オラー!
今回はチリの世界遺産バルパライソの町を歩きました!
世界遺産バルパライソとは
バルパライソにはもともと先住民が住んでいたそうですが、16世紀にスペイン人によって発見され、その時バルパライソと言う名前が付けられました。直訳すると「天国の谷」。
スペイン支配時代はほとんど開発される事のない田舎町でしたが、19世紀初頭にチリが独立すると、海軍の主要港として、また国際貿易港として開かれ、バルパライソは急速に発展しました。
発展とともにヨーロッパから多くの移民を受け入れるようになり、バルパライソにはヨーロッパ各地の建築様式を取り入れた多様な建物が建つようになりました。その多様で歴史ある美しい街並みが残っていると言う事で、『バルパライソの海港都市とその歴史的な町並み(Historic Quarter of the Seaport City of Valparaiso)』として世界遺産に登録されています。
今日の宿は宿泊に朝食が付いていたはずなのですが、8時半になってもキッチンに何も無く、手持ちの食べ物も無かったので「めんどくさいなぁ」と思いつつゴロゴロしていたら、9時半くらいにようやく何かしら出て来ました。
パンと、マーガリンと、ジャム、飲み物。以上。無いよりはマシみたいなレベル。持っていた肉パテ缶でパンを食べました。
宿はちょっと高台にあるので、庭の端まで行くとやや景色が良いです。
ちょっと高台にあると言う事は、出かけるのが億劫と言う事でもあります。・・・・・いやいや出かけます。出かけますよ。
とりあえず階段を下りて、
建物を回り込むと、もう港湾地区中心のソトマヨール広場(Plaza Sotomayor)。
ソトマヨール広場に面してチリ海軍の建物が建っています。
歴史ありそうですが、警備がいるので多分まだ現役の建物。
ソトマヨール広場ではイベントの準備をしていました。
外国の本のイベント?
“街の全体や一部が世界遺産に登録”タイプの世界遺産にありがちなのですが、バルパライソにも分かりやすい観光スポットと言う物があまりありません。とりあえず歩いてみます。
建物に描かれているイラストは、ちゃんとプロやアマチュアの画家が描いた物で、これらの絵もバルパライソの特徴みたいです。
ただ、個人的な感想を述べると「どの絵もあんまり好きな方向性ではない」ので、なんだかなぁと言う感じです。パッと見がグロテスクな印象の物が多いので景観としては無い方がマs(自主規制)。
落書きで上書きされていたりして、あんまり維持もされてなさそうですし。
どうして便所スッポン持ったおばあさんをモチーフにしようと思ったんだろう。
旗か何かが付いていたのかもしれない、ただのポール。
経年劣化したんだか盗られたんだか知りませんが、これはこのままほったらかしなんですかね。
とりあえず、バルパライソ名物のアセンソール(Ascensor)に乗りに来てみました。
スペイン語でアセンソールと言うと普通エレベーターの事を指すのですが、バルパライソのアセンソールは19世紀の頃から使われている歴史ある昇降機。
バルパライソは海沿いの平地部分が少なく、民家の大半が高い場所にあります。高い場所に住む住民の昇降のために、街中に何ヵ所かこのアセンソールが設置されています。
料金は片道300ペソ(≒43円)。降車時の支払いでした。
遠くから見るとこんな感じで斜面にレールが2本敷かれており、
それぞれのレールに1つずつ、木製のシックな車両が乗っています。
2つの車両は上の駅にある滑車を通してワイヤーで繋がっていて、片方が降りてくるともう片方が上がる仕組み。
ボクが乗った方は新しめの車両でしたが、もう片方の車両はだいぶ古そうな外観でした。
経営難なのかな・・・。
海洋博物館が立派そうだったのでここを今日唯一の目的地にしていたのですが、
ちゃんと営業時間に来たのになぜか閉まっていました。
よく見ると、黒スーツの人物や高級車が敷地内に見えます。
あー、お偉いさんの視察か何かかな・・・。運が悪い。
海洋博物館の横には展望台があって、バルパライソ港がよく見えます。
昨日は「絶賛衰退中の町みたいだな」と言う印象を受けましたが、港としてはまだまだ活発そうです。
お偉いさん帰らねーかなーとしばらく周辺をうろうろ・・・
・・・して待っていたのですが、一向に動きが無く、よく見ると敷地外にもあちこちに警備の人が立っていて、海洋博物館の前を何度も行ったり来たりしていると無言の視線と言うか圧力を感じたので、あきらめました。
ボク以外にも観光客が何組か所在無さげにうろうろしていましたが、時間を潰すような場所も無いのでみんな降りて行ってしまいました。お偉いさんの視察なんて、たいてい誰にとっても迷惑でしかないんですよ。会社とかでもよくあるけど。誰にも迷惑かけないようにお忍びで来い。
下りは歩きで。
なぜかナスカの地上絵。
フェンスの隙間を一生懸命覗き込んでいるネコ。
そんなに気になる何かが見えるんだろうか・・・。隣から覗いてみましたが、雑草しか見えません。
さすがに気付かれた。
無視された!Σ(‘ω’)
あんな感じで、カラフルな家が崖の上に建っているのが世界遺産的な景観だそうです。
ボロッボロの家も多いんですが。
「多様で美しい街並み」・・・?
一度は下ったんですが、よく考えたらこのまま港まで下ってもどこも行く予定が無いので、また違う尾根に登って来ました。
高い所なのでそれなりに景色は良いんですが、
至る所ゴミと動物の糞尿だらけで臭い。なぜか道に使用済みオムツが散乱していたりするし。
「多様で美しい街並み」・・・?
中南米は「高い場所に行くほど所得が低くて治安が悪い」法則があるので、バルパライソも多分そんな感じなんでしょうな。
日中はそこまで雰囲気の悪さは感じませんでしたが、朝晩は高い場所には登らない方が良さそうだと思いました。
今度はちゃんと下って来て、港に来てみました。
貨物船やコンテナ船の合間に観光船が並ぶ、ちょっと強引な港。地形的に狭すぎるのかもしれません。
パンくずをバラまいてハトを召喚する、ハトおばさん。
ハトおばさん(おじさん)って世界中のどこにでもいる気がする。ハトにパンくずをやるのは人類共通の習性なんだろか。
海沿いはゴミとか無くてキレイです。
しかし、このキレイな地区は別に歴史的でもなんでもないんですよね。歴史ある美しい町って誰がどこを見て言ったんだろう。
な、なんか懐かしいシルエットの靴下・・・!
でも、ルーズさの突き抜け具合は日本の女子高生の勝ちですね。汚れようと何しようと地面に引きずるくらいルーズな靴下を履くってすごい心意気だな、と十代の頃思っていました。
市バスの後ろにぶら下がるサンタさん。
もうすぐクリスマスかぁ。全然実感湧きませんけど。
今日は久しぶりにちゃんとした外食。
5,500ペソ(≒787円)のメヌー1品目、サラダ。
普通のサラダ。サラダの代わりにスープも選べました。他の人が頼んだスープを見ていると、どうもペルーやボリビアのような具がてんこ盛りのスープではなかったようです。
2品目、メルルーサ(Merluza)のフライ。
すごい巨大なの来たΣ(‘ω’)
メルルーサはタラの仲間らしい。巨大だけど身が柔らかくて淡泊で食べやすかったです。
料理に付いてきたこの調味料がとても良かったです。
刻んだ野菜(トマト、玉ねぎ、ネギ)にパクチーやパセリ、あとごく僅かに青唐辛子を混ぜて、酢に漬け込んだみたいな物。サラダにもメルルーサにも合うナイスガイ。この調味料で満足度が3割くらいアップしました。
あ、最後に何かいらんもんが付いてきてしまった・・・。
一応食べてみると、懐かしい味。あれです。黄桃です。ロンドン治験でよく出てきたやつ。黄桃はそんなに嫌いではないので全部食べられました。
バルパライソ、別に嫌いではないんですけど、ボクの中で「ちょっとよく分からない世界遺産TOP5」に入るくらいよく分かりませんでした。あんまり維持する気も感じられないし、いつか外されそう。ネコが多いのだけは良かったです。
明日はバルパライソから日帰りで近郊に足をのばしてみます。では今回はこれにて(=’ω’)ノ
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