【アルゼンチン】流れる方向がヘンなモコナの滝に行ってみた(2019年11月19日)

オラー!

今回はアルゼンチンのエル・ソベルビオからモコナの滝に行ってきました!

 

モコナの滝とは

イグアスの滝を見た後わざわざ違う滝を見に来たのにはわけがあります。モコナの滝(Saltos de Mocona)の話を聞いたのはパラグアイにいる時。

普通の滝って、川が流れてきてそのまま水が落ちていく形をしているもんですが、

 

モコナの滝はなんと、川の流れ方向に対して90度方向に水が落ちていくと言うのです。

なかなか変な滝ですね

と言う事で、今回はそんなモコナの滝を見に行ったのでした。




モコナの滝は、最寄りの街エル・ソベルビオから60~70kmほど離れているのですが、そこへ至るバスは毎日双方向1本ずつ。モコナの滝に向かう便は朝8時のみ。モコナの滝からエル・ソベルビオに戻る便は17時のみと言う、えらく不便な運行。まぁ無いよりマシではあるんですけど。(※実は2本ずつある事が翌日判明)

バス停はホテルから見えるくらい近いのですが、それでも8時までには出たいところ。宿朝食は朝7時30分からなので、外出の準備をした状態で1階のレストランへ。

・・・鍵が開いてないんですけど?

待っていると7時40分にようやくスタッフが出勤して来たので、「朝食ほしいんだけど時間が無い!」と言うと、なぜか「部屋に戻ってろ」との事。いやいやいや時間無いっつってんのに部屋に戻れとか意味不明なんですが。

それでも一応部屋に戻って待ちますが、一向にやって来る気配がありません。7時55分に「時間無いからもういらん!」とキッチンに言いに行くと、お湯をコンロにかけようとしているところでした。

いや、時間無いって言ってから15分も経ってるのに、今からお湯沸かすの!?

 

結局、2つ隣の売店でスナック菓子とクッキーを購入。

急いでいたので値段を見ずに買ったら、クッキーだけで81ペソ(≒147円)もしました。ふぁっく。

バス停は、昨日寄った観光案内所の西隣。

ちょうど8時。すでに人が待っています。

朝8時だと言うのに、道の向かいにある銀行が大行列です。

日曜朝のパチンコ屋みたい。勤めている時(愛知)は近所のパチンコ屋がよくあんな感じになっていました。

予想はしていましたがバスは意外と来ず、8時20分にようやくやって来ました

これなら朝飯食えたよね結果論。

モコナまでは150ペソ(≒273円)。

走り出したと思ったら20分ほどで自動車整備場へ

乗客は乗ったまま、なんだか下でわちゃわちゃしていて、40分ほど停車していました。このままバスが動かなくなったらどうしようと思っていましたが、ちゃんと再出発しました。

10時10分、モコナの国立公園に到着

案内が一切ありませんが、同じバスにはモコナの公園職員がいっぱい乗っていた(背中に「MOCONA」と書かれたTシャツを着ている)ので、職員に付いて行きます。

バスには職員はいっぱい乗っていましたが、観光客はボク以外にはカップル1組だけでした。

公園敷地内で見つかった骨ですかね。

 

何の動物だろうこの大きいの。

 

モコナの滝の写真がありました。

川が流れている途中で上段と下段に分かれて、その上段の側面からバンバン水が流れ落ちてるよ、と言う事みたいです。

あの滝を見たい、と職員に言って、管理棟でチケット購入。900ペソ(≒1,638円)。

イグアスの滝より高いとは・・・。まぁモコナの滝はボートでしか行けないそうなので、これは入場料と言うよりボート代みたいなもんだと思います。

職員「じゃ、この管理棟の前の道を2kmほど下ってね!帰りはしんどいから水を持っていってね。」

意外と遠いね!

暑くなってきた中を歩きます。

けっこう急勾配の下り。これ確かに帰りはめんどくさそう。

坂を下りきると駐車場があって(自家用車の客はここまで来るまで来れるみたい)、更に案内看板に従って川の方へ降りると、白いテントがたっていました。

このテントの下で名簿に名前を記入。さっき買ったチケットはここで回収されます。9~11人揃った時点でボートが出発するようです。ボクが7人目、同じバスに乗っていたカップルが間もなく到着したので9人になり、すぐに出発できる事になりました。

救命胴衣をちゃんと着ます。

 

川はものすごく流れが速い。と言うか濁流。雨季ですからね。

 

ぶーーーーーんとボートのモーター音が聞こえたと思ったら、水しぶきを上げて横滑りしながらボートが入って来ました

え、いや何あのアトラクション

管理棟にいたスタッフは「そんなに濡れはしないから、スマホもカメラも大丈夫」と言っていましたが、降りてくる乗客(小学生くらいの子供ばっかり)は全員頭からズボンまでずぶ濡れです。何があったんや。

小さいモーターボートに乗って濁流の中を出発!

流れも速いし、ボートの速度も速いです。時々飛ぶのでヒヤッとします。

すぐに滝が見えてきました。

うーん・・・?滝・・・?

全然落差がありません。一番高いところでせいぜい2メートルくらいでしょうか。

川が増水すると、上段の高さは当然変わらず下段の水位が上がるので、相対的に落差が無くなってしまうそうです。実は1年のうち150日くらいは、下段の水位が上がり過ぎて水が落ちないんだとか。

でもまぁ、その分と言うかなんというか、ボートはぎりぎりまで寄ってくれます。

1回完全に滝に突っ込んで水が船の中ににぶわーっと流れ込んで来ました。さっきのボートは小学生だらけだったから、きっとサービスで滝にバンバン突っ込んだんでしょうね。このボートは幸い年齢層が高かったのであんまりウケが良くなくて、さほど濡れずに済みました。

ボートは1つの川が上段下段に分かれるところまで行って、また元の場所に戻って来ました。15分くらいだったかな。かなり短いです。

更に暑くなってきた中、坂道を登って管理棟を目指します。

2km歩いて下って、わずか15分のボートに乗って、2km歩いて登るのが900ペソかぁ・・・。イグアスの滝の満足度よ。

急いでも仕方ないのでダラダラと歩いていると、1/3くらい登った所で、先ほどボートが一緒だった男性が車で上がって来て、管理棟まで乗せて行ってくれました。ムーチョ・グラシャス!

時刻は11時30分帰りのバスが17時なんだけど、何しような・・・。

管理棟の横に、場内マップを発見。

ハイキングコースのような物があるみたいですね。それにしてももう少しマシな地図にはならなかったんだろうか

まずはセンデロ・チャチと言うハイキングコースへ。

 

ほとんどフラットな、細い小道が続きます。

 

倒木はありますがちゃんと処置されていて感動(2年半も前のブンブンをまだ引きずっている)。

 

たったか歩いても時間が余って困るだけなので、できるだけ写真を撮りながらゆっくり歩きます。

とはいえ、立ち止まるとあっと言う間にハエ・蚊・蝶・アブなどにたかられるので、動き続けないといけないのが面倒です。こんな森を歩くと分かってたら、ちゃんと長ズボン履いて虫よけスプレーも持ってくるんでした。

ハイキングコースのゴールは展望台(Mirador)

そんなに景色が良いわけでは・・・あ、

微妙に滝が見えます

上段側から見てる感じですね。この角度だと何がなんやら分かりませんが。

また歩いて戻って、管理棟に戻って来ました。

12時10分。時間潰せてねー・・・。

次はセンデロ・ラ・グルータと言うハイキングコースへ。

 

こちらは先ほどのハイキングコースより少し道幅がありますが、ちょっとアップダウンがありました。

 

このハイキングコースのゴールはプチ滝

 

写真に写すのが難しいくらいの水量の滝。

 

このちょっと窪んだ岩場の雰囲気はなかなか良いです。

が、やっぱり立ち止まると虫だらけになるので、全然ゆっくりしていられません。すぐに退散。

ふー、管理棟近くのレストランに戻って来ました。12時35分。

時間・・・進まないなぁ・・・。

と言っても外はだいぶ暑くなってきたし、中に入って昼飯。

メニューを見ても、高いだけでろくなものが・・・。でもこの辺で食事できるのはここだけなので仕方ありません。

ラビオリのビートルートソースがけ。320ペソ(≒582円)。


アルゼンチンでラビオリばっかり食ってるんだけど。

ラビオリはこの前自分で買って来たのと似た、外側が微妙な食感のラビオリ。ビートルートのソースがちょっと酸味があっておいしい。

コーラ。60ペソ(≒109円)。

今13時。バスまであと4時間。

一度落ち着いてしまうとまた暑い中に出る気になれず、結局ずっとレストランでダラダラ。

バスの運転手さんもレストランでダラダラしていました(左に写ってる影)。

このバスの運転手さん、朝8時と夕方17時のバスを運転するだけの仕事なのかな・・・。給料大丈夫なのかな。

歩き方がかわいいトリさん。

鳥の声を聞きながら、ぶんぶん寄ってくるハエを払いながら、ものすごくゆっくりした時間を過ごしました(=死ぬほどヒマでした)。

16時40分、バスの運転手さん(この人も3時間半くらいずっとダラダラしていた)が動き出したので、後を追ってバスに乗車。

バスは17時と聞いていたのに、なんと16時45分に出発しました。17時を真に受けて駐車場から離れていたら、普通に置いて行かれるところです。

帰りの便はモコナの職員10名に、観光客は例のカップルとボクだけと言う、ほとんど通勤バスの様相を呈していました。と言うか時間帯的にも便数的にも、これってそもそも職員の通勤バスで、ついでに観光客や沿線の地元民を乗せているだけでは?

公園を出てすぐ、沈下しそうな沈下橋を渡りました。

これあと少し増水したら通れないんじゃ。

 

18時10分、エル・ソベルビオに到着。内容が薄かったのに1日がかりだったな。

 

今日モコナの滝に行ったボクが言いたい事は、雨季のモコナの滝はただのガッカリスポットである、と言う事です。

乾季に行った人のブログの写真はもっと滝らしいので、興味ある人は検索してみて下さい。雨季は所要時間的にも料金的にもまったく割に合わない

 

明日は国境を越えてブラジル入りします。では今回はこれにて(=’ω’)ノ

コメント

  1. max より:

    ブンブンは衝撃的でしたね!
    ねこちゃんがどこにいったのか…

  2. wolt より:

    >>maxさん
    ねこちゃん・・・?