フッデダッハ!
今回はオランダのアムステルダム・ゲイ・プライドのパレード、大麻体験、アンネの家などてんこ盛りの1日でした!
今日はですね、アレげなワードや写真がちょいちょい出て来るので、会社のパソコンや家族がいるリビングなんかでこのブログ開いている方は背後に注意して下さい。変な誤解が生まれてもボクは知りません。
とは言え全年齢対象ブログですので、内容はいたって無害です。ていうかこれ親が見てるんであんまり変な事は書けまあばばばば。
朝は7時半に起き、朝食を食べ、出かける準備をし、昨日と同じく8時45分からアンネの家の当日券争奪戦に備えて待機。
しかしまぁ、昨日だって気を抜いていたわけじゃないのに1200人待ち。今日がんばったところでそう簡単に取れるはずが・・・
うおおお!買えた!残り15枚くらいに滑り込んだ!! pic.twitter.com/GzWLSxWusK
— wolt@がんばらない世界一周中 (@wolt556) August 3, 2019
買えた!!!!!
買えそうな事が分かった時点で焦りが出てスクリーンショット撮り忘れたのですが、確か16時からの部だけ40/67みたいな表記になっていたんですよね。おそらく67枚中40枚売れてるって言う意味だと思います。残り20枚切ったところにギリギリ滑り込んだようです。
あとですね、昨夜グーグルマップを見ていて虹色の線に気付きました。
実は、毎年この時期アムステルダム・ゲイ・プライドと言うLGTBイベントが行われていて、この週末は開催期間9日間の〆の週末。特に今日は、9日間のうちで最も有名な「運河パレード」が開催される日なのです。虹色の線は運河パレードが通るルートを示しています。
正直ボクはこう言うイベントは、「別にイマドキ知らない人がいるわけでもなし、そんな大々的にパレードして自分が少数派である事をアピールしてどうするんだろう」と微妙に否定的な立場なんですけど、まぁせっかく偶然この日に当たったわけですし、興味もあるので見に行く事にしました。
まずはメトロでセントラル駅へ。
セントラル駅は、船が主流だった時代はここに港があり、古くからアムステルダムの中心部だったそうです。
なので、アムステルダムの街と水路は、セントラル駅を中心に半円状に広がっています。
基本的に、外側に行くほど新しい街になっています。
駅の裏は、海につながる運河になっています。
向こう岸に渡る船は無料とどこかで読みました。自分が乗ったわけじゃないので未確認情報ですけど。
駅の表側に戻って、とりあえず駅に背を向けて歩きます。
まずはですね、駅から近いここから攻めていきましょうか。
セックスミュージアム。
そうそう、アムステルダムの異名をご存知ですか?
セックスとドラッグの街!!!
やーいいきなりの大文字でびっくりしたー(σ・∀・)σ
と言う事でですね、中央駅から徒歩数分の大通り、周囲にはマクドナルドなんかもある場所にセックスミュージアムがあるのです。さすがですね。
入場料は5ユーロ(≒593円)。
あぁ良かった。10ユーロとかじゃなくて。冗談で済む値段で良かった。
中の展示は基本的に、
- 古今東西ありとあらゆるジャンルの春画や写真(日本の江戸時代のもあった)
- 古今東西の祭りや儀式に使われるアレのモチーフ的な道具
- アブノーマルなグッズ
- 動く人形とか
- ジョークグッズ
などなど。あんまり真面目な感じではなく、思わず「フッwww(しょーもね~)」って笑ってしまう感じの物が多いw
例えば、これは動く人形なんですが、人が近づくと奇声を発しながらコートをバッと開けて、イチモツを見せて来る人形です。
見てる側が、人種国籍問わずみんな同じように失笑する様が面白かったですw
なぜか全裸覆面でアクロバティックなスキーしてる写真。
めっちゃ寒そうだけど本人は楽しそうw
普通の風景画に見えて、枠の上部を引き抜くと、下の隠された絵が現れると言う仕掛け。
こんなの真面目に使ってた人いるのかなw
これはずっとスカートがめくれそうでめくれないマリリンモンロー。
だから何やねんって思うけど、それはツッコんではいけない所です。
小さい劇場の前に椅子がわざわざ4つ並べられています。ちょうど若い男性4人組が座って見始めたのですが、
幕が上がって、過激な服装の人形が舞台をグルグル回って、幕が下りて終了。あまりにもショボすぎて、4人が揃って乾いた失笑をしていたのが面白くて仕方なかったです。
ボクは行った事無いので比較できませんが、きっと熱海の某施設と似た雰囲気なんじゃないですかね。
客は意外と女性率が高かったです。ていうか全体的に客が多くてびっくりしました。
友達同士、恋人同士で来るのはまだ分かるとして、母娘連れもいて・・・なんか微妙な空気になったりしないんだろうか。まぁ1人で入るボクもアレですけど。
セックスミュージアムを出て、ショッピング通りを歩きます。
アムステルダムの家は、屋根の横あたりに謎の骨材が飛び出しています。
その昔、アムステルダムは家の間口の広さで家にかかる税金が決まっていたらしく、古い建物は1階の入口がどこも幅狭く造られています。
しかしそれでは家具など大きい物を搬入出できないため、上階の窓を広く取り、大物家具などは窓から出し入れしていました。その際に活躍するのがあの突起。あそこに滑車を取り付けてロープを通し、それで大物家具を上げ下ろししていたらしいです。変な法律で変な慣習が出来てしまった感じですね。
人気そうなアイス屋があったので、思わず購入。1.3ユーロ(≒154円)。カッパドキアを思い出す形してる。
なんだかふわっと軽いくちどけの不思議なアイス!メニューは、コーンかカップかワッフルの3種類、大きさが大中小。アイスは1種類のみと言うのに、次から次へと人が入っていて、店の周囲はアイス食べる人で溢れかえっています。確かに初めて食べる食感のアイスでおいしかった。
次に来たのはダム広場。
しかし、ダム広場は完全にパーテーションで囲まれていて入れず、イベントステージみたいなのが設置されているのが見えました。どうもアムステルダム・ゲイ・プライドのイベント会場になっているみたいです。今は何もやってなくて中に入れません。ちなみに奥に見えている古そうな建物は宮殿らしいです。
広場から道を渡った所で、アムステルダム・ゲイ・プライドのイベントカレンダーを見つけました。運河パレードの時間帯がわからなくて困っていたのです。
ありました。運河パレード(Canal Parade)。
12時30分開始らしい。ていうか18時までやってるのか。
時刻はまだ11時半なので、先に例のアレをやってしまいましょう。
この辺は「飾り窓地区」と言って、夜になるとそう言う商売の女性が窓の向こうに立つらしいのですが、昼間はいたって普通の通りです。
そしてコーヒーショップに入ります。
アムステルダムでは、コーヒーショップはカフェの事でもコーヒーを売る店の事でもありません(コーヒーも飲めるけど)。
コーヒーショップは「大麻製品を販売し店内で吸う事の出来る店」の事。その昔、まだアムステルダムでも大麻が規制されている頃、隠語的に「コーヒーショップ」と呼んでいた名残みたいです。
一応言っておくと、アムステルダムでは屋内での大麻使用は合法。あと30グラム以下の所持も合法だそうです。まぁその辺の普通のカフェやレストランでも大麻の匂いがするので、吸ってる人はその辺でも吸ってるんですけどね。
とにかく、アムステルダムに来たら大麻をやってみたかったんですよ。
コーヒーショップの中は、ちょっと暗めの普通のバー。簡単な解説が書かれたメニューがあったので、カウンターで「ハッシュ・ジョイント」と言うのをオーダー。
ハッシュは大麻の樹脂から作った物らしいです。アフリカや中東でハシシって呼ばれてるやつ。ジョイントと言うのは、最初から紙に巻かれたタイプの事。常連は自分で大麻の葉(お茶っ葉みたいに乾燥して粉々になったやつ)を購入して、持参した紙に自分で好きな量を巻いて吸うらしいです。
ハッシュ・ジョイント4ユーロ(≒474円)、コーヒー2.5ユーロ(≒297円)。
ライターは、隣にいたアフリカ出身の常連客が貸してくれました。
「大麻初めてだ」って言うと、常連客と店員(こちらもアフリカ出身)から「ゆっくり吸え!ゆっくり!」と注意されたので最初は浅くゆっくり吸いましたが・・・うーん、よくわからんな。
効果が出るのに時間がかかるのかな、とも思いましたが、それなりに積極的に吸い始めても、やっぱりよく分かりません。
終盤になった頃にようやく、後ろを振り返ったりすると頭がふわっとするような感覚がありましたけど、まぁそれだけでした。吸い方が悪かったのか、それとも体質的に大麻に強いのか。アルコールと一緒で、体質的に強い・弱いがあるらしいですし。
念のため吸い終わってからもしばらくコーヒーショップ内のテレビ(ナショナルジオグラフィック)を見て時間を潰していたら、店員さんが「俺のサービス!」と言ってお茶を入れてくれました。
彼は「ミントティー」と言っていたはずなんですが、ボクの知っているミントティーとはだいぶ違います。ミントミントミントティーミントミントって感じです。ミントだらけ。
大麻にはあんまり効果を感じませんでしたが、みんながスパスパ大麻を吸っている店内に1時間以上いたので、服や髪がかなり燻された気がします。飛行機に乗る前日とかにやるといろいろとマズそうです。
まぁこれでセックスとドラッグの街は一応両方ともクリアしたんじゃないでしょうか。ミッション的な意味で。
13時なので、運河パレードを見に行きます。
うわー、すんげー人。
運河の前まで来ましたが、人が多過ぎて・・・と言うか人がデカ過ぎて全然見えん(怒)
実はオランダは、世界で最も平均身長が高い国。男183.3cm、女170.7cmだそうです。ボクはオランダ女性の平均身長より5cmも低いわけです。言ってみれば日本人の中に153cmの観光客が混ざるようなもんですよ。そりゃ埋もれるわ。
なんとか前列に入れました。
すごい人出です。わくわく。
なんかいきなりすごいのいる。
水圧で空中を飛ぶやつ。先頭の人はえらくアクロバティックな動きをしています。
橋をくぐるときは水の中に半分入っていました。
すごいな、空中も水中も移動できるのかあれ。
モロ出しの方がいらっしゃるんですが。※画像編集して隠しました。
大きさと出し方と垂れ方的に「ポロン」なんてもんじゃないです。「ボボロ~ン」って感じです。作り物かと思って凝視してしまいましたけど、判別つきませんでした。
次々といろんな船が音楽を鳴らしたり、パフォーマンスしたりしながら通り過ぎて行きます。
あの船めっちゃ濃い。レイ○ーラモンみたいなのがみっちり乗ってる。
こっちは学園もの?
最後の進化がぶっ飛んでる。
最初に言ったように、ボクはこういうパレードってどないやねんと思っていたんですけど、1時間半くらいこれを見物して思ったのが、「楽しそうだから良いじゃない」。パレードやってる人達も見てる人達もめちゃくちゃ楽しそうですもん。楽しいは正義。
窓枠に1人ずつ座ってるのがかわいい。
ちょっとパレードが途切れたので移動。
そう言えば、イベント用の仮設トイレがすごかったです。男子小用の仮設トイレはコレ。
隠すものは一切無く、あの角に見えている穴にアレを入れてアレします。1つのトイレで同時に4人が用を足せるすぐれもの。角度が計算されているのか、外から見えそうで意外と見えません。ちなみに普通に個室の仮設トイレもあります。
周囲にあまり飲食店が無かったので、パンケーキハウスに入りました。
オランダではパンケーキはファストフードみたいな位置づけで、至る所で食べられます。
ベーコン&マッシュルーム。9.95ユーロ(≒1,180円)。
オランダのパンケーキは、クレープより厚くて、ホットケーキより薄いような、少し柔らかめの生地。※厚みは「インジェラくらい」と表現したくなりましたがほとんどの人に伝わらないのでやめました。
生地自体に甘みは無く、こう言う総菜系もあるし、スイーツ系もあります。
マッシュルームがいっぱい入っていて、焼き立てで熱々で美味しかったのですが、ちょっと物足りなさがあります。あくまでも軽食って感じですね。
15時。うろうろしながらアンネの家を目指します。
あの辺の家、グニャグニャ曲がり過ぎじゃね・・・?
アムステルダムには傾いた家が多いです。故意なのか故意じゃないのか、最初からああなのか経年でああなるのかは分かりません。
チーズ博物館とやらに行ってみましたが休館でした。
休館の貼り紙の下にスタッフ募集の貼り紙があるので、きっと人手が足りていないんでしょう。
人混みでろくに歩けないので、早めにアンネの家に向かいます。
アンネの家、悪い事にパレードをしている運河沿いに建っているんですよ。
パレード、なんとアムステルダム警察も参加していました。
昨日の「リアル夜警」の写真といい、アムステルダムの警察はノリがよくて楽しそうですね。でもこの写真、腕をめいっぱい上に伸ばして撮ったので、ボクは自分の目では見れていません。オランダ人の身長・・・。
アンネの家。
と言っても、実際にフランク家が隠れ住んでいたのは建物の奥側なので、正面から見えている部分に彼らが住んでいたわけじゃありません。
アンネの家は行列が出来ていたので、15時45分くらいから並びました。
入場料はweb予約の際に支払い済み。10.5ユーロ(≒1,246円)でした。
音声ガイドは入場料に込み。
全9言語しか無い中に、なぜか日本語がしっかり入っていました。ありがてぇ。
館内は全て撮影禁止なので、写真は一切ありません。入口にあったアンネの写真くらいしか撮れませんでした。
とは言っても、アンネ一家が強制収容所に連れて行かれた後、家の中の家具その他はナチスによって全て持ち去られたらしく、何も残っていませんでした。
アンネの父オットーの友人(一家が隠れ住むのをサポートしてくれた)の1人が奇跡的にアンネの日記を保管していたから残ったものの、一緒に隠れ住んでいた他のユダヤ人なんかは「1枚のメモ用紙以外の私物が残らなかった」人もいるくらい、徹底的に持ち去られたみたいです。
そのため、資料なんかもほとんど残っておらず、アンネの日記の引用や当時の歴史背景の解説、生存者のインタビュー映像なんかが主な内容でした。それでも物足りなさを感じさせない内容で、全部で1時間くらいかかりました。
ただ、シリアスな話を聞いてるのに外のパレードのどんちゃん騒ぎが聞こえるので、おそらくアンネの家を訪問するには1年で最も適さない日だったと思います(;^ω^)
その他、思った事はツイッターにまとめました。
今日アンネの家に行って感じたのは、文章に残す事の重要さ。
ボクや多くの人にとって「アンネ」は名前のある1人の人間だけど、他のホロコーストの犠牲者は「約5.8百万人」と言う名前も無く数すら判然としない存在。その約5.8百万人だってアンネと同じような体験をして各々思う事があったはずなのに。
— wolt@がんばらない世界一周中 (@wolt556) August 3, 2019
運良く来られて良かった場所でした。アンネの日記読みたいなー。
夕方以降の飾り窓地区も見てみたかったんですが、人混みで疲れてしまいました。ていうかアンネの家の後でそう言うテンションにはちょっと切り替えられないですし。
ぐにゃぐにゃ歪んだアムステルダムらしい建物を眺めながら帰ります。
そういや今日は、何回か天気が怪しくなったけど、雨は降らなかったな。昨日は特に天候が悪い日だったのかもしれません。今日をメインにしてよかったです。
宿に戻ってゴーダチーズ食べてまったり。幸せ。
明日はオランダ南部のロッテルダムに移動します。では今回はこれにて(=’ω’)ノ
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