【オランダ】ハーグのエッシャー美術館に行った!(2019年8月6日)

フッデダッハ!

今回はオランダのハーグで美術館巡り(2つだけだけど)しました!

 




ボクがロッテルダムに来た主な目的は3つありました。「キンデルダイクの風車」「ブリューゲルの”バベル”」「エッシャー美術館」

キンデルダイクは昨日行きましたね。今日は残り2つを見ようと思っていたのですが・・・

バベルを収蔵しているボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館は2019年5月から改装のため長期の休館に入っていました。改装が終わるのは2021年とからしいです。ナ、ナンダッテー!?

朝からそんな事を調べているとガンガン時間が経過していたので、とりあえず確実なエッシャー美術館の方をおさえるべく、まずはハーグに行く事にしました。

宿近くのスーパーでサンドイッチ購入。3.75ユーロ(≒447円)。

スモークサーモンと水菜のサンドイッチ。これだけ高かったのですが、サーモンが食べたくてつい買ってしまいました。おいしかったです

 

ハーグはロッテルダムから20km以上離れた町なのですが、なぜかロッテルダムのメトロで行く事ができます。メトロってなんだっけ・・・?

とりあえずマクドナルドみたいなロゴの最寄駅にやって来ました。

 

・・・が、券売機が無い!!!

小さい駅だからか、券売機が見当たりません。また階段を上って反対の改札に降りてみましたが、やっぱりこっち側にも券売機はありませんでした。駅員も見当たらず。

グーグルマップで見ると、1つ隣の駅が大きそうだったので、隣の駅に向かって歩きます

なんか・・・アムステルダムでも似たような事したよーな・・・。

こちらの駅は大きくて、券売機もちゃんとありました。

 

しかしこの券売機がまた不親切で、どのボタンで何をするのかが全然わかりません。ようやく1日券(8ユーロ)の項目を見つけたと思ったら・・・

なんですか15.5ユーロ(≒1,849円)って

なんと、メトロに乗るにはOV-Chipカードと言うICカードを買わねばならず、そのカードの発行料が7.5ユーロもするのです。

おまえ・・・物価が高いロンドンのオイスターカードだって5ポンド(650円くらい)なのに・・・。しかもオイスターカードは払い戻そうと思ったら払い戻しできるけど、この7.5ユーロは返って来ないようです。

しかし、どうもこのICカードが無いとバスにも乗れないみたいです。一瞬、レンタサイクルを借りる事も脳内をよぎりましたが、これからまたレンタサイクル屋探しをする時間と労力がもったいないです。ちょっとこの制度、旅行者にとってはエグ過ぎないかい。

他に手が無かったので泣く泣く購入。

・・・あ、デザインがご当地仕様だ。キンデルダイクの風車とノアの箱舟が描かれています。ちょっとカッコいいかも(;ω;)グスン

実はボク各都市の交通系カードを集めているので、7.5ユーロで自分へのお土産を買ったと思う事にしましょう。

駅の売店でコーヒーが安かったので購入。1.5ユーロ(≒179円)。

ここ数日ずっとコーヒーが飲みたかったんですけど、オランダのカフェってどこも高いので飲めなかったのです。

昨日スーパーで買ったココナッツクッキーと共に。

 

30分くらいだったかな?メトロ1本でハーグに到着。

 

ハーグもけっこうな都会で、駅を出たらいきなり大きな建物がそびえています。

 

駅から少し歩いて、

 

エッシャー美術館(Escher in Het Paleis)に到着。

開館直後なのですが、すでに並んでいます。さすがはエッシャー。

ちなみにボクも家族もエッシャー好きなので、日本でもエッシャー展に2回行っているし、実家にはエッシャーの図録があるので、エッシャーの絵はたいてい見た事あるんですが、それでもエッシャー美術館があったら来るのがファンってもんです。好きな物にはお金を出しに来ないと

入場料は10ユーロ(≒1,192円)でした。エグイ入場料の美術館が多いオランダにしては安めの値段設定だと思います。

 

それにしても人気がすごい。

 

エッシャーは晩年のだまし絵が有名なので、そっちが気になる方はググって下さい。ここには初期の頃の幾何学な絵や、風景画が多く展示されています。

おぉ、版木が展示されている!

 

この絵の版木らしい。

なるほど、連続した模様の図柄だと、一部しか作らなくて良いわけですね。エッシャーの幾何学な絵と版画は相性が良かったわけですな。

昔より楽しく見れたのが風景画。これはバチカンのサンピエトロ寺院。

 

サンピエトロ寺院の内部。

 

アマルフィ海岸。

 

マルタ。

自分の目で見た場所が絵画になっていると、また違った味わいがあります。エッシャーはどうもイタリアが好きだったみたいで、イタリアの絵が多かったです。

旅行中のエッシャー自身の写真は、多分ここでしか見れませんね。

 

エッシャーの”バベル”。

バベルは・・・やっぱりブリューゲルのが見たいなぁ・・・。

めちゃ細長い作品、メタモルフォーゼは、輪になっていました。

これ、どうも実家の図録にある絵よりも長いバージョンな気がします。この絵は好きなので隅から隅まで眺めていたはずなんですが、どう考えても見た事ない部分があります。おかげで4周まわりました

シアターではエッシャーの生涯や、絵の描き方について解説されていました。幾何学な絵はこういうパターンから描いて行くらしい。

エッシャーは画家にしてはかなりまともに生計を立てていた人で、奥さんと子供3人を育てています。戦争のせいで転居が多かったみたいですが、住んだ国の中でスイスだけはエッシャーが嫌いだったそうです。寒いのダメなんですかね。

トリック写真が撮れるコーナーもありました。

 

左右に人が立って写真を撮ると、右の人が小さく写ると言うやつ。

 

うまい角度から撮るとだまし絵っぽくなる棒とか。

ピントがズレるからだまし絵みたいには撮れないw

エッシャー美術館ものすごく楽しかったです

 

ついでなので、近くのマウリッツハイス美術館にも行く事に。

 

ハーグではここが有名な美術館。マウリッツハイス美術館。

 

入場料は15.5ユーロ(≒1,848円)。たっかぁ・・・。

 

ここは建物自体が凝っている美術館。

 

この博物館一番の目玉は、レンブラントの「テュルプ博士の解剖学講義」

うわー、左手が解剖されてる。

その横には、1884年のマウリッツハイス美術館が描かれた絵。「テュルプ博士の解剖学講義」がちゃんと描かれているのが面白い。

 

もうひとつの目玉、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」

今思い出したけど、確か中学校の美術資料集の表紙がこの絵でした。

マウリッツハイス美術館、悪かないんですが、なんてったって料金の割に展示数が少ない。ボクは有名な作品があって「わーすごーい」って言うのよりも、とにかく多種多様な絵が大量にある方が嬉しいので、値段の割に展示数が少ないとちょっとさびしいです。ルーブル美術館はなんて良心的な値段だったんだろう・・・。

また駅の方へ戻ります。

 

道にいっぱい硬貨が埋まっていました。

道のごく一部だけだったんですが・・・何の目的でやったんだろう。

さて、今日電車の中や休憩中にちょいちょい“バベル”について調べていたんですが、どうやら休館中のボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館の主要な収蔵品は、ロッテルダムにある8ヶ所の美術館・博物館に分散して展示されているらしい。

しかし、具体的にバベルがどこにあるかが書かれていません。どうやら「海や船の絵⇒海洋博物館へ」と言う感じで、何かしらの理由やテーマごとに分散しているようなので、おそらくバベルは大きめの美術館に行ってるのではないかな、と言う予測は立つのですが、美術館の入館料が高いオランダの事なので、高い金を払って外した時がショックです。

それに、ハーグからロッテルダムに戻ったら16時になってしまいました。オランダの美術館は夏季でもきっちり17時に閉まってしまうので、もうタイムリミットです。

 

念のため、宿のスタッフにも尋ねてみましたが、2人に訊いて2人とも知りませんでした。ていうか、内1人はバベルもブリューゲルも知らなかったのでビックリしました。

まぁ、ボクだって奈良市内でいきなり「xx仏像ってどこにある?」って訊かれても、大仏以外の仏像なんて1つも知らないので、興味が無かったらバベルが近所にある事すら知らないのかもしれません。

はぁー・・・バベル・・・_(:3 」∠ )_

 

まぁ、あれですよ。OV-Chipカードもこのままじゃ7.5ユーロがもったいないですし、ボクの好きなブリューゲルは今回は行かないベルギーがメインなので、2021年以降にオランダ再訪&ベルギー旅行でブリューゲル巡礼をしても良いじゃないですか。

 

スーパーでブロッコリー&アスパラガスがゴロゴロ入ったリゾットと、でっかいチーズを買って来ました。

オランダは固い系のチーズが有名。明日はもうオランダを出てしまうので買っておきました。

 

明日はドイツのブレーメンに移動します。では今回はこれにて(=’ω’)ノ

コメント

  1. 芋子 より:

    おおおエッシャー!!!
    おいもも好きです。
    風景画でも綿密できっちりした描写は変わらないんですね…!
    エッシャーバベル、初めて見ましたがちゃんと働いている人がかなり少数でくすっとしちゃいますw

  2. wolt より:

    >>芋子さん
    そうそう、なんだか座ってぼんやりしてたり、昼寝してたり、妙に楽しそうな人がいたりと、あんまり緊迫感が無いバベルなんですよねw

  3. baum より:

    普通の風景画もエッシャー作となると
    「何処かに何かイタズラがあるのでは?」と
    絵の中を探してしまうのは僕だけですかネ⁈
    トリック棒…錯覚が見えました!
    アレが基本なんだろうけど、錯覚の構図を
    見つけるのが凡人には出来ませんネf^_^;)

  4. wolt より:

    >>baumさん
    エッシャーは枚数としては晩年のだまし絵よりも、普通の風景画や仕事のイラストの方が多いので、別に探しませんねー。
    トリック棒がちゃんとトリックに見えて良かったですw

  5. K子 より:

    しばらくブログを追えてなかったのでまとめ読みしていいな〜いいな〜と悶えています。
    ちなみにブリューゲルのバベルの塔は2017年に来日してて大阪で見ました。
    ブリューゲルのバベルといっしょに大友克洋が専門家と考証して描いたバベルの塔の内部のCGイラスト&メイキング映像も展示されると言う豪華な展覧会でした……。

  6. wolt より:

    >>K子さん
    ブログ追って下さっていた事にびっくりです!ありがとうございます。
    バベル良いなぁ良いなぁ~見たかったー。今でもちょっと悔しいですw
    バベルの塔の内部考察面白そうですね。そもそも中身は何を目的にしてたのかとか。