マカッサルからアンボンへフェリー移動!(2017年6月3日~6月5日)

スラマッマラム!

今回は船酔いは大丈夫だったんですが、やっぱり下船後は脳みそが揺れてます・・・下船後の揺れは上海行の時よりひどい気がする。。。(›´ω`‹ )

今回はマカッサルからアンボンへフェリー移動しました!


アンボンと沖縄

沖縄のほぼ真南まで戻って来ましたw日本との時差も無くなりました!時差的にはただいま!

まず6月3日にマカッサルから乗船した時の話から。

マカッサルの街は建物の雰囲気がどこかオランダっぽい気がします。


路上駐車が多いなぁと思っていたのですが、ちゃんと制服着た誘導員が整理していたので、停めてもオッケーみたいなエリアが決まってるんでしょうか。


マカッサルのフェリーターミナルは、このフェリーみたいな形の建物が目印。


地図で言うとこの辺から入場。


グーグルマップ上の航路がもっと北の方から伸びているけど、北の方に行っても入場できないので注意。

乗船の待合室(?)は立派で2階建て。2階に登ると売店や食堂が並んでいます。


野菜をとりたかったのでナシ・チャンプル20,000ルピー(≒167円)
ナシ・チャンプル

ぐぬ、高い・・・。売店で売っているお菓子も高かったです。

出港は14時予定なのですが、もう入れたので11時半に船へ。


荷を積み下ろしています。


マカッサルは今でも船が重要な足なんだなぁと実感。

フェリーでかい!


青いガラス越しなので青っぽくなりました。

警備員にチケットを見せると、

警備員「チャイニーズ?ホンコーン?タイワーン?」

なぜ全部中国系・・・

警備員「ジャパーン!?ホォーーーー!!」

驚きすぎやろ!と思っていたら、前後を歩いていた乗客まで「ジャパニ!?ジャパニ!!」と好奇全開の目を向けてきます。

日本人はレアキャラみたいです。


親切にボクの行くべきデッキまで教えてくれました。

エコノミー席はこんな感じで、大部屋にベッドがずらっと並んでいます。
ペルニフェリーエコノミー

よくわからんけど、これが3階層くらいあるのかな?

チケットには一応、デッキとエリア、席番号が書いてあるのですが、どうやらデッキとエリアを守ればあとは事実上の自由席のようです。

ここに来て、皆の乗船がやたら早かった理由を理解。もたもたしてると席無くなるんじゃね?(;^ω^)

探し回ってなんとか確保できました。


危ない危ない・・・出港の2時間半前に入ってギリギリでした。

とりあえず荷物をベッドにくくりつけて探索。扉がカッコいい。


デッキは意外と広い。


上階に上がると、一応憩いスペースがあります。



床割れてるけど・・・


救命ボートがでかいです。


こうやって使うらしい。


ちゃんとお祈りスペースもあるようです。


出港になるとわらわらデッキに上がって来ました。


ばいばいマカッサル!


船内販売はめっちゃ多いです。


がっつりご飯系から、おやつ・パン類、コーヒー等の飲食系を中心に、服・下着やタオルケット、子供のおもちゃ、宝飾品に至るまで、あらゆる物が売られていました。

船員が売っているオフィシャルな船内販売もあるし、港から乗って来る非公式な物売りもいます。

このフェリーには一応3食の食事が付いてくるので、17時半くらいに並びに行きます。


ちょっと時間ずらしたのに人多いー

配給された晩飯。


入れ物だけ立派だなぁwジュースと水も付いて来るのはちょっとうれしい。

船内販売が通りかかったので、グレードアップしてみました。アヤム・ゴレン25,000ルピー(≒209円)


でかいし高いwいただきまーす

アヤム・ゴレンは、鶏に衣をつけて揚げたもの。まだ温かかったです。衣がコーンフレークでもついてるのかってくらいザクザクでうまー(*´ω`*)

と思ってたら半分くらいでくどい(;´ω`)

最後の方ちょっと気持ち悪かったですw

もともとの配給食も、質素なだけでまずくはなかったです。

ボクは配給食をもらってすぐ食べ始めたのですが、周囲は誰も手を付けていない。

間もなく船内放送でアザーン(イスラム教の日に5回のお祈りの合図)が流れ出して、それと同時にみんなガサガサっと食べ始めました。

あ~そっかラマダンだからか・・・って、アザーンはお祈りしようぜの合図であって、食べてOKって合図ではないのでは・・・

本当なら、アザーン⇒お祈り⇒食事って順番だと思うのですが、誰も祈りませんね。

まぁそうなるわな~って感じなのですが、さらに不思議なのが、ボクの正面に座っていたおっちゃん、アザーンが流れる前にミカン食ってたんですよね。それでも配給食に手を付けるのはアザーンまで待ってました。

なんか、メイン的な物食べてなけりゃ断食ギリセーフじゃね?と言う空気を感じますw

東南アジアのユルさで厳密にイスラム教の教えを守るのは難しいんじゃないかなぁ・・・と思いました。

船内にはちょいちょい通路で寝ている人がいます。出遅れて席が取れなかった人達でしょうか・・・



船内の環境は思ったほど悪くはなく、ほんのり空調が効いていておおむね適温、空気もギリギリ悪くはありません。

また、インドネシア人は綺麗好きみたいで、食べかすやゴミを床に捨てたりはせず、ちゃんとまとめて小まめに共通のゴミ箱へ捨てに行きます。

ただし虫は多いです。

ベッドの仕切り板やベッドのふち、壁や床、あらゆる所をよくわからない虫が4種類ほど這っています。どれも2cm無いくらいの小さいのなんですけどね。なんかゴキブリみたいなビジュアルのやつもいます。


ボク的にはギリギリ許容範囲です。

食後はルービックキューブ。ちょっと進みました。


昔と同じレベルの勘は取り戻した気がします。3×3なら余裕そう。



翌朝、みなさま4時くらいから活動し始めなさる。ラマダンですからね。夜明け前に食べないといけないですからね。

また周囲の人が配給食をもらいに行っていたので、とりあえず並びに行きます。


「ベントー・トレイ」って書いてあるww


朝4時だと言うのに、テレビのサッカー中継で大盛り上がりしていました。


で、せっかく並んだのですが、「一般の朝食は6時だよ」と追い返されてしまいました。もーめんどくさいなラマダン(´・ω・`)

周りが動き出してるから寝れないんよね・・・

結局6時に行くと配給場所が閉まっていたので、非公式船内販売のおばちゃんから買いました。10,000ルピー(≒84円)


安いね!ってかこれうまい!ご飯が黄色くてリッチ感あるし。

ボクが飯を食う頃は周囲は二度寝に入ってて気を遣うって言う・・・


うーん、ラマダンやっぱりめんどくさいw

朝7時くらいにバウバウ港という所に着きました。
バウバウ
バウバウ

けっこう多くの人や荷物が乗り降りして、未だに大航海時代やってるみたいでなんか感動しました。

ちなみにバウバウ港で降りた人より、乗ってきた人が圧倒的に多かったので、あぶれて通路やデッキで寝る人がどっと増えました。

物売りはあぶれたついでに店を広げていて、逞しいなぁと思いました。


日中はただただ何時間も海を眺めたり、寝たり。

めちゃめちゃヒマでしたが、飛行機で飛ぶあっけなさを知った後だと、このヒマさもなんだか愛おしく感じました。やっぱり旅行の移動はこうでないと!

雲が多くて夕日は見れませんでしたが、これはこれで良かったです。


夕方、また配給食を受け取りに。


あんまり昨日と変わりません。


キャベツと果物ジュースが出てくるあたり、船乗りの壊血病対策かっ(*´Д`)と、ちょっと胸アツになります。※数カ月にわたるビタミンC不足により引き起こされる病気なので、数日だと関係ありません。

ルービックキューブはまたちょっと進みましたが、完成は見えませんね・・・



※食事中の人はこの下は想像せずに読み流してください。

ところで、この2日目は天候が悪くてやや海が荒れていて、午後から少し揺れてたんですね。多くの人およびボクは全く平気だったんですが、これだけ人がいれば中には平気じゃない人もいるわけです。

フェリーにある洗面室には、トイレ、シャワー、手洗い台がありました。この手洗い台の排水が、専用の排水管を持っていなくて、手洗い台から床に垂れ流されて、床を流れて部屋の隅の排水溝に排水されるタイプだったんですね。

この手洗い台でゲロるとどうなるか。

そう、洗面室の床に垂れ流されるわけですね。さらにはそのせいで、床の排水溝が詰まって、そこにシャワー室からの排水や他の手洗い台からの排水が流れて来るから、洗面室全体がちゃぷちゃぷになって、さらにさらに船が揺れるものだから、床に垂れ流されていた固形物が、水と一緒に洗面室を右に左にちゃぷちゃぷ漂うわけです。

もうちょっとした地獄絵図ですよ。インドネシア人の綺麗好きがここで裏目に出て、うがいしに来た人が洗面室に入りたくないものだから、洗面室の外で口をゆすいでドア越しに洗面室の床に水を吐いて行くので、洗面室の地獄絵図に一層拍車をかける形に。

ただただ夜中トイレに行きたくならない事を願って、喉渇いていたけど水飲まずに寝ました。

朝、おそるおそるトイレに行ったらきれいに掃除されていました。掃除した船員さんぐっじょぶぅぅぅぅ(;Д;)b

※ここから食事中でも大丈夫

やっぱり6時に行っても配給食はもらえなかったので、船内販売で朝飯。ピサン・ゴレン(揚げバナナ)と菓子パンとミロ全部で25,000ルピー(≒209円)


そして朝7時半

黄金航路―アンボイナ
黄金航路アンボイナ
著作権元:株式会社アピリッツ
出典:「黄金航路」「蒼海の武装商船」

現在―アンボン


アンボン到着ぅぅぅぅ!




船に入ってから約44時間。ようやく到着しました。

この44時間は、寝ても覚めてもインドネシア人でした。

日本人がめずらしいものだから、どこに行っても誰かと目が合うし、何かにつけ話しかけられたり、世話焼かれたりするんですよね・・・いえ、ありがたいんですよ!配給食の場所も教えてもらったし。

でも、席に座っていても、通路でスマホ充電していても、甲板でぼんやりしていても、どこでも誰かが話しかけてきて、「どこから来たの?」「どこへ行くの?」「何しに行くの?」と受け答えしないといけないし、寝て起きると誰かと目が合うし、飲み物買ってうろうろしていると「こっち座って話していけ」と誘われるし(;-ω-)

人と距離を置きたいAB型としては、じわじわツラかったです・・・

冒頭でも書いた通り、船酔いはしなかったのに下船後の脳みそが揺れてる感覚がかなりひどく、港近くの高い宿にIN。4軒回ったけど200,000ルピー(≒1,675円)が最安値でした。港から離れたらもう少しあるみたいですが・・・



揺れると言いつつお出かけ。相変わらずネコは多いです。



これは・・・親近くにいるんかな?大丈夫かいな・・・


宿の近くで食品スーパーを発見。



超巨大ブラウニー。買う人いるんかなこれ。


冷凍フライドポテトが量り売り!


ナゲットも量り売り!


食用油は2L売り。


売られている単位が、日本の食品スーパーよりは大きくて、欧米よりは小さい感じ。




安食堂がかたまっているエリアも発見。


ラマダン中でどこも衝立で目隠しされていますが、魚を焼く煙は豪快に上がっているので、衝立の意味が無いような気がします。

室内は薄暗いですが、客はいっぱい入っています。


ナシ・チャンプル12,000ルピー(≒100円)


良いお値段!インドネシアでちょいちょいありますが、麺はご飯の上に載せるものなんですね。炭水化物・オン・ザ・炭水化物!

焼きそばパンを発明した日本人の発想ってどうかと思っていましたが、アジア系民族としては自然な発想なのかもしれません?

食後のデザート。ナタデココ飲料。


日本でよくある角切りのやつじゃなくて、もっと自然な形と食感でうまい(*´ω`*)

道端で子供が売っていた2,000ルピー(≒17円)のゼリーは・・・


めっちゃ濃厚なコーヒーゼリー!これうまーい!( *´艸`)でもぬるーいw

冷たくしたら最高にうまいんちゃうかコレ・・・

ゼリーの隣に謎の丸いお菓子も並んでたから、明日はそっちにトライしてみようかな。

明日はアンボン観光します!と言っても観光地はほとんどなさそうなので、近くのビーチに行くくらいかな?では今日はこれにて(=’ω’)ノ

コメント

  1. ログボ より:

    日本人から見て東南アジア飯が美味しそうに見えるのと同じように、
    彼らから見て日本の味噌汁や豆腐やこんにゃくや鯵の干物とかは、
    美味しそうに見えるのかな?

  2. wolt より:

    >>ログボさん
    味噌汁やアジは受けそうな気がしますね!
    東南アジアでは厚揚げや豆腐もよく出てきますが、どれもいわゆる粗い木綿豆腐なので、日本の絹ごし豆腐なんかは物珍しいかもしれません。絹ごし豆腐は江戸時代に発明された、日本独自の豆腐らしいです。

    東南アジアの人はわかりませんが、こんにゃくは欧米人受けは非常に悪いと聞きました^^;

  3. y.kujime より:

    船の旅も良いな!、夜照明消すとガサガサ音がする、照明付けると虫がパッと逃げる。夕日や朝の空気、港の情景・・・たまらんね。ねこの表情面白いです。

  4. wolt より:

    >>y.kujimeさん
    船の旅良いですよ!
    雑魚寝はしんどいですが、後で振り返ればそれもまた楽しってことで^^

  5. 岳威山荘 より:

    非常に面白い内容の記事でした。
    ありがとうございました!!

  6. wolt より:

    >>岳威山荘さん
    楽しんで頂けて嬉しいです!
    他ではなかなかできない濃い体験でした。