あっさらーむあらいくむ!
今回はシチリア島のパレルモからチュニジアの首都チュニスにフェリーで移動しました!(後編)
テントに入って寝てからも、周囲をずっとタクシードライバー達が歩き回っているので、あんまり落ち着いて寝られませんでした。
2時半くらいには静かになりましたが、3時半に警備員に起こされました。
警備員は追い出そうとしている感じではなく、なんか困惑しているように見えました。夜中に到着してここにテント張る人はいないんでしょうか。割とみんなやりそうなので意外です。
警備員「あと1時間でここはキッズスペースになるから・・・」
ぼく「あと1時間???」(思わず時計を見る)
1時間後と言うと4時半です。どんなキッズが4時半からこんな所で遊ぶと言うのかね。
と言う思考がそのまま顔に出ていたのか、
警備員「2時間後・・・いや3時間後!」
ぼく「3時間ね、オッケー!」
このスペースがいったいどうキッズスペースになるかは謎ですが、とにかく朝まで使ってOKと言う許可が出ました。一安心。
朝5時半、近くで犬の声がして目が覚めました。
駐車場の門の隙間に何かいるΣ(‘∀’)
挟まってるわけじゃなくて、隙間から出ようとして出たり引っ込んだりしている感じ。
確か昨夜テントを張った頃は、あの門は開いていて駐車場になっていたので、その時に入り込んで、フェリーターミナル閉場と同時に門が閉められてしまったんでしょう。悲しげにキュンキュン鳴いたり吠えたりしています。
めっちゃこっち見てるΣ(‘∀’)
そんな顔で見られても門を開けるのは無理やで・・・。
上半身出て来た。
ネコならあそこまで来たらもう出たも同然ですけど、犬だとそうもいかないみたいですね。あの状態で止まってまたキュンキュン鳴いています。
仲間も集まって来ましたが、途方に暮れてうろうろするだけです。
うん・・・まぁ数時間もすれば誰か職員が来るだろうから、それまで待ちなよ・・・。
テント内でパンを食べて、テントをたたんで出発。6時15分。
フェリーターミナル全体。
ここはまたチュニスから出る時に戻って来る事になるのかな?
ちなみにフェリーターミナルの場所はここでした。
実はこの対岸に到着すると思ってたんですけど。なぜこうも毎回、到着地が予想と違うんでしょう。
チュニスの市街地までは7,8km。ヒマなので歩いても良いんですけど、電車もありそうな感じです。とりあえず歩き始めます。
・・・・・んん?地面が揺れる!これはあれか。陸酔い(おかよい)か!
陸酔いは船に長時間乗った後、陸に降りたのにまだ身体が揺れているような感覚が続いて気持ち悪くなる事。ボクはこの旅行の出国時に乗った新鑑真号(乗船54時間)の後で初体験し、その後もスペイン本土からカナリア諸島へ行った時(乗船42時間)などでも体験しましたが、ここしばらくはありませんでした。それに今回はたった11時間半の乗船です。陸酔いなんか起こるのか?
「12時間足らずで陸酔いなわけがない!」と自己暗示をかけてみますが、やっぱり大きな周期でゆーらゆーら揺れていて、歩いていると気持ち悪くなってきます。「この陸はまだ浮島なのかな?」と本気で思うくらいハッキリ揺れています。
1kmも歩かないうちに「気持ち悪い・・・歩くの無理・・・。」と言う事がハッキリわかったので、駅の方角に向かって歩きます。
しかし、まだチュニジアのお金を一切持っていないので、ATMを見つけないと。本当は日曜早朝のATMなんて使いたくないんですが。※カードが吸い込まれるなどのトラブルが起きても誰も助けてくれないから
駅から200メートルほどの所に銀行があり、トラブルも無くお金をおろせました。200チュニジアディナール(≒7,356円)をゲットした!
額が少ないのは、実はチュニジアディナールが何円になるのか調べていなかったからです。ずっとユーロ圏で過ごしていると、こういう国境越えに必要な情報収集を忘れがちで困ります。
まだ6時半を過ぎた所ですが、電車はとっくに動いていました。
チケット窓口で切符を買おうとすると「250」と言われました。ここで言う250の単位はディナールではなくミリームです。1,000ミリームで1ディナール。つまり250ミリームは0.25ディナール(≒9円)と言うわけです。9円!?Σ(‘ω’ノ)ノ
まさかそこまでお安いと思っていなかったのでビビりました。ATMから出て来た10ディナールをおそるおそる出すと案の定、「お釣り無いよ」と言われてしまいました。
これは困った。駅までで開いてる店なんて1軒も無かったから両替も出来ないし、陸酔いが酷くて街まで歩けたもんじゃありません。
数時間前にフェリーで着いたばかりで小さいお金を持ってないと説明すると、チケット窓口のおじさんはちょっと肩をすくめて小声で「お釣り無いから、チケットなしで乗って良いよ」と言いました。神か!(;ω;)ブワッ
駅のホームは真っ白。
真っ白なホーム、今までどこかにあったかな?ありそうで無いデザインかも。
電車の座席は木製でした。学校の椅子みたい。
まだ6時台なので座れてありがたい。
この路線は、海を渡るためだけの路線。チュニス中心部までは行かずに終点です。
ここから宿まで1.5kmくらいですが、今日の宿はアパートメントタイプの民泊に近い宿っぽいので、今行っても開いていない可能性大です。ゆっくり行きましょう。
それにしてもネコが多い。
ほんとどこを見てもネコだらけ。この密度はなかなかのものです。
日が出て暖かくなってきたので、ベンチを見るたびに座って休みます。陸酔いツライ。新鑑真の時より酷いんじゃないかな。なんでだろう。
歩いたり、休んだり、歩いたり、居眠りしたり、歩いたりを繰り返していると、マネー博物館とやらを見つけました。
営業しているように見えませんが・・・。ていうか博物館にも見えませんが・・・。でも「OPEN」の札がかかっているし、8時から営業と書かれています。今は8時10分。
ドアを押すとカギがかかっていましたが、2,3回押したり引いたりすると、中からカギが外されて「ごめんごめん」と言いながら年配の男性が現れました。普通に営業しているようです。
博物館はなんと入場料無料でした。
面積的には小さい博物館ですが、古い貨幣がいっぱい並んでいます。
管理人「これがカルタゴ、そっちがローマ、その辺がビザンチン」
濃い。濃いよ。世界史の有名どころオンパレードじゃないか。
すべての展示ケースに拡大鏡が付いていて、細部まで観察する事ができます。
ただ照明がめちゃくちゃ暗くて、拡大鏡とかそういうレベルの話じゃないくらい暗いエリアもありました(;^ω^)
近代の紙幣もいっぱいありました。
なんだか良い感じに時間つぶしになりました。客は最初から最後までボク1人でしたけど。
更にまたその辺のベンチで居眠りするなどしながらゆっくり進み、10時にようやく宿周辺までやって来ました。
そう言えば今日の宿はWi-Fiが無いと予約サイトに書かれていたので、できればSIMカードを買いたいのですが・・・。
どこも閉まってますねふぁっく。
ooredooもorangeも閉まっています。日曜はダメか・・・。
まだ10時半ですが、もう宿の入っているアパートメントにやって来てしまいました。
しかし、部屋がどこにあるか、どこから入るのかも分からない。
周りの人に訊いてみますが、1階に入っている商店の人も、清掃のおばちゃんも、英語が通じない。フランス語をがっつり話している雰囲気はあるのですが、もちろんボクは全然わかりません。
宿の予約確認メールに6階と言う事だけ載っていたので、掃除のおばちゃんに連れられて6階の部屋をノックして回るなどチャレンジングな事もしましたが、誰も出て来ませんでした。いやむしろ誰も出て来なくてホッとしましたけど。
予約確認メールには電話番号が載っていたので、掃除のおばちゃんが捕まえた通りすがりのお兄さんに電話をかけてもらいました。2回目でつながったようなので、代わってもらいました。
電話「1泊の人?2泊の人?」
ぼく「3泊です」
電話「あージャパニーズね!」
ぼく(良かったちゃんと予約通ってた)
電話「カギ渡すね」
ぼく「今来てくれるんですか?」
電話「いや、今離れた所にいるから明日行く」
ぼく「明日!?予約今日なんですけど!?」
電話「ノープロブレムだ。カギは今渡す」
ぼく「??????」
通話状態のまま、この電話を貸してくれたお兄さんに返すと、何やら長く話し合っています。
電話を終えると、お兄さんに連れられて再度6階へ。そのうちの1室のカギをお兄さんが開けました。え、いやなんであなたがカギを持ってんのw
リビングの家具が、ホテル予約サイトに掲載されていたのと同じなので、確かにこの部屋です。
お兄さんはまたさっきの宿オーナーに電話をかけて指示を聞きながら、カギの束を持って来て寝室の扉も開けてくれました。
このお兄さんも英語は通じないので状況を訊く事ができないんですが、どうもボクと同じようにこの宿の宿泊客だったみたいです。ボクにカギ一式を渡すと、別の寝室に帰って行きました。この人を捕まえた掃除のおばちゃんグッジョブ過ぎる。
部屋からの景色。
個室でトイレバスルーム共有。3泊で100ディナール(≒3,678円)。これは安い。しかも、予約サイトには「ネットワーク環境なし」と明記されていたにもかかわらず、普通にWi-Fiがありました。このパターンは初めてです。逆のパターンはよくありますが。
相変わらずの陸酔い状態なので、とりあえずベッドで寝ました。
1時間ほどベッドで寝ると、揺れる感じはだいぶ収まっていました。昼飯を探して外出。
12時台ですが、飲食店はほとんど閉まっています。さすがラマダン。
テイクアウト専門の店くらい開いてるかと思いましたが、マジで閉まっていますね。これは明日から大変だ。
なぜか、お菓子屋は何軒か開いていました。店によっては客が並ぶくらい繁盛しています。
お菓子は「今食べるとは限らない」からOKなのかな?そう言えばインドネシアではその日の断食明け(日没直後)はまず甘いお菓子をゆっくり食べる習慣があったので、もしかしたらチュニジアにもそういう習慣があるのかもしれません。ラマダン中は自宅にお菓子常備みたいな。
日曜だからか、ラマダンだからか、日曜でラマダンだからか、飲食店だけでなく電器屋や衣料品店も大半が閉まっていますが、その割に人出は多く、街を歩く人はいっぱいいます。
買い物しようにも店は開いてない、食事も大っぴらにできないのに、この人達は何を目的に外出しているんだろう。
スーパー(カルフール:フランス系のスーパー)で総菜を買って来ました。左の炊き込みご飯2.75ディナール(≒101円)、右のチキン2つで3.16ディナール(≒116円)。
わずか100メートルほど持ち帰る間に、右の鶏肉の包み紙が破れてスーパーの袋内が全部油でビタビタになると言う悲劇、左の炊き込みご飯はタッパーのフタが開いていたけどギリギリこぼれてないと言う状態になっていました。どっちも美味しかったですがもう総菜は買いたくないなこれ。
そう言えば5月18日に妹から「わたしの誕生日だからそっちでもケーキを食べて祝え」みたいなメッセージが来ていたので、ケーキも買って来ました。3.9ディナール(≒144円)。
まぁもう19日なんですけど。謎の技術でプリンを圧縮したような味のケーキで、ずっしり濃厚な感じが良かったです。
体調がいまいちなので明日もゆっくり過ごそうと思います。では今回はこれにて(=’ω’)ノ
コメント
全然いいんですけど、また表示速度が遅くなりました…全然いいんですけど。
iPhone in Japanです
>>maxさん
ご連絡ありがとうございます~。
特に何も変更していないのと、スピードテストの結果があんまり以前と変わらないので、タイミングの問題かもしれません?キャッシュ系のプラグインがタイミングによってけっこう速さにばらつきが出たりするみたいです。