オラー!
今回はドミニカ共和国のサントドミンゴからハイチの首都ポルトープランスへバス移動しました!
今回の移動。320kmくらい。
ドミニカ共和国とハイチがあるこの島はイスパニョール島と言って、面積は北海道より1割小さいくらい。このイスパニョール島を時計回りにぐるっと回って行く予定です。
朝は5時に起きて、真っ暗な中で昨日買ったオーツ麦のクッキーをむしゃむしゃ。
写真は昨日撮ったやつ。甘くなくてゴリゴリしていて食べ応えあります。
6時15分くらいに宿を出発。
本当は6時キッチリくらいに出ようかと思ってたんですけど、外が暗すぎてビビって遅くなりました。
日中は道路の両脇に路上駐車がぎっちり並んでいた道も、明け方は広々しています。
バリオチーノ(中華街)も静か。
キューバなんかは真っ暗な5時半でもあちこち人が歩いていて賑やかでしたが、ドミニカ共和国の人は朝遅めのようです。
一昨日バスから降りた道の反対側でバスを待ってみます。
しかし全然乗りたいバスが来ない。
来るバス自体は多いんですが、「テラバス?」「ミラドールノルテ?」と尋ねてもみんな首を振ります。本当に全然違う方角に行くのか、それともそっち方面には行くけどドンピシャでは行かないのか。1km圏内くらいなら歩くので乗りたいんですが、それも分からないのがじれったい。
そうこうしている内に6時40分。6時半くらいから徐々に車が増えて来て、大通りは混雑し始めました。
一昨日はバスでも30分くらいで行けたけど、こんなに混雑すると1時間かかるとかあり得るんでは・・・?今日のバスは8時発、30分前までにチェックインしないといけないので、ちょっとそれは困ります。
40USドルのチケットを棒に振るわけにも行かないので、さくっとあきらめてタクシー400ペソ(≒841円)でCapital Coach Lineに到着。
混雑していない高架の道路を使って来たので、20分弱で着きました。余裕。
チェックインの列に並んで、チェックイン。
受付「タックス37USドル(≒3,985円)」
ぼく「は?」
受付「タックス37USドル(≒3,985円)」
ドミニカ共和国は入出国税があり、入国税は日本人は免除だけど、出国税は払わないといけない、と言うのは聞いていましたが、20USドルだと聞いていたんですが・・・。値上げしたの?入国税の額も確か変わっていた(20⇒10)ので、出国税の金額も変更された可能性は大いにありますが。
37USドルの出国税(?)を払ってチェックイン完了。ドミニカ共和国の出国カードと荷物預け札をもらいました。
荷物預け札はシールになっていて、自分で預け荷物に貼ります。
ちなみに、チェックイン時にパスポートはバス会社が預かる制度。すごく不安になります。
7時20分くらいには、乗客はほとんどチェックインを終わらせ、荷物も8割方バスに載せられていました。早めに来て良かった。
Capital Coach Lineの待合室にはまぁ身なりの良い人ばかりが座っています。民間人がポルトープランスに行く陸路の移動手段の中では、おそらく最もリッチな手段なんではないでしょうか。
なので警備も厳しくて、物売りが2,3人建物の外にいるのですが、ドアギリギリまで迫って来ると職員が怒りに行きます。
職員がドアの前に立って怒ってるの図。
こんな身なりの良さそうな人達、その辺の物売りからモノ買わなそうだし、来る意味あんのかなあの人ら。
バスは高いだけあってたいそう綺麗です。乗車する前からクーラーもガンガン。
寒い・・・。上着持って来ても良かったかもしれない。各座席にUSBの充電口が1つずつ。Wi-Fiは一応あるんですがボクの時は繋がりませんでした。
バスは8時15分に出発。8時には乗客は万全の状態だったので、何を待っていたかはよく分かりません。
走り出すとすぐに、水とハムチーズサンドイッチが配られました。
ちゃんとクッキーを持参した時に限って、ちゃんと食事が配られると言う。ハムもチーズもじゅうぶん入っていておいしかった。
ジュースも配られました。
流石と言うかなんと言うか。高いだけある。
食べたら寝てしまって、寝たり起きたりを繰り返しながら3時間くらい寝ました。
周りはもうずいぶん山の中。国境も近いです。
11時45分に国境に到着。ボクらCapital Coach Lineの乗客は窓口が専用になっていて、乗客だけで並びます。で、なぜかこのタイミングでパスポートが返却されます。
自分で出国審査を受けるならパスポート預ける意味無くない???
ボクの後ろに並んでいる、身なりも恰幅も良い年配女性が「出国審査にどれが必要なの?」とパスポートやバスチケット、出国カードを全部持って尋ねて来ました。OH・・・なぜボクに訊くし・・・。
でもまぁ、普通に考えてバスチケットはいらない、パスポートと出国カードだけで良いよと教えました。合ってました。こんな何も知らなそうな、誰が見ても金持ちそうなご婦人、1人でうろうろしていて大丈夫なのかな。
出国スタンプは、またクソ狭い隙間におされました。
なんでこんな所におすねん・・・。でも今日気づいたんですが、周りの人、パスポートうっすいんですよね。ボクのが増補されているとかそう言う事じゃなくて、たぶん増補されてない日本のパスポートよりページ数少ないですアレ。
それもあって、もしかしたらこの辺の国ではパスポートのページをめちゃくちゃ大事に使うのかもしれません。知らんけど。
出国スタンプをもらうと、なぜかまたバスのスタッフにパスポートが回収され、代わりにハイチの入国カードをもらいました。
なんなんだろうこのパスポートがいちいち回収される制度。さっきのご婦人みたいな世間知らずっぽい方もいるから、もしかしたら国境でパスポートを紛失するようなトラブルが過去に頻発したのかもしれません。
ハイチ側でバスから荷物を降ろしての荷物検査もありましたが、中身を確認されている人はいませんでした。トランクから荷物を降ろしてまた載せただけみたいな。
ハイチの入国審査は、ボクだけ別室に呼ばれて、英語で質問がありました。日本での職業、ハイチの滞在期間、渡航目的、ハイチの後どこへ行くのか、くらいでした。優しそうな感じの人でした。またパスポートの変な所にスタンプおしそうだったので「新しいページにお願いします!」と言ったら新しいページにおしてくれました。
バスがハイチの国境を出発したのは12時50分ごろ。おそらくCapital Coach Lineの乗客はかなり優遇されていたと思いますが、それでも1時間かかりました。
ハイチに入国した途端、道路が舗装されなくなりました。
ポルトープランスまでは50kmくらいなんですが、道路がこんなんなので全然進みません。たまに舗装されている区間もある、程度。
14時45分、ポルトープランスのCapital Coach Lineのオフィスに到着。
降りた途端タクシードライバーからもみくちゃになるかと思えばそんな事は無く、非常に穏やかなもんでした。あのストレスが無いなら値段が高くても良いかな・・・と思ってしまいます。
タクシードライバーはいないわけではなく、乗客が荷物を受け取った事を確認してから、おもむろに話しかけてくる感じです。
さて、今日の宿なんですが、ザック持って移動したくないからこのCapital Coach Lineのすぐ近くの宿を取ったはずなのに、Googleマップで検索すると6,7km離れた場所が表示されます。しかし、Maps.meだとやっぱりCapital Coach Lineの真裏に表示されます。
どっちやねん!と言うのは昨日のうちに気付いていたのですが、よくよく見てみると、Maps.meの方は完全にアメリカ大使館の敷地内にあります。誰だこれ登録したやつ。
そんな離れた場所なら、宿予約なんかそもそもせずに自分で探した方が良かったんですが、予約しているもんは仕方ありません。バイタクドライバーに「ここ知ってる?」と住所を見せてみます。
ドライバーはわからんながらも見当は付いたようでしたが、いきなり「25USドル」とか頭おかしい事をほざきだしました。こういう、最初の提示額がなめくさってる人は根本的に人格に問題がある場合がほとんどなので、あんまり相手にしたくないんですが、そもそもバイタクドライバーがこの場にあんまりいません。お金持ちはタクシーしか使わないのかな。結果的に5USドルで交渉成立。これでも高めだと思うけど。
ポルトープランスは、海から離れるほど標高が高くて、標高と共に住民の収入も上がる傾向にあるそうです。つまり海から離れるほど高級住宅地で治安が良い。
Capital Coach Lineのオフィスはずいぶん内陸の方にあるので、周辺は比較的広々した綺麗な道路が続いていました。のどかで治安もよさそうです。
ボクはまだハイチのお金を持っていないので、途中でATMに寄りたい。走り出してすぐに銀行があったので、バイタクドライバーの肩を叩いて「バンク!ストップ!バンク!」と指差して指示しましたが、「マネー?」と言う謎の返事が返って来ただけで、停まってくれません。
すぐにまた「ATM」と言う表示が見えたので「ATM!ATM!」と肩を叩きましたが、完全に無視されました。ぜってーめんどくさいと思ってるだろこいつ。
次銀行があったら意地でも停めさせてやろう、と思っていたら、その後は銀行もATMも無いまま目的地周辺に来てしまったので、「バンク行かなかったから金無いよ」と言うと、そこで初めて「金無いの!?」と言って止まりました。てめー絶対停まるのがめんどくさいだけだっただろ。
まぁUSドルは持ってるんですが、このまま辺鄙な場所のホテルに着いてもハイチの通貨が無いのはめちゃくちゃ困るので、そこはウソ吐いてでも銀行に行ってもらわないといけません。度重なる出国税などの出費の為に、手持ちのUSドルが少ないのです。
ここからがすごく大変でした。
ものすごくガッタンガッタンの道を15分ほど走って銀行に辿り着いたと思ったらATMが壊れていて、銀行職員に聞いて別の銀行に行ったらやっぱりATMは動いていない。
また30分くらい走って、結局ボクが一番最初に「バンク!」と叫んで停めようとした銀行に戻って来ました。
20,000グールド(≒22,678円)を手に入れた!
あー疲れた。これだから質の低いドライバーは。
これで一安心・・・と思ったらこの後もまた大変で、Maps.meのホテルの場所も全然違いましたが、Googleマップの指示する場所も全然違いました。
ここまでは想定内なんですが、宿に電話をかけても誰も出ない。これは困った。
住所とホテル名で、バイタクドライバーが付近の人に尋ねますが、みんなてんで違う事を言っている(ハイチはフランス語なのでよくわからんけど)ようで、同じ場所を何度も行ったり来たりします。どうやら、知らないことを「知らない」と言う習慣はハイチには無いようです。ハイチ人に道を訊くのはやめようと決心したボク。
バイタクもボクも途方に暮れたタイミングで、何回かトライしていた電話がようやくつながりました。
バイタクドライバーがやりとりしながらようやくたどり着いた場所は、Googleマップの表示からもさらに1.5kmほど離れた、入り組んだ住宅地の中でした。これ、出る時まためちゃくちゃ面倒そうなんだけど・・・とりあえず今は考えないようにしよう・・・。
到着したのは17時20分。バイタクに乗ってから2時間半近く経過しています。銀行で停まれって指示を無視したのはバイタクドライバーの責任ですが、真面目に1時間近くホテルを探してくれた事は評価します。あっちには「この辺」って適当にウソついて放り出す手もあったわけで。
なので、当初の5USドルの倍額の1,000グールド(≒1,134円)を渡しましたが、「お前が悪い。もう1,000」とか言い出します。強欲め・・・。絶対1,000グールドで足りてる。多いくらいだと思う。
しばらく言い合いましたが、もう疲れたしめんどくさいので、いっそ完全に踏み倒してしまおうかな、と思い始めたら顔に出たのか、黙って1,000グールド持って去って行きました。
宿は1泊3,500円もするのですが、どうやらハイチの宿は3千円以上払っても蚊だらけとかアレな宿が多いらしく、まったく期待はしていませんでしたが、普通に広いし悪くは無さそうな部屋でホッとしました。
シャワーを浴びたら18時。先ほども言ったように住宅地の中なので、疲れて外に何か食べに行く気も起きません。朝食べたクッキーの残りと、乾麺のままの袋ラーメンをガリガリ食べました。水はバスで配られたやつが残っていたのでラッキー。
ポルトープランスは観光しに来たわけじゃないですし、そもそもホテルの場所がハードモードなので、明日はバスチケットやSIMカード買ったりするくらいで終わると思います。では今回はこれにて(=’ω’)ノ
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