モコナの滝(アルゼンチン)への行き方～ブラジルへの国境越えまで全解説

アルゼンチン

2019.12.28

アルゼンチン「モコナの滝」への行き方・国境越えまとめ

世界一周中のwolt(@wolt556)です！2019年11月にアルゼンチンのモコナの滝(Saltos de Mocona)に行ったので、プエルトイグアスからモコナの滝への行き方、公園内の情報、バスの時刻表、ブラジルへの国境越え、ポルト・アレグレまでの行き方をまとめました。

情報量の多さは他のブログに引けを取らないと自負していますが、この記事を読むとたぶんモコナの滝へは行きたくなくなると思うので、モコナの滝へのあこがれを抱いている人は読まない方が良いんじゃないかなぁと思います。何があっても行く！と固い決意を抱いている人はどうぞご覧になって下さい。そして頑張ってください。

アルゼンチン「モコナの滝」への行き方・国境越えまとめ
モコナの滝の概要と立地
周辺の町各地からのエル・ソベルビオへの行き方
エル・ソベルビオの宿情報
エル・ソベルビオからモコナの滝へのバスと時刻表
モコナの滝と公園情報
エル・ソベルビオの国境は通れない
エル・ソベルビオからブラジルへの国境越え(アルバ・ポッセ)
ブラジル入りからポルト・アレグレまで
モコナの滝まとめ

モコナの滝の概要と立地

流れ方向に対して90度横に落ちていく滝

普通の滝は、こんな感じで川が流れてきてそのまま川の流れと同じ方向に落ちていくものですが、

モコナの滝は、なんと流れ方向に対して90度横方向に落ちていく、変わった滝です。

立地の悪さから外国人にはなかなか行きづらいスポットとなっていますが、アルゼンチン人にはけっこう人気の観光地のようです。

モコナの滝の立地

モコナの滝は、アルゼンチン東部、ブラジルとの国境であるパラグアイ川にあります。

周辺は公園として整備されており、モコナの滝はその敷地内にある形です。公園全体が「モコナ(Mocona)」と呼ばれており、周辺住民には「モコナ」と言えば通じます。

モコナの滝の最寄り町はエル・ソベルビオ(El Soberbio)。最寄りとは言え、モコナの滝から約60km離れています。

エル・ソベルビオ自体があまりアクセスが良い町ではないため、レンタカーなどでまわっているんでなければ、エル・ソベルビオには必ず1泊はする事になると思います。

▲目次に戻る

周辺の町各地からのエル・ソベルビオへの行き方

プエルト・イグアス(アルゼンチン)からエル・ソベルビオ

プエルト・イグアスからエル・ソベルビオへの直行便はありません。まずはプエルト・イグアスからサン・ビセンテ(San Vicente)に行き、サン・ビセンテからエル・ソベルビオを目指す事になります。

プエルト・イグアスからサン・ビセンテ行きのバスは1日1本、朝8時の便しかありませんが、サン・ビセンテからエル・ソベルビオは1～2時間に1本程度ありますので、プエルト・イグアスからサン・ビセンテにさえ移動してしまえば、その日のうちにエル・ソベルビオまで行く事が可能です。

ポサダス(アルゼンチン)からエル・ソベルビオ

ポサダスからエル・ソベルビオへは直行バスが出ています。

ボクはポサダスに行っていないのでポサダスの時刻表は不明ですが、エル・ソベルビオ⇒ポサダス便が1日3便(3:50、11:00、16:40)あるので、おそらく同じように早朝・昼・夕の1日3便あると思われます。

パライゾ(ブラジル)からエル・ソベルビオ

ブラジルの国境近くの町パライゾ(Paraiso)からもエル・ソベルビオへの直行バスが出ています(平日1日4便、土3便、日2便)。

サンタ・ローザ(ブラジル)からエル・ソベルビオ

後述のエル・ソベルビオからブラジルへの国境越え(アルバ・ポッセ)を参考にして下さい。

なお、2019年11月時点で、エル・ソベルビオ国境を外国人が通る事はできませんでした。詳しくは後述します。

▲目次に戻る

エル・ソベルビオの宿情報

町の中に「ホステル」は無い

エル・ソベルビオの町内に「ホステル」はありません。byエル・ソベルビオの観光案内所

ホステルやロッジはエル・ソベルビオからモコナの方向へ7km～25km地点の間に点在しています。エル・ソベルビオからモコナへのバスは本数が少ないため、午後にエル・ソベルビオに着いてしまうと、ヒッチハイクかタクシーしか移動手段がありません。

なので、ボクはエル・ソベルビオ町内の「ホテル」をオススメします。

立地が最高「Hotel y Restaurante Don Enrique」

ボクはここに泊まりました。エル・ソベルビオの観光案内所から道路を挟んで向かい側。モコナ行きのバス停も見えているし、スーパーは徒歩30秒くらいです。立地が最高。

気になるお値段は、2019年11月時点で1泊800ペソでした。その時のレートで1,400円くらい。

ホテルなのでもちろん個室。室内にバスルーム、テレビ、冷蔵庫、大きな洋服箪笥、バルコニーまで付いてこのお値段。豪華では無いけど朝食も込みです。1,400円で立地最高のホテルに泊まれたので大満足でした。変に安いホステルを求めて移動で消耗するより、エル・ソベルビオ町内のホテルに泊まった方が良いです。

▲目次に戻る

エル・ソベルビオからモコナの滝へのバスと時刻表

エル・ソベルビオからモコナの滝へのバスは1日各方向2本ずつ

これは、他の方のブログだと1本ずつと言う情報しか無いし、ボクもてっきりそうだと思っていたんですが、実際は2本ずつありましたし、自分の目で見ました。

エル・ソベルビオ⇒モコナ：8時00分、11時30分
モコナ⇒エル・ソベルビオ：10時00分(?)、17時00分

8時にエル・ソベルビオを出たバスが、ほぼ連続して1.5往復し、午後13時～17時はモコナで待機、夕方17時にモコナを出発してエル・ソベルビオに着いて終了、と言う業務サイクルになっているようです。モコナ⇒エル・ソベルビオ10:00便は時刻表を見たわけではなく、おそらく所要時間(片道1.5時間程度)的にそのくらいだろうなと言う時間です。

後述しますが、8時の便で行って17時の便で帰ってくると、めちゃくちゃ時間が余ります。ボクは午後いっぱい余りました。往路は11時30分の便に乗って、帰路は17時の便で帰ってくるのが、時間的にはちょうど良いと思います。

料金

料金は片道150ペソ。乗車時に運転手に支払います。

バス停の場所

だいたいこの辺り。道の向かいに銀行が見える位置です。バス停のような小さい屋根があります。

注意(時間はテキトー)

エル・ソベルビオ側の時刻表は一応8時00分、11時30分と書かれていましたが、ボクが見た時は11時30分の便が12時10分くらいにエル・ソベルビオを出ていたので、時間はけっこうテキトーだと思います。

また、ボクは17時の便で帰路に着きましたが、なぜか16時45分に出発していました。17時発を真に受けて公園内を歩き回っていたら普通に置いて行かれると思います。

▲目次に戻る

モコナの滝と公園情報

一番のメイン：モコナの滝のボートツアー

モコナの滝には歩きでは近付けないので、ボートツアーに参加する事になります。

バスから降りたらまず目の前に管理棟があるので、管理棟でボートツアーのチケットを購入します。ボクの時は900ペソと結構値が張りました。外国人料金みたいです。

チケットを購入したら、管理棟の前の道路をパラグアイ川の方向へ下りて行きます。急な坂道を約2km。

地面はボコボコだし傾斜もそこそこあるので、サンダルとかだと多分ツラいです。歩きやすい靴と、十分な飲み水を持参しましょう。

坂を下りきって駐車場を抜けると、川沿いのテントに到着します。

ここでチケットを係の人に渡し、名簿に名前を書くと乗船準備完了。客が7～10人揃うと出発します。ボートに乗っている時間はせいぜい15分程度です。

雨季はショボい＆増水し過ぎてボートが出ない場合も

雨季の間は川の水が増えすぎて上下の川の落差が無くなり、ショボくなります。ボクの時(11月中旬)だと最高落差はせいぜい2メートルでした。

更に増水すると完全に落差が無くなり、ボートツアーが出なくなるそうです。

トレッキングコースが2種類ほど

公園内にはトレッキングコースが2本ほど整備されています。1,800メートルコースと600メートルコースです。

距離の割には時間がかかりますが、起伏はあまり無く、楽に歩けるトレッキングコースです。

ただし、ゴール地点がけっこうショボいのと、あと変な虫が多いのだけ注意して下さい。ボクはうっかり半袖半ズボンで行ったところ、よくわからない虫にぼっこぼこに刺され、1週間くらいずっと痒み(と言うか痛み)が引かなかったし、1か月経っても青アザかシミみたいな刺され跡が残っていました。

モコナの滝に行く時はできれば長袖長ズボン、虫よけスプレー持参で行くと良いでしょう。

ありえなく高くてショボいレストラン

公園の周囲には何も無いので、お昼は公園内のレストランで食べる事になりますが、ボクが行った時は高い上に料理が2種類しか無かったです。出て来たのはその辺のスーパーで売ってそうなラビオリ。

オススメできないので、食べる物は何か持参した方が良いです。

ただし帰りのバスを待つにはこのレストランがベストポジション(レストランから見える位置にバスがある)なので、食事は持参で適当に飲み物でも頼んでレストランで待つのが良いです。

▲目次に戻る

エル・ソベルビオの国境は通れない

他のブログでは、エル・ソベルビオからブラジルへ国境越えした記事がありますが、ボクが行った時は国境は開いていたものの、通れるのはパスポートが不要な地元の人のみ、となっていました。

アルゼンチン側にイミグレーションがあるのですが、ブラジル側にはイミグレーションが無く、それを理由にアルゼンチン側のイミグレーションで止められました。少し粘りましたがダメでした。

ブラジル側、アルゼンチン側ともにイミグレーションが揃っているのは、エル・ソベルビオより100kmほど北にあるパラへ・ロサレス(Paraje Rosales)国境か、60kmほど南西にあるアルバ・ポッセ(Alba Posse)国境のどちらかだそうです。ボクはアルバ・ポッセ国境を通ってブラジルのポルト・アレグレまで移動したので、次項からその詳細を書いていきます。

▲目次に戻る

エル・ソベルビオからブラジルへの国境越え(アルバ・ポッセ)

エル・ソベルビオからアルバ・ポッセ国境

ボクはローカルバスを使い、このルートでアルバ・ポッセまで行きました。直通は無く、途中のアウロラと言う町で乗り換えでした。

エル・ソベルビオのバスターミナルはここ。

料金は、エル・ソベルビオ⇒アウロラ間が130ペソ、アウロラ⇒アルバ・ポッセ間が90ペソでした。

ただし、ボクはエル・ソベルビオのイミグレーションで止められて朝10時半からアルバ・ポッセへの移動を開始したのですが、アルバ・ポッセに到着したのは18時半、国境は17時半で閉まっておりその日のうちに国境越え出来ませんでした。このルートはバスの本数が少な過ぎるため、エル・ソベルビオで2時間半、アウロラでも2時間半バスを待ちました。

なお、アルバ・ポッセには宿泊施設はありません。ボクはテントを持っていたので国境の真ん前で寝ましたが、無ければ7kmほど手前のサンタ・リタ(Santa Rita)で降りなければなりません。

その日のうちに国境を越えたい場合

実際自分がやってないので不確定ですが、3パターンあります。

1つ目、予想ですが、エル・ソベルビオからサン・ビセンテ(San Vicente)経由の方が、遠回りだけどまだマシかもしれません。

エル・ソベルビオからサン・ビセンテへは1～2時間に1本バスが出ていますし、サン・ビセンテはこの辺では周辺各地へのバスが発着する大きめの町なので、アルバ・ポッセへの便も出ていると思います。

2つ目、アウロラ行きは早朝5時10分の便もあるので、それに乗ればエル・ソベルビオ⇒アウロラ⇒アルバ・ポッセのルートでも、さすがにその日のうちに国境越えは出来るかと思います。

3つ目、エル・ソベルビオから北へ100kmの国境パラへ・ロサレス国境を通る方法。ブラジル側の国境最寄りの町パライゾへはエル・ソベルビオから直行バスが出ている(平日7:10、11:30、12:40、17:30/土曜：9:00、11:30、17:00/日曜：11:00、17:00)ので、確実にその日のうちに国境を越えられると思います。

参考までにエル・ソベルビオ発のバスの時刻表を貼っておきます。窓枠で一部見えなくてすみません。

▲目次に戻る

ブラジル入りからポルト・アレグレまで

アルバ・ポッセ国境の営業時間

平日：朝8時～11時30分、14時～17時30分
土日祝日：朝8時30分～11時30分、14時30分～17時30分

国境にはウルグアイ川が横たわっており、そこを渡る船がこの営業時間内の間、両国を行ったり来たりしています。

ボクの時は朝8時よりちょっと前からチケット窓口が開き、朝一の船はほぼ待たずに出発しました。船賃は110ペソです。

どうやら2隻の船が入れ違いに行き来しているようだったので、営業時間内ならいつ来てもそう待つ事は無いと思います。たぶん。

ブラジル入国～サンタ・ローザ

船着き場にイミグレーションがあります。形だけの荷物検査と、入国カードの記入があったと思います。ブラジルに入国したら、とりあえず左手に向かって坂を上ってください。上り切った所を右に曲がると商店とパン屋が並んで立っていて、その前にサンタ・ローザ(Santa Rosa)行きのバスが停まっています。

地図だとこの辺り。

チケットはバスの前にある商店で購入します。サンタ・ローザまで14.15ブラジルレアルでした。運行頻度はわかりませんが、この町からはサンタ・ローザ行きのバスしか無いようなので、1日2,3便って事は無いと思います。サンタ・ローザには1時間ほどで着きます。

両替屋は、バス停に行くまでの坂の途中、左手にありました。ボクはブラジルレアルを持っていたので利用していませんが、平日朝9時前の時点で既に営業しているようでした。一応アルゼンチンペソからブラジルレアルへの両替は出来ると思いますが、アルゼンチンペソは周辺国での信頼度が皆無で、あり得なくレートが悪い事が多いです。出来れば事前にレアルを準備しておいた方が良いと思います。