オラー!
今回はアルゼンチンのプエルトイグアスから世界遺産イグアスの滝(ブラジル側)を見に行きました!
前半が全然イグアスの滝の話じゃないので、イグアスの滝への行き方を知りたいだけの方は検索結果に戻った方が良いです。
宿の朝食は昨日とほぼ一緒。クロワッサンの代わりにジャムがのったデニッシュパンになっていました。
さて、昨日はアルゼンチン側からイグアスの滝を見たので、今日はブラジル側に行きます。
しかし、ボクは滝の前にお金をどうにかしないといけません。
ちょっと図解すると、この近辺の通貨の力関係はこんな感じ。
当たり前ですが米ドルがぶっちぎりで強く、アルゼンチンペソはおそらく南米南部で最弱。
通貨の力関係を踏まえたうえで、ボクの手持ちは今こんな感じ。
ブラジルは今日と数日後に入国するので、ブラジルレアルが必要になりますが、1レアルもありません。
パラグアイグアラニーはまだ1万円分ほど余っていますが、パラグアイには戻らないのでもういりません。
アルゼンチンにはこれから長く滞在しますが、アルゼンチンペソはもう残り千円分もありません。
今日は土曜日。日曜になると両替が困難になるので、今日のうちにどうにかしないといけません。第一希望はこんな感じ。
パラグアイグアラニーをアルゼンチンペソに、ブラジルレアルは手数料無料のATMから引き出し、が一番の理想。米ドルはできるだけ取っておきたいですからね。
第一希望がかなわなければ第二希望。
通貨は強いのから弱いのに両替するのがセオリーなので、米ドルをブラジルレアルに、パラグアイグアラニーをアルゼンチンペソに両替。良いATMが見つからなければこちら。
正直、イグアスの滝に行くだけなら最悪ブラジルレアルが無くてもどうにかなりそうなんですが、数日後にローカルな国境からブラジル再入国する予定なので、その時にレアルを持っておいた方が楽だろうなと言う予測。
朝9時、まずはプエルトイグアスのバスターミナルに行く途中にある両替屋を覗きます。
今朝検索したレートだと、10,000パラグアイグアラニー=92.5アルゼンチンペソ。
・・・えっ、10,000パラグアイグアラニー=100.0アルゼンチンペソ!?めっちゃええやん!
反射してめっちゃ見づらいですが、ふと違和感を覚えました。・・・あれ?パラグアイグアラニーの買/売が100.00/90.00・・・!?
商店の商品と一緒で、店側からすると仕入れ(買)の値段が売却の値段を上回っては利益になりません。実際、他の通貨の表示を見ると、1米ドル=57/60ペソ、1ブラジルレアル=13.5/15ペソです。パラグアイグアラニーだけなぜか売買が反転しているような数字になっています。
これは流石に何かの間違いでは・・・と思いながら店に入って両替すると・・・622,000グアラニー(≒10,495円)が6,220ペソ(≒11,376円)になりました!
増えてるうぅぅぅぅΣ(“ω”)
間違いじゃありませんでした。増えました。意味が分かりません。パラグアイグアラニーはATMから降ろす時に400円くらい手数料がかかりましたが、ここで余裕でペイ出来ました。やったね!
プエルトイグアスのバスターミナルに行き、ブラジルのフォスドイグアスを目指します。
ブラジル側のイグアスの滝に行きたいだけなら、フォスドイグアスに行かずとも直行バスが出ていますので、イグアスの滝に行きたい人は直行バスに乗りましょう。
フォスドイグアスまで150ペソ(≒274円)。
時刻表を見ると1時間に1本しかありません。意外と少ないですが、ちょうど出発直前だった9時30分発のバスに乗れました。
アルゼンチン側のイミグレーションは、バスが停まって、乗客全員下車します。ブラジルやアルゼンチン、パラグアイ国籍の人は出入国審査を受けなくて良いらしいんですが、そういう人たちでもアルゼンチンのイミグレは自動ゲートを通らないといけないので全員降りるようです。
で、問題がブラジル入国。ブラジルやアルゼンチン、パラグアイ国籍の人達は入国審査を受けなくて良くて、更にブラジルには自動ゲートも無いので、彼らは国境を素通り出来ます。そしてバスもイミグレを素通りします。
が、外国人が素通りするとブラジルに不法滞在になってしまうので、ブラジル側のイミグレーションで下車しないといけないんですが、バスは待ってくれません。ボクと、バックパックを背負った旅行者3人を置いて、バスはすぐに走り去ってしまいました。
そんな時間のかかるイミグレーションじゃないんだから、ちょっとくらい待ってくれても良いよなぁ・・・。
イミグレーションでブラジル入国のスタンプをもらって、またバスを待ちます。
さっきのバスのチケットがまだ手元にあるので、同じバス会社なら再度お金を払わなくても乗れそうな気がしますが、バス停で見た時刻表によるとフォスドイグアス行きは1時間に1本のはず。そんなに待てません。
5分ほどで違う会社のフォスドイグアス行きバスがやって来たので、それに乗車。料金は新たに150ペソ(≒274円)。
ボクと同じバスから降りた3人は、さっきのバスのチケットを見せて乗ろうとして、断られていました。結局バスに乗ってこなかったので、あのまま1時間待つつもりなんでしょうか。2回払いたくない気持ちはわからなくもないけど、何もないイミグレで1時間待ちか270円払うかなら、ボクは270円払う方を選びます。
15分ほどでフォスドイグアス到着。
銀行に寄りたいのでバスターミナルまでは行かず、途中の賑わった地区で降りました。あ、69ヵ国目ブラジル入国\\\└(‘ω’)┘////
グーグルマップの検索で出て来た銀行へ片っ端から行ってみましたが、1軒目は使えるATMが1台も無く、2軒目はATM手数料が20レアル(≒516円)、3軒目と4軒目はそもそも地図の場所に銀行がありませんでした。
ゆるふわ系のテイストでごまかしてるけど、なぜかモロ出し。
なぜ・・・。ユルイ絵柄なら許されると思ったのかな。
仕方ない、作戦コードBで行く!じゃなくて両替しましょう。バスターミナル近く、両替屋が3軒並んでいたので、端からレートを尋ねてみました。
今朝検索したレートは、1米ドル=4.19レアル。
一番右の両替屋は4.05レアル、真ん中は4.08レアル、左は4.10レアルだったので、一番左の両替屋で両替。
100米ドル(≒10,863円)が410レアル(≒10,580円)になりました!
280円くらいの損。最近両替でおいしい思いばっかりしてたからすごく損した気がするけど、両替って本来このくらい損するもんですよね。
時刻は11時半。お金あれこれで午前中いっぱいかかりました。これでようやくイグアスの滝に行けます。フォスドイグアスのバスターミナルへ。
このバスターミナルすごく変わったシステムで、バスターミナル入口の料金所で運賃を払うのですが、切符のような物は一切くれません。そしてターミナル内に入ってからどこ行きのバスにでも乗れます。行き先によって運賃が違ったりしないのでしょうか。不思議です。
ちなみにイグアスの滝(ブラジル側)までは6レアル(≒155円)でした。アルゼンチンのプエルトイグアス⇒イグアスの滝(アルゼンチン)とそんなに距離は変わらないのに、ブラジルの方がかなり安いです。
12時10分、ブラジル側のイグアスの滝国立公園の前に到着!
うっわ!なんだこの行列!?
うわ~これに並ぶのか~嫌だなぁ~と、写真を撮ってると後ろから呼ばれました。「最後尾はあっちだよ」。
あっ、そうですか!すみませ~ん・・・なんじゃこりゃ。
図解。上から見た図。
行列用のテントに入りきらず、バス停まで行列が埋め尽くしている状態。テントの向こうにチケット売り場が見えています。
よっぽどこの場で帰ろうかと思いましたが、日曜日の明日もきっと似た状況にしかならないと思うので、最後尾に並びます。
で、1時間。1時間並んで、テントを抜けた所まで来て気付きました。これチケット売り場の行列じゃねぇ。
なんとですね、チケット売り場の脇を抜けて建物の奥に行列が続いているのです。チケットじゃなくて入場の行列でした。チケット売り場は全然並んでいませんでした。
めちゃくちゃショックでしたが、列を抜けてチケットを買いに。大人72レアル(≒1,858円)。
人のブログで見たのより安いな、と思ったら、ここ1,2年でブラジルレアルも暴落しているんですね。アルゼンチンほどではないですけども。
また最初から並びなおしましたが、1回目に並んだ時よりもだいぶ人が減っていて、テントの半ばくらいから並べました。
今度は20分ほどでテントを抜けたぜー・・・・・・なんじゃこりゃ。
えっとですね、つまり、見えていなかっただけで、最初っから全体はこんな感じだったわけです。
これ行列だけで1kmくらいあることない?ボクの人生31年で最長の行列かもしれません。どんだけ人多いねん。
結局、2回目も1時間並びました。エグイですね。14時半にようやっと入場して場内バスに乗れました。
こんな事ならフォスドイグアスで飯食べてくるんだったなー。一応エントランス棟内にファストフードがあるんですが、高いしおいしくなさそうだしで食べる気になれませんでした。
バスは、窓が無くて風通しの良い2階建てバス。
バスで15分ほど走った所から、滝を見る遊歩道が始まっているので、下車して歩きます。
エントランスからここまで7,8kmあるんですよね。なんであんな遠い場所にエントランスがあるんだろう。
アルゼンチン側の滝が遠くに見えます。
なお、ブラジル側にあるのはイグアスの滝全体の20%らしいです。ザンビアとジンバブエの間のビクトリアフォールズもそんな偏り方してたような。
遊歩道の途中にちょいちょい展望台みたいなのが張り出していますが、人が多すぎて行く気になれません。一番奥を目指して歩きます。
ここがブラジル側のメイン。
うわぁ(げんなり)。
人が多すぎてげんなりしますが、ここを飛ばすわけにはいかないので並びます。
遊歩道の右側は、もう水が落ちていく崖っぷち。
遊歩道の左側は滝・・・虹!!!
虹虹!!!(しつこい)
もう30分から1時間遅かったら、日がもう少し低くなってちょうど虹が滝にかかりそうな気がします。(現在15時20分)
ただこの遊歩道、滝の方からめっちゃ水しぶきが飛んできます。戻ってくる人はだいたいずぶ濡れ、時々上裸の人もいます。水があんまりきれいそうではないので、いまいち良い気分はしません。
遊歩道の先っちょからの景色。
これらの景色が360度見まわせたらさぞかし壮観だろうなぁ、と思いますが、実際は360度ニンゲンしか見えなくて、根気良く待たないと景色は何も見えません。
最後に、一番滝に寄れる場所から。
シャッター速度長めバージョン。
もう少し長めに撮ってみたかったのですが、これ以上はフィルターが無いと無理ですね。
ブラジル側はこれだけです。アルゼンチンと比べるとかなり短め。結局、場内バスから降りてから1時間くらいで見終わってしまいました。並んでた時間の方が長かった。
帰りの場内バスももちろん行列。
最初の行列より圧倒的に短いですが、それでも30分くらい並びました。もう疲れたよパトラッシュ・・・。
帰りはプエルトイグアス直行バスに乗ります。17時発の、Crucero del Norteと言う黄色いバスに乗りました。
料金は150ペソ(≒274円)。
なんでプエルトイグアス⇒イグアスの滝(アルゼンチン)より安いんや。
でもこれ、またブラジル側イミグレーションに置いていかれるのかなぁ。面倒だから嫌だなぁと思っていたら、なんとこのバスはブラジル側のイミグレーションでもちゃんと停まって、待っていてくれました。神か。
プエルトイグアスのバスターミナルに着いたのが17時45分、買い物をして宿に戻ったのが18時15分でした。おなかすいたよぅ。
プエルトイグアスのレストランはろくなのが見つからないので、スーパーでラビオリを買ってきて宿のキッチンで茹でました。
チーズはもっと絡めて溶かしてチーズソースみたいにしたかったんですけど、キッチンを使いたい宿泊客が後ろにいたので焦って中途半端な仕上がりになりました。
なんかギョウザみたいな色のラビオリだな・・・。感触もなんだか水っぽくて変な感じ。当たり前のように食べてたイタリアのラビオリは、あれはやっぱり美味しかったんだな。初ラビオリがイタリアだったので、今まで美味しさに気付きませんでした。
デザートにドゥルセ・サパジョと言う謎のスイーツ。直訳するとカボチャのデザート。
パラグアイあたり?からスーパーで見かけて気になっていたのですが、たいてい巨大な塊で売られているので手が出せませんでした。これは250g売りで28.6ペソ(≒52円)。写ってるのはその半分。
おぉ、これ羊羹みたい!フォークでさっくり切れる柔らかさ、きめ細かさは完全に羊羹。けっこうな甘さなのも羊羹。無いのは小豆の風味だけ。カボチャ感は・・・言われなかったら分からないかも。アルゼンチン羊羹と呼ぼう。
2日間歩きまわって疲れたので、明日は休憩。では今回はこれにて(=’ω’)ノ
コメント
待ち行列嫌いの方が、よくもまあ並びましたねf^_^;)
しかし流石に凄い迫力❗️
きのうのイグアスの滝は歩きも含まれて歩き好きのわたしはワクワクしたけど、きょうのは行列が多くて大変そう(行列、人混み大嫌い)。参考になりました。行く機会があったらアルゼンチン側だけにしとこ。
ところで換金で得した話ですが、あんな風に手にお札もって写真撮ったりして大丈夫なんですか?わたしリマ、バリ、イギリスでもスリにやられました。スゴーク意識して気をつけてたのに、スリはすごく巧妙で複数で連携してる。住み慣れたイギリスでもATM行ったら他人に見られる前にさっさと財布を奥にしまいます。スリにやられたことありません?
>>baumさん
行列から逃げ続けてきた身にはつらかったです・・・。
>>mountaingoatさん
おっしゃるとおり、アルゼンチン側の方が自分で歩き回れる楽しさがあって良かったです。アルゼンチン側は歩きだけだとあまり滝に寄れないのが欠点なので、アルゼンチン側だけの場合はボートツアーに参加すると良さそうです。
スリ被害は今までありません。アテネで塗料かけられましたが何も盗られずかけられ損(?)だったくらいです。撮影も収納方法も、たぶんご想像できないくらい用心しています。そもそも財布はダミーしか無かったりします。