【プエルトリコ】世界遺産サンファン歴史地区で砦めぐり(2019年9月5日)

オラー!

今回はプエルトリコの世界遺産サンファン歴史地区で砦めぐりをしました!

 

世界遺産サンファン歴史地区とは

サンファン歴史地区は16世紀からスペインが植民地として建設した町で、現在は「ビエホ・サンファン(オールド・サンファン)」と呼ばれる地域の事です。地区まるごと世界遺産に登録されています。

近代になっても新しい街は内陸に向かって造られていったため、サンファン島の先端にあるビエホ・サンファンはほぼ建築時のまま残る事になりました。




朝は昨日と同じクリームチーズとおいしくないパン。そしてリンゴ。

左のリンゴは、日本では見かけないくらいコッテリ緑色で、表面がつるつるしています。酸っぱくてあんまり甘くない。右のは日本の王林に近い見た目と甘さ

 

先日モフォンゴを食べに行った時と同じように、バスでビエホ・サンファンへGO

 

ビエホ・サンファンの港に、巨大なフェリーが停まっていました。

湾を挟んでビエホ・サンファンの対岸にあるカターニョと言う地域と行き来しているフェリーらしい。必要以上に巨大なので、多分中でパーティーとかやるんじゃないですかね。知らんけど。あんなフェリー乗ってみたいな。

カラフルな町を通り抜けて、

 

ビエホ・サンファンの北側の海沿いを歩きます。

今日はなんだか風が涼しい。そう言えば今朝は扇風機がちょっと寒くて目が覚めたんでした。

天気も曇ったり晴れたりで、歩き回るにはちょうどいい気候です。

 

サンファン国定史跡エリアに着きました。

何だこの駆け回りたくなる緑の広場は。

広場の横には何故か墓地があります。

キリスト教のお墓って1つ1つがかさばりますよね。場所はどうやりくりしているんだろう。

広場を突っ切って、サン・フェリペ・デル・モロ砦(Fuerte San Felipe del Morro)に到着。通称、スペイン語ならエル・モロ。日本語ならモロ砦

ここは16世紀に建てられたスペインの砦です。

立地的にも砦自体もかなり優れていたようで、各時代で改修しながら使われ続け、第一次世界大戦中にはアメリカ軍が使用していたそうです。

アメリカの国旗とプエルトリコの国旗が仲良く並んでいます。

なんとなくですが、プエルトリコはプエルトリコ色が強い割には、アメリカ大好きっぽいんですよね。ヨーロッパだと国内の自治領と微妙な関係の国が多いから、これはちょっと意外でした。

モロ砦はこんな感じで、尖った地形の所に建てられています。

 

ビエホ・サンファン全体図。モロ砦は左上の角。

 

入場料は7USドル(≒749円)。明日まで有効だそうです。

 

建物は黄色っぽい色に統一されています。

 

どこでも砦と言う物は、当たり前だけど砲台が多いものですが、このモロ砦は銃眼(砲眼?)の数がそれはもう半端ないです。全方位銃眼がびっしり。

 

大砲の回転台跡もきれいに残っています。

戦闘する為だけに造った砦って感じですね。たいへん好みです

あちこちに飛び出ている物見小屋。

 

三方に細い窓があいており、周囲を見渡す事が出来ます。

プエルトリコは年中暑いのに、こんな所で見張りするの大変だろうな・・・と思ったら、中に入ったらすごく涼しい。日差しがしっかり遮られていて、風通しが良いのです。常夏のカリブ海各地に砦や城を造っていたスペインの知恵でしょうか。

物見小屋以外もあちこち入れるのですが、どこも窓が広くて風通しが良い

ちょっと不安になるくらい窓が広いですね。こんなんで銃弾とか飛んでこなかったんでしょうか。海からはそんな小さい物は飛んでこないんでしょうか。

外からはわからなかったのですが、モロ砦は上下に何層にもなっている砦でした。5層あったかな?地味で分かりにくい階段で、どんどん下に降りて行けます。

 

一番下の層はほとんど海と同じ高さ。

 

つくづく無骨な砦ですな。たいへん好みですけどね。

 

下から3層目くらいには炊事場。

 

時々大砲が展示されています。

 

大砲の形ごとの、玉の飛び方の違い。

なるほど、こんな違いがあるのか!確かに寸詰まりの大砲と、筒が長い大砲がありますね。

モロ砦は地味だけど散策し甲斐のある楽しい砦でした。

 

モロ砦を出て、次の砦に行く途中で見つけた美術館に入ってみました。

 

入場料無料。係員以外誰もいない・・・。

中はそんなに大きくない、普通の美術館でした。

建物の雰囲気が良いですね。観光客がいないのでしばしのんびり。

 

また歩き始めましたが、もう昼なので腹が減って来ました。

 

バーに入ってみました。

カベが寄せ書きで真っ黒になっています。

ガーリックチキンモフォンゴ。14.48USドル(≒1,549円)。この前食べた高級モフォンゴより地味な見た目ですが、果たしてお味は・・・。

モフォンゴ

やっぱりうまーーーい( *´艸`)

前回のよりマッシュ部分の割合が多いですが、やっぱり揚げプランテーンを砕いた物が混ぜ込まれていて、食感が素敵。がっつりガーリック味でチキンの量も申し分無し。モフォンゴに外れ無しか

 

次はサン・クリストバル砦(Fuerte San Cristobal)にやって来ました。

サン・クリストバル砦(Fuerte San Cristobal)

名前がカッコイイ。クリストバル!

18世紀に建てられたスペインの砦。先程のモロ砦が海を防衛する目的だったのに対し、サン・クリストバル砦は陸を防衛する目的で建てられたらしい。

ちなみに入場券はモロ砦と共通。7USドルで2つとも見れます。こんな大きい砦2つが7USドルで見れるなんて良心価格過ぎる・・・!

時代が違うからでしょうか。モロ砦に比べて、やや凝った造りに見えます。

 

1600年当時のカリブ海はすべてスペインが支配していたんですね。

1600年の日本はと言うと、真っ先に思い浮かぶのは関ヶ原の合戦。日本が国内勢力すら統一されていなかった頃に、とっくに大西洋を渡って見知らぬ土地を支配していたと考えると、やっぱり中世の欧州の進みっぷりはすごいですね。

16世紀にはスペイン一色だったのが、18世紀末になるとイギリスやフランス、オランダなどがちらほら入って来ます。

 

19世紀末には独立国ばかりになり、

 

1940年にはスペインはカリブ海から完全に追い出されてしまいました。キューバは独立、プエルトリコはアメリカに取られました。

イギリス、フランス、オランダはしれっと残っています。スペインの最盛期は16世紀でしたね・・・。

陸の防衛拠点とだけあって、ビエホ・サンファンが一望できるのはもちろん、サンファン本島の方までよく見えます

 

横に長い物見窓なんて珍しい。ここも風通しが良くて快適ですが、砦としてはやっぱり撃たれそうで不安になります。

 

遠くにモロ砦が見えます。

砲台は、モロ砦みたいな金属のレールは敷かれていなくて、少し盛り上がった台になっています。

金属レールはアメリカが設置したのかな。

鎧とか大砲の玉とか。

 

井戸がありました。

こんなに海が近いのに、地下水は真水なんでしょうか。なんだか不思議。籠城には便利でしょうけど。

 

帰りはまた市バス。今日は25セント硬貨をいっぱい持って来たので、誰も助けも借りずに乗れました。

レトロカーと言うよりボロボロカー。

宿に戻って昨日のアイスの残りを食べました。幸せ。

 

ようやくまともに観光したサンファンですが、もう明日は夜行フェリーでドミニカ共和国に移動します。では今回はこれにて(=’ω’)ノ

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