【チリ】トーレス・デル・パイネ国立公園トレッキング1日目!幸先良いスタート(2019年12月29日)

オラー!

今回はチリのトーレス・デル・パイネ国立公園のOサーキットトレッキング開始!1日目です!



朝は5時20分に起きて準備。と言っても準備は昨夜ほとんど済ませていたので、着替えて身の回りを片付けて、最後にツイッターを眺めたくらいです。

宿泊には朝食が付いていたのですが、前日の夜に言っておくと朝6時からでも食べられると言うステキ宿です。内容がパンとハムとチーズなのも良き。

この宿良いわぁ。規模が小さめで程良いのに、ちゃんとサービスがトレッキング向けに行き届いてる。トレッキングの前後泊をここにして良かった。

しかもバスターミナルまで徒歩3分なんですよ。

この宿良すぎる。

良すぎるのでリンク貼っておきます。⇒[Booking.comリンク]ホステル・サン・ロドリゴ(Hostel San Rodrigo)

それにしてもザックがなかなか重いです。昨夜持った時は「空港で預ける時(20kg)くらいかな」と思ったんですが、今朝更に水1.5Lを積んだので、おそらく22kgくらいあります。まぁ水は現地で汲めるらしいので、日中分だけで済むのが幸いです。

6時半ですが、バスターミナル内はもうトレッキング客でにぎわっています。

 

6時40分、ボクの買ったチケットのバスがやって来ました。

バスは7時に出発。キッチリ満席でした。バスチケットは前日までに買っておくのが吉のようです。

8時40分、いったんチケット売り場のあるアマルガ湖(Lago Amarga)でほぼ全員下車

 

[情報]トーレス・デル・パイネ国立公園のチケット売り場とスタート地点へのアクセス

ややこしいことに、トーレス・デル・パイネ国立公園は、国立公園への入場チケット売り場とトレッキングのスタート地点がバラバラです。興味無い方は読み飛ばして下さい。

まずチケット売り場は3箇所

  • Lago Amarga(ラゴ・アマルガ/アマルガ湖)
  • Lago Sarmient(ラゴ・サルミエント/サルミエント湖)
  • Administrativa(アドミニストラティバ/管理棟)

スタート地点は2箇所

  • Las torres(ラス・トーレス)※東側のスタート地点
  • Paine Grande(パイネ・グランデ)※西側のスタート地点

上記を踏まえたうえで、東西いずれかのスタート地点にアクセスするルートは図の3通り。

ただし、③のAdministrativaからのルートは、国立公園の公式地図によると一方通行(Paine Grande ⇒ Administrativa)なので、もしかすると帰りしか使えないかもしれません。行ってないので確認していません。

更に、プエルト・ナタレスからのバスは、東西どちらのスタート地点にも行かず、Lago Amarga(チケット売り場)、Pudeto(船着き場)、Administrativa(チケット売り場)の3箇所に停まります。※図の青点線ルート

クソややこしいですね。ほとんどのトレッキング客はルート①か②を使うため、バス客のほぼ全員がチケットを買うためにLago Amargaでいったん下車すると言うわけです。②のルート(Pudetoからカタマラン)で行く場合、バスはLago Amargaで待っていてくれますが、人数を確認したりはしていないので、チケットを買ったら速やかにバスに戻りましょう。

 

バスから下車すると、まず一部屋に集められてビデオを見ます

トーレス・デル・パイネ国立公園では、2011年にキャンプ客の失火で森林火災が起きているため、火の取り扱いに非常に敏感になっています。なので、

  • 指定のキャンプ場以外でキャンプするな
  • キャンプ場の予約が無い人は入るな(除く日帰り客)
  • キャンプ場内でも指定の場所でしか火を使うな
  • ゴミは持ち帰れ
  • 動物に近づくな

おおよそこんな感じの注意をしていた気がします。スペイン語ナレーションの英語字幕でしたが、遠かったのでよく見ていません。

ビデオを見終わるとチケット購入の列に並べます

1週間を超えるトレッカーから、日帰りのトレイルランナー、登山なんてした事ありませんみたいな日帰りハイカーまでいるため、みんな荷物も装備もバラバラなのが面白いです。

配布される申請用紙に必要事項を記入。

申請用紙を提出して料金を払うと、ハンコをおされた申請用紙の写しが返って来ます。これがチケットの代わりなので、国立公園から出るまで失くさないようにしましょう。入場料は外国人21,000ペソ(≒2,973円)でした。

が、2020年1月1日から25,000ペソ(≒3,539円)に値上げするそうなので、この日記を書いている時点ですでに値段が変わっているはずです。

チケット売り場から出る手前のヘルプデスクのような所で、地図をもらえます。しっかりした良い地図なのでちゃんともらいましょう。

紙は分厚く、耐水性のあるマットな用紙です。めちゃくちゃ良い紙使っとる。

高低図もばっちり。

 

ここからLas Torres(東側のスタート地点)までは普通はバスで行きます。片道3,000ペソ(≒425円)。

ですが、今日歩く距離は短い予定なので、Lago Amargaからスタート地点も歩く事にしました。では出発!

 

国立公園の名前にもなっているトーレス・デル・パイネ(Torres del Paine/パイネの塔)、ここからもちょびっと見えるんですね。やや右にある、山の後ろからニョキっと出ている細長い岩々。

ボクのルートだとあそこは最終日になります。

橋を渡って、

 

細い道へ。

 

道が草で埋まりそうになってるんですが・・・

周りを飛ぶ虫が多いと思ったら、歩き始めて10分で左手の甲を何かに刺されました。「うわー刺された」と思いつつ、寄って来る虫を払いながら歩いていると、歩き始めて30分くらいで右耳の下も刺されたので、ザックをおろして手や顔に虫よけスプレーを塗りたくりました

昨夜、「虫よけスプレーいるかなー。寒そうだからいらん気がするなー。でも一応持って行くか」ってちゃんとザックに入れてきた自分を褒めたい。

しかし、トレッキング道はちょいちょい草に埋まるし、虫だらけだし、妙に蛇行していて歩きにくいので、結局車道の端を歩く事にしました

車道は車道で、車が通るたびに砂ぼこりが酷いんですけど、歩きやすい分まだマシでした。

 

1時間半ほどでLas Torresのビジターセンターに到着。

Lago Amargaから5.8kmくらいでした。

そう言えば、入場時に“キャンプ場を予約してあるか訊かれる。予約してないと入場できない”と聞いていたけど、チケット売り場では聞かれなかったな、と思っていたら、このビジターセンターで予約の確認がありました。スマホに保存しておいた確認書を提示。でも確認されたのは本日分のみでした。

ようやくここからトレッキング!と言う感じ。11時30分にスタート

 

なんちゃって日帰りハイカーズ。ジーパンまでいます。

 

颯爽と走っていくトレイルランナー。

ランナーもハイカーも、日帰りで3千円の入場料は、自分はちょっとためらうな・・・。1日だろうが1週間だろうが払う額は同じなので、6日滞在するボクは1日500円みたいなもんです。おっとくー!(頭悪い)

今日目指すのは「セロンキャンプ場(Camp Seron)」

 

ビジターセンター周辺は人がいっぱいいましたが、Oサーキットだと大半のトレッキング客とはいきなり違う道に入るので、一気に静かになります。なお、Oサーキットではトレイルランナーやなんちゃっての人達は一度も見ませんでした。

 

←人間用、馬用→

馬!?馬も通るのかこの道。

確かに蹄鉄の跡がありますね。

 

心配していた天気も問題無いし、静かだし、とても良い感じ。

 

ぬかるみは多いですけど。雨降ると厄介そう。

 

なんか変なのがいる!?Σ(‘ω’ノ)ノ

こいつは黒キツツキ(Carpintero negro)と言う、パタゴニアのアンデス山脈周辺に生息するキツツキらしい。

赤いのの左側に真っ黒いバージョンもいた!

頭が赤い方がオス、黒い方がメスだそうです。

よく見たら上の方にオスがもう1羽

何がびっくりって、このキツツキでかいんですよ。カラスよりひとまわり小さいくらいの大きさ。体長44~46cmらしい。

日本でもコゲラやアカゲラ(いずれもキツツキ)は見た事ありますが、コゲラはスズメみたいなもんだし、アカゲラで24cm前後なので、2倍近く大きいんです。3羽もいるとなんか迫力あって怖い。

ちなみに、日本最大のキツツキのクマゲラだと、この黒キツツキと同じくらいの大きさらしいです。ボクは見た事はありませんけど。

この黒キツツキ、初日にいきなり3羽も現れたのでそこらじゅうにいるのかと思えば、これ以降見る事はありませんでした。見れて良かったです。

 

森を抜けて開けてきました。

 

馬がいっぱい・・・と、馬と戯れるトレッカーたち。

 

たてがみ伸び過ぎでないかい?

 

馬がいるエリアを抜けると・・・。川の向こうに道が続いているのが見えます。

どうやって渡れと・・・?

あっ、これですね!

その辺から取ってきた枝を重ねただけみたいな橋(?)でしたが無事に渡れました。ザックが重いのでバランスとりづらい。

 

この辺からは、道の両脇が白い花でいっぱい

“名前があったな 白くて背の高い花”・・・?

植物はよくわからんので、白い花は全部同じに見えます。でも少なくとも”視界のはずれで忘れられたように咲いてた”なんて謙虚な咲き具合ではない。

 

この川にはちゃんと橋が。

 

この川はまた橋無し

どうやって渡ったんだったかな・・・。木と石を伝って渡ったような。

川を渡るのに何回か苦労しましたが、ビジターセンター(Las Torres)から4時間ほどでセロンキャンプ場に到着。時刻は15時40分。

 

地図で言うとこんな感じ。

 

本日の記録。

距離の割には疲れた。と言うか肩が痛い

意外としっかりした管理棟。

実は、1泊目と5泊目はキャンプサイトが埋まっていて予約できず、据え付けテントを予約しています。なので今日はキャンプ場に設置されている据え付けテント泊。

ぼく「テントはどこ使えば良いですか?」

受付「どこでも!好きに選んで良いよ!

まじか!選びたい放題やん。

 

君に決めた!

一応テント番号はあるんだな。

で、中にはしっかり寝袋が。しかも2つ。

据え付けテント(寝袋無し)を予約したはずなんですが・・・。※寝袋付きよりも少し安い

まぁあるもんは使いましょう。しかも、寝袋もテントもかなり新しそうです。今シーズンの頭(11月)にでも設置したばかりなんじゃなかろうか。やっほう!36ドル(≒3,891円)もしたけどね!

あの白いテントが、炊事用テント

炊事用って言っても、「火気扱い可」なだけで、中には長テーブルと長椅子が2組置かれているだけでした。

で、こっちが持参テント用のキャンプサイト

めちゃくちゃ広いやんけ。これが予約いっぱいって絶対ウソだろ。

 

シャワーとトイレは別々で、男女各1つずつ。

こうキャパシティが少ない場合、男女分けると効率悪いのでは・・・と思っていたら、やっぱりみんなあんまり気にせず両方使っているみたいでした。

ゴミ捨て場もちゃんとあります。

至れり尽くせりですごい・・・!さっきのシャワーはちゃんとホットシャワーでしたし、まさかここまで整っているキャンプ場とは。またキリマンジャロみたいに全日程シャワー浴びれないくらいの覚悟だったのに。

炊事用テントが空いているうちに夕飯。

 

コメが炊けるのを待つ間に塩トマト

塩はペルーのマラス塩田の塩です。ジャリジャリしててうまい。

ただ、日中が思いのほか暑いので、今日はともかく明日や明後日になると鮮度が少し心配です。まだトマトあと2個あるのに。

コメを炊くついでに、上に玉ねぎやピーマンをのせて一緒に加熱したもの。味付けはコーンクリームスープの素

 

上から見るとピーマンだらけですが、中はチーズたっぷりです。

うめー。チーズ最高。でも暑いのでチーズも少し心配ですね。

貴重品ポーチの裁縫などをして時間をつぶして、21時には就寝。まだ日暮れ前。

 

と言う事で今日は幸先の良い穏やかなスタートでした。では今回はこれにて(=’ω’)ノ

コメント

  1. max より:

    あけましておめでとうございます。
    後わずかですが、本年も楽しみにしてます。
    トレイルキャンプシリーズ、楽しみです!!

  2. wolt より:

    >>maxさん
    あけましておめでとうございます。
    あと1ヵ月ちょい、よろしくお願いします!