【ボリビア】ラパスからウユニへの移動がいろいろあり過ぎて悟りを開きかけた(2019年10月25日)

オラー!

今回はボリビアのラパスからウユニへ移動しました!

 

今回の移動。オルロを経由して550kmくらい。

 




 

朝は昨日と同じくチーズとお菓子(ワイナポトシの残り物)を食べて、朝7時30分に出発。

 

昨日乗らなかったミ・テレフェリコのLenea Naranja(オレンジ線)の下を通過。

出来る事ならもう1日ラパス滞在延ばして全線制覇したかったなぁ。

ラパス滞在を延ばしたいけど延ばせなかったのは、10月25日にオルロからウユニへの鉄道を予約していたから。この路線は週に2,3便しか無い上、妙に人気でチケットが取れないのです。ボクはコパカバーナにいる時点で予約していました。

 

7時50分、ラパスのバスターミナル到着。まずはラパスから鉄道の起点の町オルロへバスで行かないといけません。

ラパスのバスターミナル周辺は治安が悪いとかなんとか聞いていましたが、朝7時台だと全然そんな感じはありませんでした。

いろんなバス会社が並ぶタイプのバスターミナル。

 

ボクがネット予約したバス会社はここ、Trans Atlas(トランスアトラス)なんですが・・・窓口には誰もいません

バスが8時30分発予定なので、まぁ8時になったら誰か来るのかな、と思って待ちます。

バスターミナル使用料を払う窓口があったので、先に払っておきました。2.5ボリビアーノ(≒39円)。

バス会社の窓口は8時を過ぎても開かず。別の会社が「オルロ―!オルロオルロー!」と客引きしてるので、よっぽどそっちに乗りたいくらいですが、ネット予約時に料金を払ってしまっているので焦れながら待ちます。

8時15分、ようやく若いぽっちゃりしたスタッフがやって来て窓口に座りました。

ぼく「このチケット(スマホを見せながら)でバスに乗れる?」

スタッフ「印刷してきて」

ぼく「は?」

スタッフ「印刷してきて

_人人人人人人人人人人人人人人_
> オンラインチケットの意味 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

バスターミナル内にネットカフェみたいな場所があったので、そこへ駆け込みます。時刻は8時20分。間に合わないんじゃないかと思いましたが、ここのスタッフがとても手際が良く、ボクはうっかり日本語モードのままのスマホを渡してしまったにもかかわらず、ササッとBlueToothで店内のパソコンに接続して印刷してくれました。

ついでに鉄道の方のチケットも印刷してもらいました。1枚2ボリビアーノ(≒31円)×2枚。

バス会社に戻ると8時27分

ぼく「印刷して来たよ!」

スタッフ「8時30分のバスは無い」

ぼく「は???」

スタッフ「8時30分のバスは無い

_人人人人人人人人人人_
> なぜ印刷させたし <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

どうも客の予約が少なすぎたのでバス自体がキャンセルになったようです。いやまぁLCCでもよくあるけどさそう言うの。

しかも、次のバスは12時だと言います。それだと鉄道に間に合いません。鉄道に間に合わないじゃないか金返せと言うと、9時30分発の他のバス会社のチケットを買ってくるから待ってと言われました。

しばし待機。

ていうか、窓口がもっと早く開いてたら8時30分のバスが無い事がもっと早く判明して、同時刻出発の他の会社のバスに乗れたのでは・・・。

 

ちゃんと代わりのチケット(9時30分発)は用意してくれました。

ボクが支払ったチケット代25ボリビアーノ(≒393円)に対してこのチケットは15ボリビアーノ(≒236円)なので10ボリビアーノ損しているわけですが、それはこの際大目に見ましょう。

こちらが振り替えられたバス。座席はまぁまぁ。

朝のオルロ行きはいっぱいあるので、ラパス⇒オルロはネット予約はせずに当日飛び込みで買った方が良いですね。

出発は9時30分きっかりだったんですが、ラパス近郊でいちいち客を拾いながら走るので、全然進みません。出発して1時間後の10時30分の時点で、昨日ミ・テレフェリコ(紫)で利用した駅が見えた時はビックリしました。

1時間経ってもまだ都市交通の範囲から出てないって何事。ここからオルロまで200km以上あるので、オルロ14時30分発の鉄道に間に合わないんじゃないかとヤキモキします。

 

が、ラパスを出てしまうと早いもので、道もアフリカみたいに悪くないのでバスはビュンビュン走り、13時30分にはオルロのバスターミナルに到着しました。

あ、あれ?こっち?てっきり鉄道駅から2kmほどのバスターミナルに着くのかと思っていたら、2倍くらいの距離があるバスターミナルに降ろされてしまいました。

余計な事してると間に合わないので、タクシーで鉄道駅へ。10ボリビアーノ(≒157円)。13時50分。

ん?門が閉まってる?なぜ???

嫌な予感がしますが、門の前でおろおろしていると中から警備員が現れて、構内に入ることが出来ました

チケット売り場に行って、先ほど印刷したオンラインチケットを出します。

ぼく「このチケットで鉄道に乗れる?」

窓口「今日の便は無い」

ぼく「は???」

窓口「今日の便は無い

_人人人人人人人人人人人人人人_
> 鉄道の便が無くなるって何 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

ボクのスペイン語レベルだと詳しく聞き取れないのですが、「国の問題で列車が運行できない」と言っているのは分かりました。国の問題が列車の運行に直結するとは思えないので、政府が何かやらかして、それに対するストライキとか、そう言う事じゃないでしょうか。

窓口「予約はチケット・ボリビアーノ(予約サイトの名前)?返金ならチケット・ボリビアーノに電話してくれ

そう言う事じゃないんだよ・・・。いやまぁ返金も欲しいけど、それよりもこの鉄道楽しみにしててさ、そのためにわざわざ10日以上前に予約してさ、ラパス滞在も延ばしたかったけどこの鉄道の為に延ばさずに出て来たわけで。返金とかそう言う事じゃないんだよ・・・。はぁ・・・。

明日や明後日はどうかと尋ねてみましたが、「わからないけど無いと思う」との事。はぁ・・・。

ウユニ行きのバスがどこから出てるか尋ねると、「ここから20分ほど歩いたバスターミナルから出ている」との事。20分って事は、鉄道駅から近い方のバスターミナルか。いつまでもグズグズしていても仕方ないので、鉄道駅を後にしてバスターミナルに歩いて向かいます。

列車の音がするので振り向いたら、貨物車が通る所でした。

貨物車は運行してるのか・・・。

 

鉄道駅から近い方のバスターミナルにやって来ました。

 

・・・が、なんだか様子が変です。ターミナル内のシャッターは8割方下りていて、パラパラ人はいますがまるで活気がありません。

一応ハイエースの乗り合いバスでウユニ行きと言う車を見つけたのですが、値段を尋ねると60ボリビアーノ(≒943円)。ラパス⇒オルロ間とオルロ⇒ウユニ間の距離はせいぜい2~3割増しくらいなので、さっきのバス(15ボリビアーノ)の4倍もするのはおかしい。人も嫌な感じだったので断りました。

乗り合いバスドライバーじゃなくて、雑談していた乗客(おばちゃん4人組)に尋ねてみると、「ウユニ行きは新バスターミナルの方に移転したよ!」との事。みんな方向音痴なのか指差す方向がてんでバラバラですが、言ってる事は一致しています。

なるほど、オルロに到着した時に降ろされた、鉄道駅から遠い方のバスターミナルが「新バスターミナル」なわけですね。おそらくバス会社のほとんどが移転したので、こっちは半分廃墟みたいになってるんでしょう。

 

鉄道に乗れなかったショックをまだ引きずりながら、再度新バスターミナルを目指します。

タクシー代10ボリビアーノと4km徒歩の労力がただの無駄でしか無いよねー・・・

とぼとぼ歩いて新バスターミナルに戻って来ました。

バスターミナルに入る前から呼び込みしている職員がいっぱいいたので、ウユニ行きの呼び込みに声をかけました。「15時出発ので良い?」と尋ねられたので、反射的に「はい」と答えながら時計を見ると、現在14時55分。発車5分前かよ!

発車5分前のチケットを購入。30ボリビアーノ(≒471円)。

これとは別で、またバスターミナル使用料2ボリビアーノ(≒31円)が徴収されました。

ちょっとチケット高いな?と思ったら、バスのグレードが高かったです。

大きな足置き(膝下から全部置けるやつ)があるタイプでした。多分探せばもう少し安いバスもあると思いますが、このタイプのバスは割と好きなのでこれで良いです。

 

バスは15時には出発せず、バスターミナルを出発したのが15時20分、バスターミナルの周囲でなぜかいつまでもグズグズしていて、本格的に走り出したのが15時40分でした。これなら何か食べる物買う時間あったやん・・・。

お腹が空いたので、小さいチョコバー(ワイナポトシの残り)を2つ食べます。

 

やっぱり走り出すと順調で、体感80km/hくらいでずっと走り続けていました。

まぁこの走り出すと早いのが、アフリカとは違う所ですよね。

 

日も暮れた19時。Googleマップで確認するとウユニまで残り50kmほど。「これなら20時前くらいには着くかな」とぼんやりしていると、不意にバスが停まりました

ボリビアのバスは運転席と客席が完全にカベとドアで隔てられているので、運転席や前方の様子は全く見えないのですが、「運転手か乗客が草むらで用でも足してるのかな」と思いながらたいして気にせずにぼんやりしていました。が、15分経っても動き出す様子がありません

周囲の乗客も不審に思ったのか、立ち上がって運転席へのドアを開けようとしています。最初はカギがかかっていたようで、大声で運転手を呼んでいましたが、しばらくすると開いて、4,5人がぞろぞろと降りて行きました。で、その降りて行った4,5人もなかなか戻って来ません

 

今日はもう最初からケチが付いていましたよね。

バスが唐突にキャンセルになる。でもまぁLCCですらキャンセルする事があるんですから、採算が取れなかったらバスだってキャンセルするのは理解できます。

列車が唐突に運休している。これだってまぁ普通は無いですけど、お国の事情によってはそう言う事もあるのかなと思います。

 

 

 

でもさ、

 

 

 

道路上でトラックが炎上してるって無いやん普通???

この道路、中央分離帯どころかガードレールや街灯すら無いのでぶつかる物はありませんし、トラック以外の事故車も見えません。なんで燃えてんねん。

南米でよくあると聞く、ゲリラによる道路封鎖かとも疑いましたが、道路封鎖にしては燃えてる場所が中途半端(片側車線は生きてる)だし、周囲に不審な集団はおらず、バスや他の車の乗客がわらわら集まっているだけです。

ていうかみんなよくあんなに近づくわ。ガソリンとか燃え残ってたらどうするの。積み荷に何が載ってるかも分からないし。

はーーーーー・・・・・とりあえずオシッコ行こう。朝宿を出る前に出したっ切り、ずっとガマンしていたのです。その辺の暗い草むらで用を足します。

 

空を見ると、星がきれいでした。標高3,800メートル。富士山より高い場所からの星空。

長丁場になると踏んだ車が次々とヘッドランプを消し始めると、空いっぱいの天の川が見えて来ました。衛星がゆっくり空を滑って、トラックの上げる煙の向こうに流れ星が落ちて行きました。

今日はきっと星を見る日だったんだと思う事にして、ずっと星を見ていました。時々トラック。

 

20時を過ぎてトラックの炎が落ち着いてくると、なんと一般人で鎮火活動を始めました。つーか発生から少なくとも1時間経ってるのに、なんで消防も警察も来ないんだ

どこかの車が積んでいたのか、1回だけ消火器の音がしたのと、やっぱりこれもどこかの車が積んでいたのか水をかける音もしました。これでタイヤなど足回りの火は鎮火

トラックの荷台はよく見るとコンテナで、何が載っていたのかコンテナの中がいつまでも燃えていたので、それは土をかぶせて消していました。道端で土を掘る人、それを運ぶ人、コンテナにかける人と役割分担がされていて、見事なチームプレイでどんどん火は小さくなり、20時30分に完全に鎮火。すごいな民間人。

 

21時15分、ウユニ到着。

 

今日は宿の予約はしていないのですが、目星をつけている宿はあるので歩いて向かいます。

ウユニの町は道が広くて明るいので、21時台でも全然平気で歩けました。

目当ての宿は、超人気で季節によっては全く空きが出ない宿として有名な宿だったのですが、ラッキーな事に空き部屋がありました。

この個室で50ボリビアーノ(≒786円)。

 

宿と言うよりなんだか普通のアパートみたいな感じ。

中庭が洗濯エリアになっています。実はラパスの宿が洗濯禁止で、ワイナポトシの服をまだ洗えていないので、明日は洗濯日です。

 

いやー、今日はすごかったな。バスが無くなって列車が無くなってトラックが燃える。これら全部が同じ日に起こるってすごいよ。最後の方は星を見ながら悟りが開けるかと思いました。

 

ちょっと疲れが溜まっているので、まずは2日ほどのんびりします。では今回はこれにて(=’ω’)ノ

コメント

  1. baum より:

    日本を後にして2年8ヶ月…
    やっと悟りが開けましたか?
    満天の星空は癒されるでしょうネ^ ^

  2. wolt より:

    >>baumさん
    正直、星が見えなかったらムキィ-!ってなってるところでしたw