【チリ】トーレス・デル・パイネ国立公園トレッキング6日目！すごくショボい最終日(2020年1月3日)

オラー！

今回はチリのトーレス・デル・パイネ国立公園のOサーキットトレッキング！6日目最終日です！

あー・・・雨が降ってる。

昨夜寝る前から小雨は降っていたのが、夜中には本降りになり、「朝には止んでくれないかな」なんて淡い期待を抱いていたんですが、当たり前のように期待は裏切られ、暗い朝(気分的にも照度的にも)を迎えました。

昨日と同じ、クラッカーとツナ缶とハチミツの朝食を食べて、5時40分に出発。

今日目指すのはミラドール・トーレス・デル・パイネ(Mirador Torres del Paine)。

トーレス・デル・パイネと言う、この公園の名前にもなっている特徴的な岩山があり、それを臨む展望台(ミラドール)が、この公園で一番人気のあるスポット。つまり今日が一番晴れて欲しかった日。ここまで5日間良い天気だったのに、よりによって今日がこれか・・・。

こう暗いと、水色の湖も灰色になるんですな。

もともとこの公園のトレッキングコースはぬかるみや水たまりが多いんですが、昨日から降り続いた雨で水たまりの面積が拡大しました。

そして行く手を遮る沢と川。

1枚目のはともかく、2枚目のも渡るんですよ。橋も無いのに。けっこうな急流じゃないですか。

足は昨日よりは回復してるんですが、道がそういう感じなので全然進みません。

出発からちょうど3時間、8時40分、分岐点①に到着。

左に行くとミラドール・トーレス・デル・パイネ。右に行くと・・・ラス・トーレス(最初に通ったビジターセンター)。つまりゴール。

ここで右に行けば、午後イチのバスに乗れる。そしたら15時半には宿に帰れる。暖房のきいた部屋、温かいシャワー、温かい飯、乾いたベッド。

あぁ・・・良いなぁ・・・。

まぁ左に行くんですけどね。雨が強くなり出したのでカメラはザックにしまいました。

ここで果敢にも左に行ったわけなんですけど、この後が悲惨。

ここまで数々のぬかるみや沢はうまく渡って来たので、分岐①まではボクの靴の中までは濡れていませんでした。

が、この分岐の左からが本番で、牧草地のような所は一面が田んぼ状態になっていて、面積が広すぎて避けようも無いし、草が多くて先人の足跡も追えないしで、足首まで泥に沈みました。

あと川幅5メートルはある川も4本ほどあり、「この川に橋が無いっておかしくねぇ？」と周囲を探しても橋なんか見つからず、やむを得ず浅い所をバシャバシャ渡ったり(さっきの牧草地の泥は洗えた)。

んで、標高350メートルから上は濃霧。周り何も見えない。上も下も見えない。

この分岐①から分岐②の間で、心がポッキリ折れました。

ボクには分岐②を左に進む強さはありませんでした。分岐②を右に曲がって下山。11時50分、ラス・トーレス(ビジターセンター)に到着。

さ、寒い・・・。ボクのレインウェアはもう防水力落ちまくりなので、6時間雨の中を歩くと下着までびっしょりです。もちろん靴の中は水でガポガポ言っています。

13時発の、ラス・トーレス→ラゴ・アマルガ(初日にバスを降りてチケットを買った場所)へのチケットを購入。3,000ペソ(≒426円)。

本日の記録。地図で言うとこんな感じ。

高低図。

標高500メートル弱のポイントが分岐②です。

あきらめて下山してしまった理由の1つが、ラゴ・アマルガからプエルト・ナタレスへの帰りのバス。帰りのバスは13時30分か、19時45分しか無いのです。19時45分のバスで帰ると、プエルト・ナタレス着は21時半。手持ちの食料がもう塩しか無いのに、21時半に全身びっしょりで町に戻ってどうしろと。

ミラドールまで行ってしまうと下山が17時頃。先発のバスには絶対間に合わないし、次発のバスは3時間ほど待たないといけない憂鬱さ。これを思うともう無理でした。

まぁいろいろ言い訳はありますけど、無理な予定とトレーニング不足が敗因でしたね。Oサーキットは5泊は無理。7泊いる。楽しく歩こうと思ったら8泊しても良い。

ミラドール・トーレス・デル・パイネからの景色は、マップの表紙でお楽しみ下さい。

あの霧の中登ってたら、これは見れたんだろうか。それともさっぱり見えなかったんだろうか。

非情にもビジターセンター内は風が吹かないだけで外気温と変わらず、寒さにガタガタ震えながら1時間待機。13時のバスに乗ってラゴ・アマルガへ行き、ラゴ・アマルガに既に待機していた13時半のバスでプエルト・ナタレスに戻りました。

予定通り15時20分くらいにプエルト・ナタレスに到着。

雨降ってないじゃん。なんでボクこんなに濡れてんの。

1月3日でもプエルト・ナタレスのスーパーはちゃんと営業していたので、食料を買ってきて、卵とチーズとクリームスープの素でなんちゃってカルボナーラを作りました。

悔いは残るけど今が幸せだからもう何でも良い・・・！

と言う事で、トーレス・デル・パイネ国立公園のトレッキングは、肝心の5日目と6日目が超ショボい(ボクが)と言う結果になってしまいました。

トレッキングのコースとしてはOサーキットの北半分が楽しかったです。Wとかぶる南側は人多過ぎでなんだかなって言う。Oサーキットを歩く日本人旅行者は少ないですけど、個人的にはオススメしたいコースでした。

明日は休息日を1日挟んで、次はエル・カラファテに移動します。では今回はこれにて(=’ω’)ﾉ