オラー!
今回はペルーの世界遺産アレキパ歴史地区+アルファを観光しました!
アレキパ歴史地区とは
アレキパはペルー第2の都市で、19世紀には一時的にペルーの首都になった事もある発展した街です。もともと先住民がいた所にインカ帝国が街を建設。アレキパと言う名前はこの時つけられたと言われています。
その後16世紀にスペイン人が支配。その後19世紀後半まで長くスペインの支配下にありました。そのため、現在のアレキパ歴史地区(Historical Centre of the City of Arequipa)は特に中世スペイン色の濃い街となっています。
実は今日も夜行バス移動なんですよ。あぁやる気出ない。アレキパ⇒クスコの移動は、インターネットで予約できる便はすべて夜行バスだから仕方ないんです。
宿泊には朝食が付いていたので、朝7時に屋上テラスへ。
昨日ハンモックで昼寝したところです。
朝食はやる気の無さげな若いスタッフが準備してくれました。
せめてパンはビニル袋から出そうや。袋の口も堅く縛られているので、隙間から指でつまんで取り出します。
スクランブルエッグとパン。
・・・まぁ500円の宿泊に付いて来る朝食ですからね。文句を挟むつもりはありません。
11時にチェックアウトして外出。
この辺りはもう歴史地区なんですが、めちゃくちゃキレイに整備されています。ただの歩道なのに公園みたいです。昔のアレキパを知る旅行者は「強盗多発の街」と言っていたので、たぶんこの10年くらいで完全に別物になっています。
が、歴史地区はいったんスルーして、まずはヤナウアラ(Yanahuara)地区へ。
なんだか新しそうな街並みが見えます。
橋の下には渓流。
大きな街だから全然そんな気はしませんけど、アレキパは標高2,400メートル。渓流くらい流れますよね。
来たのはこちら。ミラドール・ヤナウアラ。
宿のスタッフが教えてくれたので来てみました。
アレキパ歴史地区を一望できると言う話だったんですが・・・
一望と言うほどではないw
なんか雰囲気は良いですけどね。背後に公園もあるし。
ミスティ山と言う標高5,822メートルの山が綺麗に見えるらしいです。晴れてたら。
裾野がちょっと見えるような気がしなくもない。
あんな所に土産物屋がいっぱい出ているけど、観光客ってそんなに来るのかなここ。
また歴史地区の方に戻る途中で、小さい食堂に入りました。
チャイロ。8ソル(≒254円)。
スープがめちゃくちゃボリュームあるのでびっくりして2品目断ったんですけど、多分2品目を付けても同じ値段でした。
ジャガイモ、かぼちゃ、牛肉、ニンジン、白トウモロコシ、パクチー、その他よく分からない穀物類がわんさか。
とろみが付いていてすんごい美味しい。どことなくモロッコのハリラを思い出すような。でもどっちかと言うと量を半分にして2品目食べたい。
2品目を断ったものの、スープだけだと微妙に物足りないような気がしたので、パン屋さんでエンパナーダ。2.5ソル(≒79円)。
ボクが見た限り、目下のアレキパの問題は交通渋滞ですね。
なんでこんなにバス多いん?どれも満席かと言うとそう言うわけでもないし、たまに同じ行き先のバスが二連でやって来ます。渋滞でほとんど進んでないので、ちょっと運行を見直した方が良いと思う。
次もまだ歴史地区とは関係無く、名前のインパクトだけで来てしまったムンド・アルパカ(Mundo Alpaca)。
意味は「アルパカの世界」です。昨日アルパカ食べてしまいましたし、今日はアルパカについて学びに来ました。
博物館と思ったらそう言う感じではなく、まず最初にあるのはアルパカ毛製品ショップ。
ショップに併設された展示エリアを見て、最後にアルパカ製品買ってくれたら嬉しいなぁ、って感じの施設みたい。
アルパカ系の動物は何種類かいるみたい。左の2種類は野生種、右側がアルパカやリャマだそうです。
なるほど、アルパカがそのまま野生を駆け回っているわけではなく、野生種をブタみたいに家畜用に品種改良したのがアルパカなんですね。確かに左の2種はシュッとしていて野性味があります。
んで、本物がいます。
あれは野生種かな。
これがリャマ。
インカ帝国がアレキパを支配する前は、この辺ではリャマを飼育する農耕牧畜民族がいたらしいです。歴史的にリャマやアルパカと関係が深い地域なんですね。
こっちがアルパカさん。遠いしあっち向いてるけど。昨日食べてしまってごめんなぁ。
写真で見た事はありましたけど、思ってた以上に毛のモコモコ具合がすごいです。何あのお尻。あんなん気温10℃を下回らないと暑くて仕方ないんじゃないだろうか。
どうでも良いけど、アレキパとアルパカって語感がなんか似てません?けっこう言い間違いそうになります。
刈り取って加工する前の毛。
ベビーアルパカの毛が一番柔らかくて人気らしく、ここではベビーアルパカとそれ以外の毛を触り比べる事ができます。ベビーアルパカの毛はふあっふあでした。
アルパカの毛で織った敷物。
これも触るとかなり柔らかい感触。こんなんソファに敷いたら、事あるごとに寝転がってしまいそう。
伝統的な手編みスタイルの再現。
この方法で織ると、2メートル織るのに1ヶ月かかるらしいです。気の長い話だ・・・。
一通り見終わってショップを覗きましたが・・・どれもすごい値段する・・・。いやまぁ、冷静に考えると1万円前後で100%アルパカのセーターなんかが買えるので全然高くないんですが、旅行中に普段使いするには、あるいはザックの底に押し込んでおくにはもったいない値段と品質。
靴下だけ50ソル(≒1,587円)とお手頃価格なので、寒い地域の室内履き用に買おうかと思ったんですが、
なぜか靴下は女性用しか無くて、見た感じどれもちょっと小さそうだったので、悩んだ末にあきらめました。
さてようやく歴史地区の観光へ・・・
まるで縦列駐車してるみたい。タクシーも死ぬほど多いです。こんだけドライバーがいて、全員ちゃんと食えるくらいの仕事はあるんだろうか。
来たのは、サンタ・カタリナ修道院(Monasterio de Santa Catalina de Siena)。
ナニコレ要塞?外壁がちょーゴツいんですけど。ここは1579年に設立された修道院で、アレキパ歴史地区を代表するスポット。
入場料は40ソル(≒1,269円)。思ったよりしますね。
実はここは現役の修道院で、設立時から修道女が祈り生活するための場所として使われて来ました。1970年までは一般公開が許されなかったそうなので、400年近く修道女以外は立入る事も出来なかったと言う事です。
入口上部には「静かに」。
今も敷地の一部で修道女さん方が暮らしてらっしゃるらしいので、当然と言えば当然ですね。
この修道院、最盛期には300人の修道女とその家族が住んでいたらしく、敷地内の間取りはこんな感じになっています。
これはもう村ですね。なんかもう住宅地図にしか見えません。
ところどころにこう言う中庭&回廊。
回廊の上部には宗教画がかかっていたり、小部屋に礼拝堂があったりします。
回廊にはいちいち名前が付いていて、造られた年代も違うみたいです。
ここから青いエリア。
カベも回廊も、どこも真っ青。
この修道院のおもしろい所は、居住エリアのかなり多くの民家に入れること。ここは台所。
立派なドーム型の窯があります。置かれている調理器具や、壁が煤で真っ黒になっているのは、使われていた当時のものがそのまま展示されているそうです。
ここも台所。
周囲の壁が青くておしゃれです。
この台所は壁の中に収納がありますよ。使い勝手良さそう!
この台所は向こう側がカベなので直射日光は入らず、間接照明みたいになっています。
・・・あれ?なんか「ステキな台所選手権」みたいになって来た。
歩いていると、修道院の中って事を忘れそうです。古い町を歩いているみたい。
これはたぶん、水をろ過する石。
底の尖った所から、水がぽたぽた落ちて来ています。修道院の中だけで暮らすとなると、水ってけっこう問題ですよね。
こういうリビングルームみたいな所の家具もそのままらしいです。
なんか、けっこう良い暮らしのように見えます。
赤い花が咲く通路。
バラか何かと思ったけど、よく見るとアジサイみたいな形をしてます。
まぁ花の事ぜんぜん知らないのでよく分かりませんけど。
どこも赤と青がきれい。
この台所には窯が2つも。
こういう、「のぼった先に何も無い階段」が至る所にあります。
最初は「元々上に間口か何かあったのを塗りつぶしたのかな?」と思っていたのですが、階段はたいてい台所の近くにある所を見ると、もしかしたら食材や台所用品置き場だったのかもしれません。
ここは1770年に造られた「洗濯場」。
上下水もこの頃にはちゃんと整備されていたみたいです。
真ん中の水路から両脇に飛び出た筒に水が流れ、各自それを半分の瓶で受けて洗濯すると言う仕組み。
すごく便利そうだけど、逆にこの洗濯場が出来るまでは洗濯どうしてたんだろう。
こっちはアジサイっぽい色のアジサイ。
ですが、全体の形状がだいぶ違います。木みたい。
アジサイじゃないのかなぁ。と言うか、こうやって至る所にちゃんと花があるって事は、全部誰かが世話してるって事ですよね。マメだ。
この台所は大きな窯が2つもある上に!
大容量の薪置き場まで!!!
これは「ステキな台所選手権」の優勝候補ですね。
なんて思ってたら、こちらの広い台所、
まさかの室内に井戸。
お~っと、外に出なくともいつでもフレッシュな井戸水が汲めるアドバンテージは大きい!
・・・何しに来たんだろうw
修道女が来ていた服。
「天使にラブソングを」しか思い出さない。
これは多分大浴場・・・なんですが、説明が無くてよくわかりませんでした。
そう言えば一度もトイレを見ていないけど、どこでどうしてたんだろう。
教会の屋上にも上れますが、眺望は微妙です。
宗教画のギャラリーがあったり、
懺悔室が並んでいたり。
懺悔室と言うか、向きを考えると「懺悔を聞く室」なんだろうな。一般人は敷地内に入れないんだから。外側から誰かが懺悔して、それをこっち側にいる修道女が聞くと言うシステムだと思います。
サンタ・カタリナ修道院は、修道院と言う事でテンション低めにやって来ましたが、絵になるし、展示多いし、いろいろ散策し甲斐があるし、すごく楽しい修道院でした。
しかし、サンタ・カタリナ修道院をまわっているあたりから雨が降り出したので、あとは昨日も来たアルマス広場に来て、アレキパ大聖堂と、相変わらず不安を感じる回廊を見て宿に戻り。
と言うか、アレキパ歴史地区の世界遺産の観光スポットって、サンタ・カタリナ修道院と、アレキパ大聖堂と回廊くらいなんですよね。意外と少ない。
で!日没後、またアルマス広場へ。
アレキパ大聖堂と回廊はライトアップされるんですよ。
ジャカランダが咲いていたので大聖堂と一緒に撮りたかったけどうまく行かなかったの図。
ライトアップされてもやっぱり傾いていて気持ち悪い回廊。
この後クスコに夜行移動ですが、いったんここで切ります。では今回はこれにて(=’ω’)ノ
コメント