オラー!
今回はメキシコシティのソウマヤ美術館に行ってきました!
実は、2日前からずっとテオティワカン遺跡に行こうとしてるんですが、連日天気が悪くて行きそびれています。今日も朝から外を見たらどんより曇りでした。
雨は降らなそうなので行けなくはないんですが、やっぱり遺跡って天気良い日が映えるよなぁと。
と言う事で、今日は同室の方(スペイン語留学中でメキシコシティに4ヵ月いる)に教えてもらったソウマヤ美術館(Museo Soumaya)に行ってみる事に。
地下鉄2号線と7号線を乗り継いで向かいます。メキシコシティの地下鉄は1回乗車で一律5ペソ(≒29円)。乗り換えても追加料金はありません。
何気にメキシコシティの地下鉄は初。もう何日もいるのに。
メキシコシティの地下鉄はスリで有名で、南米で会った旅行者もスリ未遂にあった話をしていましたが、人が多いだけでさほど危なそうな雰囲気ではありませんでした。
ポランコ駅で降りて徒歩。
微妙にアクセスが悪い美術館で、駅から2km弱あります。
あ!DECATHRON!
つい条件反射的に入りそうになりましたが、よく考えたら今買う物は何も無いので、スルーしました。
この変な建物がソウマヤ美術館。
なんかこう、ぐにゃっと。
荷物検査だけありましたが、入場料は無料でした。
1階にはほとんど何もなく、1つ上に上がったら中国の・・・象牙?か何かの彫刻作品。
これは企画展っぽいような。1フロアまるまる中国でした。
その上からは西洋絵画。正確に数えてませんが2~3フロアあったような気がします。
えっ( ゚д゚)
・・・ (つд⊂)ゴシゴシ
(;゚д゚)
ブリューゲルの『ネーデルラントのことわざ』ぁぁぁあぁぁぁぁ!!!
ボクがブリューゲルを好きになったきっかけの絵がこれです。しかし収蔵はベルリンだったはずなんですが。複製なのか出張して来たのか。
複製だろうがなんだろうが構いません。ボクの中ではバベルと同じくらい生で見たかった絵です。
この絵は、16世紀の農民の日常風景を描いているように見えて、実は100を超える(123個とも)”ネーデルラントのことわざ”が描かれているのです。面白いのをいくつかピックアップします。意味はwikipediaより。
「悪魔でさえ枕に縛り付ける」・・・頑固者は何でもやる
「ひとつのパンを持ちながらもうひとつのパンに届かない」・・・自分の収入で暮らすのが難しい
「カゴから抜け落ちる」・・・嘘は必ずバレる
「鳥とキツネが一緒に食事に招かれている」・・・詐欺師同士がお互いをだまそうとしている
「世界の上にクソをする」・・・世の中を舐めてる
こんな調子で100個以上あるんですよ!画集なんかだと小さすぎて見づらいのが、現物だとバッチリ見えます。ずーーーっと見てても飽きない。一方で遠くに絞首台が見えていたり、微妙に不気味な雰囲気があるのもまた魅力。まさかメキシコで見れるとは!
ブリューゲルの絵はもう4,5枚あり、うち1枚は『はりつけ』でした。
これは本物はイタリアの教会に収蔵されているんですが、去年の3月にちょっと話題になった絵でもあります。
この『はりつけ』は昨年強盗に遭って盗まれてしまいましたが、実は強盗が盗んだ絵は事前に警察がすり替えておいた複製だったと言う話。「映画か小説みたい!」とネットやツイッターでは話題になりました。普段教会にあるはずの絵なので、多分これは複製ですね。
宗教画はまるで興味無いのですが、ブリューゲルが描いた物は別です。また隅から隅までじっくり眺めました。幸せ過ぎる。
キリコも1枚あったので、またテンション上がりました。
このキリコの絵は額の裏が見えるように展示されていて、裏側には何か字が殴り書きされていました。
読めない・・・。裏も解説してくれれば良いのに。
バベルを描いた絵が集められたコーナー。
ブリューゲルのはありませんが、ブリューゲルを見た後で他の人のバベルを見ると、ロッテルダムでの悔しさを思い出します。
全体的にヨーロッパの絵が多かったです。最近ヨーロッパの絵はひとりで”知ってる場所当てクイズ”をやっています。これはロンドンブリッジ。
これはパリのポンヌフ。
橋はどっちも分かった!
ここも見た事ある気が・・・?
スペインのセゴビアって書かれているんですが、セゴビアってこんな感じだったっけ。あれか、崖の方から見たらこう見えるのかな。
ちょこっとだけ、メキシコシティの絵も。これは先日行ったチャプルテペック城。
えっ、めっちゃ戦争してるやん。やっぱり山城だったんですね。改修するうちにあのあんまり戦えなさそうな建物になったんですかね。
最上階。
もう疲れていたし、像ってあんまり興味無いので、ここはツルっと回っただけです。気分はこんな感じ。
いやー、行く所考えるのが面倒で、すすめられるままに来ただけの美術館でしたが、最高でした。主にブリューゲルが。
美術館に来る時に、Ejercito Nacional通りに良さそうなタコス屋台がいっぱい並んでいたのを見たので、帰りはタコス屋をハシゴする事に。
こんな感じで、鉄板の端に肉などの具が積まれていて、オーダーすると鉄板の中央でトルティーヤ(タコスの皮)を温め、具を載せて提供してくれます。
ここいらのタコス屋はどこも立ち食いスタイルで、ビジネスマンから土木作業員、買い物帰りの女性まで、屋台の周りに並んで立って、手でタコスを食べています。
忙しそうなので相手にされないかな、と恐る恐る近付きましたが、めっちゃフレンドリーに相手してもらえました。まず3つ。
具は野菜と肉を炒めたの+マッシュポテト。上にはパクチーとタマネギ。ちょっと辛い緑色のソースやキュウリをセルフでのせていただきます。
うまーーーーーーい٩(*´꒳`*)۶
なんだこれ!トルティーヤ部分のトウモロコシ感がすごい。とんがりコーンを圧縮したみたいなトウモロコシの味と香り(表現が貧弱)。
ちなみに、メキシコのタコス屋のトルティーヤは柔らかいです。よその国で食べるとたいていパリパリですが、メキシコのしっとり柔らかいトルティーヤの方が香りがしっかりしていておいしいです。
もう1軒。ドネルケバブの小さいバージョンみたいなのがクルクル回っている屋台だったので、具はそれを選びました。
こちらもうまーい!具がうまいね。トルティーヤはさっきの店の方がトウモロコシ感があって好きだったな。
まだ食べられそうだったのでチュレタ(柔らかめのベーコンみたいなの)を更に2つ。
今度は炒めたタマネギをのせてもらいました。付け合わせの具を選べるのが良い!
どのタコスも1つ14ペソ(≒82円)。普通のタコスより少し値段が高い分、1つ1つが大きかったです。7個食べたので98ペソ(≒574円)。タコスめちゃくちゃおいしいけど、お腹いっぱい食べようと思うとちょっとコスパ悪いような気もします。100ペソ出したらレストランでメヌー頼める。
当初は美術館もう1軒くらい行くつもりでしたけど、ソウマヤ美術館で満足したし意外と時間かかったので、もう帰ります。
帰りにウォルマートに寄ったら、ウォルマートでバイクまで売られていてびっくりしたし、そのバイクの上にぬいぐるみが置かれているのが意味不明で良かったです。
明日はメキシコシティ観光最終日なので、天気がどうだろうとテオティワカン遺跡に行きます。では今回はこれにて(=’ω’)ノ
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