あっさらーむあらいくむ!
今回はチュニジアのスースから世界遺産エル・ジェムの円形闘技場を見に行きました!
エル・ジェムの円形闘技場とは
エル・ジェムの円形闘技場(Amphitheatre of El Jem)は、その名の通りエル・ジェムと言う町にある円形闘技場です。
この円形闘技場は3世紀頃にローマ人によって建設されたものとされており、規模はローマ式の円形闘技場としては世界で3番目に大きいと言われています。ちなみに1番目はローマのコロッセオ、2番目もイタリアのカプアって所にある闘技場だそうです。
エル・ジェムの円形闘技場はけっこうしっかり形が残っており(これでも17世紀に建築材としてだいぶ解体されて持ち出されたらしいですが)、世界遺産に登録されています。
朝は8時45分くらいから動き出し。宿の周りはネコだらけでした。
旧市街地を通って、昨日到着したミニバス乗り場へ向かいます。
実はスースのこの旧市街地も世界遺産なんですよ。あんまりちゃんと見てないですが。
スースからエル・ジェム行きのミニバス乗り場は、昨日到着したのと同じこの場所。町から2.5kmほど。
スースからエル・ジェムまでは5.6ディナール(≒204円)。
スースのミニバス乗り場は、各地への料金がちゃんと窓口に表示されているし、チケットにも明記されていて安心。
他のアフリカ諸国と同じく、ミニバスは車が満員になったら出発(座席には普通に1座席1人)方式なんですが、利用客が多いのでほとんど待たない感じ。10分も経たずに出発しました。
1時間ほどでエル・ジェムに到着!
エル・ジェムのミニバス乗り場は、町の中心部からさほど離れていませんでした。円形闘技場も近い。
円形闘技場の方向へ歩いて行きます。
すんごいイスラミック模様のおうち。
建物の向こうにいきなり円形闘技場が見えてきました。確かにデカい。
これがエル・ジェムの円形闘技場です。
入場料は12ディナール(≒438円)でした。
誰かのブログ情報では10ディナールだったので、ちょっと値上げしたみたいですね。
順路とかそう言うのは無くて、「入れる所どこからでも入っちゃって」な感じ。うんうん遺跡はやっぱりこうでないと。
まずはどんどん階段を登って、一番高い所に行きました。
おぉー、これは・・・・・・良き!!!
ただツバメっぽい鳥がめちゃくちゃいっぱい飛んでるのが気になります。1日の観光客数よりツバメの方が多そうです。闘技場内に巣でも作ってるんじゃないかな。
なんかもう“執拗”と表現したくなるくらいアーチだらけです。
ローマらしいと言えばローマらしいけど、あんなにアーチだらけにしなくてもw
闘技場の向こう側にエル・ジェムの町もきれいに見渡せます。
この円形闘技場以外には高い建物は見当たりません。21世紀のエル・ジェムで一番高い建物が、3世紀に造られた円形闘技場。ローマ帝国の影響力よ。
うろうろと歩き回りながら階段を下りて行きます。
現役で何かのイベントに使われる事があるのか、時々イベントの道具っぽいものが隠し置かれています。
地上まで降りて、次は反対側の観客席の方へ。
元は35,000人の観客を収容できたらしいのですが、今残っている観客席はそんなに広くありません。
崩れてる所も観客席だったのか、それともさっきまでいた高い所の立見席も含んでるのか。
闘技場内に降りてみました。
剣闘士の決闘や、戦車レースに使われていたとされています。決闘するには広すぎる気がするし、戦車レースするには狭すぎるような気もします。それにしても足元の黒い金網は何だろう?
地下に降りる階段を発見。
闘技場内の黒い金網の下は、こんな感じになっていました。
通路?
左右に並ぶ横穴は、どれも3メートルくらいで行き止まりです。
何をするところなんだろう。19世紀にはこの闘技場は製塩所や貯蔵庫として使われていたらしいので、ここがもしかして貯蔵庫なんでしょうか。
とまぁ、円形闘技場を見たら今日の観光は終了です。1個だけだけど濃かった。
外に出るとラクダ。どう見ても観光客向けですね。
あとやっぱりネコ。
エル・ジェムは静かな田舎町かと思っていたら、中心部はかなり活気がありました。
この中心部の人口密度はチュニスやスースより高いかも?
エル・ジェムの鉄道駅にやって来ました。
スースのミニバス乗り場がちょっと遠いので、往きも鉄道で来たかったんですけど、スース~エル・ジェム間は1日3本ずつしか運行しておらず、往きは良い時間の便がありませんでした。帰りは11時58分の便狙いです。(チュニジア鉄道の公式HPから時刻表検索できます)
え、あれ?開いてない!?(´・ω・`)
と思ったら、黒っぽい扉の向かって左の扉だけ開きました。
扉が閉めっぱなしなので、人は少ないのに待合室はむわっとしています。
チケット売り場閉まってるんですけど。
エル・ジェムのモザイク画が何気に気合入っています。
11時40分くらいにチケット売り場が開きました。便数が無いから、列車到着の直前しかチケット売り場開けないんですね。
エル・ジェムからスースは5.95ディナール(≒217円)。
ミニバスより微妙に高い。でもこれ一等席なので、二等席を選んだらもう少し安いのかもしれません。(後で気付いた)
列車の遅れは、ちゃんとディスプレイに表示されます。この時はまだ遅れていませんでしたが、後で20分遅れの表示になりました。
そもそも遅れないでほしくはあるけど、ちゃんと表示されるのは素晴らしい!イタリアの鉄道より100倍ハイテクでステキです。
到着時刻が近づくと、ホームに入れてもらえます。
先頭が牽引するタイプの、重々しい列車。
客車は3両だったかな。二等車が1両、一等車が2両だったと思います。
最初テキトーに乗ったら、これは二等席でした。
後でチケットを確認しに来た車掌さんに「キミはあっちだよ」と言われて気付きました。
こっちが一等席。ほのかに冷房が効いています。
二等席の方がスカスカで快適だったような気もしますw
1時間弱でスースに到着。
せっかくホームがあるのに低すぎるせいで乗降がしづらく、乗降口周りがごちゃごちゃになっています。
あんなに高くて急な階段、荷物持ったお年寄りは昇り降りできないよ。ホームをもっと高く造れば良かったのにね?
時刻は13時半。今日は開いてる飲食店は見つかるだろうか・・・
ちょっと高級そうなレストランが開いているのを見つけました。
本当はもっとローカルな所に入りたかったですが、ここんとこずっと缶詰とパンばっかりだったので、たまには良い物食べましょう。
タジン・プーレット18ディナール(≒657円)。
ぼく「ちょ、ちょっと」(持ってきた店員を呼び止める)
ぼく「これ、タジン?」
店員「イエ~ス!タジ~~~ン!」(b^ω^)b
・・・タジンだそうです。
旅友から「チュニジアのタジンはモロッコのタジンと全然違う」とは聞いていましたが、「違う」のレベルが想定を遥かに上回っていました。国境を2つまたいだだけでこんなに変わるものか・・・。下の写真はモロッコのタジン。
おそらく、この丸い焼き卵がタジンなんですよね。プーレット(鶏肉)も入ってますし。
焼き卵、もといタジンは、刻んだタマネギやジャガイモ、ホウレン草?、鶏肉などが入っていてしっかり味が付いています。どっちかって言うとスペインのトルティージャみたい。
まぁ、美味しくはあったんですけど、せっかく良いレストランで食べるなら他の物が良かったなと言うのが正直な感想です。卵を焼き固めたのくらいどこでも食えるじゃんね。せめてクスクスとかにしとけば良かった(;^ω^)
この後はもう少しうろうろして、良い感じのスーパーを見つけたので買い物して帰りました。
明日もまた遠出するか、スースを散策するか考え中。では今回はこれにて(=’ω’)ノ
コメント
闘技場は公開処刑場と同じ、殺人を闘技と正当化し娯楽として楽しんだ残虐非道じゃないの?
>>y.kujimeさん
ローマのコロッセオは公開処刑も含んだ目的で作られていますが、エル・ジェムの闘技場にはそう言った解説はされていません。
そもそも、残虐非道だから何だとおっしゃりたいのでしょう?建築技術も当時の習慣も含めての”文化財”ではないでしょうか。
ヨーロッパの都市部の広場はたいてい処刑場に使われた歴史がありますし、京都の三条河原も公開処刑場です。しかもさらし首まで。見物人も多かったそうです。残酷な見世物が好きなのは、どこの国も一緒です。でもそれを理由に、三条河原に行くなと言う日本人はいませんよね。
逆に、日本に来た事も無い外国人が「京都の河原は野蛮で残虐非道な処刑が行われていた場所じゃないの?」と言ってたら、どう思います?