ビッグ・アルマトゥイ湖(Big Almaty Lake)とは
ビッグ・アルマトゥイ湖(Big Almaty Lake)とは!カザフスタン最大の都市アルマトゥイから直線距離にして約15km、道のりにして約35km程度の所にある湖です。街から近いにもかかわらず、湖は標高2,500mに位置し、周囲を3,000m超えの山々が取り囲んでいます。
しかも湖までは車で行けるので、お手軽に綺麗な景色が楽しめるって事で、地元民やカザフ人旅行者、外国人旅行者から大人気です。
2017年9月にボクはビッグ・アルマトゥイ湖で1泊キャンプして戻って来ましたが、いろいろ面倒でした。
今回は、ビッグ・アルマトゥイ湖に行こうかと思っている人向けに、行き方と注意事項をまとめました!
ビッグ・アルマトゥイ湖への行き方
ここではバスと徒歩で行く手段を紹介します。タクシーやツアー、自家用車で行く人は読まなくて良いです。
まずはペルヴォヴォプレジデンタ公園へ
まずはペルヴォヴォプレジデンタ公園(First President’s Park)を目指します。
ホテルが集まっているエリアからけっこう離れているので、市バスで行く事になると思います。
この公園近くに停まるバスは多いので、バス停に停まったバスに「プレジデンタ・パルキ?」と、片っ端から聞いて行けば、そのうち当たると思います。
緑色の28番バスを捕まえる
プレジデンタ公園の北東角のバス停から、「28」と書かれた緑色の市バスが出ています。バス停の場所は大体このあたり。
地図だともっと南にバス停の表示がありますが、ボクの感覚だとピンのあたりだったんですが・・・。ちょっと違ってたらすみません。バス停には屋根があるので分かると思います。
ちなみに、このバス停からビッグ・アルマトゥイ湖へは約25kmです。
分岐点で28番バスから下車
この28番バスはどうやらアルマ・アラサンと言う地域へ行くバスみたいです。プレジデンタ公園を出発して約10kmほどで、ビッグ・アルマトゥイ湖とアルマ・アラサンの分岐点に到着します。ビッグ・アルマトゥイ湖に行くならここで下車しないといけません。
目印は、「MINI MARKET」と書かれたお店です。写真のお店が見えたら、数十m先に分岐点があります。
分岐点は地図で言うとここ。
突然開けた場所になるのでわかると思います。
ここからは自力
分岐点で28番バスを降りた時点で、ビッグ・アルマトゥイ湖までは約15kmです。標高差で言うとあと1,100mほどです。ここから先は公共交通機関は無いので、自分でどうにかすることになります。
約15kmなので、時間と体力がある人は歩くのも可能です。ただし標高差がけっこうあり、道路標識によれば斜度12%の坂が続きます。ちなみに全て綺麗なアスファルト舗装路です。
もうひとつの手段はヒッチハイク。前述の通り、ビッグ・アルマトゥイ湖は人気スポットの為、日中の車通りは案外多いです。特に週末は多く、ひっきりなしに車が通行しています。
と言っても家族連れやグループなど、既に乗員満載の車が多いので、通行量の割に案外拾ってもらえません。あまりにもスルーされまくるのでちょっと凹みますが、親指を立てて根気よく待ちましょう。
ちなみに、もし食料や水などの買い忘れがあった場合は、分岐点手前のMINI MARKETで買いましょう。
ビッグ・アルマトゥイ湖の注意点
ビッグ・アルマトゥイ湖岸は夜間立入禁止
ビッグ・アルマトゥイ湖岸は、夜間の立入禁止です。
午後17時を回ったあたりから警備員数名が巡回し始め、カザフ人には身分証の提示、外国人にはパスポートと滞在登録(入国の時にもらう、イミグレスタンプが押された紙切れ)の提示が求められます。
で、パスポートと滞在登録がOKでほっとするのも束の間、全員湖周辺から追い出されます。
たった今到着して降りて来ているカザフ人も、写真を1,2枚撮っただけで追い返されます。夜間は湖岸への立入は一切禁止です。
ビッグ・アルマトゥイ湖とその周辺でのキャンプ禁止
キャンプについては、ビッグ・アルマトゥイ湖岸だけでなく周辺でも禁止です。
警備員に見つかると立ち退き、もしくは賄賂を求められます。ボクの場合賄賂は10,000テンゲ(≒3,274円)でした。
もしかすると悪徳警備員で「禁止」は嘘って言う可能性も考えましたが、帰ってから英語でググると、どこぞの旅行会社も「湖ではキャンプできない」と書いていたので、多分キャンプ禁止は本当だと思います。
ビッグ・アルマトゥイ湖での遊泳禁止
これは昼夜かかわらずですが、ビッグ・アルマトゥイ湖での遊泳は禁止です。なんでもこの湖はアルマトゥイ市民の飲料水で、それを守る為らしいんですが、ここで遊泳するのは法律違反に該当するらしいです。
まぁ標高が高くて夏でも涼しいと思うので、泳ぐ人はそうそういないとは思いますが、絶対に湖へ入っちゃダメです。警備員が見ている前だと、湖に近づくのすら制止されます。
気温はアルマトゥイ市街地からマイナス9℃
アルマトゥイ市街地は、場所にもよりますが標高約800~1,000m程度で、ビッグ・アルマトゥイ湖は標高約2,500m。約1,500mの標高差がある事になります。
標高100m上がると、気温はだいたい0.6℃下がるとされているので、ビッグ・アルマトゥイ湖の気温はアルマトゥイ市街地より約9℃低いと思って良いです。
また、山の間と言う地形のせいか、けっこう風が吹きます。なので、体感温度はもっと低いです。朝晩は冷え込む場合もあるので防寒対策はしっかりしましょう。
それでもビッグ・アルマトゥイ湖近くでキャンプするなら
どうしてもキャンプしたい場合は、最低限以下の事を守りましょう。
と言っても、そもそも「キャンプ禁止」なので、警備員の機嫌次第では強制的に追い出されたり、捕まったりする可能性もあります。そこを理解した上で自己責任で行って下さい。
①湖岸でのキャンプは絶対不可
夕方の警備員の巡視を潜り抜けたり、賄賂で切り抜けたとしても、湖岸は夜間の巡視や監視カメラが設置されているらしい為、どうやっても湖岸でのキャンプ不可です。
湖がよく見え、かつ一番近い野営可能場所は、湖北側の堤防の上です。
写真の、奥に見える壁のような物の向こう側。砂利道になっていて、ボクは道脇が少し広がっている角のスペースにテントを張りました。賄賂を払ったら、警備員から指示された場所がここです。
この場所は日暮れ後に登山者が通行したり、朝は地元民が通行したりするので微妙に落ち着きませんが、一晩通して咎められる事はありませんでした。
②湖水のキャンプ利用は絶対ダメ
遊泳禁止と同じ理由です。ヘタすると捕まるらしい(ネット情報だけど)ので、絶対やめましょう。間違っても洗い物なんかしないように。
ビッグ・アルマトゥイ湖は日帰りで
という事で、ビッグ・アルマトゥイ湖はおすすめの人気スポットですが、面倒事を避けるならやっぱり日帰りがベターでしょう。
なんてったってアルマトゥイ中心部からたったの片道35km。お金に余裕がある人はツアーやタクシーで、そうでない人はヒッチハイクすれば半日で帰って来れます。歩きだと日帰りはちと厳しい気がしますが・・・。
確かに夜明け・日没近くの湖は美しいですが、湖周囲にやたら街灯が多く一晩中点いているので星は見えません。ちなみに日没の景色は時間帯的に警備員とのバトルになるので、ゆっくり見れない可能性大です。
という事で、トータルで言うとビッグ・アルマトゥイ湖は日帰りを強くおすすめします。まぁ、足し算引き算して、あくまでも自己責任で判断して行って下さい!(=’ω’)ノ
ボクが行った時の日記はこちら。ご興味がありましたらどうぞ。[日記]標高2,500m!ビッグ・アルマトゥイ湖へ一泊二日のハイキング!
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