世界遺産・開平楼閣をバスでまわる方法まとめ!

今回は中国の世界遺産開平楼閣をバスでまわる方法をまとめました!

ヒッチハイクや知人の車でまわる手段を除くと、おそらくこの手段が最安値です!

他の方の体験談を検索しても、バスでまわる方法があまり出てこなかったのでまとめておきます。たいして難しくはないと思います!

ボクが回った楼閣の写真や旅行記は、[日記]世界遺産・開平楼閣へ!に別記事でまとめているので、こちらも合わせてご覧ください。

そもそも開平楼閣って?


広東省開平に位置する、ディアオロウ(碉樓, diaolou,diaoは石偏に周)という高層の楼閣で著名な村落群で、現存の高層楼閣は1833棟にのぼる。これらの楼閣は華僑洋館とも呼ばれる西洋風の高層建築で、中国の伝統と西洋の建築意匠が見事な融合を見せている。2007年6月28日、開平市の赤坎鎮、自力村、方氏灯楼、蜆岡鎮、百合鎮の村落群はニュージーランドのクライストチャーチで開催された世界遺産委員会会議で世界遺産リストに登録された。―ーwikipediaより

だそうです。全くピンと来ませんが、開平楼閣は主に村を盗賊から守るために建築された塔の事を言います。建築されたのは19世紀後半~20世紀前半の物が多いようです。

要は見張りの為の塔なのですが、アメリカやカナダで稼いで財を成した華僑や、その一族が中国に帰って来て建てたと事例が多いため、外観や内装が西洋風だったり、当時の中国ではめずらしい鉄筋コンクリート造りだったりします。

こういった物々しくも派手な装飾の塔が、畑の真ん中や古い集落の端ににょきにょき建っている、不思議な景色が見られる場所が開平楼閣です。

おもな見どころは5つの村


この地区の至る所に楼閣がありますが、世界遺産を観光できる村は以下の5つです。
 ◆自力村(ZiLi-cun)・・・村自体が世界遺産
 ◆立園(Li-en)・・・世界遺産ではないが、中国のAAAA景区
 ◆馬降龍村(MaJiangLong-cun)・・・村自体が世界遺産
 ◆赤坎(ChiKan)・・・三門里の迎龍楼が世界遺産。街は映画のロケ地として有名らしい
 ◆錦江里(JinJiangLi)・・・村自体が世界遺産。「開平第一」と言われる瑞石楼がある
このうち、赤坎以外は村落に入るのにそれぞれ入場料が必要です。

まずは開平市義祠へ行こう!


広州など各地からの長距離バスがここ開平義祠に到着します。「KaiPing YiCi(カイピンイーシー)」と読みます。実際は簡体字で、「開は門が無くて真ん中だけ」「義は×の上に点」のような字なので、事前に読めるようにして下さい。開平市にはもう一つ、長沙というバス停がありますが、こちらは楼閣への路線が少ないのでやめたほうが良いと思います。

開平義祠バス停
義祠バスターミナル
ボクは広州市芳村のユースホステルに宿泊していたので、芳村バスターミナルからの長距離バスに乗りました。片道58元。時刻表はこちらです。
[外部リンク]芳村から義祠への時刻表
中国語サイトですが他のバス停の時刻表検索もできますので、必要な方は試してみて下さい。

開平市からバスで移動しよう!


開平義祠まで来たら、市内バスに乗り換えます。長距離バスターミナルと同じ敷地内に市内バスも来ますので、バスターミナルから出ずに乗り換えられます。
開平市バス
楼閣めぐりに使えるバスの路線は4つです。
市バス(6番線、13番線、17番線)と、無料シャトルバスです。市バスは距離によります(乗車口に料金表がある)が、1回の移動で3元~9元です。
以下が、路線図と位置関係をまとめた図になります!
開平楼閣バス路線図まとめ

少しごちゃごちゃしてしまいました。

見るポイントは3つです。
 ・無料シャトルバスをフル活用すべし!
 ・市バス停が村内にあるのは赤坎だけ!
 ・錦江里に近いバス停は無い!

という事です。この3つのポイントについて説明していきます!

ポイント①無料シャトルバスをフル活用すべし!


自力村、立園、馬降龍村の3村間は、無料シャトルバスが通っています。2017年3月時点での時刻表は写真の通り。
無料シャトルバス

双方向、1時間に1本運行しています。テキトーに行くとかなり待つ事になる可能性がありますが、先に時刻表を見ておいて、計画的に村内を観光すると効率よく乗れるでしょう。無料シャトルバスはそれぞれチケットセンターがある駐車場から乗ることができます。下の写真のようなマイクロバスです。
無料シャトルバス

見た目はあれですが、かなり便利なのでこれを利用しない手はありません!

ポイント②市バス停が村内にあるのは赤坎だけ!


図の通り、村内にバス停があるのは赤坎だけで、他の村は「××口」という名前のバス停で、そこから0.5~1km程度歩いて村に入ることになります。
無料シャトルバスに乗るとしても、どこかで歩かないといけないわけです。

「立園~立園口」だけ0.5km?となっていますが、ボクが歩いたのは「自力村」と「馬降龍村」「錦江里」で、立園だけ歩いていないので「?」となっています。が、地図で見る限りおそらく一番距離は短いと思います。

ポイント③錦江里に近いバス停は無い!


ここだけ、「錦江里口」みたいな名前のバス停がありません。バス停で一番近いのは蜆岡というらしいのですが、実際かなり離れていたのでオススメしません。
じゃぁどこで降りるかと言うと、蜆岡を過ぎて右手に↓の看板が見えたら
錦江里入口

「ここで停めて!降ろして!ストップストップ!」と、運転手に大声で言いましょう!中国語で言えると一番いいですが、英語でもなんなら日本語でも構いません。ジェスチャーを交えて元気よくアピールしましょう。
英語や日本語だと運転手が気づかない場合もありますが、近くの乗客が察して、代わりに運転手に言ってくれます。

見ていると、このあたりのバスはバス停なんてあってないようなもので、降りたい時は「ここで降ろして!」と言えば停まってくれますし、乗りたい時は道端でバスに向かって手を挙げたら停まってくれるのが日常なようです。
※中国でも都会では通用しませんので、他ではやらないように!

錦江里は田舎道でけっこう不安になりますが、道なりにいけばOKですし、分かれ道には看板が立っています。最後の十字路↓
錦江里十字路
だけ、看板が立っていませんが右に曲がります。目が良い人は、右手に「錦江里」と書かれた石の門が見えると思いますのでそれに向かって進んでください。

錦江里を見終わって帰る時は、バスを降りた大通りまで戻り、歩くなり休むなりして13番バスを待ちましょう。20分も待てば通りかかると思います!

[モデルコース①]ボクの観光ルート


上の路線図を駆使すれば個人で自由に回れると思いますが、ここからは実際のモデルルートを紹介します。
モデルコース①はボクが路線図を途中で手に入れながら、手探りでたどったルートです。あまりオススメしません(笑)

[モデルコース①]
義祠バスターミナル
 ↓
(13番バス+歩き)
 ↓
錦江里
 ↓
(歩き+13番バス+歩き)
 ↓
馬降龍村
 ↓
(無料シャトルバス)
 ↓
立園
 ↓
(無料シャトルバス)
 ↓
自立村
 ↓
(歩き+17番バス)
 ↓
義祠バスターミナル

えっとですね、何がオススメでないかと言うと、まず歩きが多すぎる、あと時間が足りないです。

ボクは広州芳村から7時20分の始発バスで来て、昼飯もスナック菓子で済ませる状態で回りましたが、立園や自立村は最低限のコースだけをまわる状態になってしまいました。それでも夕方義祠バスターミナルに着いたのは17時40分で、広州芳村に着く頃には19時半を回っていました。全く時間が足りません!

まぁ、ボクは最初何もわからない状態だったので動きに無駄が多かったとは思いますが、効率よくまわってもやはり時間に追われるでしょう。

[モデルコース②]個人的にオススメコース


これは、ボクが今の知識を持った状態でまわるならこうする!というコースです。

[モデルコース②]
義祠バスターミナル
 ↓
(13番バス)
 ↓
赤坎
 ↓
(13番バス+歩き)
 ↓
錦江里
 ↓
(歩き+13番バス+歩き)
 ↓
馬降龍村(村には入らずにそのまま無料シャトルバスに乗る)
 ↓
(無料シャトルバス)
 ↓
立園
 ↓
(歩き+17番バス)
 ↓
義祠バスターミナル


思い切って自力村と馬降龍村を飛ばしてしまうルートです。自力村・馬降龍村・錦江里は建物が似ていて、個人的には錦江里が一番好きだったのでこうなりました。歩きはけっこう多いので、健脚向きです。

[モデルコース③]とりあえず楽に世界遺産を周りたい!コース


できるだけ歩かないコースを組みました!

[モデルコース②]
義祠バスターミナル
 ↓
(17番バス+歩き)
 ↓
立園
 ↓
(無料シャトルバス)
 ↓
自力村
 ↓
(無料シャトルバス)
 ↓
馬降龍村
 ↓
(無料シャトルバス)
 ↓
立園
 ↓
(歩き+17番バス)
 ↓
義祠バスターミナル

最もバス停が近い立園を拠点にして、無料シャトルバスを最大限活用するコースです。これならバス停でない場所で乗り降りする事もありませんので、難易度も低いと思います。

まぁ、歩かないと言っても自力村も立園も広いので、村内ではけっこう歩くことになります。


費用ですが、義祠バスターミナルから出発して、また義祠バスターミナルに戻るまでの移動費は、ボクのコースで18元でした。
タクシーのチャーターやツアーなんか比べ物にならないくらい安く上がります。(ただし、各村の入場料は50~100元しますが)

いかがでしたか?開平楼閣をバスで旅できそうな気がしてきたでしょう!
安く旅できて、しかも冒険気分が味わえます。これから開平を旅するバックパッカーや学生の方はぜひバスでまわってみて下さい!!
自力村

コメント

  1. baum より:

    停一下、我下[口へん]に巴!で
    ちょっと停まって、降ります。
    発音:ティンイーシァ、ゥオーシァバ!

  2. wolt より:

    baumさんの中国語講座!
    ありがとうございます、これで迷えるバックパッカーも降りられます(^人^)