オラー!
今回はコルドバから世界遺産のアルタ・グラシア農園と博物館「チェ・ゲバラの家」に行ってきました!
アルタ・グラシア農園とは
アルタ・グラシア農園(Estancia of Alta Gracia)は、17~18世紀にコルドバ州で活動していたイエズス会が建造した集落跡の1つです。
世界遺産全体としては『コルドバのイエズス会伝道所とエスタンシア群(Jesuit Block and Estancias of Cordoba)』で登録されており、その中にはコルドバにあるイエズス会伝道所と、コルドバ州にある6つのエスタンシア(農園)が含まれています。アルタ・グラシア農園はその6つのうちの1つと言うわけです。
行くならどこでも良かったんですけど、アルタ・グラシアはコルドバから簡単に行けそうだったので、今回はこのアルタ・グラシア農園を見に行きました。
まず12月7日は、マテ茶のセット(容器と金属ストロー)が欲しくてコルドバの街をうろうろしたんですけど、なんかいまいちコレジャナイ感の物ばかりだったので、結局買いませんでした。
ここしばらく都市が続いているせいか、街並みを見るのも飽きてしまったし、数時間かけて外歩きはしたものの、全く気が乗らなくてグダグダだった一日でした。
食事も切っただけのトマトとカップヌードルと言うやる気皆無の食事でした。
カップヌードル、一口食べてなんか物足りないと思ったけど、あれだ、醤油感が無いんだ。
12月8日。今日は夜行バスでメンドーサに移動する日。夜行バスは23時30分の便なので、日中はフルで外出できます。しかしコルドバの町で1日潰すのは無理そうなので、脳内で一人会議を開いて「それじゃアルタ・グラシアにでも行くかな」と言う事になりました。
宿をチェックアウトして、スタッフに「アルタ・グラシアまでどうやって行けばいい?」と訊いたら、スタッフ2人から「え?どうやって行くんだろう?」「多分、バスターミナルに行けばいいんじゃない?」みたいなテキトーな情報が返って来ました。地元の人はわざわざ行かないんですかね。
と言う事で、バスターミナルにやって来ました。
夜もまた来るのかと思うと、ちょっとげんなりします。
バスターミナル内にあったツーリストインフォメーションで尋ねると、アルタ・グラシアへのバスはヌエバ・テルミナル(新ターミナル)からサルミエントと言うバス会社が出していると教えてもらえました。
あった。ヌエバ・テルミナル(Nueva terminal)。
新ターミナルには、コルドバ近郊の町へのバスが発着しているようです。
教えられた通りサルミエントと言う会社のバスを探していたのですが、それより先に違うバス会社でアルタ・グラシア行きを見つけたので、こっちに乗車しました。
チケットは乗車時に運転手から購入します。アルタ・グラシアまで125ペソ(≒227円)。
コルドバからアルタ・グラシアの町までは40kmくらいですが、途中人の乗り降りがあるのでけっこうのんびり走ります。
1時間くらいでアルタ・グラシアに到着。こぢんまりしたキレイな町です。
アルタ・グラシアのバスターミナルまで乗ると行き過ぎてしまいそうだったので、途中で適当に降りました。
世界遺産のエスタンシア(農園)の方へ歩いて行きます。
AG・・・?
あぁ、アルタ・グラシア(Alta Gracia)か。そこで略すなよ!
これが世界遺産に登録されている、アルタ・グラシアのエスタンシア。
農園・・・!?ずいぶんイメージと違います。修道院みたい。
営業時間。
土日祝日は朝から夕方まで通しで営業していますが、平日は13時~15時の間が昼休憩らしい。今は12時58分なので、平日だったらちょうど休憩に入ってしまうところでした。今日が日曜日で良かった。
なんと入場料無料でした。さすがにアレなのであとで寄付箱にちょっと入れて来ましたけど。
6つのエスタンシアの中にはほとんど跡形も残ってない物もあると聞いているのに、アルタ・グラシアのエスタンシアはずいぶん綺麗に残っています。
農園全体はこんな感じだったらしい。
周囲に農園が広がっていて、ここはその中心部的な建物だったみたいです。
昔使っていたと思われる、紡績関係の道具や、
水を濾過して貯める道具、
鉄工の設備までありました。
馬の蹄鉄とかを作っていたようです。
農業だけじゃなくて紡績や鉄工までやってたら、たいがいの物は農園内でまかなえそう。
昔のトイレ。
建物も道具も、保蔵状態がとにかく良いなと思いました。誰かちゃんと管理してたんだろうなぁ。
併設の教会。
教会は今でも現役っぽい。
エスタンシアを出て、アルタ・グラシアの町をぶらぶら。日曜なので大半の店が閉まっており、静かです。
エスタンシアが先に出来て、その周りに町が出来ると言う順番だったらしいので、このアルタ・グラシアの町はエスタンシアが出来たから今ここにあると言う事ですね。
あんまり開いている店が無かったので、適当にハンバーガーショップに入りました。
まずポテトが出てきました。
こぢんまりしていて良いサイズですね。1本1本が細くてカリカリしてるのが特徴。ポテトをつまみながらハンバーガーを待ちます。
ハンバーガーセット(ピカンテ)。255ペソ(≒462円)。
ちょっと待てポテト!なんで2回出て来たポテトぉぉぉぉ!!!しかも超大盛でぇぇぇ!!!(;゙゚’ω゚’):ヒィィィ
ハンバーガーもすごいですね。メニュー写真のやつがそのまま出て来ちゃったようなビジュアルです。
ハンバーグの他に、卵、ベーコン、ハム、チーズ、レタス、トマト、パプリカの酢漬けなどが挟まっています。値段が安めだったので全然期待していませんでしたが、美味いしボリューム満点だしですごく満足。でもポテトは半分でも良かったです。完食しましたけど。
次は住宅地の中をてくてく歩いて、
博物館「チェの家」(Museo Casa del Che)にやって来ました。
キューバ革命の指導者で、世界中で熱狂的な人気を誇るチェ・ゲバラが幼少期に住んでいた家を、そのまま博物館にしたそうです。
入場料は200ペソ(≒363円)。
こんなハンコおされたら、チケット捨てられなくなるやん・・・!
少年時代の像。
顔老けすぎでは?(いきなり失礼)
ゲバラはロサリオ生まれでしたが(知らんかった)、生まれた時から重度の喘息持ちでした。当時アルタ・グラシアは喘息の治療に良い空気と言われていたため、小学生時代に家族ごとこの家に引っ越してきたそうです。
若い頃。
髭が無いし髪も短いしでさっぱりしてるw
若いころは動力付き自転車でアルゼンチン中部を旅行したり、
オートバイで中南米を旅行したりしたようです。
この旅行中に中南米各国の空気を肌で感じたのが、後の革命活動に繋がったとかそんな感じの事を言われています。
あと幼少期から読書が好きだったそうです。すごい人と言うのはたいてい読書と旅行が好きなんですよ。読書と旅行が好きな人がすごい人になるとは限りませんけど。
この博物館の展示は、チェ・ゲバラの政治活動の話よりも、日常の生活にフォーカスされています。
家族写真ではごく普通のお父さんの顔をしていて、なんだか新鮮。
これも良い笑顔。目尻の皺から人柄の良さがにじみ出ています。
キリッとした顔の写真しか見た事無かったですけど、本来はくだけた人柄だったんだなぁと。
解説を見なくてもわかる。インドネシアのボロブドゥール遺跡訪問の写真。
日本の自動車工場の視察にも来た事があるようです。どこの会社だろう。
この博物館が開館した時に、本人が視察に来た映像もありました。⇒カストロだそうです。
活き活きした表情のおじいちゃんと言う感じ。
他にはバスルームやキッチンの再現など。
全年齢のゲバラが見れて楽しかったです。こんな顔するんだなーと言うおもしろさがありました。ファン必見ですね。ボクは別にファンじゃないけど。
またアルタ・グラシアの中心部に戻りつつ、住宅地の中になんだか良い雰囲気の廃墟があったので写真を撮っていると、後ろから声をかけられました。
子連れのおじさん「やあ!中に入って写真撮るかい?」
ぼく「ふぁっ!?」Σ(‘ω’)
なんと空き家の持ち主が現れました。ちょうど空き家の中の何か備品を取りに来たみたいです。
持ち主公認の廃墟撮影。
相手が全部スペイン語だったので話半分くらいしか分かりませんでしたが、どうもこの家はこれからカフェに改装予定で、「ここに床を貼ってねー」「ここはキッチンにしてねー」みたいな事を言っていたと思います。たぶん。
バルコニーからの眺めもぼちぼち良いです。
確かに良いオシャレカフェになりそう。
突然の廃墟探索イベント、楽しかったです。
アルタ・グラシアのバスターミナルまでは行かずに、通り道のアイス屋でアイスを食べながら、帰りのバスを待ちます。120ペソ(≒218円)。
ピスタチオとティラミスにしましたが、味はいまいち薄い感じ。いやまぁ、ロサリオで食べたアイスがレベル高かっただけで、これも普通においしいです。量多いし。
帰りのバスはサルミエント社でした。コルドバまで135ペソ(≒245円)。
往きで利用したバスの方が10ペソ安かったです。なんだこの10ペソ差は。
バスが宿の近くを通りかかったので、帰りはバスターミナルまで行かずに途中下車しました。
この後は夜行移動ですが、記事が長くなりすぎるのでいったん切ります。では今回はこれにて(=’ω’)ノ
コメント
こんにちは。
チェの家、右端の緑の服の人はカストロでは?
ゲバラは40歳前に亡くなってると思います。
>>埼玉のおばちゃんさん
そーなんですね!ご指摘ありがとうございます。赤字で修正しておきます。
赤い服はベネズエラ元大統領ウーゴ・チャベス氏です