーフかチキン、主食はコメかウガリから選べました。ボクはチキン&ウガリ

ボクのブログしばらく読んで下さっている方なら見た目で分かると思いますが、ウガリはメイズの粉を練って茹でた物。要するに南アのプァーパ、ジンバブエのサザ、ザンビアやマラウィのシマです。タンザニアからケニアにかけてはウガリと言う名前になります。

初めてのウガリは・・・ザンビアのシマとそんなに変わらないような?まぁタンザン鉄道なので、シェフがザンビア人かもしれず、これがウガリかと言うと微妙なのかもしれません。

びっくりしたのがチキンのおいしさ。皮がパリッパリなんですよ。食べた瞬間シャウエッ○ンとかのウインナーのCMに使えそうな音が出ます。何このハイクオリティチキン。

食堂車が食にこだわる中国製なので、もしかするとやたらと良いオーブンなんかが付いてるのかもしれませんね。

 

今日も日が暮れる・・・。

本来なら、始発のカピリ・ムポシから終点のダルエスサラームまで2泊3日で、そのほぼ中間地点から乗ったボクが何故2晩目を迎えてるんでしょうか。不思議で仕方ありません。

 

夜は20時くらいに就寝。そして日付が変わった深夜2時、同室の客に起こされました。ダルエスサラームに着いたようです

 

ダルエスサラーム駅の2階には立派な待合室が。

座席はいっぱい余っていましたが、横になるには適していない形状だったので、半分以上の人がそのまま床に寝そべって寝ていました。ボクも同様に床に寝ました。

長くなってしまったのでいったん切ります。今回はこれにて(=’ω’)ノ

コメント

  1. baum より:

    食堂車がガラ空きなのが意外…
    キューブが世界一周中のザックに入ってるのが意外…
    ムベヤ駅舎内の荷物が真っ直ぐ整然と並んでるのが意外…
    でしたネ❗️

  2. wolt より:

    >>baumさん
    食堂車は早く行って撮ったからですよ~
    昼は満員になってました。
    ルービックキューブはシンガポールで買って、インドネシアのフェリーの中でも写真を撮ったはず!w
    ムベヤ駅の荷物が整然と並んでて意外なのは同感!