ぼんじゅーる!
今回はハイチのカパイシャンでピコレ要塞に行こうとしたりSIMカードを買ったりしました!
黄金航路―トゥルトゥーガ
著作権元:株式会社アピリッツ出典:「黄金航路」「蒼海の武装商船」(いずれもサービス終了)
※黄金航路がよくわからない方は、こちらのページの真ん中あたりで説明していますのでご興味がありましたらご覧下さい。【リンク】はじめにご興味なければスルーして頂いても何ら支障はありません。
現在―カパイシャン(トゥルトゥーガから70kmくらい東)
トゥルトーガ島、できれば行きたかったんですが、昨日ゴナイブからカパイシャンまで4時間半くらいかかったので、ましてや主要都市でもなんでもないトゥルトーガなんてとてもじゃないけど日帰りできないな、と思ったのであきらめました。
そう言えば黄金航路港がアクセス困難だった事って今まで無かったな(紛争地帯を除く)と思って調べたら、トゥルトーガは港ではなくて、もともと海賊が住み着いていたと言われる島だそうです。確かに黄金航路のトゥルトーガも海賊領扱いでした。ちょっとイレギュラーな港だったようです。
(あっつぅ・・・)
と汗びっしょりで起きたら朝5時。扇風機が止まっていました。停電か。
もう一度寝ようと努力してみましたが、暑くてとてもじゃないけど寝れたもんじゃありません。6時を過ぎたあたりであきらめて、真っ暗な中で朝食。
昨夜飲んだのと同じジュースをもう一本買っておいたので、そのジュースを飲みながらパンを食べました。アフリカの若者がけっこうよくやってるんですよ。ジュースだけで素のパンを食べるの。不健康そうではありますけど、けっこういけます。
ボクが起きてる事に気付いたらしい宿の人がやって来て、「ファン!ファン!」と言うので見てもらったら、なんと扇風機が動き出しました。どゆこと???
よく見ると、扇風機に「AC/DC」の切り替えスイッチが付いていて、今はDCの方に切り替わっていました。えーと、これってつまり今はコンセントから直流が来てるって事なのかな。すげぇ電気事情と扇風機だな。
扇風機が使える事は分かりましたが、今さら二度寝するのもあれなので、もう7時から活動開始。
壁に直接描かれた手描き広告もなんだか懐かしく感じます。インドやアフリカでは多かったですけど。
7時台の通りは人でごった返していました。
どうも近くに小学校や高校、大学まであるみたいで、通学してきた学生とその送り迎えの人、学生らを対象にしたバイタクや露天商達がごっちゃになっているみたいです。朝飯には困らなそうだから、明日から外で食べようかな。
これはカパイシャンのノートルダム大聖堂らしい。
中を覗くと普通に参拝者がパラパラいました。
まずはピコレ要塞(Fort Picolet)に向かって歩きます。賑やかなのは中心部だけで、少し離れると静かな住宅街が続いています。
消防署と消防車。
消防車自体も年季入ってるし、周辺の道路が乗用車の路駐だらけなんだけど、緊急時にちゃんと出動できるのかなこの消防車。
カパイシャンは意外とゴミ少ないかな?と思いましたが、ちょっと川を覗くとコレでした。
ブタさんがゴミを漁っています。ビニルゴミが多そうに見えますけど、食べる物はあるんでしょうか。そしてあんなビニルゴミ誤飲してそうなブタさんはちょっと食べたくないなと思いました。ハイチでは豚肉は食べないでおこう。
公園の片隅にあるトレーニングジムコーナーは大盛況。狭くて暑苦しそう。
途中から未舗装路になりましたが、民家はずっと続いています。
途中にあった聖ジョセフ要塞。
ほとんどカベしかない。眺めは良いです。
遠くに目的地のピコレ要塞が見えてきました。
坂を下って行くと、
リバル・ビーチに到着。
着いたらいきなり乳びろーんってなってる上裸女性が波打ち際に突っ立っていて面くらいました。怖くて直視できなかったけどヘソ近くまで垂れてたような。なんかすごかった。
ピコレ要塞はビーチを通り抜けて更に先。ビーチを歩きます。
ビーチと称するならゴミどうにかしようよ。
外国から流れ着いて来る海洋ゴミが世界的に話題ですけど、ここのゴミは大半が水の袋や、ハイチの人がよく手にしている食事お持ち帰りトレイばかりなので、まぁハイチ人が出したゴミっすわ。袋入りの水なんてたぶんこの辺じゃハイチくらいにしか無いもの。
ビーチは幅が超狭いので、ところどころ道が海に浸かってしまっています。
波が引いたタイミングを見計らって走るんですが、砂の上なのでダッシュできず、脛まで波をかぶりました(;ω;)
もう少し進むと、ついに完全に道が沈んでしまいました。
思いっきり干潮時ならもしかしたら通れるかもしれませんけど、これはちょっと無理っすわ。
山側を見ると「通れんだろうホレ登れ」と言わんばかりの崖がありました。
登ってみましたが、少し上がった所で高さ3メートル弱の壁になっていました。
見た感じ登れなくも・・・
あ、これ無理ですわ。岩がもろすぎる。
片手でつかんで力をかけただけでボロボロと崩れて来ます。これはちょっと危ないから無理。
ふぅー、戻るか・・・。
ピコレ要塞、目前で断念。
一応地図貼っておきます。ピコレ要塞はここです。カパイシャンの町はずれから1.5kmほど北。
カパイシャンの町から歩いて来れる距離ですが、たぶん干潮時以外はたどり着けません。ゴミだらけのビーチまでは行けます。
降りていると、なぜか岩の下に動物の白骨がありました。
こいつもピコレ要塞に行こうとして力尽きたんかな。
本当にゴミだらけのビーチ。
これでもけっこう、地元の人には人気っぽかったし、ゴミの中に座って談笑している人達もいました。ボクはここ歩いているだけでしかめっ面になるんですけど。何か根本的に感覚が違うんだろうな。
アフリカといっしょで、ハイチでもロバをよく見かけます。
でもアフリカのロバよりずいぶん綺麗だし、無茶過ぎる荷物を引かせている姿も見ないので、家畜の扱いはそこまで雑じゃないんだろうな。モロッコとかモーリタニアのロバは可哀想すぎて見てられんかったもん。
町に戻ると9時。そろそろSIMカード屋が開いてるんじゃないかな、と思ってまずnatcomに来ました。
SIMカード購入。60グールド(≒68円)。
しかし、スマホにSIMカードを入れて設定しても、うんともすんとも言わない。アフリカでもそうでしたけど、こう言う安いSIMカードって不良率が高いんですよね。
まぁ安いし、と不良SIMはあきらめて、次はDigicelにやって来ました。
ハイチのSIMカードはnatcomかDigicelの二択っぽいです。
Digicelは設定してもらう費込みで70グールド(≒79円)でした。とりあえずSIM自体が信用できないのでいきなりインターネットプランを申し込む事はしません。たいていSIMカードには数十MBの初期ボーナスが付いているので、それを使って様子見です。
しばしカパイシャンの町をうろうろ。
カパイシャンも写真撮っているとちょいちょい怒られるので、非常にやりにくい。なんでそう言う所までアフリカっぽいんだろう。
暑くなってきたので昼前にいったん宿に戻って、塩水に浸かった靴を洗濯。塩水って靴の防水機能が著しく落ちそうだからすごい嫌です。
なお、買ったSIMはやはりすこぶる調子が悪く、見ていると30分の内5分くらいしか繋がっていなくて、その5分も遅すぎてwebページすら開けない有り様でした。安いとは言えどこれで金取ってるのがすごいと思う。西アフリカでもここまで通信環境が貧弱な国はありませんでした。
根気強く待っていると、ツイッターに生存報告だけ投稿する事が出来ました。とりあえずこれだけ出来たら良いや。インターネットプラン購入しなくて良かった。
昼寝して、今度はバス予約をしに再度外出。
バス会社は朝歩いたビーチへの道の1本隣の通りでした。朝の時点で知ってたらついでに買いに寄れたのに。
バス会社Caribe Tours。
ドミニカ共和国のバス会社です。
明後日のドミニカ共和国サンティアゴ行きのチケットを手に入れた!25USドル(≒2,703円)。
高いなぁと思いつつ、昨日の苦労があるのでバスチケット確保できて安心しました。国境越えをローカルバスは嫌すぎる。
今日のミッション終了!暑い中を宿に向かって歩きます。
暑いは暑いんですけど、9時の時点とたいして変わらん暑さのような。
途中で昼飯。300グールド(≒340円)。
ちょっと高いような?と思ってたらやっぱりぼったくられていました。他の人は200グールドしか払ってませんでした。
個人的には、地元民しか利用しない小さい飲食店のぼったくりは、程度にもよるけど「仕方ないかな」と思ってる所があるので、それ自体は構わないんですが、ボクが300グールド支払って食べ始めると店のオバハンが「おい!こいつ300グールド払ったぞ!」みたいな内容を店中に聞こえる大声で言って、ゲラゲラ笑い始めました。
何言ってるか分からないとでも思ってるのかなこのクソババァは。ハイチの言葉(クレオール)は分かりませんが、数字はフランス語と同じなので「300グールド」と言ってるのはわかります。
無視して食べましたが、顔を上げるたびにバカにしたようにニヤニヤ笑ってこっちを見ているクソババァと目が合います。気分悪いからこっち見るんじゃねぇ。時々こっちを見ながら、これ見よがしにまた大声でしゃべって、他の店員や客と一緒にゲラゲラ笑っています。
ぼったくりは今までいっぱい見ましたけど、たいてい彼らはぼったくった後は目を逸らして黙ってる事が多いです。この2年半でこんなクソババァは初めて見たわ。
クソババァの話で締めくくるのが気分悪いので、最後は宿に飾られていたお気に入りの絵でも。
この配色めっちゃ好きだわー。自宅に飾りたいレベル。
明日は一応遠出して観光しに行くつもりですけど、まぁハイチなので、あんまり期待せずに無理せず行きます。最善は尽くします。では今回はこれにて(=’ω’)ノ
コメント