オラー!
今回はチリのトーレス・デル・パイネ国立公園のOサーキットトレッキング開始!1日目です!
朝は5時20分に起きて準備。と言っても準備は昨夜ほとんど済ませていたので、着替えて身の回りを片付けて、最後にツイッターを眺めたくらいです。
宿泊には朝食が付いていたのですが、前日の夜に言っておくと朝6時からでも食べられると言うステキ宿です。内容がパンとハムとチーズなのも良き。
この宿良いわぁ。規模が小さめで程良いのに、ちゃんとサービスがトレッキング向けに行き届いてる。トレッキングの前後泊をここにして良かった。
しかもバスターミナルまで徒歩3分なんですよ。
この宿良すぎる。
良すぎるのでリンク貼っておきます。⇒[Booking.comリンク]ホステル・サン・ロドリゴ(Hostel San Rodrigo)
それにしてもザックがなかなか重いです。昨夜持った時は「空港で預ける時(20kg)くらいかな」と思ったんですが、今朝更に水1.5Lを積んだので、おそらく22kgくらいあります。まぁ水は現地で汲めるらしいので、日中分だけで済むのが幸いです。
6時半ですが、バスターミナル内はもうトレッキング客でにぎわっています。
6時40分、ボクの買ったチケットのバスがやって来ました。
バスは7時に出発。キッチリ満席でした。バスチケットは前日までに買っておくのが吉のようです。
8時40分、いったんチケット売り場のあるアマルガ湖(Lago Amarga)でほぼ全員下車。
[情報]トーレス・デル・パイネ国立公園のチケット売り場とスタート地点へのアクセス
ややこしいことに、トーレス・デル・パイネ国立公園は、国立公園への入場チケット売り場とトレッキングのスタート地点がバラバラです。興味無い方は読み飛ばして下さい。
まずチケット売り場は3箇所。
- Lago Amarga(ラゴ・アマルガ/アマルガ湖)
- Lago Sarmient(ラゴ・サルミエント/サルミエント湖)
- Administrativa(アドミニストラティバ/管理棟)
スタート地点は2箇所。
- Las torres(ラス・トーレス)※東側のスタート地点
- Paine Grande(パイネ・グランデ)※西側のスタート地点
上記を踏まえたうえで、東西いずれかのスタート地点にアクセスするルートは図の3通り。
ただし、③のAdministrativaからのルートは、国立公園の公式地図によると一方通行(Paine Grande ⇒ Administrativa)なので、もしかすると帰りしか使えないかもしれません。行ってないので確認していません。
更に、プエルト・ナタレスからのバスは、東西どちらのスタート地点にも行かず、Lago Amarga(チケット売り場)、Pudeto(船着き場)、Administrativa(チケット売り場)の3箇所に停まります。※図の青点線ルート
クソややこしいですね。ほとんどのトレッキング客はルート①か②を使うため、バス客のほぼ全員がチケットを買うためにLago Amargaでいったん下車すると言うわけです。②のルート(Pudetoからカタマラン)で行く場合、バスはLago Amargaで待っていてくれますが、人数を確認したりはしていないので、チケットを買ったら速やかにバスに戻りましょう。
バスから下車すると、まず一部屋に集められてビデオを見ます。
トーレス・デル・パイネ国立公園では、2011年にキャンプ客の失火で森林火災が起きているため、火の取り扱いに非常に敏感になっています。なので、
- 指定のキャンプ場以外でキャンプするな
- キャンプ場の予約が無い人は入るな(除く日帰り客)
- キャンプ場内でも指定の場所でしか火を使うな
- ゴミは持ち帰れ
- 動物に近づくな
おおよそこんな感じの注意をしていた気がします。スペイン語ナレーションの英語字幕でしたが、遠かったのでよく見ていません。
ビデオを見終わるとチケット購入の列に並べます。
1週間を超えるトレッカーから、日帰りのトレイルランナー、登山なんてした事ありませんみたいな日帰りハイカーまでいるため、みんな荷物も装備もバラバラなのが面白いです。
配布される申請用紙に必要事項を記入。
申請用紙を提出して料金を払うと、ハンコをおされた申請用紙の写しが返って来ます。これがチケットの代わりなので、国立公園から出るまで失くさないようにしましょう。入場料は外国人21,000ペソ(≒2,973円)でした。
が、2020年1月1日から25,000ペソ(≒3,539円)に値上げするそうなので、この日記を書いている時点ですでに値段が変わっているはずです。
チケット売り場から出る手前のヘルプデスクのような所で、地図をもらえます。しっかりした良い地図なのでちゃんともらいましょう。
紙は分厚く、耐水性のあるマットな用紙です。めちゃくちゃ良い紙使っとる。
高低図もばっちり。
ここからLas Torres(東側のスタート地点)までは普通はバスで行きます。片道3,000ペソ(≒425円)。
ですが、今日歩く距離は短い予定なので、Lago Amargaからスタート地点も歩く事にしました。では出発!
国立公園の名前にもなっているトーレス・デル・パイネ(Torres del Paine/パイネの塔)、ここからもちょびっと見えるんですね。やや右にある、山の後ろからニョキっと出ている細長い岩々。
ボクのルートだとあそこは最終日になります。
橋を渡って、
細い道へ。
道が草で埋まりそうになってるんですが・・・。
周りを飛ぶ虫が多いと思ったら、歩き始めて10分で左手の甲を何かに刺されました。「うわー刺された」と思いつつ、寄って来る虫を払いながら歩いていると、歩き始めて30分くらいで右耳の下も刺されたので、ザックをおろして手や顔に虫よけスプレーを塗りたくりました。
昨夜、「虫よけスプレーいるかなー。寒そうだからいらん気がするなー。でも一応持って行くか」ってちゃんとザックに入れてきた自分を褒めたい。
しかし、トレッキング道はちょいちょい草に埋まるし、虫だらけだし、妙に蛇行していて歩きにくいので、結局車道の端を歩く事にしました。
車道は車道で、車が通るたびに砂ぼこりが酷いんですけど、歩きやすい分まだマシでした。
1時間半ほどでLas Torresのビジターセンターに到着。
Lago Amargaから5.8kmくらいでした。
そう言えば、入場時に“キャンプ場を予約してあるか訊かれる。予約してないと入場できない”と聞いていたけど、チケット売り場では聞かれなかったな、と思っていたら、このビジターセンターで予約の確認がありました。スマホに保存しておいた確認書を提示。でも確認されたのは本日分のみでした。
ようやくここからトレッキング!と言う感じ。11時30分にスタート
なんちゃって日帰りハイカーズ。ジーパンまでいます。
颯爽と走っていくトレイルランナー。
ランナーもハイカーも、日帰りで3千円の入場料は、自分はちょっとためらうな・・・。1日だろうが1週間だろうが払う額は同じなので、6日滞在するボクは1日500円みたいなもんです。おっとくー!(頭悪い)
今日目指すのは「セロンキャンプ場(Camp Seron)」。
ビジターセンター周辺は人がいっぱいいましたが、Oサーキットだと大半のトレッキング客とはいきなり違う道に入るので、一気に静かになります。なお、Oサーキットではトレイルランナーやなんちゃっての人達は一度も見ませんでした。
←人間用、馬用→
馬!?馬も通るのかこの道。
確かに蹄鉄の跡がありますね。
心配していた天気も問題無いし、静かだし、とても良い感じ。
ぬかるみは多いですけど。雨降ると厄介そう。
なんか変なのがいる!?Σ(‘ω’ノ)ノ
こいつは黒キツツキ(Carpintero negro)と言う、パタゴニアのアンデス山脈周辺に生息するキツツキらしい。
赤いのの左側に真っ黒いバージョンもいた!
頭が赤い方がオス、黒い方がメスだそうです。
よく見たら上の方にオスがもう1羽。
何がびっくりって、このキツツキでかいんですよ。カラスよりひとまわり小さいくらいの大きさ。体長44~46cmらしい。
日本でもコゲラやアカゲラ(いずれもキツツキ)は見た事ありますが、コゲラはスズメみたいなもんだし、アカゲラで24cm前後なので、2倍近く大きいんです。3羽もいるとなんか迫力あって怖い。
ちなみに、日本最大のキツツキのクマゲラだと、この黒キツツキと同じくらいの大きさらしいです。ボクは見た事はありませんけど。
この黒キツツキ、初日にいきなり3羽も現れたのでそこらじゅうにいるのかと思えば、これ以降見る事はありませんでした。見れて良かったです。
森を抜けて開けてきました。
馬がいっぱい・・・と、馬と戯れるトレッカーたち。
たてがみ伸び過ぎでないかい?
馬がいるエリアを抜けると・・・川。川の向こうに道が続いているのが見えます。
どうやって渡れと・・・?
あっ、これですね!
その辺から取ってきた枝を重ねただけみたいな橋(?)でしたが無事に渡れました。ザックが重いのでバランスとりづらい。
この辺からは、道の両脇が白い花でいっぱい。
“名前があったな 白くて背の高い花”・・・?
植物はよくわからんので、白い花は全部同じに見えます。でも少なくとも”視界のはずれで忘れられたように咲いてた”なんて謙虚な咲き具合ではない。
この川にはちゃんと橋が。
この川はまた橋無し。
どうやって渡ったんだったかな・・・。木と石を伝って渡ったような。
川を渡るのに何回か苦労しましたが、ビジターセンター(Las Torres)から4時間ほどでセロンキャンプ場に到着。時刻は15時40分。
地図で言うとこんな感じ。
本日の記録。
距離の割には疲れた。と言うか肩が痛い。
意外としっかりした管理棟。
実は、1泊目と5泊目はキャンプサイトが埋まっていて予約できず、据え付けテントを予約しています。なので今日はキャンプ場に設置されている据え付けテント泊。
ぼく「テントはどこ使えば良いですか?」
受付「どこでも!好きに選んで良いよ!」
まじか!選びたい放題やん。
君に決めた!
一応テント番号はあるんだな。
で、中にはしっかり寝袋が。しかも2つ。
据え付けテント(寝袋無し)を予約したはずなんですが・・・。※寝袋付きよりも少し安い
まぁあるもんは使いましょう。しかも、寝袋もテントもかなり新しそうです。今シーズンの頭(11月)にでも設置したばかりなんじゃなかろうか。やっほう!36ドル(≒3,891円)もしたけどね!
あの白いテントが、炊事用テント。
炊事用って言っても、「火気扱い可」なだけで、中には長テーブルと長椅子が2組置かれているだけでした。
で、こっちが持参テント用のキャンプサイト。
めちゃくちゃ広いやんけ。これが予約いっぱいって絶対ウソだろ。
シャワーとトイレは別々で、男女各1つずつ。
こうキャパシティが少ない場合、男女分けると効率悪いのでは・・・と思っていたら、やっぱりみんなあんまり気にせず両方使っているみたいでした。
ゴミ捨て場もちゃんとあります。
至れり尽くせりですごい・・・!さっきのシャワーはちゃんとホットシャワーでしたし、まさかここまで整っているキャンプ場とは。またキリマンジャロみたいに全日程シャワー浴びれないくらいの覚悟だったのに。
炊事用テントが空いているうちに夕飯。
コメが炊けるのを待つ間に塩トマト。
塩はペルーのマラス塩田の塩です。ジャリジャリしててうまい。
ただ、日中が思いのほか暑いので、今日はともかく明日や明後日になると鮮度が少し心配です。まだトマトあと2個あるのに。
コメを炊くついでに、上に玉ねぎやピーマンをのせて一緒に加熱したもの。味付けはコーンクリームスープの素。
上から見るとピーマンだらけですが、中はチーズたっぷりです。
うめー。チーズ最高。でも暑いのでチーズも少し心配ですね。
貴重品ポーチの裁縫などをして時間をつぶして、21時には就寝。まだ日暮れ前。
と言う事で今日は幸先の良い穏やかなスタートでした。では今回はこれにて(=’ω’)ノ
コメント
あけましておめでとうございます。
後わずかですが、本年も楽しみにしてます。
トレイルキャンプシリーズ、楽しみです!!
>>maxさん
あけましておめでとうございます。
あと1ヵ月ちょい、よろしくお願いします!