さろーむ!
今日は体調に異変をきたして延泊しました!
頭痛い・・・
パミールでの宿泊3晩目。一番恵まれた環境(屋内)で過ごしたはずなのに、なんで目覚めが最悪なんや・・・
一番恵まれた環境とは言ったものの、それは屋外と比較しての話。この宿は1部屋たりとも暖房設備を入れてくれておらず、また電気の通電も19時から22時までのみと言う、とんでもなく不便で寒い宿でした。
おかげで室内は外気より多少マシな5~7℃程度。布団も春物みたいな薄い布団+ちょっと厚手の毛布と言う構成。結局野営とほぼ同じ服装で寝たのでした。
そして起きたら激しい頭痛と倦怠感。朝飯は8時だと言われていたので、先に荷造りをしようと7時20分に目覚ましをセットしていましたが、アラームで目が覚めはしても体はまったく起き上がりません。
いったんはがんばって荷物をまとめようとしたものの、頭痛いわ熱っぽいわでふわふわして全く進まず。座ったり物を持ったり、寒くて布団に戻ったりを繰り返しているうちに8時が近くなったので、とりあえず昨日晩飯を食べたカフェルームへ行きました。
目玉焼きとスクランブルエッグの中間みたいな焼き卵と
お、お菓子!?
そしてなんだこの白い物体は・・・
と怪訝そうに見ていると、宿の主人が「ミルク!ミルク!グリーンティー!」と言って、白いものをすくってお茶に入れるジェスチャーをしました。ほうほうなるほど・・・
ガラスの容器が持ち上がるほどの粘度のミルクってなんぞΣ(゜゜)
お茶に溶かして飲んでみて合点。ハチミツとミルクを混ぜた物でした。
なんだこれ、ハチミツミルク茶うめぇ。温かくて薄めの緑茶に、ほんのり甘いハチミツとミルクの風味がストライクしています。これがフレッシュミルクと砂糖なんかだと、日本人的には違和感がある飲み物になってしまいそうですが、おそらく添加物とかが一切入っていない、その辺でとれたハチミツとミルクで作ってると思われます。緑茶に入っててもすごく自然。ハチミツミルク茶うめぇ。
ハチミツミルク茶はおいしいものの、実際のところまったく食欲がありません。とりあえず貴重なタンパク質である卵だけなんとかチビチビと食べて、あとはハチミツミルク茶飲んでいました。ハチミツミルク茶うめぇ。
とりあえず頭の中で予定を計算します。今日は9月30日。今日ワハーン回廊のどこかへ移動して、明日さらに違う村でもう一泊して、10月2日にホーログへ・・・と言う予定を立てていましたが、荷造りすら困難なこの状態ではヒッチハイクなんてできなそうです。朝食前に屋外のトイレに歩いて行く途中、冷たいド強風に吹かれた時点で無理って思いました。
頭痛くて、熱っぽくて、食欲不振。これは完全に風邪です。
氷点下付近の気温で2泊したり、寒かったせいで2晩ろくに寝ていなかったり、冷たい風に当たりながら4時間道端に立ってたりしたのが原因ですよね・・・。
結局、宿の人に言って1泊延泊する事に。朝食後部屋に戻ると、またすぐに寝てしまいました。
この日、記憶にあるのは13時、16時半、18時半だけ。トイレに起きたり、水を飲んだりする為に数分起きただけで、後は自分でも驚くほどがっつり寝ていました。
18時半に起きてカフェルームへ行くと、ちょっと年配の欧米人夫婦が座っていました。歳は四十代後半くらいに見えますが、どうも自転車でパミールを旅行しているパワフルな人達のようです。ボクとは逆方向からやって来て、これからキルギスに向かうらしいです。
熱があって今日寝てた事を話すと、いろいろ心配してくれたのはありがたいのですが、なぜかシャワーを浴びる事をしきりに勧めて来られたのがすごく謎。
シャワールームもトイレと同じで別の建物にあるので、こんな日暮れ後の4,5℃しか無さそうな所でシャワー浴びて、屋外を歩いて帰って来て、この暖房設備ゼロのクソ寒い室内で、湯冷めしないとでも思ってるのか・・・?(´・ω・`)
「いや、寒いからシャワーは浴びない」と答えると、「ここはちゃんと温かいシャワーが出るし、シャワーで汗をかくとデトックス(毒出し)になって良いのよ!」と引く姿勢を見せません。
違う、シャワーを浴びてる時の話じゃないんだ。テイキングバスの後にゲッティングコールドする事をジャパニーズでYU・ZA・MEと言って、フィーバーがある時はワーストなアクションの1つなんだ。
しんどくて頭も口も回らないので、がんばってもルー語にしかならなそうだし、伝える気力も起きません。ジャパニーズ湯冷めの説明は諦めて、「歩くのもしんどいから動けない」と言って逃げました。
どこの国の人か訊いてないけど、熱を出した人にシャワーを浴びさせる文化の国もあるのね・・・勉強になりました。
熱でふわふわしすぎて晩飯の写真はありませんが、ジャガイモとタマネギのパスタでした。パスタは短くて(と言うか薄くて)クリスマスの飾りつけとかに使いそうな、輪っか状のオシャレな形状のやつでした。今日は3人だからか、大皿にごそっと盛られて取り分けるスタイルでした。食欲が回復していない病人にはありがたい・・・。
でも今日は卵すら付いてませんでした。自転車こいできたこの2人がタンパク質とれないのはかわいそうだなぁ。
ボクはと言うと、1日寝ていた割にはさっぱり回復できておらず、普段なら4口で食べられそうな量のパスタをとって、もそもそチビチビと食べて終了。食欲もさっぱりだし、頭痛も熱も相変わらずです。
さっさと歯を磨いてまたすぐ寝る事に。この調子で、明日はちゃんと動けるだろうか・・・。そんなテンションミニマムな感じですが今回はこの辺で(=’□’)ノ←マスクのつもり
コメント
シャワーですか、聞いた話ですが水の少ない国の人は体の垢取ると風邪ひくと聞きました。乞食を風呂に入れると風邪ひくなんて日本でも言ってました。嘘か誠か異国を想像するだけでロマンですが、貴方は大変ですが頑張って乗り越えて下さい。
ルー語なら任せてください。
…回復したかいー?
>>y.kujimeさん
垢をとると風邪をひく話は初めて耳にしました!
皮膚表面の細菌への耐性・・・とかのような気がしますね。普通の人は皮膚に常在菌がいるけど、垢が溜まってる人は垢の表面に常在菌がいて、洗うと一緒に消えてしまって、外からの菌に弱くなるみたいな。想像ですけど。
>>ジンさん
まさかのルー語のタイミング!?Σ(‘ω’)
リアルタイムでは回復しました!高所ではあまりにも治らないので、風邪じゃないなんか変な病気なのかと不安になっていました^^;
キルギスのナンやチーズ、肉類は持ち込めなかったんですか?(´・ω・`)
アウトドア派ではないので大変さは全く想像できません。
遊牧民なので乳製品や肉類はすぐ手に入るだろうけど
野菜類はどうやって手に入れてるんだろうね。
どう考えても普通の野菜は育たないだろうし、
買出しに行って帰ってくるにも時間がかかりすぎるだろうし。
かんづめとか ?
緊急山岳ヘリ呼んだほうが移動が楽出来そう^_−☆そんな悪だくみはダメかい?
>>ログボさん
一応、酒のつまみかおやつレベルの燻製チーズと、黒パンの残り、マスタバ食べた時のナンの残りなどを持っていましたが、やっぱりタンパク質系が足らんかったです^^;
パミールにはちょいちょい町があるから、そこで買えばいいやって思ってたのが甘かったです。ムルガブにもバザールがありましたが、とてもじゃないけど外出できる体調じゃなかったです。自分が食料調達に動けないってのは想定してなかった^^;
一応、果物や野菜類も少量ですがバザールには並ぶようです。
商店には、たいていジャガイモとタマネギが置いてありました。たぶん保管が容易で長持ちするからだと思います。
お察しの通りパミールでは畑の類は一切見なかったので、低地の方から輸送してるんじゃないかと思います。遠いとは言っても、ホーログからムルガブ(大きいバザールがある町で一番ホーログから遠い)でも400km程度、四駆の乗用車で8時間程度、悪路ですが道幅は割と広いので、トラックでも丸一日あれば運べるはずです。移動中にちょいちょいコンテナ車も見かけました。
気温が低いから、輸送時の保管状態は気にしないで良さそうですしね~
>>baumさん
一瞬本気で頭をよぎりましたが、コスト的にゲームオーバーしてしまいますw
>気温が低いから、輸送時の保管状態は気にしないで良さそう
それか~
乾燥してるからカビとも縁がなさそうだし、そういう意味では楽でしょうなぁ
>四駆の乗用車で8時間程度、悪路ですが道幅は割と広いので、トラックでも丸一日あれば運べるはず
m9(´・ω・`)それにのるんだ
>>ログボさん
そんな足の遅いトラックに乗るのは最終手段ですね(;´Д`)
ヒッチハイク中には見かけませんでしたね~。丸一日パミールハイウェイを走っている時に2,3台見かけました。多分乗用車より遥かにレアかと思います。
テイキングバスdeゲッティングフィーバーアクションwww
ダメだ体張ったギャグには勝てん・゚・(ノ∀`)σ・゚・。
無事で何より。めっちゃ笑いました。
>>匿名さん
匿名なのに中身がわかってしまうw
笑ってもらえて何よりです(´◉◞౪◟◉)