【チリ】トーレス・デル・パイネ国立公園トレッキング4日目!難所と巨大氷河(2020年1月1日)

オラー!

今回はチリのトーレス・デル・パイネ国立公園のOサーキットトレッキング!4日目です!



朝は4時起床。目覚ましかけて起きました。今日は難所らしいので早めに出発したいのです。

泊まっていたキャンプ場は、昨日見たロス・ぺロス氷河の裏あたりにあるので、夜中も時々氷河が崩れ落ちる地響きが聞こえていました。位置的に関係無いのは分かってるけど、夜中にゴゴゴゴゴゴ・・・ってなるのはちょっと怖かったです

朝は昨日やって気に入ったこれ。スープにチーズとパンを入れるやつ

まぁこれでチーズもパンも使い切ってしまったので、明日からはできません。

2袋に分けていた食料は、今朝の時点でついに1袋にまとまりました

ずいぶん軽くなった・・・気がします。

日の出は5時40分なんですが、4時半にはライト無しでテントが畳めるくらい空が明るくなっていました。今日は周囲も5時台に活動していました

5時55分に出発。今日の目的地はグレイキャンプ場(Camp Grey)。

1月1日だと言うのに、昨日はシャワーを浴びてないのでまるで爽やかではありません。荷物は初日に比べるとずいぶん軽くなった気がします。多分4kg以上減ってるので、17kgくらいになっています。カミーノの時と同じくらい。

序盤は昨日みたいな森の中だったんですが、ぬかるみがとにかく酷かった

ここも冷静に周りを見ると足跡があるので、それを辿って、倒木の上を渡ったり石の上を跳んだりしながら進みます。全然進まん

標高が上がるにつれ、徐々に木が無くなって来ました。

 

この距離表示によると今2.5km進んだ事になっていますが、ボクのGPS時計によるとまだ1.2kmしか進んでいません。山では距離表示詐欺はよくある話ですけど、2倍盛るのは流石にひどいと思います

ちなみに、この1.2km進むのにちょうど1時間かかりました。ぬかるみを渡るのにどれだけ時間がかかってるかって話ですよ。

山に囲まれているせいで、なかなか初日の出が拝めません

 

もうあれで良いですよ。間接初日の出

間接照明みたいでモダンでオシャレじゃないですか。いやまぁあんまり初日の出をありがたがる方じゃないので、だいぶテキトーな事を言ってます。

今日の前半はずっと登りかと思えば、意外と登ったり下ったりの繰り返しで、標高750~800メートルから全然抜けられなくてうんざりしました。

 

ようやく登り始めたと思ったら、一気にめちゃ急勾配になりました。

 

後ろを振り返ったところ。荒涼とした雰囲気です。

 

ついに雪まで出て来ました。

雪の上をザクザク歩きます。相変わらず勾配は急なので、雪の上はけっこう滑ります。

9時10分、標高1,200メートルのジョン・ガーナー峠(Paso John Garner)に到着!

向こう側の白いの何?

白いのは氷河。氷河です。グレイ氷河(Glaciar Grey)

なんでこんなに平面にしか写らないんだろう。これ、めちゃくちゃ広大な氷河が、遥か下に見えている状態なんです。この景色すごい。すごいのに写真で表せない。

氷河を見ながら、ガレ気味の急斜面を一気に下ります

氷河は動いているようで、時々どこからかミシミシと音が聞こえてきます。

氷河で完全にテンションが上がってるし、大き目の岩のガレ場ってけっこう好きなので、ついピョンピョン下ってしまいましたが、ガレ場が終わって階段になった時点で「あ、アカンかったわ」と気付きました。

しばらくたいしたトレーニングもしていないのに、17kg背負ったままガンガン下ったら、下りの足が死ぬに決まってるじゃないですか。既に足がカクンカクンなっています。

しかも森に入ってからは急な登り下りの繰り返しで、とことんうんざりしました。精神的にも筋力的にもキツイ・・・。

 

11時20分、チェックポイントに到着。

ここはただのチェックポイントで、キャンプ場ではありません。昨日のロス・ぺロスキャンプ場の人からは「ロス・ぺロスからチェックポイントまで5時間、チェックポイントからグレイキャンプ場まで5時間」と聞いていたので、ここがちょうど中間地点のはずですが、残念なくらい足が終わっています。これ残り半分ツラすぎる・・・。

Oサーキットを歩く他のトレッカー達は猛者ばかりで、行動中に長い休憩を取っている姿をあまり見なかったのですが、今日はこのチェックポイントでみんなガッツリ休んでいました。ボクはガッツリ休みはしませんが、ここでハチミツピーナッツを開封。

スーパーで見かけて衝動買いしたけど、期待通りうまい!甘いしほんのり塩っぽいし最高!

 

この後は標高が下がるにつれ、どんどん氷河が近づいて来ます。

 

氷河の亀裂もはっきりと見えるようになってきました。

 

上流の方までずっと氷河。

 

贅沢な景色のトレッキングです。足は終わってるけど

 

ん?なんだこのハシゴ

 

ハシゴを上ると、吊り橋!

 

足元も脇もけっこうなスカスカ具合です。

 

氷河はずっと見てても飽きないなぁ。

 

と思ってたら、氷河はここで終わってしまいました。寂しい。

 

吊り橋2本目

最大4人しか同時に渡っちゃいけないらしい。

更に3本目の吊り橋

 

この吊り橋、石を集めたので支えられてるんだけど、大丈夫かな。

3本目の吊り橋のちょっと手前あたりから、対向して歩いてくる人がちらほら出て来ました。みんな軽装で、と言うか水筒しか持ってなかったりして、そしてなんだかピカピカしています

あ、あれか。Wコースを歩いて余裕のある人達が、グレイキャンプ場に荷物を置いてこっちに散歩に来てるのか。

対する、Oサーキットのボクらは、昨夜シャワー浴びてないわ、今日はすでに8時間くらい歩いてるわでみんなヨレッヨレなので、あっちからすると「何この汚くてくたびれたやつら」だと思います。

距離表示看板。

 

距離が削り取られていました

たぶん、全然間違った数字が書かれていたんだろうな。今朝の1.2kmを2.5kmって書いてたみたいに。

氷河の端はもうずいぶん後ろになりましたが、

 

流れてきた氷河の破片がちらほら浮いています。

写真だとこっちの方が大きく見える不思議。

15時20分、グレイキャンプ場に到着

チェックポイントから5時間かかると脅されていましたが、終わってる足でも3時間40分くらいで着きました。5時間かかるつもりで歩いていたので、予想よりえらく早くキャンプ場が見えた時はうれしかったです。

本日の記録。地図で言うとこんな感じ。

 

高低図。

距離は14kmも無いのに、累積の下りが1,600メートル。細かいアップダウンが多かったせいで登りも思ったよりありました。

グレイキャンプ場はWコースと交わるキャンプ場でもあるので規模がかなり大きく、レストランはあるわ、売店も信じられないくらい充実してるわで、なんだか贅沢なキャンプ場です。

シャワーももちろんホットだってよ!やったね!

テントにはこれを付けないといけないらしい。

規模が大きくなった分、ちゃんと管理してるって事か。Oサーキットのキャンプ場はどこもゆるゆるだったのにな。

今日はコメ、貝の缶詰、玉ねぎ、ニンジンを、トマトクリームスープの素で煮たもの。

やはり貝の缶詰がうまい!トマト味もナイス。

食後にテントを張ろうとしたら、風が強すぎてめちゃくちゃ苦労しました

いつもの2倍以上時間がかかった・・・。撤収時もこんなんだと嫌だな。

夜はやっぱり19時に就寝。ていうか足カクカクなんですけど、明日まともに歩けるのかなこれ。

 

今日はハードな日でした。明日はどうなる!?では今回はこれにて(=’ω’)ノ

コメント