オラー!
今回はハイチのカパイシャンからドミニカ共和国のサンティアゴを経由して、プエルトプラタに移動しました!
今回の移動。グニャグニャ曲がったのでよく分かりませんけど、300km弱くらいと思います。
昨夜はまた停電と復旧を各2回ほど繰り返し、そのたびにボクも汗びっしょりで起きて扇風機を切り替えると言うクソみたいな作業をしました。
そしてやっぱり4時半に蓄電池(DC)も切れて完全停電して扇風機が止まってしまったため、仕方なく起床。結局、ハイチではポルトープランスも含めてまともに寝られた日がありませんでした。つくづくとんでもない国だ。
真っ暗&最高に蒸し暑い中で一通り荷物をまとめたらやる事も無く、パンツ一枚でスマホの数独して時間を潰す以外にありませんでした。つくづくとんでも(略)
夜明けと同時に出発。6時20分。
おとつい見たカパイシャンのノートルダム大聖堂の前を通ったら、中から声が聞こえたので覗いてみると、参拝者がめちゃくちゃいっぱいいてビックリしました。
確かに今日は日曜日の朝だから、キリスト教徒的には礼拝日なんですけど、6時台にこんなに礼拝者が多いってなかなかありません。なぜこの熱心さが全体的なマナーその他に反映されないんだろう。それとも熱心なのは富裕層だけなんだろうか。
どこかで朝飯を買おうと思って出て来ましたが、日曜日だからか早過ぎるからか、どこも閉まって閑散としています。
ようやく、表にナベを出した露店が見つかりました。スープみたいな物を煮込んでいます。
ぼく「これ買える?いくら?」
オバハンA「500グールド(≒566円)」
誰が買うかバカ。ここがイギリスかフランスだったとしても、もう少し安く買えそうなもんです。
少し歩くと、またナベを出している露店が見つかりました。やっぱりスープみたいなものを煮込んでいます。
ぼく「これ買える?いくら?」
オバハンB「10ドル」
今更感ですけど、ハイチの通貨単位はグールドなんですが、昔は「ハイチドル」と言う単位を使っていて、今でもちょくちょくドルで表現する人がいるのです。換算は“1ハイチドル=5グールド”。なのでこの場合は50グールド(≒57円)かな、と計算して50グールド札を取り出すと、
オバハンB「10!US!ドル!!!」(半ギレ)
えーと、アナタ病院に行った方が良いんじゃないかな。きっと何か病名があるアレだと思うよ。
ボクは精神科医じゃないのでこれは付き合えんわ、と思って黙って去ろうとすると、そのやり取りを見ていた客(おじさん)に引き止められました。
おじさん客はオバハンBをたしなめて、どうやら「ちゃんと売ってあげなよ」みたいな交渉をしたようです。100グールド(≒113円)で買える事になりました。
このオバハンBに金を払うのはあんまり良い気分ではありませんが、せっかくおじさん客が仲介してくれたわけですし、ボク的にも微妙に残った小銭を使い切りたかったし、腹も減っているので、100グールド払ってテイクアウト用の容器にスープを入れてもらいました。
スープなので持ち歩くにはちょっと不安な見た目になり、おじさん客は「ここに座って食べて行きなよ!」と誘ってくれましたが、昨日と一昨日の経験から、そのオバハンBの顔を見ながらメシを食うよりは、汚物を見ながらメシを食った方がマシとすらボクには思えたので、丁重にお断りしました。
ちなみに、このおじさん客はやっぱり身なりがキレイな人でした。ハイチでは身なりがキレイなおじさんとだけ会話したら良いと思うんです。
スープをこぼさないように慎重に歩いて、海沿いの道に出ました。
ちょうど日が昇った所。
バス会社Caribe Toursの前まで来ると道路沿いにベンチが並んでいたので、ここでようやく座って食べる事に。一滴もこぼさずに持って来れましたドヤァ
おじさん客の優しさにより買えた朝飯。
おぉ、かぼちゃスープだ。濃厚なかぼちゃスープに、イモやプランテーン(調理用バナナ)、キャベツ、ニンジン、細切れの肉などが入っています。
底の方にはパスタも入っていました。
そう言えば町中でもパスタ食べてる人多かったな。一応フランスの影響なのかな。
飯を食べ終わって7時15分。バスは既に来ていました。
一昨日購入した仮チケットを見せてチェックイン。やはりチェックイン時にパスポートは預けるシステムでした。
バス会社の人に「10USドル」と言われたので「日本のパスポートは入国税いらない」と答えましたが、当たり前だけど知らなかったようで、しつこく「10USドル」と繰り返されました。知らない事は悪くはないけど、態度が悪すぎる。なんでお前がそんな偉そうな態度で税を徴収するのか。
相手の態度にイラっとしたのでこっちもとことん雑に突っぱねると、投げるようにチケットを寄越されました。
まぁ、頑として搭乗拒否するような空港のチェックインカウンターよりはマシかな。
バスは定刻の8時から30分遅れて、8時半に出発。また道が酷かったら嫌だなぁと心配しましたが意外と大丈夫(一部未舗装路)で、10時くらいに国境に到着しました。
パスポート回収されただけあって、ハイチの出国はバスの添乗員がパスポートを持ってイミグレーションに行き、乗客はクーラーの効いた車内で待機でした。そうそう、これならパスポート預ける意味も分かるよね。
しかし、ハイチの出国税が新たに導入(?)されていたようで、バスの添乗員が乗客の半分くらいのパスポートを持って戻って来て、料金を徴収していました。ボクは「10USドル(≒1,081円)」と言われましたが、前の席の人は「20USドル」と言われていました。国籍によって料金が異なるんでしょうか。20って言われたらちょっと腹立つよね。
ハイチ側の出国を終えたらパスポートは戻って来て、ドミニカ共和国側の入国は各自でやるシステムでした。
と言っても、やっぱりバス客は優遇されていて、専用の窓口を設けてもらってそこで入国手続き。ドミニカ共和国―ハイチ間は高くても国際バスが良いと思います。タプタプなんかで来ようものなら、きっととんでもなく時間かかると思います。
バスの添乗員(朝のチケット窓口の人とは違う)に「なんでチェックイン時に税を払わなかったの?」と尋ねられたので「日本パスポートは入国税いらない」と答えると、「マジで」って感じでイミグレーションの係員に尋ねていました。やっぱり不要でした。日本パスポートの入国税免除はよっぽどイレギュラーなんですかね。ありがとう日本の外務省。でも欲を言うなら出国税も免除してほしい。
ドミニカ共和国のイミグレーション周囲には靴磨き少年がいっぱいいました。
「靴磨かない?」と声をかけては来ますが、断ったらすぐに諦めてくれるし、見ていると仕事も丁寧なので好感が持てます。
ドミニカ共和国側の荷物検査も終えて再度バスに乗車。11時30分くらいに再出発しました。ドミニカ共和国⇒ハイチの時より乗客の人数が2倍以上いたので、往きより時間がかかりました。
再出発するとすぐに弁当が配られました。
プランテーンプランテーンプランテーンプランテーン!チキンチキンチキンチキン!みたいな弁当。ちょうど腹減っていたのでありがたい。
プランテーンはほんのり出汁のような味がついていて、チキンは酸味がかった濃いめの味付けでした。どちらも悪くないお味なんですけど、延々チキンとプランテーンをローテーションと言うのは少しキツかったです。
14時15分、ドミニカ共和国のサンティアゴ到着。
ここからプエルトプラタに移動しないといけないので、Caribe Toursから1kmほど離れたプエルトプラタ行きのバス会社に向かて歩きます。
歩道が広くてゴミが少ない(無いとは言ってない)!!!
素晴らしいですね、空気から文明の匂いを感じます。心なしか空も青く感じます。
プエルトプラタ行きのローカルバスは、Javilla Toursと言うバス会社が出しています。
微妙に地図上の位置が違うような。本当は少し左下の「La Rotonda」ってあたりにあったと思います。
バスはマイクロバス。
ちょっと狭いですが、ちゃんと1人分の席に1人座れます。文明の匂いを感じます。
出発してから集金係が料金を徴収する制度で、ボクは値段を知らなかったのでわたわたしたんですが、請求されたのは適正価格の150ペソ(≒316円)でした。文明の匂いを(略)
16時ちょうどくらいにプエルトプラタ到着。
地図を見ているとちょうど宿の近くを通りかかったので、終点までは行かずに宿近くで降りました。
本日の宿。
そして「ハイチ脱出おめでとう」のスプライト。
あーうめー。さらばハイチ。もちろん二度と行かないし、二度とボクの視野に現れないで欲しい。
宿の女性オーナーがすごく親切な人で、夜に自家製バナナシェイクをふるまってくれました。今日は朝昼晩トータルで少なくともバナナ6,7本は食ってる気がするけど、バナナシェイクは甘くておいしかったです。
ちなみにこの方は、日本にも旅行で来た事があるけど、ハイチには日帰りで1回しか行った事がないらしい。「みんな川で洗濯してるの!びっくりだよね~」と、完全に遠い国の事みたいに話していました。同じ島にあるけど、まさに「住んでる世界が違う」って感覚なんだろうなぁ。
とにかくハイチで心身ともに疲れたので、残りのドミニカ共和国滞在はゆるゆるエンジョイします。では今回はこれにて(=’ω’)ノ
コメント
いやーいつ殴り掛かって暴れるか?と心配していましたが、
事件も無くハイチ脱出できて一安心f^_^;)
口喧嘩で言いたい事が現地語で言えないから…
興奮すると思わず手が出たりして大失敗するので注意❗️
何が有っても手を出したら負け!忍耐ですネf^_^;)
ドミニカではゆるキャラで行きましょう❗️
>>baumさん
なんだか経験がありそうな口ぶり・・・w
ハイチは「こいつはもしかしてヒトではないのでは?」と、前にツイッターで見た”チンパンジーがスマホを使ってYoutubeを視聴する動画”を思い出して、常にどこか冷静な気分で眺められました。