アイアントレインでヌアディブからアタール経由シンゲッティへ!(2018年2月21~22日)

あっさらーむあらいくむ!

今回はアイアントレインでヌアディブからシュム、アタール経由でシンゲッティに移動しました!

 

モーリタニアのアイアントレインとは

モーリタニアには1路線だけ、鉄道が走っています。誰が名前を付けたのか、“アイアントレイン(鉄の列車)”と呼ばれていて、国内外問わずアフリカ旅行者に有名です。

何でアイアントレインかって言うと、その名の通り、この鉄道は旅客を運ぶための物ではなくモーリタニア北部で採掘された鉄鉱石をヌアディブへ運ぶ為の鉄道なのです。それでアイアントレインと呼ばれています。

アイアントレインのスゲー所

この鉄道のスゲー所はその列車の長さ先頭車両から最後尾までで約2kmあると言われており、これは鉄道車両としては世界一の長さらしいです。

そんなアイアントレイン、一応最後尾に客車が2台付いているのですが、旅行者に人気なのは客車じゃなく貨物車。ヌアディブで鉄鉱石をおろした後の空の貨物車には、タダで乗る事ができるのです。↓こんなの

 

旅行者にとってチョー便利

アイアントレイン、スゲ―だけじゃなく、西アフリカを観光しながら南下する旅行者にとってはチョー便利な物でもあります。

モーリタニアの北西部には、アタールと言う町周辺に世界遺産の町がいくつか点在しているのですが、ヌアディブから真東に進んでアタールに行きたくても道路が無い為、500kmも南下してヌアクショット経由で行かなければなりません。

アタールまでの距離は約1,000km。と言うかこの超大回りの図を見ただけで、多くの人は行く気無くすと思います。

 

そんな道路が無い荒野を、西サハラとの国境沿いにまっすぐ突っ走っているのがアイアントレイン。アイアントレインを使えばヌアディブから最短距離で世界遺産の町へ行く事ができるのです。

アイアントレインの場合は、アタール最寄りのシュムと言う小さな町で降ります。なお、うっかりシュムで降り損ねると、次は200km先にある終点ズエラットって町まで行ってしまうらしいです。寝過ごすと鶴橋駅どころの騒ぎじゃありません(奈良の実家の話)。

 

そんなわけで、今回はヌアディブからアイアントレインに乗ってシュム、アタール経由でシンゲッティに移動しました!≡\(‘ω’)/ホーゥ

 

朝は昨日の分のブログをアップしようと思っていたんですが、朝起きたら宿のWi-Fiが死んでいて、結局ずっと復旧しませんでした。宿のスタッフはうろうろしているのですが、オーナーがいないとルータを触れないようなのです。

朝はビスケット数枚を食べて、荷物の砂対策をしっかりして、昼前に出発。

今日はしっかり晴れてます!昨日は雨だったので、天気悪かったらどうしようかと思っていました。アイアントレインの貨物車には屋根なんか無いですので。

 

モロッコにもロバはいましたが、モーリタニアに来てロバが一気に増えました

荷物を運んでいたり、何もせずに1頭だけでうろうろしていたり。

キミは道路脇に突っ立って何をやってるのかな・・・?(; ̄ω ̄)

モーリタニア人はけっこうな勢いでロバの扱いが荒いので、少しかわいそうに思ってしまう時もありますが。

 

アイアントレインは砂埃がヤバいらしいので、メガネ屋さんに立ち寄り。

メガネ屋だけど、商品は8割方サングラスでした。モーリタニア人、あんまりメガネかけてる人いないもんなぁ。

4,000ウギア(≒1,212円)でサングラス購入。

アイアントレイン以降も、砂っぽい場所では一役買ってくれる事でしょう。

と思ってたら、店から出て5歩の所で早くもケースのファスナーが割れました。悲しい。

逆にどういう造り方したらファスナーの持ち手が割れるんだ。まぁケースは別にいらないかなぁと思っていたので良いのです(;ω;)

ボクのいた宿から少し北に進むと、やたら中国人の店がならんでいました。

だから歩いてたらニーハオニーハオ言われるわけね・・・。

もう12時なので、お昼をしっかり食べてから駅に向かいたいのですが・・・飲食店がどこも開いてない

 

ようやく開いてるところを見つけたと思ったら、「フィニッシュ」と言われました。

なんかスゲーニヤニヤしながらイヤな感じで言われたので、もしかしたらフィニッシュでは無かったのかもしれませんが、胸糞悪かったので出ました。

テキトーに歩いていても打率が悪いので、グーグルマップ見ながらあっちこっち45分ほど歩いて、ようやく開いてる店を見つけました。

表に出ているのはモーリタニア国旗ですが、トルコ系のような感じの店でした。モーリタニア人は12時に昼飯食べないのかなぁ。

 

サラダ。1,300ウギア(≒394円)。

温かいチキンががっつり入ったサラダでした。バルサミコ酢みたいなのがかかっていました。値段は高いですが、店の内装の割にはお手頃価格でほっとしました。

クスクス。2,000ウギア(≒606円)

クスクス

メニューの写真はモロッコみたいな、ひとつの鍋にクスクスと野菜が乗った物だったのに、いきなりセパレートしてる上、ビーフシチューみたいなのが出て来ていささかびっくりしました。

クスクスは、ターメリックで色付けされているだけで味はなし。

小麦の味がしっかり感じられます。レーズンが入っているのが余計ですけど

こちらのシチューはけっこうイケてますよ!( *´艸`)

濃厚なトマト味で、肉もたっぷり。筋が多くて噛み切りにくかったですけど。

クスクスは、サラダタイプ、鍋の具タイプの他に、こうやって白ご飯感覚でも食べれるんですな。なんて幅広い。

 

飯屋探しに時間をかけすぎたせいで、時間がけっこう押してしまいました。アイアントレインは14時から15時の間に来るって話なのです。現時刻は13時45分。急いでタクシーを捕まえて駅へ。

まぁこの急いでたのが良くなかったんですが、1,000ウギア(≒303円)って言ってたはず(これでも十分高すぎる)が、駅に着いたらドライバーは2,000ウギア(≒606円)だとごねだしました。さっきの2,000ウギアのクスクス顔にぶつけんぞ

頑として払わないと言うと、なぜかドライバーは自信満々に「駅の警察に行こう」とか言い出しました。不正な方が警察に行こうとか何考えてんだ。

一緒に駅の警察に行って、ドライバーは警官に何か話すと、警官も「2,000だ」と言い出しました。「5kmしか走ってないよ」と言っても英語が通じません。そこで、地面の砂に「5km」と書いてみました。

警官はその3文字を数秒眺めて理解したようで、ドライバーを諭すような口調で長々と話し合った後、ドライバーは1,000ウギアを掴んで腹立たし気に去って行きました

自信満々なドライバーは、言葉が通じないからボクが反論できないとでも思ってたんだろーか。こちとら顔面偏差値には自信が無いけど、嘘つかなそうな顔度には絶対の自信があるんだぜバーカバーカ(^ω^三^ω^)ヒュンヒュン

ていうか警官が良い人で良かったです。アイアントレインに乗りたい!と言うと、「ワゴン(貨物車)?」と訊いて来ました。多分貨物車に乗りたい旅行者が多いんでしょうな。

貨物車に乗る人はチケットを買わないので、この駅前の警察で名簿に登録しないといけないっぽいです。名簿に記入してもらって、パスポートのコピーを求められました

ボクはいつのかわからない(多分カザフスタンあたりで印刷した)くちゃくちゃのパスポートコピーを持っていたので、それを渡したらOKでした。度重なるカミーノの雨のせいで折り目から真っ二つにちぎれそうになってましたけど。

 

まだ列車が来る気配も無いので、駅構内で待機。時刻は14時過ぎ。

一応ビスケットは買っておいたんですが、駅構内にも一応小さな売店がありました。

ジュース購入。150ウギア(≒45円)

あと歩きの物売りもたまに駅構内に入って来ます。

 

貨物車は砂がひどいらしいので、砂対策をしますと、こういう風貌になります

頭と顔にはBuffを装備。やっぱりBuffは便利。実際乗ってる時はもっとサングラスギリギリまで目深にかぶっていました。

 

乗客もぼちぼち来ているので、1,2時間も待てば来るかなと思っていたんですが、16時になっても列車が来る気配がありません

うろうろしていると、乗客(多分)がジェスチャーで「7」と教えてくれました。マジか、19時かよ・・・。それに、こういう時ってたいてい更に遅れるので、きっと実際は20時過ぎるでしょう

乗客達も椅子に寝転んで昼寝モードです。ボクもザックに寄りかかってお昼寝。

 

奥の部屋にお祈り部屋があります。

モロッコの都市部ではほとんどお祈りしている人を見なかったんですが、西サハラからこっち、時間になるとほぼみんなお祈りし始めます。部屋に入ってやってくれる分には良いんですが、目の前でそのままゴザを敷いてやる人もいて若干気まずかったです。たまたまボクの位置がお祈りの方角みたいだし。

 

せっかくの日暮れ時なのでお散歩。

さて列車は何時に来るのかなー・・・。

 

 

 

夜20時。まだ列車は来ていませんが、駅構内から追い出されてしまいました。どうも20時で閉めてしまう決まりらしいです。/(^o^)\ナンテコッタイ

気温はさほど低くなく、多分15℃くらいあるんですが、風が強いので寒く感じます。毛布かぶって待ってる人もいるくらい。

一応警官が時々巡回に来るのと、家族連れも多いので、危ない雰囲気ではないですが、強い風と砂が吹き付ける中、いつ来るかわからない物を待つのはなかなか忍耐がいります。

 

 

21時半、地響きと共にようやく列車がやって来ました。

暗くて何が何だかわからない(;´Д`)そ

最後尾の客車を駅の前に停めるため、先頭車両は既にはるか遠くに走り去っています。先頭車両、カッコ良かったから写真撮りたかったなぁ・・・(´・ω・`)

先頭車両の後に延々続く貨物車も見ごたえ十分で、ボクはただただ「編集しなくても京都銀行のCMになれそうだなぁ」と思っていました。あの宣伝今でも近畿圏ではやってるんでしょうか。ローカルな上に古いネタだったらすみません。

 

真っ暗な中、はしごを登って貨物車に入りました

地元民も乗るので、どこに乗ろうか悩んだのですが、10人くらいのグループが1つの貨物車に入って行って(狭そう)、他の一人身はそれぞれ別々に散って乗って行くようだったので、ボクも1人で乗る事に。

真っ暗で足場や掴み所が見えない上、ザックが重くて最後の淵を乗り越えられずに四苦八苦していたら、他の乗客が通りすがりに登って来て助けてくれました。なんて親切(;人;)

 

とりあえずテント用のグランドシートを広げて座って待っていると、15分ほどで遠くの方から「ガガガガ…」と低い金属がぶつかる音が聞こえ始めました。

カザフスタンの長い貨物車を見ていたので、これが何の音かすぐにわかりました。先頭車両の牽引だけで前に進むので、引っ張られる時に車両間の連結部の遊びが伸びて、「ガン」と大きな金属音が鳴るのです。それがこう長い列車だと、前の方から金属音が連続して「ガガガガ…」と時間差でやって来るのです。

カザフスタンでは外から見てるだけでしたが、金属音が近づいてくるのはけっこう怖い物が・・・(;^ω^)

身構えていると、強い衝撃と共に「ガツン」と列車が動き始めました。立ってると間違いなくコケるレベルです。

 

真っ暗で目で確認できませんが、貨物車によじ登った時に手も服も真っ黒になってる気配があります。すごく細かい粒子が付いて手のひらがスルスルした感触です。

まぁなんてったって鉄鉱石を乗せて砂漠の中を走ってるわけですから。フタの無い箱でしかない貨物車なんて鉄鉱石の粉と砂まみれなわけです。

下の金属の床面は冷たいし、風も相変わらず強いので、ちゃんとマットと寝袋、シュラフカバーを出して寝ました。

めちゃ砂が降って来るし、サスペンション的な物が何もない貨物車はガツンガツン揺れます。でも無事に乗れてほっとしました。おやすみなさい。

 

 

 

夜は1回だけ停車していた気がしますが、ぐっすり寝ていたのでもしかしたらもっと停車していたのかもしれません。

停車している時にシュラフから顔を出すと、満ちかけの三日月が消えていて、星がたくさん見えました。

 

 

 

自然に起きると朝7時前。ちょうど夜明けでした。

思ったよりよく寝れはしましたが、寝袋の顔部分をぴったり閉じる為に、頭を不自然な角度に曲げたまま寝たので、首がバッキバキになっています。正直横を向きたくない。

明るくなって初めて貨物車が見えました。

マジでただの鉄の箱です。角には砂と鉄鉱石の粉がこびりついています。

果てしない前方を見るとこんな感じ。

2kmもあるので、拡大しても先頭が見えるわけも無く。真ん中くらいにあるタンク車?丸いやつが辛うじて見えます。

他の人達も起き出して、ヒョコヒョコ頭がのぞいていますね。

 

確か10時間から12時間程度で、シュムって町に着くと聞いていたので、昨夜は22時前に出発してるから、到着は8時か9時くらいかなぁなんてのんびり写真を撮っていましたが、ふと不安になってスマホのGPSを見るともう目の前じゃないですか。何がんばっちゃってるんですかアイアントレインさん。

列車が揺れる中、慌てて寝袋一式を片付けて、撤収準備。

7時20分くらいに列車が停車しました。シュムです。なんと9時間半で到着しました。そんなに急がなくても・・・。暗い中の列車はまったく写真撮れなかったので、もう少しのんびり景色とか撮りたかったんですけど・・・(´・ω・`)

 

ぐずぐずしているといつ出発するかわからないので速やかに下車。起きてから口を開けた覚えは無いのに、口の中が砂でじゃりじゃりします。

列車が停まりかけの頃から、列車を追いかけて並走して来ていたワゴン車(旅行会社っぽいロゴが入っている)に捕まりました。乗り合いタクシーでアタール行き2,000ウギア(≒606円)らしい。

適正価格は調べて無かった(アイアントレインで頭がいっぱいだった)ので分かりませんでしたが、アタールまで約100kmで2,000ウギアならそんなもんかなと素直に乗る事に。

 

10分もしないうちに、また遠くから音の波がやってきて、列車は行ってしまいました。

全然乗り足りなかった気分だけど、バイバイアイアントレイン。

明るい所で見ると、最後尾の客車もチャチそうだったから、客車に乗っても砂まみれにはなりそうだな・・・。客車には運賃がいるらしいので、貨物車の方がお得感ありますね。

乗合タクシーは、シュムの町中で客(大半おばちゃん)と荷物を1時間かけて拾って回ってから、ぎゅうぎゅう詰めの状態で出発。おばちゃん臭がちとツラい。特にボクの前に座ってるおばちゃんがかなり体調悪そうで、吐いたりしないかハラハラしました。

 

窮屈だけどちゃんと無事なまま、アタールの町に到着。

旅行会社の前に着きました。時刻は10時半。

ドライバーに「シンゲッティに行きたい」と言うと、旅行会社の椅子で待つように言われました。

 

さて、ようやく朝食。

昨日クスクスを食べたレストランで出て来たパンを残しておいたのです。一晩経ってももちもちしててうまい。

と、ビスケットを数枚。

またいつ食糧難になるからわからないのでセーブモード。

 

20分すると車が来ました。シンゲッティまで3,000ウギア(≒909円)らしい。

これも適正価格は知りませんが、シンゲッティまでも100kmくらいあって、なおかつさっきのワゴン車と違って人数が乗らなそうなので、まぁ相対的にそんなもんかなと思ったので乗る事に。

列車はタダ乗りでも、それ以降の移動でけっこうお金使うなぁ(›´ω`‹ )

また30分ほどかけて客を拾って回ってから、シンゲッティに向けて出発。

 

2時間弱でシンゲッティに着きました。

ドライバーは「どうせここでしょ?」って感じで、この「オーベルジュ・ザルガー」って宿の前で停まりました。

なんかやたら日本人がよく来るらしいのと、「日本人に人気の割にいまいち」みたいなコメントを見たので、自分で別の宿を探そうと思っていたので、「他の所に行ってよ」とドライバーに言ったのですが全然伝わらず、そうこうしている内にザルガーのオーナーが車に気付いて出て来てしまいました。完全にウェルカムモードです。

渋っていると「Wi-Fiもホットシャワーもあるから!」と言い始めました。これ必殺のセリフです。ヌアディブの宿は水シャワーで頭を洗うだけで精いっぱいだった上、砂と鉄鉱石粉まみれの今、ホットシャワーだけに金払っても良いくらいの心境です。

お値段も1泊2,000ウギア(≒606円)とナイスプライスだったので、ここに泊まる事に。

 

さて、長くなってしまったのでシンゲッティ到着で一旦切ります。では今回はここまでで(=’ω’)ノ

 

 

 

コメント一覧

  1. Tom より:

    アイアントレインすごいですね!無蓋車にただで乗せるとはアフリカ的なおおらかさ。ちょっと危なそうですが怪我もなく到着で何より。豪州にも長い長いアイアントレインありますよ。貨車には乗れないと思うけれど今度はそっちにも乗ってみたらいかが?

  2. baum より:

    初代月光仮面みたいな格好ですナo(^_^)o
    アイアントレインの先頭車両見たかったなぁ❗️
    久しぶりのワイルドネタで面白かった(⌒▽⌒)

  3. wolt より:

    >>Tomさん
    オーストラリアの列車も長そうですね~
    フタは無くても、けっこうな深さ(1.5mくらい)あったので、一度入ってしまえば落ちる恐怖は無かったです!

    >>baumさん
    アイアントレインの先頭車両カッコいいんですよぉ(;´Д`)
    気になったら検索してみて下さい。バッチリ写真撮ってる方もいるので!

  4. サムライ・ブルー より:

    すごいですね。これはなかなかできない体験だね。
    エドさんの、最近の話は結構仕事でも話させてもらっています。
    これから予想される貴重な体験も楽しみにしています。
    とにかく、体調には気をつけて、がんばってください。

  5. wolt より:

    >>サムライ・ブルーさん
    話題にしてもらえるなんて、たいへん光栄でございます(*ノωノ)
    これから先も何があるか楽しみです!

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