あっさらーむあらいくむ!(チュニジアの公用語はアラビア語!)
今回はシチリア島のパレルモからチュニジアの首都チュニスにフェリーで移動しました!(前編)
今回の移動。
朝は9時45分くらいに宿を出発。
今日のフェリーは12時30分出発予定。フェリーターミナルは宿から1.5kmほど。予想が当たっていれば。
前回のマルタでは全然違う場所がチケットに書かれていましたが、今回はフェリーターミナルの住所が書かれているものの、検索してもどこかさっぱり分からずで困りました。一番大事な出発地くらいちゃんと表示して下さい。
フェリーターミナル到着(仮)。
なぜこのフェリーターミナルと予想したかと言うと、今日乗るフェリー会社Grimaldi Linesを含むグループのオフィスが道の向かい側にあるからです。グーグルマップが正しければたぶんあのビルに入ってる。
なぜフェリーに乗るのに探偵ばりの推理をしないといけないんでしょう。ボクの予想は当たっているのでしょうか。
おぉ、フェリーターミナルの案内図がありますよ。
お、案内図の凡例にありましたGrimaldi Ferries。大当たりです。
フェリーターミナル内へ。今まで利用したフェリーターミナルと違って門で止められる事は無く、そのまま歩いて入れました。
チェックインの建も・・・プレハブ小屋。
しかし、プレハブの周りが覆われているし、ボクが今まで見たGrimaldi Linesの建物の中では一番立派です。
チケットを発券してもらった後は、パスポートコントロールへ。過去2回の乗船はEU圏内で国内線みたいなもんでしたが、今回はEU圏からチュニジアに出国する形になるので、出国スタンプが必要です。
パスポートコントロールは「All PASSPORT」と書かれた窓口と、「UE SEE CH」と書かれた窓口がありました。どっちも15人くらい並んでいます。
「UE SEE CH」の意味は正確には分かりませんが、なんかEU系パスポートの事を指しているような気がしたので、「All PASSPORT」の列の方に並ぶと、列の最後尾にいた男性2人から「あっちだ」とUE SEE CHの方の列を指差されました。
ボクも自信があったわけじゃないので素直にそっちに並び直すと、10分ほど並んでいたところで後ろの男性から「君パスポートはどこの国?こっちはEUのパスポートだよ」と言われました。最初の認識であっとったやないかい!!自分の勘を信じるべきでしたね。
無駄に並んだけど無事に出国。この路線は徒歩客が多く、自分と同じような乗客がうじゃうじゃいるので安心です。
たぶん徒歩客だけで30人はいたし、車もトラックより乗用車が多かったので、旅客メインの路線なんでしょうね。マルタの行き来は貨物トラックを運ぶ便に旅客が便乗させてもらってる感じでしたけど。
今回はフェリーが入って来るところをじっくり見られました。
それにしても日向は暑い。焦げる。
12時過ぎにようやく乗船。
ぞろぞろと徒歩で乗船。人が多いと徒歩の乗船も安心です。
てっきり前2回のフェリーと似たレイアウトだと思っていたら、今回のフェリーは全然違って面くらいました。
食堂がめちゃくちゃ広くて、“食堂”兼”ラウンジ”みたいになっています。他に共用スペースみたいな部屋はシアタールームくらいでした。
どうやらこの船では食堂のソファ席を陣取るのが正解だったみたいですが、居心地良い場所を探して船内を散策しているうちにソファ席は埋まってしまっていました。仕方なく普通のテーブル席に陣取ります。
出港は、予定より1時間遅れの13時半でした。
今回は食堂を利用してみる事に。セット物で14ユーロ(≒1,721円)。
え?すげぇ高くない?前のフェリーのメニューはもっと安かったような(´・ω・`)
魚は鮭でした。
煮汁は美味しいんだけど、身がカチカチで・・・。
こっちのパスタは驚くほど茹で過ぎ。ぐだんぐだんになっています。
イタリアでこんなパスタが許されて良いのか・・・?ナスとトマトが入ったソースはまぁまぁ。
高いしまずいし、帰りは無いな。やっぱり自分の食料を持ち込もう。
出港後すぐはスマホゲームしたりなどしていましたが、徐々に船が大きく揺れ始めたので、酔いやすいボクはやる事が無くなって寝るしかなくなりました。
揺れは徐々に大きくなって、歩けなくはないけど注意しないとヨロヨロするくらいの揺れが、到着まで続く事になりました。船酔いでゲロゲロしてる人もちらほら。ボクはギリギリ酔いはしませんでした。
夕方に少しデッキをうろうろ。
めちゃ強風で、風上を向くと息苦しいほど。こんなに強風だったら揺れるわ!
昨日ユウコさんからもらったおやつ類は、船酔い直前でもあっさり食べられて最適でした。こんにゃくゼリーうまうま。
21時くらいになると、船内のレセプションでチュニジアの入国カードを配布していました。
入国カードがアラビア語とフランス語とイタリア語でしか表記されていません。なんてハードモード。適当に「たぶんこうだろうな」と予想しながら埋めていきます。左の紙は一応もらってきましたが、別に必要無かったです。
歩き回ったりボンヤリするのにも疲れた頃、食堂のテレビで「ドラゴンボール超」を流し始めたので、それをずっと見てました。全然知らないアニメオリジナルの話でした。
23時過ぎ、チュニス港に到着!
チュニジアはイタリアから時差1時間マイナスなので、乗船してた時間は11時間弱くらいでした。
マルタみたいに何もないフェリーターミナルだったらどうしようかと思いましたが、ここは国際港なのでさすがにそんな事は無く(マルタも一応国際港のはずですが)、他の会社のフェリーもいっぱい停まっていて大きなイミグレーションの建物がありました。
入国審査でパスポートを渡すと・・・審査官はボクのパスポートを端から丁寧に1ページずつめくり始めました。増補ページもためつすがめつ眺めて、また逆向きに1ページずつめくっていきます。
えらく念入りだな・・・と思っていると、「1-minute」と言い残して別室にパスポートを持ち去ってしまいました。え、何かマズイ国でも入ってましたか。
審査官はすぐに戻って来ましたが、パスポートは数分後、ここのボスらしき中年くらいの女性が持って来ました。どうもここの責任者ではあるようなんですが、なぜか服装が上下デニムです。ボクの親なら「ジージャン」と表現する上着です。
いまどき、ベンチャー企業の社長がジーパンにTシャツで会議に現れても驚きはしませんが、ここはイミグレーションです。国家公務員(?)の管理職クラスがジーパンとジージャンで現れるとは、チュニジアおそるべしです。
ジージャンボス「あなた何故パキスタンに行ったの?」
ぼく「へ?パキスタン!?」
意外な国名が出て来て、つい聞き直しました。確かにボクは2012年にパキスタンに行っていますが、パキスタンのビザもスタンプも前のパスポートにしか残っていません。わざわざ渡航歴のデータベースを照会しないと分からない情報です。
パキスタンへは旅行目的で行った事、今回のチュニジア訪問も旅行である事、パスポートにずらっと並んでいる国々へも旅行目的で行った事などを、質問されて答える形で延べました。
幸い、ジージャンボスはフレンドリーな感じなので緊張はしませんが、質問はけっこう根掘り葉掘りです。
ジージャンボス「チュニジアではどこに滞在するの?ホテル?」
ぼく(ちゃんとしたホテルじゃなくて民泊みたいな所なんだよな・・・)「この住所です」
ジージャンボス「アパートメント?友達の家?友達の名前は?」
ぼく「民泊なので友達ではなく・・・ほらAirbnbみたいな」
ジージャンボスがAirbnbを知らなくて困っていたら、最初の入国審査官が横から説明してくれました。この人もとっつきやすい感じです。でも彼の仕事(入国審査)が滞って行列が出来始めているのが心苦しいです。
ジージャンボス「予約は確認できる?」
ぼく(え、英語の予約確認書とか用意してない・・・)黙ってスマホに日本語の予約確認書を表示させるぼく
ジージャンボス(日本語の予約確認書を覗き込む)
ジージャンボス「あっはっは!あたし日本語読めないじゃない!そうよね~あっはっは!」(ボクの肩をバンバン叩く)
反応が完全に大阪のおばちゃんや!(; ̄ω ̄)そ
ちょっとドキドキしましたが、51カ国目チュニジア入国!\\\└(‘ω’)┘////
なお、ボク以外にも旅慣れた雰囲気の年配のヨーロピアンバックパッカーが1名、同じように引っかかっていました。どうも、パスポートにあちこちのスタンプがある人は自動的に渡航歴照会にかけられ、特定の国への渡航歴があるといろいろ質問されるみたいです。
数年前の襲撃事件以降にチュニジア旅行した人からもそんな話は聞いた事無いので、最近特に警戒していると言う事なんでしょうか。それはそれで怖いですが。
イミグレと荷物検査を抜けると、広い待合室になっていました。
24時間開いているならここで寝たい所ですが、若干めんどくさい感じで絡んで来たタクシードライバーが「1時に閉まる」と言っています。現在0時。
タクシードライバーは信じずにカフェのスタッフに訊くと「たぶん2時」、土産物屋スタッフは「2時半くらい」と言う答えでした。おそらく、まだこれから着くフェリーが1便あって、その乗客が捌け次第終了と言う事なんでしょう。そんな中途半端な時間に追い出されるのも嫌なので、あきらめて外へ。
外に出ると雨がパラついていましたが、フェリーターミナル敷地内に屋根のあるスペースを見つけました。何をするスペースなのかよくわかりませんがゴミ箱だけ置かれています。
ここももしかしたら警備員に見とがめられるかもしれませんが、雨の中テント張る場所を探す気にもなれないので、ここにテントを張りました。
長くなったので一度ここで切ります。では今回はこれにて(=’ω’)ノ
コメント
緊張感ある話は面白いね。それからどうなったか?次回お楽しみですな。
>>y.kujimeさん
やってる方はそんなに楽しくないんですけどねw
次の話も投稿しているのでどうぞ~。