【アルゼンチン】ブエノスアイレス観光!レコレタ墓地、国立美術館、ラムヘール橋と船舶博物館(2019年12月3日)

オラー!

今回はアルゼンチンのブエノスアイレス観光!レコレタ墓地と国立美術館、ラムヘール橋やサルミエント大統領船舶博物館などを見ました!

いつになくてんこもり感ある。




朝は9時半にお出かけ。今日は地下鉄を使い倒します

ブエノスアイレスの地下鉄は今年大幅に値上げされたようですが、それでも1回乗車で19ペソ(≒35円)。驚きの価格なのでガンガン使いましょう。

まずはレコレタ墓地(Cementerio de la Recoleta)へ向かいます。

レコレタ墓地とは

レコレタ墓地は1822年に出来た墓地です。当初はおそらく普通の墓地だったんでしょうが、今は現役の墓地であると同時に、その1つ1つの墓の芸術性の高さから「国立博物館」とも呼ばれています

ブエノスアイレスでは19世紀終盤に黄熱病が流行したため、ブエノスアイレス中心部に住んでいた富裕層が街外れのレコレタ地区に移住し、結果的にレコレタ地区が高級住宅地になりました。

そこへ、20世紀初頭にアルゼンチンが経済成長期に入ったのも重なり、レコレタ墓地は富裕層が競って芸術的な墓をバンバン建てるようになった、と言うのがレコレタ墓地の成り立ちだそうです。

 

レコレタ墓地に到着。普通に墓地なので入場料とかそう言うのはありませんでした。

墓地の入口の雰囲気じゃないなこれ!少人数のツアー客もいるし。

もちろん墓地で案内なんかも無いので、適当に歩きます。

予想以上にお墓が大きい。軒並み1.5階建てくらいの高さがあります。

こんなのや

 

こんなのもお墓。

 

上に天使が降り立ってるタイプのお墓も多いです。

なお、お墓や像は歴史的に有名な建築家や美術家が手掛けた物も多いそうです。くどいようですがあくまでもお墓なので、現地に解説の類はありませんが。

たぶん故人の遺影みたいなもの。

 

このお家は個人の名前がネームプレートっぽくかかってる。空きスペースあと4つしか無いけど、その後どうするんだろう。また新しくスゲーの建てるのかな。

 

折れた柱を模した・・・遺跡風のお墓

木や草まで仕事してる感。

ちょっっっ!

剥がれて落ちてきたのか。こんなん直撃したら即死やで。古いのはもう100年以上になるだろうから、そりゃ維持しなかったら崩壊するわな。建てるのは楽しいかもしれんけど子孫は大変だ。

内部(棺桶)がもろに見えているお墓もちょいちょいあります。

棺桶を安置する棚(2~3段)があり、棚の上に遺品箱や燭台、お供え物などを置くのが基本スタイルみたいです。時々地上部分には何も入っていなくて、地下に降りる階段だけのお墓もあります。多分地下に同じような棚があるんでしょうけど。

小さいサグラダファミリアみたいなのもあります。

 

これは奇を衒いに行った感がある。

申し訳ないけど、ボクはびっくりドンキーでこんな店舗ありそうと思いました。

あれもはや宗教すら違う気がします。

高さは3階建てくらいあるかなぁ・・・。真ん中に入っているのはなんだろう。

どこからツッコんで良いか分からないレベル。てっぺんに乗ってる胸像はもしかして故人?

ボクならどのお墓もちょっと遠慮したいなぁ・・・。このレコレタ地区を見たら「棺桶の中には何も持っていけない」みたいな常套句が言いづらくなります。墓にまで金と権威をしこたま持って来とるやん!と。死生観は人それぞれ国それぞれなんだなぁと思いました。

レコレタ墓地はかなり広いので、全部見ようと思ったら半日がかりになるだろうし、ツッコミが全然間に合わないくらいの密度なので、適当に切り上げました。すごくおもしろかったです。

 

次はレコレタ墓地からすぐ近くの国立美術館へ。

11時開館のところを10時55分に着いてしまったので、少し待ちました。

国立美術館はなんと入館料無料。美術館の無料って、あらゆる無料の中で一番うれしいかもしれません。

 

館内は国立美術館にしては規模が小さめなんですが、その代わり超有名画家の絵が多い事で有名なんです。この小部屋は全部フランシスコ・デ・ゴヤの絵。

暗めの絵が多かったんで多分どれも晩年の物。

これはゴッホ

 

モネ。

 

ピカソ。

 

ゴーギャン。

 

モディリアーニ。

・・・

超有名画家だけど見た事無い絵が多いです。これはこれですごく新鮮。ゴッホの風車のなんかすごく良いですね。ひまわりとかよりよっぽど好き。

レオナルド・フジタ。

これは美術の資料集で見た事ある。西洋画に囲まれているので遠目に見てもすごく浮いていました

キリコもあってボク大歓喜

気に入り過ぎて、一度じっくり見て離れた後も2回戻って来て見直したくらいでした。

もちろんヨーロッパの有名画家だけじゃなくて、アルゼンチンの画家の絵もいっぱいあります。

ブエノスアイレスを描いた絵らしい。

これは説明を見なくてもわかる。イグアスの滝!

でもこのアングルはブラジル側から見てますね。見えている滝自体はアルゼンチンなんですけど。

程よい大きさで満足度の高い美術館でした。ミュージアムショップが小さかったのがちょっと残念ポイント。あのキリコの絵のグッズがあったら買おうと思ったんですけど、ありませんでした。

 

サイズ感を間違えたシロツメクサみたいなのが咲いていました。

大人の腰くらいまでの丈があります。超巨大シロツメクサ。リアルで見ていると遠近感がおかしくなってきます。

また地下鉄に乗って、

 

いったん観光は中断してお買い物モード。ショッピングモール”Abasto”にやって来ました。

昨日に引き続きUSBハブを探しに来ました

パソコンショップでもあればと思ってやって来ましたが、パソコンショップは2軒あったんですが、どちらも売っているのはパソコンとごく最低限の周辺機器のみで、USBハブはありませんでした・・・。

 

困った・・・。困ったけどとっくにお昼を過ぎてお腹すいてきたので、フードコートへ。

薄暗くて天井が高い、変わったフードコートです。

ナポリターナ。370ペソ(≒672円)。

以前パラグアイでも食べましたが、この辺で言うナポリターナは薄いカツにチーズとトマトソース(またはトマト)をのせた料理を指します。

予想外に野菜が多いのはうれしいけど、肝心の肉が小さくてショボい・・・。やっぱりフードコートは満足度低いな。楽だけど。

マクドナルドは大行列

そう言えばマクドナルドは国ごとにご当地色が出るので、肉大国アルゼンチンのマクドナルドはどんな感じなのか気になります。いっそ今日はマクドナルドにすりゃ良かった。

ちなみにアルゼンチンのSUBWAYは妙に肉肉しています

「カロリーどんと来い」と言う強いメッセージが伝わって来ます。全然SUBWAYっぽくない。

 

仕方ない、USBハブはまた街中で探すか・・・と外に出ると

 

小雨だから良いかと歩き始めると、ガチ降りしてきました

が、意外と軒先が長い店が多いので、軒下を通って歩きます。

また雨の中を1時間歩き回ったのですが、収穫はゼロ

スマホの周辺機器を売ってる店は多いんですよ。店の半分以上をスマホカバーが覆っている店。でもパソコンの周辺機器は置いていません。

パソコンショップもあるんですよ。でもパソコンとせいぜいマウスやイヤホンくらいしか扱っていません。

んで、ようやく「USBハブ見つけた!」と思ったら、「1個売りはしていない」・・・・・・・・は???????

どうやら、露天商に卸売りする用の店らしいのです。見た目が小売店と全然見分けがつかないんですが???素人はどうやって見分けろと???

USBハブがこんなに買えないとかハード過ぎる。あ、でもサンダル屋は見つけました。

 

2年7ヵ月ぶりくらいにサンダル購入。320ペソ(≒582円)。

優先順位2番目の欲しかった物が買えました。

 

あまりに見つからなくてイライラしたので、また地下鉄に飛び乗ってフロリダ通りにやって来ました。昨日両替に来た通りです。

 

USBハブあるやん

フロリダ通りに入って1分足らずで見つけました。トータル何時間歩いたと思っとんねん。400ペソ(≒726円)でした。

ボクのパソコンで唯一生き残っているポートがUSB3.0なので、できれば3.0が欲しかったんですが、これを逃すと二度と買えないんじゃないかと言うくらいの気分だったので妥協。

 

よし!観光再開!

昨日来たカサ・ロサダの裏手。雨は上がりました。

 

来たのはラ・ムヘール橋(Puente de La Mujer)

ラ・ムヘール橋(Puente de La Mujer)

長さ170メートルの歩行者専用橋。スペインの有名な建築家が設計したみたいです。

片側しか吊っていないので、ちょっとアンバランスな見た目

歩行者専用だからこれで十分なんですかねぇ。インパクトのある外観ですが、スペインのセビーリャやアイルランドのダブリンにも似たような橋がある(同じ建築家が設計)らしいです。

で、ラ・ムヘール橋の横にあるのが、サルミエント大統領船舶博物館(Buque museo fragata A.R.A. Presidente Sarmiento)

サルミエント大統領船舶博物館(Buque museo fragata A.R.A. Presidente Sarmiento)

ビル群をバックに帆船を浮かべるなんて、場所を選んだ人はセンスあり過ぎじゃないでしょうか。

サルミエント大統領船舶博物館とは

この船は19世紀末に建造された、アルゼンチン海軍の士官候補生向けの訓練用フリゲート(戦艦)です。大統領の名前をもらっただけで大統領はあんまり関係ありません

当時の帆船としてはかなり性能が良かったらしく、帆船としては船足は世界でも最速クラスだったそうです。船は19世紀末から20世紀初頭にかけて士官候補生を乗せて世界中を航海し、1950年代まではブエノスアイレス近海を航海することもあったそうですが、今は完全に引退してここで一般公開されていると言うわけです。

 

見学料はなんと20ペソ(≒36円)。

 

船内にも入れます。

最高・オブ・ザ・最高かよ・・・!

19世紀末から20世紀前半にかけて39回の航海をしたらしいですが、その中で日本にも少なくとも4回は寄港しているみたいです。

こう言う航路図、あちこちで見過ぎて定番の航路はだいたいパターンが見えてきました

窓には2つのフタが。

平常時用のガラス窓と、有事の時用の金属窓かな。

工作室。

 

長物に特化した旋盤。

 

ボール盤。

 

ここは機械室。

 

動力室。

帆船だけど近代的な機構もちゃんと備えてるんですね。訓練用とはいえ20世紀の戦艦ですもんね。

魚雷室。

・・・魚雷!?Σ(‘ω’ノ)ノ

魚雷の先の壁を覗くと・・・

これじゃ魚雷が出て行かなそうですが・・・。後からふさいだ?訓練用だから使う事は想定されていなかった?まぁ基本的に海賊と遭遇したら逃げていたようですし。ちなみに船足が超速いので海賊は追いつけなかったそうです。

滑車あれこれ。

 

潜水装備。

これ着て潜りたくねぇ・・・

甲板も楽しい。マストの根本周りとか。

ロープを取り回すための工夫を感じます。

甲板の縁に並んでいるこれも。

穴がいっぱい並んでいるところに必要に応じてピンを差して、そこにロープを巻き付ける。確かにこれだとピン部分が折れても取り換え容易だし、ロープを取り回すときに周囲のピンがジャマみたいな事にはならない。よく考えるなぁ。

甲板の大砲が金色なのも良き。

 

最高の展示でした。ブエノスアイレスありがとう。

 

宿に戻ると17時をまわっていました。今日の〆はアイス。

今日は満足度高かったなぁ。なんだかんだでいっぱい歩いたし。

 

明日はロサリオに移動します。では今回はこれにて(=’ω’)ノ

コメント

  1. 菫檸檬菓子 より:

    今日は充実の1日ですねー!
    美術館素晴らしすぎです。
    写真撮っていいなんて、更に素晴らしい!
    キリコの空の色凄いですね。

  2. mountaingoat より:

    サイズ感を間違えたシロツメクサってのは笑ってしまいました。それ、アリウム。ネギ属の植物。庭に植えたいなあ、とおもってたけど場所がなくなってしまいました。葉っぱが全然違うでしょ。マクドナルドはKosherってでてますね。ユダヤ人多いのかな?

  3. wolt より:

    >>菫檸檬菓子さん
    ですよねぇぇぇ!空の色が最高に好きです。
    美術館はやっぱりみんなめっちゃ写真撮ってましたね。

    >>mountaingoatさん
    植物のことは全然よくわからないんですが、ツイッターで教えてもらった「アガパンサス」の方が近いよーな気がします。蘭の一種だそうです。
    アルゼンチンはブエノスアイレスだけユダヤ人が集まってるみたいですね~。