【アルゼンチン】ロス・グラシアレス国立公園トレッキング3日目!いざフィッツロイを見に(2020年1月9日)

オラー!

今回はアルゼンチンのロス・グラシアレス国立公園トレッキング3日目です!フィッツロイは拝めるのか!?

「夏のフィッツロイは天気が悪い」と言うのは有名な話で、日帰りや1泊程度でフィッツロイが拝めない人は多く、エル・チャルテンやキャンプ場に滞在し、天気予報とにらめっこしながら何泊も待つ人もいるほどです。

たいてい肝心な時に天気に恵まれないボクですが、今日はフィッツロイは見えるのでしょうか。



昨夜は冷え込んで、テントの中でも6℃台になりました。

6℃くらい、本来ならボクは全然余裕なはずなんですが、実はテント内に敷くエアマットが、トーレス・デル・パイネを歩いている時から空気漏れし始めていて、その頃はまだ一度膨らましたら5時間くらいは大丈夫だったので、夜中に1回起きて空気を入れなおす程度で良かったんですが、徐々に保つ時間が短くなって来て、もう2時間くらいでペシャンコになるのです。つまり地面からの冷えがツラい

漏れ方的に、どこかに穴があいてるんじゃなくて、多分バルブのパッキンの劣化とかだと思うんですよね。直しようが無いやつ

そんな感じで2時間ごとに起きて寝て、を繰り返して全然寝た気がしませんでしたが、4時に起きて真っ暗な中で朝食

防寒着をフル装備して、荷物は水とカメラ周りの道具のみ。4時55分にキャンプ場から出ました

震えました。いや、寒くてじゃなくて。

キャンプ場の木の隙間から星は見えていたので、「今日は天気良さそうだな」とは思っていましたが、まさかの快晴。雲一つありません。今日がフィッツロイを見るのに最高の状態である事に気付いて震えました。

そこからしばらくは、ヘッドライトを装備して真っ暗な山道を登ります

5時40分、日の出が近づいてきました。

1時間あれば登れるだろ!と思って日の出時刻(5時58分)の1時間前に出ましたが、意外と道が険しくて、しかも半分登ったあたりから岩が凍っていて危なく、意外と進みません。焦る

 

5時58分、ちょうど日の出と同時にラグーナ・デ・ロス・トーレス(フィッツロイが見えるポイント)に到着!

あ、これ、あかん、涙腺緩む

フィッツロイって、ボクが日本から着ているジャケット、アウトドアブランド「パタゴニア」のロゴマークなんですよ。

フィッツロイがどこの国にあるかは知りませんでしたが、パタゴニアのロゴマークがフィッツロイなのは知っていて、3年前からずっと見たいと思っていた山でした。

そしてフィッツロイの最高の姿とも言われているのが、よく晴れた朝、日の出とともに赤く染まる赤フィッツロイ

 

ああああああ赤フィッツロイ!

 

なんかもう、ここで旅行終わっても良い

 

周囲もだいぶテンション高めで、あちこちから歓声が上がっています

たぶん、何泊もして満を持して登ってきた人もいるんだと思います。エル・チャルテンスタートの人は深夜0時頃に出発して来たらしいですし。

日が完全に出てしまうと、

 

赤味は収まって、金フィッツロイくらいになります。

この色も神々しくて良き。

ちょっと手前の岩山がジャマなので、あっちの丘に登ってみる事に。

 

もっとジャマになっただけでした

 

でも、元いた場所からは見えなかった湖が見えました。

 

低い所から。

ここからの方が良かったかなぁ。ボクは日の出と同時に到着してしまったせいで、場所を選ぶ余裕が1秒たりともありませんでした。少なくとももう15分、あるいは30分は早く出ないといけませんでしたね。

1時間ちょっとフィッツロイを楽しんで、7時5分、下山開始

下山前に気温を図ったら、とっくに日が出た状態でも3℃でした。日の出前は完全に氷点下でしたねこれは。登りが全力だったせいでむしろ暑かったくらいでしたが。

下りも凍っていて危なかったので、登りと同じくちょうど1時間くらいかかりました。

 

キャンプ場に着いて、最後のミッション。お湯を沸かしてマテ茶を淹れ、

 

フィッツロイを眺めながら飲む!!!(キャンプ場からじゃ見えないのでわざわざマテ茶持ってキャンプ場の外に出た)

フィッツロイが白すぎて手前が真っ黒ですが、マテ茶うめぇ!フィッツロイかっこいい!!これがやりたかった!!!

小腹が空いてきたので軽く補給。スープと、

 

お菓子を少々。

 

キャンプ場ではまだみんな朝飯を食べていますが、きっと今日は未練がまし気にフィッツロイ待ちをする人はいないでしょう。

 

10時、キャンプ場を出発。エル・チャルテンに戻ります

 

真っ白いフィッツロイはまだ見えています。

 

少し歩いては振り返ります

フィッツロイ・・・カッコ良すぎる。離れたくない。帰りたくない。だって次来たとしても、こんな最高の条件のフィッツロイなんかそうそう見れない。名残惜しい。

そうは言ってももう食料が無いので帰ります。トーレス・デル・パイネと違って売店の類は一切ありませんし。

 

やっぱり振り返る。

 

森の中をてくてく。

 

まだ見えてる

むしろ、離れれば離れるほど、周囲の山が相対的に小さくなって、フィッツロイの存在感が増しています

帰りはゆるゆるとなだらかな下りで、天気も良くて気持ち良かったです。

 

あれはコンドルらしい。

 

12時30分、エル・チャルテンに到着!

 

食べる物を何も持ってないのでスーパーに寄ろうとしたら、犬が見事に出入り口を塞いでいたの図。

強引に入店しようとしたら、右側の犬はどいてくれましたが、左の犬は頑として動きませんでした。犬ってなんでわざわざ出入り口に居座るんだろう。

エル・チャルテンに降りてから、予約していたキャンプ場までの2.3kmが何気にしんどかったです。

 

ショボいキャンプ場(失礼)に到着。

 

本日のコースと高低図

標高1200メートル近くまで上がってるのが、フィッツロイを眺めたラグーナ・デ・ロス・トーレ。

ショボいキャンプ場はしっかりホットシャワーが出ましたが、シャワー室がぐにゃぐにゃでなんだか落ち着きませんでした。

トリック写真を撮るセットみたい。

コンロはなんだか重厚なコンロ。

 

さっき買ってきたこの美味しそうなチェダーチーズで、

 

チーズマカロニ!

キャンプ中と一緒やん!マカロニがあと1食分余ってたんです。

そしてパタゴニアのトレッキング無事終了記念、パウンドケーキ1本食い

パウンドケーキですでに甘いのに、中にマンハル・ブランコ(茶色い練乳みたいなクリーム)が入っていて超くどかったですが、幸せでした。

と言う事で、フィッツロイが最高オブ最高でした。これがクライマックスでも良かった。まぁそんなわけにはいかないので、旅行はもう少しだけ続きます。

 

明日は夜行移動、更に翌日にかけてチリのプエルト・リオ・トランキーロを目指します。では今回はこれにて(=’ω’)ノ

コメント

  1. 遊人 より:

    フィッツロイ 素晴らしい景色です

    切り立ちすぎて頂上に立つのは
    行列が出来るエベレストより難しい
    としか見えない…..

  2. wolt より:

    >>遊人さん
    あれで登頂者がいるのが驚きですよね~。
    どこからどうやって登るのか見当すらつかないw

  3. baum より:

    人生タマには良い事もあるさ❗️
    絶景見れて良かったスね(^.^)

  4. wolt より:

    >>baumさん
    パタゴニアで一番見たかったのがフィッツロイだったので、大満足でした。