やーさす!
今回はギリシャのアテネを観光するつもりが何もうまく行きませんでしたw
さて、今日はツイッター繋がりの旅友さんと18時から会う予定があります。
なので、朝は宿でまったりして、午後からアクロポリス(いわゆるパルテノン)や周辺観光→夕方そのまま待ち合わせ場所へGOと言う流れで行こうと思いました。結局思っただけになっちゃいましたね。
12時半、宿を出て近くのメトロ駅へ。アテネ市内にはメトロ(地下鉄)が3路線走っていて、観光地や空港などあちこちに行く事が出来ます。
券売機でチケットを購入。
これがチケット。メトロだけでなくバスやトラムも同じチケットで乗れます。とりあえず2回券を買ってみました。2回券で2.7ユーロ(≒328円)。
どうも、1回の乗車から90分は乗り降り自由の制度みたい。てことは、メトロからバスへの乗り換えも出来るって事だな。うまく使うとかなり移動できそう。
ホームは古そうだけど、汚くはないです。
でも車両はやっぱりラクガキだらけ。
そして車内もラクガキだらけ。
この、ヨーロッパのラクガキ体質なんなんだろうな・・・。
昨日も一瞬通りかかった、モナスティラキ(Monastiraki)広場で下車。
アクロポリスに近いので観光客がいっぱいいますが、片っ端から観光客を呼び止めようとしている、目的が不明なうさんくさい連中もいっぱいいます。嫌いなんだよなぁこう言う場所。
いろいろ遺跡を横目に見ながら、アクロポリスを目指します。
この辺の遺跡もいちいち入場料かかるんですけど、柵の隙間から普通に見えるし写真撮れるので、料金を払ってまで入場する気にはいまいちなれません。
そしてここで大変なことに気付きます。
_人人人人人人人人人人人人人人人_
> カメラの充電忘れてた!!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
本旅行に出てからの2年4ヶ月で初めての充電忘れです。カメラの充電を忘れた事が無いのはちょっと自慢だったので残念です。
カメラの画面には、バッテリー5段階表示のうち一番最低の「残量ほぼゼロ」が表示されています。ただ、まだ撮れているのでもう少しはもちそうです。PENTAXの残量表示テキトーなんですよね実は。でも出来るだけ余計にシャッターを切らないように歩きます。
途中、岩の上からアテネの街を見下ろせるポイントがありました。
自由に上れる岩なんですけど、観光客が歩き過ぎて岩の表面がツルッツルです。そこらじゅう、触るとご利益がある仏像の頭みたいにテカテカになっています。滑りまくって怖い。
あっちの丘の上がアクロポリス。
さて、アクロポリス到着。観光客が券売機に並んでいるのが見えたので、券売機でチケット購入。アクロポリス単体券で20ユーロ(≒2,433円)。
そしてエントランスに向かうと・・・あれ?なんか門が閉まってる・・・。
『本日は暑いので、13時から17時まで閉める事にしました!!!』
・・・・・
・・・・・・・・・は?????????(怒)
なんかテレビ局が来ていて、ボクと同じようにチケットを持って門の前まで来ちゃった人へインタビューしています。
『ギリシャ全土を襲う熱波!アクロポリスも臨時休業で観光客騒然!』みたいな見出しで、夕方のニュースででも流れるんでしょうか。
しかし、困りました。状況をまとめると以下の通り。
- 今日入場したければ17時~20時に来い
- ボクは今日の18時から人と会う約束がある
- ほとんどの観光客が買っている「複数のスポット共通パス(30ユーロ)」は5日有効
- ボクの持っている「アクロポリス単体入場券」は当日限り有効
つまりですね、ボクの持っているチケットは今日の17時~20時しか使えないけど、ボクは今日の夜は来れないと言う状況。旅友さんの方に日時をずらしてもらう事も一瞬考えましたが、カメラの充電が出来ていないのもネックです。夜まで待って充電切れたらガッカリ度MAXだし、かと言って充電の為だけにまた宿とアクロポリスを往復するのも嫌です。
ていうか、13時から閉めるなら閉めるって券売機に表示するか、券売機を止めておけよアホか!!!!!
チケットの返金をしてもらえないかをエントランスの係の人に尋ねると、「有人のチケット売り場に行って」と言われました。ほう、有人チケット売り場があるんですね。券売機だけかと思いました。
閉まっとるやんけぇー。
あのさ、チケットを売らないからって有人チケット売り場を閉めるのはおかしいでしょ?こうやって困った観光客がやって来る事もあるわけで。閉めるなら自動券売機を先に閉めろや。
しかし、シャッターを叩くと中から人の声がしました。まだ誰かいるようです。返金を希望すると、「券売機で買ったチケットはここでは返金できない。ヘッドオフィス(偉い人がいるオフィス)で聞いて来い」と言われました。すげぇめんどくさそうに言うのでカチンと来ます。ヘッドオフィスはエントランスの横だそうです。またエントランスへ戻ります。
しかし、ヘッドオフィスはエントランスからアクロポリス敷地内に入った所にありました。入場できないんだからヘッドオフィスに行かれへんやんけ!!分かってて言ったやろ!!KUSOが!(#^ω^)
もう私服に着替えて帰宅しようとしているエントランス係の人を捕まえると、この方は前の2人に比べて対応が優しく、ヘッドオフィスに訊きに行って来てくれました。
どうやら、先程の貼り紙の最下部にあるメールアドレス宛に連絡したら返金対応してもらえるそうです。納得行きませんが、これ以上なんともならなそうだったので引き下がりました。
早速エントランスの近くで返金依頼のメールを出し、ずっとここにいても仕方ないのでいったん退去。アクロポリスのある丘のふもとのアクロポリス博物館にやって来ました。
暇つぶしのつもりで来てみましたが、みんな考える事は同じらしくエントランスが激混みだったので入るのをあきらめました。はぁーもうイヤダァー_(:3 」∠ )_
時刻は14時半。約束の時間までまだ3時間半もありますが、宿はここから2.5kmほど離れているので、歩いて戻ってまた17時台に出直すのは億劫だし、かと言ってメトロを使って往復するのももったいない気がします。できれば宿に帰らずに夕方まで時間を潰したい。
そう言えば、アテネ中心部から離れた場所に、大きめのアウトドアショップがあったよな・・・と検索すると、近くのバス停から1本で行ける事が判明。早速バス停へ。
バス番号”A2″と徒歩で、片道30分弱かけてやって来ました。アウトドアショップ5軒目(昨日の続き)、Polo Centerです。
昨日行った4軒目の店のチェーン店ですが、昨日の店よりもずっと洗練された雰囲気の店内でした。品揃えも多分アテネで一番良いんじゃないでしょうか。
そして、この店にビビッと来る靴がありました!
予算2万円以内で探してたところ、この靴は227ユーロ(≒27,647円)と大きく予算オーバーしているので悩みましたが、意を決してレジに持って行くと「ディスカウントするね」と謎の値引きが発生して190ユーロ(≒23,140円)になりました。え、なんだかすごく嬉しい。
じゃん。
フィット感がOKなのはもちろんの事、この蛍光色のラインにビビッときました。ダークカラーに蛍光色の組合せってカッコイイですよね!?
こっちは今履いている靴。まだもう少し履けそうな気はしますが、かなりくたびれています。
足首周りの柔らかさがナイスな靴だったんですが、使い続けているとそれが仇になり、半年ほど前から中のスポンジがボロボロ出て来るようになっていました。
側面の亀裂からはもう一番内側の裏地が見えています。これは接着剤でくっつけてもすぐ割れるので、なんともなりません。
スペインで貼り直してもらった靴底は、かかと部の外側がすり減って無くなり、貼り直し時に充填してもらったゴム材が削れ始めています。
まぁこれはボクの歩き方が悪いんですが・・・。でも前回の貼り直し前よりはいくぶんマシな削れ方のような気がします。前はもっとバランス悪かった。
貼り直してもらった時点で登山用の靴底では無かったのに加え、凹凸がほとんど無くなっているのでグリップ力は皆無。
今日の展望の良い岩の上なんて、他の観光客のスニーカーよりも滑っているくらいでした。
この靴は確か会社を辞める直前、最後の有給休暇消化中に買ったので、2年9ヶ月履いた事になります。チャリお遍路(山は徒歩)、ブンブン、カミーノ、キリマンジャロなど、タフな使い方でよくここまでもったと思います。
さて、新しい靴は明日から履く事にして、とりあえずバスに乗って再度アテネ中心部方面へ向かい、来る時に気になった国立現代美術館で下車。
美術館前に着くと16時。これは1時間半ほどここで時間を潰してから待ち合わせの店に向かうとちょうど良い感じの時間に・・・・・
_人人人人人人_
> 臨時休業 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y ̄
展示入れ替えとかそんなニュアンスですかね・・・。今日結局何も観光できてないじゃん・・・。
アテもなく歩いて中心部に戻る途中で見かけたゼウス神殿。
ここも柵がザルだったので、中に入らずに外から撮りました。なんかもうどうでも良くなってきた。
今日はもうアクティブに行動しても良い事無さそうだし、何より暑いので、カフェでアイスコーヒー飲みながら時間潰したり、
街を歩いたり、
昨日行った家電量販店Publicで意味も無くパソコンを眺めたりして過ごしました。
もうすぐ18時なので待ち合わせの店に向かうと、その店のある通りは日本食レストランや中華レストランが並ぶ通りでした。
まさかアテネで「ラーメン」の提灯を見るとはw
今日のオフ会(2人だけど)の待ち合わせ場所はここ。漢字の看板が並ぶこの通りでは、逆にこのギリシャ料理レストランが浮いているくらいでした。
18時ちょうどくらいに行くと先方の方は既に来ていました。
でまぁ、会うのは初めての旅友さんだったんですけど、ツイッターで絡みがある人とは初対面でも話しやすいですね。世界一周と言う共通の趣味を現在進行している仲間でもあるわけで、話題に困る事もありませんし。
シェア料理、グリークサラダ。
今まで食べたグリークサラダで一番リッチな味でした。オリーブオイルとチーズが贅沢に使われていて、サラダとは思えないこってり感です。オリーブの実も妙に巨大。
こちらは名称がよくわからないけど、チキンのギリシャ風みたいな料理。
かかっているのは一応ヨーグルトソースらしいのですが、ヨーグルト感は控えめでした。チキンの下には米が敷き詰められています。味が濃いのでパンがすすむ。
最初は「料理足りなかったらもう1品頼めば良いかー」とか言ってたんですけど、意外と量が多くてシェアしても十分お腹いっぱいになりました。飲み物はそれぞれ2杯ずつ飲んで、1人16ユーロ(≒1,949円)でした。安い。
会計を頼むと、なぜかオレンジの・・・リキュールって言うの?1人1杯の酒が出て来ました。
〆のお冷みたいにお酒を出されても・・・。量は少ないですが、酒飲めないボクは全然飲み切れないくらいアルコールが強かったです。
その後はカフェでもう少し話して、21時過ぎたあたりでお開き。旅友さんとはモナスティラキ広場(Monastiraki Square)のメトロ駅で別れました。
だがしかし!今日最後の事件はこの時すでに起きていたッ!
改札で旅友さんと別れて、ホームへの階段を下りていると、ちょうどボクが乗りたい方面の電車がホームに入って来て停車するところでした。
小走りで階段を下り、そこそこの満員電車に乗ると、後ろからおっさんが駆け込み乗車して来て、電車のドアギリギリに立っているボクの背中を両手で押して強引に乗って来ました。
閉まるドアを背中に、駆け込み乗車のおっさんは自身の両手を見て「うわっ!?」と小さな声を出し、ボクの背中を指してギリシャ語で何かしゃべり始めました。
何かさっぱりわからずキョロキョロしていたら、周りの人が英語で「背中に塗料が・・・」と教えてくれました。そう、もともと汗で背中がガッツリ濡れていたので気付きませんでしたが、自分でシャツの背中を触ると薄茶色~肌色の塗料がべっとり手に付きました。
旅慣れた人ならこの時点で何があったか分かりますね!ハプニングスリです。
街中でターゲットに故意に塗料や飲み物、唾などをかけ、「ごめんごめん」と拭くフリをしながら、ターゲットのポケットにある貴重品をスリ盗る手口で、ヨーロッパからアフリカまで幅広く行われているスリです。
旅行者界隈ではよくある話なのですぐに状況は理解しましたが、実際に自分がやられたのは初めてです。
宿に戻ってからゆっくり確認したところ、シャツの背中には叩きつけたように塗料が飛び散っていて、ペンキ塗りたてのカベに寄り掛かって付いたわけじゃない事は一目瞭然でした。
ポケットに入っていた貴重品(裸銭の20ユーロ札とスマホ)は無事でした。マヌケにも塗料をかけられた事に気付かずに歩き続けた事で、金銭的な被害には繋がりませんでした。
塗料はかけられたばかりで全く乾いておらず、またどうやら水性だったようで、ちょっと水で洗ったらキレイに落ちました。
塗料をかけられた事に全然気づかなかったわけですが、やられた場所は、駅に入る直前に通過したモナスティラキ広場かなぁ。昨日「フリーフリー」と言いながら花を押し付けて来る人がいた所です。観光客とうさん臭い連中がひしめき合っている嫌な場所だとは思っていたので、「やっぱり」感はあります。
後で連絡したら、一緒に歩いていた旅友さんは何も被害は無かったようでしたが、彼はヨーロッパ入り初日だったので早速「ヨーロッパ怖い所や・・・」となっていました。ボクもそう思います。
今日はカメラの充電忘れに始まり、アクロポリスの閉場、現代美術館の臨時閉館、最後の塗料スリ未遂と、なんだかツイてない事ばっかり起きた日でした。まぁ靴は買えたしオフ会は楽しかったからプラマイゼロです。
明日はアクロポリスにリベンジです。では今回はこれにて(=’ω’)ノ
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