【ギリシャ】奇岩のてっぺんに建つ修道院メテオラを歩く(2019年7月1日)

やーさす!

今回はギリシャの世界遺産メテオラを歩いてきました!

 

メテオラとは

メテオラ(Meteora)は岩山がボコボコとそびえたつ地域で、ギリシア正教の修道院が残る場所です。

もともとは修道士が単独修行のために岩山に住んでいたそうなのですが、14世紀にセルビア王国の侵略に追われて聖地アトス山(テッサロニキの南東あたりにあるアトス半島にある山)から避難して来た修道士達が、アトス山と同じようにメテオラにも修道院を築いたのが始まりだそうです。

その後この地域がオスマン帝国に支配されてからも、メテオラの修道院の活動は認められたので、今でもこの地域には6つの修道院が残っています。



カランバカからメテオラへはバスがあるんですけど、片道1日3便ずつしか無いんですよ。

まぁこれは頼りにしない方が良さそうです。宿にメテオラのイラストマップもあったので、イラストマップを持って歩いて行く事に

その前に朝飯。チーズパイ。1.5ユーロ(≒184円)。

チーズパイ

サクサク感よりもしっとりもちもち感が強いパイ。中にはチーズとハムが入っていました。

菓子パンも。クリームとチョコチップ。1.5ユーロ(≒184円)。

朝からいっぱい食べた!

7時45分くらいに宿を出発。

今日の予報最高気温は34℃ですが、朝はひんやりしています。半袖でじっと座ってたら寒いかもしれない。

日が昇ってくると一気に気温が上がります。

 

最初の方は町の中を歩く感じでしたが、30分ほどで民家は途切れ、代わりに世界遺産のマークが入った看板が見えました。

ここからメテオラと言う事ですね。

山の中を歩くトレッキング道もあるらしいのですが、

マップを見ると、それだと修道院1つ飛ばす事になってしまいます。まだ朝早めだからか車も少ないので、車道を歩き続ける事に

1つ目、ルサヌ修道院(Monastery of Rousanou/16世紀中頃)が見えてきました。岩山の上に

なんちゅう所に建てとんねん!Σ(‘ω’)

このあたりまで来ると、周りは似たような柱状の奇岩だらけになって来ます。

 

ルサヌ修道院の真下。

真下から見てもギリギリですね。ギリギリどころかちょっと飛び出ているくらいです。たいへん心臓に悪いです。

ここからは階段。

 

9時開館の所をまだ8時50分なのですが、すでにツアー客が並んで開館待ちしています。階段の下にバスがあって嫌な予感はしたんですよね。

 

しかしここから見える景色は最高です。

 

あれは方角的に聖ニコラオス・アナパフサス修道院(Monastery of St. Nicholas Anapavsa/14世紀)。

聖ニコラオス・アナパフサス修道院

うわぁ、あれどうやってアクセスするんだろう。

9時直前になると更にもう1組ツアーが到着し、入口前は大混雑状態です。

これもうやめようかな

一応、ツアー客と一緒に入場したは良いんですけど、展望エリアはこの状態

あきらめて建物の奥(修道院なので撮影禁止)に行くと、狭い礼拝堂に入り切れずに入口でつっかえ、入る事も出る事も出来ないと言う大混乱っぷり。いいやもうここやめた

また車道まで降り、向こうに見えていた大きめの修道院を目指します。

 

ヴァルラーム修道院(Monastery of Varlaam/16世紀中頃)。

ヴァルラーム修道院

これは多分、6つのうち2番目に大きいんじゃないですかね。ただ、何故か駐車場入り口に大型の野犬が5,6匹いて、出入りする車をいちいち吠えながら追いかけていたので、あそこを徒歩で通りたくないな、と思ってパスしました。

その隣、6つの中で最大の修道院、大メテオロン修道院(The Monastery of Great Meteoron/14世紀)。

大メテオロン修道院

大きいだけあって大メテオロン修道院が一番の目玉らしく、9時半で既に大盛況です。

入場料は3ユーロ(≒367円)。

 

敷地内は意外と広く、こまごました建物がいっぱいあります。

 

庭なんかも綺麗に整えられています。

 

ビューポイント。カランバカの隣町が見えます。

 

建物内部。

ちなみに礼拝堂的なところはやっぱり撮影禁止でした。

ここは台所だったらしい。

 

外に出ると、修道院と駐車場の間をゴンドラが移動していました。

 

この高さですよ。

左右のバランスをくずしたらひっくり返りそう(無いとは思うけど)。でもちょっと楽しそうです

次の修道院は少し離れているので、また歩きます。

 

あれは最初に入ったルサヌ修道院。

ルサヌ修道院

 

こんな山の中に、なぜかネコもよくいます。

近くに民家は無いので、修道院で面倒見てもらってるのかな?

なんか車道を塞いでバスがごちゃごちゃ停まってるなぁ。

 

と思ったら、ビューポイントでした。

 

柵なんか無いただの岩山に観光客がわらわらいるので、ちょっと気が気じゃありません。ぶつかられたらDIEします。ボクは先の方まで行きませんでした。

 

更にもう少し歩きます。

 

見えてきました。アギア・トリアダ修道院(Agia Triada Monastery/15世紀)。

アギア・トリアダ修道院

 

岩の周囲をぐるぐる回るようにくりぬいた階段で修道院まで上ります。

 

着きました。

 

ここも入場料3ユーロ(≒367円)。

 

ここからはルサヌ修道院とヴァルラーム修道院が見えます。

 

中はひんやりしていて気持ちいい。

実はもう昼で暑いのです。持ってきた水500mlが尽きかけています。

この修道院は小さめでしたが、建物を通り抜けた先、岩山の先端に十字架がありました。

なんでこんな端っこに十字架?

と思ったら、十字架はカランバカの街を見下ろすように立っていました。

おぉー、今日一番眺めが良い場所です。ここは観光客も少ないし、ゆっくり写真撮れました。

アギア・トリアダ修道院から降りた所に、カランバカへの近道を発見。

おっ、近道だ!と思わずスタスタ降りて行きました。

思ったより舗装されていて歩きやすい道。岩山も近くに見えて大迫力です。

歩きながら、今日見た修道院を思い出します。最初のルサヌ修道院、大きな道路から行けなさそうな聖ニコラオス・アナパフサス修道院、野犬だらけのヴァルラーム修道院、一番大きな大メテオロン修道院、十字架のアギア・トリアダ修道院・・・・・ん!?ちょっと待て、5つ!?修道院は6つあるんじゃなかったっけ!?

あらためてイラストマップを確認すると、アギア・トリアダ修道院の奥にもう1つ聖ステファノス修道院ってのがあったようです。「カランバカ」の看板を見て思わずスルーしてしまった・・・。

と言うか、アギア・トリアダ修道院が山から少し下らないといけない位置にあるので、効率良くまわろうと思ったら聖ステファノス修道院に先に行かないといけませんでしたね。いいや、もう半分くらい下って来ちゃったのであきらめましょう。

 

帰りはめっちゃ近かった。カランバカ到着。

 

後ろを振り返ると巨石群

よくこんな所に町を造ろうと思ったな・・・。

よく見るとバランシング・ロック

えぇ・・・あれ落ちて来たらどうすんの?

今日のウォーキング記録。意外と短かった。

足はまだいけるけど、暑くて水が足りなくなったのがちょっとしんどかったです。

 

内臓が煮えくり返っていて(怒っていると言う意味ではない)食欲が無いので、とりあえず冷やします。

なお、宿に戻ってから夜までに、水だけで3L飲みました。

1時間くらいゴロゴロしても食欲がいまいちだったので、イタリアで買ったインスタント飯の最後の1袋、キノコリゾットを開ける事に。

 

近くの商店でチーズも買って来ました。

 

15分グツグツして最後にチーズを入れるとこうなります。

ちょっと水が多かった・・・。でもまぁ食べやすくて美味しかったです。

 

ギリシャの観光地の定番ではあるんですけど、やっぱりメテオラは良かったですね。写真で見るのと迫力が全然違いますし、何回見ても岩のてっぺんに修道院があるのが違和感あり過ぎて「不思議だなぁ」と終始思っていました

明日はアテネに移動します。では今回はこれにて(=’ω’)ノ

コメント

  1. baum より:

    天気も良かったし中々見ごたえありました。
    中国なら桂林みたいな感じですかね⁈
    万里の長城みたいな階段もあったナ。
    「こっちの方がめっちゃ怖いで!」とか競争しながら
    造っていたら6つも出来てしまった。みたいな…

  2. wolt より:

    >>baumさん
    岩山をくりぬいて階段を造ってるのは確かに中国を思い出しますね~。
    怖い自慢説はおもしろいですねw
    ほんと何を思ってあんな所に建てたのか不思議でなりません。