あっさらーむあらいくむ!
今回はチュニスから世界遺産ドゥッガに行ってきました!
ドゥッガとは
ドゥッガ(Dougga)はローマ支配時代に栄えた都市の遺跡で、もともとはベルベル人(サハラ砂漠に住む民族)の村だったのを、紀元前2世紀にローマ人が占領したものです。
ローマ人占領後からドゥッガはどんどん発展し、2,3世紀頃にもっとも栄えましたが、その後は徐々に衰退して行きました。
現在は小さな集落が隣接するのみで近代化の開発から取り残された結果、古代の街の遺跡がかなり良好な状態で残っており、世界遺産に登録されています。
と言う事で、今回はチュニスからドゥッガを見に行きました!
全☆快☆\\\└(‘ω’)┘////
昨夜まではまだフラフラしてましたが、きっちり8時間熟睡したら全快しました。よっしゃードゥッガ遺跡遺跡行くぞぉー。とりあえず荷物をまとめてチェックアウト。レセプションで荷物を預かってもらいました。
ドゥッガ遺跡に行くには、まず遺跡の最寄の町テブルスーク(Teblesouk)へ行く事になるらしい。
チュニスからテブルスークへは、ちゃんと時刻が決まったバスが出ているらしい。sntriの公式サイトで検索すると時刻表が出て来ます。
しかし・・・検索した時刻表に出て来るバスの出発地「Tunis Nord(チュニス北)」ってどこよ・・・?
いろんな人の旅行記を見ても、誰も正確な地図も場所も明記していないのですが、話を総合すると「Bab Saadoun」と言う駅の近くにあるらしい。とりあえずトラムでBab Saadounを目指します。
BerceloneからBab Saadounへは0.3ディナール(≒11円)。
あの門みたいなのがBab Saadounと言うらしい。
あきらかに人の流れが多い方角があったのでそっちに歩いて行くと、それっぽい場所が見えてきました。
あれがいわゆる「チュニス北」だそうです。場所はここです。
建物は古いけど、一応ちゃんとしたバスターミナル。
チケット購入。テブルスークまで6.14ディナール(≒223円)。
9時出発を狙って来たのですが、8時50分になってもまだボクが乗るバスは来ていないようでした。
バスに乗り慣れてない人が多いのかなんなのか、待っている乗客がバスの停車場内に溢れかえっていて、バスがやって来るたびに「これは自分の乗るバスでは無いだろうか」と運転席の周りにまとわりついています。
まだバスが車庫入れしてる最中にまとわりついているので、あきらかにやりにくそうにしているドライバーがちょっと可哀想ですし、バスが折り返すたびに停車場内を右に左に行き来する人のかたまりが、申し訳ないけどおもしろ過ぎて笑えて来ます。良いから停車場の外で待ちなさい(;^ω^)
乗客がまとわりつき過ぎて最後まで入って来れなかったバス。
ちなみにボクが乗るバスはこれでした。
こんだけ乗客が我先にと殺到しているのでよほど座れないのかと思いましたが、席からあふれた人は結局4人程度でした。ボクはギリギリ座れました。
ボクはバス待ち中に、何人かの警備員に「あれテブルスーク行き?」「あれはテブルスーク行き?」と訊きまくっていたため、よほど心配されたのか、警備員の1人がバスに乗って来てボクの周囲の乗客に「この子テブルスークで降ろしてあげて」と頼んで去って行きました。なんて優しい(;人;)
一応自分でも地図を見つつ現在地は確認していたのですが、どうやらこのバスは放っておいたらテブルスークで止まらないバスだったらしく、周囲の乗客がバスを止めてくれたので降りる事が出来ました。
いやどこここ。
テブルスークに停まらないどころか、テブルスークにはまったく入らずに近くの国道を通り過ぎるだけのバスだったようです。確かにこれは周囲の乗客が止めてくれんかったら分からんかった。
あれがテブルスークです。
さて、ドゥッガに向かうわけですが、グーグルマップさんの言うにはここから徒歩で8kmだそうです。普段なら8kmくらいなら歩いても良いの距離ですが、一応病み上がりですし、今日はまだまだ長い(フェリーに乗るまでが今日)ので、できればタクシーを拾いたいです。
しかしどこに行けばタクシーがいるんだろう、と思いながら大きな道沿いにテブルスークの中心部らしき方角に向かって歩いていると、通りすがりのタクシーに声をかけられました。ドゥッガまで往復25ディナール(≒907円)と言っています。高いような気がしたので20ディナール(≒725円)と言ってみたら即OKでした。20でもまだ高いような気もしますが。
タクシーでびゅーんとドゥッガに到着!入場料は8ディナール(≒290円)。
現在の時刻は11時40分。約2時間後の13時30分に迎えに来てもらうよう約束し、タクシーにはとりあえず半額分の10ディナールを渡しました。
入ってまず目に入るのは半円形劇場。
こんなに眺望が良い円形劇場は初めてです。
最近円形劇場ばっかり見ているのでやや見飽きた感がありますが、立地が違うとまた一味違って見えます。
そして、高い所に登ると四方八方に遺跡が見えます。
こ、これは次はどこに向かって歩けば良いのでしょう・・・?
とりあえず一番目立っていた神殿にやって来ました。
この神殿はドゥッガの街の中心だったみたいです。
神殿から後ろを振り返った所にあるちょっとスッキリ平坦な遺跡は、ドゥッガの中央市場跡らしいです。
はいはい、当時の喧騒に思いを馳せるタイムです。街の中心にある巨大な神殿。人がひっきりなしに往来していて、その向かいには市場。物売りの活気のある声が聞こえますね。
神殿は意外と奥行きはありません。
上部はスカスカ。
が、やはりこの高台にあるってのが反則的に良い!
これはなんだったっけ。広場だっけ。
神殿から下る方向に歩いて行くと、めちゃ建物が密集していた事がうかがえます。さっきの神殿と中央市場もそうですが、街の形がなんとなく分かるくらい残っています。
今はきれいに見渡せますが、もしかしたら当時は建物が密集し過ぎて眺望は良くなかったのかもしれませんね。
この遺跡はけっこう散策し放題みたいなところがあり、ああやって不安定そうな高い場所に登る事も可能です。推奨はしませんが。
ここも小さめの神殿だったみたい。
遠くの丘にも遺跡っぽいのが見えますが、あの辺はたぶん敷地外ですね。柵とか無いのでどこまでが敷地なのかわかりませんが。
これはけっこうまとまった遺跡・・・
と思って近づいたら、どうも現役の住民の倉庫か何かみたいです。
遺跡の敷地と集落が隣接していて、と言うか一部完全にかぶっていて、観光客用に整備された道と、住民が使っている獣道の区別が難しいです。世界遺産の管理はどうなってるんだ(;^ω^)
唐突に湧き水。飲めるのかなこれ。
遺跡エリアがどこからどこまでか判然としませんし、どれが遺跡かもわからなかったりします。あの森の中にニョキっと出ている塔はなんだろう・・・。
気になりますが、実はそろそろ約束の時間が近いので、あんまり冒険していられません。
見えてるけどどこから降りるかわからない遺跡。
RPGでもよくありますよね~アイテムが見えてるのに行き方がわからないみたいなマップ。
ここはローマ浴場(テルマエ)だった建物。
カルタゴにあったローマ浴場より小規模な感はありますが、娯楽施設として市民の交流の場になっていたのは変わらなかったようです。
・・・と、日本人団体ツアーのガイドが言ってました。
いきなり日本語聞こえてきたからビックリしました。
そう言えば、チュニジアでは今まで9割方「チャイニーズ?」と言われていたのに、テブルスークに着いてから、タクシードライバーや私設ガイド、チケット売り場の人など100%で「ジャポネ?(日本人?)」と訊かれるので不思議だったんですけど、もしかしたらドゥッガは日本人観光客が多いのかもしれません。
まだまだ下に遺跡が見えるけど、そろそろ約束の13時半なので戻らないといけません。
休み休みのんびり回った(病み上がりなので)からと言うのもありますけど、探索しつくすなら2時間半~3時間くらい時間取っても良かったかもしれません。
さっき上から見て「降りれない」と言った遺跡は、下から登ると入る事ができました。
微妙に心残りだったので、入れて良かったですw
13時25分に駐車場に戻りました。約束の5分前に戻りはしたものの、「どうせ15分くらい遅れて来るんだろうな~」と思いながらスマホをいじり始めたら、なんと13時27分にタクシーが現れました。なんてキッチリしてるんだ。
チュニス行きのルアージュ(乗り合いミニバス)に乗りたいと言ったら、ルアージュまで連れて行ってれたのですが、このルアージュドライバーが微妙に変なドライバーでした。
客はまだボク以外に1人しかいなくて、乗ろうとするといきなり「50ディナール(≒1,811円)」と。
とりあえずキッパリ断ると、もう1人の乗客を指差して「2人だから30ディナール(≒1,087円)」と言い出しました。バカじゃねぇの誰が今すぐ出発しろっつったよ(#^ω^)
まだタクシードライバーが近くにいたので、「おいこれはルアージュじゃないタクシーだ。ルアージュ乗り場に連れてけ」とゴネて巻き込み、「いいやこれはルアージュだ」「そんなワケない往きは7ディナールで来た(バスの料金から予想しただけ)。これはルアージュじゃない。ルアージュ乗り場に行かないなら金返せ」と、タクシードライバーの方と揉める姿勢を見せると、一瞬でルアージュドライバーが折れました。
小さい町なので、ドライバー同士だって人間関係と言うものがあるんだと思います。チュニジアはたまに変なルアージュドライバーがいますが、周りのドライバーや客がグルになる事は無いので、周囲を巻き込めばほぼ勝てます。
ルアージュで1時間半かけてチュニスに戻って来ました。
てっきり他の乗客を待つのかと思えば、最後までボクと先にいた客の2人きりのままでした。別に待っても良かったのに。なお料金は7.5ディナール(≒272円)。チュニジアの中距離ルアージュは、なぜか満席になってなくても出発するし、1,2人でも満席の時と同じ料金なのが不思議です。片道だけでも満席なら採算取れる金額になってるんでしょうか。
チュニス中心部に戻ると16時で、飯屋を探すのが面倒だったので、一昨日と同じ店に来ました。
マクロブ(Makloub)4.5ディナール(≒163円)。
これはチュニジア料理。昨日店員に勧められて気になっていたのです。
チュニジア特有のギチっと詰まった固めのパン(窯で焼き立て)で、生野菜や細切れの肉を挟み、マヨネーズやピリ辛のソースで味付けしたファストフード。
ありがちな味ではありますけど、パンがチュニジアらしさを出しています。注文を受けてから窯で焼くので、時間はかかるけど香ばしくて美味しい。
ラマダンと体調不良であんまりチュニジア料理を食べれなかったのが心残りですね。まぁ健闘した方でしょう。
いったん宿に戻って休憩。
ジュースと牛乳・・・ではなく飲むヨーグルト(無糖)でした。チュニジア、なぜか飲みきりサイズの牛乳が見当たらないんですよ。長期保存用の1Lパックが常温で売られているのみです。
さて、これから続けてフェリー乗船ですが、キリが良いのでいったんここまで。では今回はこれにて(=’ω’)ノ
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