オラー!
今回はバジェスタス島ツアー参加、午後はピスコからナスカに移動しました!
今回の移動。250kmくらい。
実は本件(バジェスタス島)は2017年の4月、ボクがまだカンボジアのバッタンバンにいる頃にリクエストされた場所。
リクエストしたのはぶっちゃけ会社の先輩です。ボクもまだ勤めている頃に、確か3,4人くらいでペルーに旅行に行ってはったんですよ。旅行の話はメシがうまいと言う感想くらいしか聞いてませんでしたけど。
と言う事でボクが奇跡的に2年半も前のリクエストを覚えていたので、今日はバジェスタス島に行く事にしたのでした。
バジェスタス島ツアー情報
バジェスタス島(Isla Ballestas)は保護区なので個人で行く事も、観光客が上陸する事もできず、ボートツアーに参加し海から島を眺める事になります。朝8時発と10時発の1日2回。1回の所要時間は約1時間半です。
複数のツアー会社があってそれぞれボートを持っており、ボートのクオリティなどが微妙に違いますが、スケジュールと内容はどの会社でもほぼ同じです。
ボクはピスコの宿で8時発のを前日予約しました。宿で払った代金は35ソル(≒1,117円)。宿から船着場までの送迎込みです。これとは別で、当日船着場でTAX(と言うか入場料)の16ソル(≒511円)が必要になります。ちなみに、ネットのオンライン予約を見るとなぜか25USドル(≒2,699円)でした。
ボクの泊まった、バジェスタス島ツアーを予約できた宿はこちら。La Posada de los Inkas(Bookin.comのリンク)。ボクが宿泊した時はドミトリー1泊7USドル。ベッドが二段ベッドじゃなくてシングルベッドなのがナイス。けっこう良い宿でした。
当日直接船着場に行っても、空きがあれば参加できるらしいんですが、バジェスタス島ツアーは朝8時と10時の1日2便しか無く、ボクが予約している午後のナスカ行きのバスチケットの都合上、なんとしても8時の方に参加しないといけないので、泊まっていた宿に頼んで前日のうちに8時のツアーを予約しておきました。
昨日宿の人に「7時に送迎が来るからロビーで待ってて」と言われたので、キッチリ7時にロビーへ。荷物はパッキングして部屋に置いたままです。
実際に迎えが来たのは7時40分。まぁ想定内です。
8時5分、パラカスの船着場到着。
ツアー費と別でTAX(実質入場料)の16ソル(≒511円)を支払います。
もう8時10分ですけど、まだ乗船は始まっていませんでした。
え、意外と人気でびっくり。もっとこう、ちんまりとやってるもんだと思っていました。
まだ何も食べていなかったので船着場内で朝食。エンパナーダ8ソル(≒255円)。
たっか・・・。料金表通りの金額ではあるのですが、町中なら半額で食べれそう。しかもサイズがめちゃくちゃ小さいし、ボソボソでマズイ。
ロールケーキ。5ソル(≒160円)
不味くはないけど、こっちもその辺で買ったら半額くらいだと思う。バジェスタス島ツアーに参加する場合は事前に朝食をとっておく方が良いです。
8時20分にようやく乗船開始。
1ボート30人乗りくらいです。全部で4,5ボートくらい出ていました。
ボクの乗ったボートは3席ほど余裕ありましたが、どのボートもだいたい満席でした。1,2人なら当日滑り込めるかもしれませんが、3人以上で参加する場合は予約した方が無難だと思います。
ボートの運転手の他、ガイドが1人乗ります。
この、もうおじいちゃん感すらあるガイドさん、全ての解説をイタリア語、フランス語、英語、スペイン語で行っていました。あとボクには日本語、ドイツ人にはドイツ語で話しかけるなど。年齢を言い訳に語学をあきらめている人には、このガイドさんを見て欲しい。
ボートが出発したのは8時半。バジェスタス島の途中で謎の地上絵が現れます。
サボテンらしい。ナスカが近いですからね。
バジェスタス島が見えて来ました。
バジェスタス島は、ガイドさんの言うには「リトル・ガラパゴス」。規模も生態系もガラパゴスと比べるべくも無いんですが、お手頃価格&短時間で固有種を見れるので、ペルーで人気の観光地の1つになっています。
こんな感じで、島の上にわちゃわちゃ鳥がいるわけですよ。
いきなり一番人気のフンボルトペンギン。
なにぶんボートからなので、ちょっと遠いですね。
なぜか崖をよたよたと歩いているペンギンもいます。落ちないんだろうか。
「無理せんとき!」と声をかけたくなるくらい危なっかしい。
ここで気付いたのが、座席取りの失敗。ボートはほとんどの時間、ボートの左側を島に向けた状態で、島に沿って移動する為、ボクの座った右側はあきらかに損でした。
バジェスタス島ツアーに参加する時は、なんとしてもボートの左側を確保しましょう。
島自体の岩の浸食もなかなか見事です。
ペルアペリカン(Peruvian pelican)。
名前の意味は“ペルーのペリカン”。そのまんまですね。カラーリングがカッコよくて好みです。
ペルーカツオドリ(Peruvian Booby)。
インカアジサシ(Inca Tern)。
いちいちペルーだのインカだのと名前に付いているあたり、この地域限定の固有種なんでしょうね。
しかしやっぱり鳥は地味なので、スルーされがちです。そもそも肉眼だとちょっと遠いですし。ペンギンがいた時はちょっと場が沸きましたけど。人気なのはアザラシ。
アザラシもいろいろ種類いるらしいんですけど、見分け付かないし調べるのめんどくさいので全部アザラシって呼びます。
ちょうど繁殖期のようで、雄1頭に対し雌いっぱいのハーレムがあちこちに形成されています。
皮がダルダルなってる大きいのが雄、それ以外のかわいらしい感じのが雌。
なんだか雄はオッサンくさくてあれですけど、雌がかわいいですね。
アザラシはけっこう近くで見る事が出来ます。ボートで近付いてもまるで動じない慣れっぷりです。
たまに子供もいますが、たいてい隠れているのでほとんど見えませんでした。これは背中がちょっと見えてる。
絶対落ち着かないやろその寝方・・・。
起きたら首を寝違えてたり、背中が痛くなったりしてそう。
それは・・・寝てるの?
片手を挙げた状態で不動。寝ぼけてるのかな。
隣には観測所みたいなのが建った島があります。
ていうかこっちに「バジェスタス島」って書かれてるので、もしかしてこっちの方がバジェスタス島かもしれません。
ん?観測所の後ろの山・・・まさか・・・。
やっぱり黒いの全部鳥ですよね。
新宿の通勤風景みたい。張り合えると思う。黒いし。
遠すぎてほとんど見えませんが、グアナイウ(Guanay Cormorant)と言う、鵜の仲間。1平方メートルに巣を3つも作る習性があるので、こう言うちょっと気持ち悪い状態になるらしい。1980年代には南米西海岸だけで3億羽いたらしいんですが、エサとなる魚が減って今は準絶滅危惧種(NT)に登録されているそうです。
こうやって1時間ほど島の周囲をグルグルと見てツアー終了。安くてお手軽で満足できる良いツアーでした。朝は白く曇っていましたが、帰る頃は晴れていました。
朝はやや寒かったんですが、晴れると一気に暑くなります。
船着場に戻ると10時15分。もう次の10時の部の人達が桟橋に待機していました。
ボートから降りると自由解散みたいになってしまったので、これ帰りどうするのかな、と思ってキョロキョロしていたら、ちゃんと旅行会社のスタッフが捕まえてくれました。こういう時、アジア人って白人の中で目立つし覚えられるので良いよね。
帰りは送迎と言うより、スタッフが捕まえた流しのタクシーに放り込まれた感じ。料金はちゃんとスタッフが払ってくれます。テキトーだけど、ツアー代1000円と思えばそんなもんです。
車に乗っていてふと違和感。あ、太陽が北にある。
ペルー入りしてから今までまともに晴れた事が無かったので気付きませんでしたが、そう言えばまた1年ぶりくらいに南半球に来たんだなぁと実感。
流しのタクシーなので宿までは行ってくれず、宿から500メートルほど離れた広場に降ろされました。
時刻は11時。おっと、ちょっとバスの時間が迫って来てるぞ。
宿に戻ってトイレだけ済ませて、ザックをピックアップしてチェックアウト。居心地良い宿だしピスコの町も歩きたかったので、2泊すれば良かったな。
さて、問題はここから。今日乗るバスはCruz del Surと言うバス会社で、リマからピスコに来た時とは違う会社。
予約したメールに付いて来た、乗車場所のリンクをクリックすると、なんかすげぇ変な場所にピンが立ちます。しかし、リマの時は添付されていたリンクのバスターミナルの場所は正しかったんですよ。(バス会社は違うけど予約サイトは同じ)
ただ、宿の人は「Cruz del Surはパラカス(今朝行った、バジェスタス島ツアーの発着する町)からしか出ていない」と言うし、かなり不安です。
宿から2kmほどだったので、とりあえず信じて歩いて行ってみる事に。
ここがピンの立った場所なんですが・・・ぜってー違うだろここ。何かよく分からない施設の門の前じゃないか。
試しによくわからない施設の警備員に尋ねてみるとやっぱり「Cruz del Surはパラカスにしか無い」との事。デスヨネー。
時刻は12時。バスの出発予定は12時35分。パラカスはピスコの町中を通って20kmほど離れているので、タクシー使ったとしてもちょっと時間的に怪しい。
タクシー使ったところで無駄足になる可能性が高いので、一か八かで昨日到着したPeru Busと他数社のバスが停まるターミナルに来てみました。
ここでもやっぱりみんな口をそろえて「Cruz del Surはパラカスにしか無い」。更にバスターミナルなので「パラカス、タクシー?」と余計な事を言って来ます。時刻は12時15分。どっちみち間に合わないからタクシーはいらねぇ。
ダメもとでCruz del Surのバス停の場所を尋ねていると、Peru Busのスタッフの人が「8軒隣にイカ行きのバスがあるからそっちに乗ったら?」と教えてくれました。
来てみると、何も書かれてないけど、確かに待合スペースが作られています。
どうやらここは、Peru BusやCruz del Surよりももう少しグレードの低い、ローカルな長距離バスが発着する場所のようです。
ボクが乗る予定のバスはイカの町にも途中停車するはずなので、もしかしたらイカで追いついて乗車できるかもしれません。
もちろん、グレードの高いバスにローカルバスで追いつくと言うのは、急行列車に鈍行列車で追いつこうと言ってるようなもんなんですが、高いバスはパラカス経由だし、大きな町でしっかり停車して乗降する時間を取るので、あるいは間に合うかもしれません。
Floresと言う会社のバスで、ピスコ⇒イカは4ソル(≒128円)でした。60kmくらいあるはずなのに4ソルって価格すごい。
腹が減ったので、バスの中の物売りから軽食を買いました。2ソル(≒64円)。
茹でた巨大な白トウモロコシと、こってりと濃く味付けされた豚肉。これうまい!!!白トウモロコシはスイートコーンみたいに水分は多くなく、穀物っぽい食感。白トウモロコシのむちむち感と、ピリ辛の豚肉の組合せがバツグンです。
ネットで調べると、ボクの予約していたバスはイカを14時25分に出るらしい。
14時5分の時点でイカの町から7kmほどの手前まで来たので、「これはもしかしたら間に合うのでは?」と期待したら、ここからが渋滞で全く進まなくなりました。どうやら大規模な道路工事中で片側しか通行できず、詰まってしまっているようです。
あちゃー、これは終わったわ・・・。実は予約していたバスチケットはたった14ソル(≒447円)だったので、買い直し自体はさほど痛手では無いのですが、バスの検索サイトで出て来るバスは、14時25分の次が18時30分。4時間もイカで待つ事がすごくイヤだ。
イカのバスターミナルに到着すると14時35分。しかもここからCruz del Surのバスターミナルは300メートルほど離れています。
うーん、バスが遅延してたら乗れるかもしれんけど、ペルーの長距離バスってあんまり大幅な遅延は無さそうなんですよね。
よく見ると、ボクが今乗って来たFloresと言うバス会社も、ここからナスカ行きを扱っているようです。
ぼく「ナスカ行きは何時ですか?」
チケット売り「15時。」
ぼく「それ下さい」(即答)
時間バッチリやないですか。今からCruz del Surの方に行ってわちゃわちゃしてたら時間無くなりそうだし、あきらめてこっちに乗る事に。イカ⇒ナスカは10ソル(≒320円)でした。
軽食をいろいろ買い込みました。水1L、軽食2つで5ソル(≒160円)。
これはペルー人がよく食べているミニバーガー。
具は、ジャガイモと卵を炒めたの。シンプルで良い。
カップケーキ。
ほんのり甘くて、生地はボロッとした感じ。多分トウモロコシの粉とかで作ってるんじゃないかな。
バスは空調がかかっていなくて狭いですが、汚くはない。
バスは15時と言うか、14時59分に出発。早いんかい。イカから出てぼちぼち客を拾いながら走って、最終的には満席になっていました。
バスに乗って来る軽食売り。荷物棚にかけるお手製ハンガーのような針金に、いろんな種類の食べ物が入った小袋がぶら下がっています。ハンガーはあのまま荷物棚をスライドして行きます。
売る方も楽だろうし、ハンガーはくるくると回るようになっているので、客も全ての商品を見る事が出来ます。とても便利。
さっきの白トウモロコシ&豚肉がおいしかったので、ついまた買ってしまいました。やっぱり2ソル(≒64円)。
これうんまいわー。量も程良いし。また見たら買ってしまう。
バスは最後まで空調は無しでしたが、16時ごろから急激に涼しくなって来て、17時を過ぎると上着を着るくらいの気温になりました。
ナスカには18時に到着。
15時のバスに乗れて良かったよマジで。18時半出発のバスだったらまだイカにいたところです。
ナスカの町は良い感じに小さいので、バスターミナルから宿までは700メートルほど。
バスターミナルと宿の距離って重要だよね。
宿に到着してご褒美タイム。インカコーラ(無糖)とスナック菓子小袋。
今日の食事は軽食間食のみだったな。
それにしても、ピスコのCruz del Surの乗り場はいったいどこだったんでしょうね。
もしかしたらどこかに乗り場があるのかもしれませんが、ピスコの人が誰も知らなかったので、ピスコから乗車するCruz del Surのバスチケットは買わない方が良いと思います。
今思うと、朝バジェスタス島ツアーにザックごと持って行って船着場で預かってもらい(出来るか不明ですが)、そのまま船着場から歩いてパラカスのCruz del Surに行くのが賢かったな、と思います。
明日はナスカでゆるゆる休憩です。では今回はこれにて(=’ω’)ノ
コメント
お疲れさまでしたm(__)m
万事塞翁が馬\(^O^)/
ナスカ o(^-^)o ワクワク
>>沙門さん
ありがとうございますー。
労いの言葉と期待の言葉ってうれしくないですし(言われたら反応せざるを得ないから反応するけど)、返事に困るんで基本的に不要です。
お久しぶり。リクエスト覚えてくれてたんですね。有難い。
バジェスタスは自分が行けなかったとこなので写真いっぱい見れてめちゃ嬉しいです。
ペルーは意外と高地多いけど、気を付けて旅を続けてください
>>おんたけマイスターさん
名前が変わってるけど変わってる気がしないw
ペルーは観光地間の距離が離れているので、短期旅行だと日程厳しくなりそうですね。バジェスタス島は中途半端な距離だし。
「リトルガラパゴス」って自称しちゃうポンコツ感が好みでした。情報ありがとうございました!