【イギリス】世界遺産バース市街観光。ローマ式大浴場跡がめちゃ面白い!(2019年3月17日)

はろー!

今回はイギリスの世界遺産「バース市街地」を観光しました!

 

世界遺産「バース市街地」とは

バース市街地(City of Bath)は町自体が世界遺産になっていますが、一番の目玉はイギリスで最大規模のローマ式大浴場跡。バースはイギリスではめずらしい天然温泉が湧き出ている場所で、約2千年前、ローマ帝国に支配されていた頃に造られた大規模なローマ式大浴場の遺跡が発掘されているのです。

細かい事は後で述べますが、当時ヨーロッパ各地にあったローマ浴場の中でもかなり規模が大きい方だったそうです。

 

Bathの名前の由来~日本語サイトに騙されるな

英語サイト(公式、wiki、現地ツアー会社)をいくつか見たところ、バースの町の名前の由来は諸説ありますが、アングロサクソンがこの地を支配した時(7世紀)に、町に風呂があったので彼らの言葉で風呂を意味する「Bathe」と呼んだ説が有力っぽいです。

町の名前の由来とは違いますが、なぜか日本語で検索すると「バース(Bath)の町の名前が、英語の風呂(Bath)と言う単語の語源」って書いたブログや情報サイトがいっぱい出て来るんですが、英語のサイトにはそんな話一言も出て来てないので、疑り深いボクは「どうせ誰かが流したデマか勘違いをアホな日本人が広めてるんだろうな」と思っています。

バースがバースと言う名前になるより前に、「Bathe」と言う風呂を意味する単語がアングロサクソンにはあったわけなので、「町の名前⇒単語」より、「アングロサクソンの言葉⇒英語」の方が自然でしょう。と言うわけで、公式サイトに無い情報を安易に広めるのはどうかなと思います

 




今日は久しぶりに朝ランしました!

治験前は激しい運動は止められていて、治験後はほぼ毎日雨だったので、ずっと走りたかったのに走れなかったのです。

6時45分の時点でかなり明るい。

しかし、治験で筋力が落ちてるから速く走れないのは予想していましたが、肺が苦しいのはかなりショックでした。

心肺機能もそんなに落ちたか・・・(ヽ´ω`)

 

もう2回目の入所が近いので、次走れるのは事後健診まで終わってからですね。終わったらまたぼちぼち走ろう。

 

走って宿近くに戻ってくると、あちこちで交通規制をしていました。

更に、宿に戻ると、「HALF」と書かれたゼッケンを服に貼ってる人がうろうろしています。どうやら今日はバースのマラソン大会みたいです。

 

9時半には、ランナーやサポーターっぽい人達が続々と歩いていました。多分スタート地点に向かってるんでしょう。

・・・これは、観光地が空いてるチャンスでは!?

と言う事で、真っ先にローマン・バース(Roman Bath)にやって来ました。

ここがバースで一番の見どころ、ローマ式大浴場跡です。

入場料は16ポンド(≒2,372円)と思っていたら、土日は入場料が高くて18ポンド(≒2,668円)でした。

しまった、明日来ればよかった・・・(´・ω・`)300円・・・

音声ガイドは無料。日本語版もありました。

 

まずはいきなり、一番の見どころを上から見下ろします。

これが一番メインの大浴場だったらしい。まさにテルマエ・ロマエの世界

すぐ向こうに、これまた世界遺産の建物の1つであるバース修道院が見えています。

 

いったん中の展示室に入って、お勉強タイムになります。これは当時の復元模型。

施設全体ではサッカー場よりも広い面積だったらしいです。

と言うのも、このローマン・バースはただの入浴施設ではなく、娯楽施設や宗教施設も併設していたようなのです。

展示室のあちこちから見える、小さめの緑の池

これは今でも天然で湧き出ている温泉ですが、この泉だけは入浴施設ではなく、スリス(Sulis)と言う水の神が宿るとされる信仰の対象だったそうです。と言うか、もともとこの泉が信仰対象としてあり、その周りにローマ人が温泉を利用した入浴施設を建てて行ったらしい。

この泉からは約1万2千枚の硬貨が見つかっていた事からも、信仰の対象であった事がうかがえます。ヨーロピアンは2千年前から泉にコインを投げ入れるのが好きだったのね

 

1世紀頃に身分の高い女性に流行っていたヘアースタイル。

大仏みt・・・

後ろはこうなってます。

サザエさn・・・

いやぁ、人間の感性なんてわからないものですねー。

展示で一番面白いと思ったのがこちら。

薄い鉛の板に、細かい文字がびっしり刻まれています。

これは、お願い事を鉛の板に書いて泉に投げ込むと言う、ありがちな願掛け手段だったんですが、実は見つかった願いの大半が「呪い」の内容なのです。

「服を盗まれました。誰か分かりませんが返してくれるまで盗人の健康を害してください」「銀貨を盗まれました。返してくれない場合はその盗人を生贄としてスリスに捧げます」などなど。物を盗まれて、その盗人を呪う内容がやたら多いらしいです。

これ、旅行者がイヤな目(ぼったくりや詐欺)に遭った時に、ツイッターで怒りのツイートをするのに似てるなと思ってしまいました。もちろんボクも含め。

頭に来たけど犯人が分からなくて、どうしようも無いから鉛の板に呪いの言葉を書いて泉に沈める・・・と言う行為をする心境が分かり過ぎて、2千年前の人達に一気に親近感がわきました

なお、鉛の板にお願い(呪い)を刻む専門の仕事の人もいたそうです。商売になるくらい需要があったんでしょうね。

 

建築関係の展示もおもしろかったです。水路とか

 

大きなブロックを持ち上げる際の保持方法とか。

奥が広がる形の穴を彫って、そこに金属ブロックを差し込んで保持しています。

大浴場周囲の屋根に使われていたレンガは中空

レンガの中に空気の層を多く取る事で断熱効果を高めていたんだとか。ローマ帝国の技術高過ぎやん

 

しかし、パイプで湯を圧送する仕組みがあったのには「あれ?」ってなりました。確かローマ帝国が築いたセゴビア水道橋(スペインの世界遺産)は、水の圧送技術が無かったが為に建設された物だったはず。

まぁセゴビアは紀元前1世紀~1世紀頃で、こちらは1世紀~4世紀なので、年代が進んでると言えば進んでるんですが。300年の間に水の圧送まで発明したんですかね。やっぱりローマ帝国の技術力はすごいですね。

 

一通りお勉強した後、今度は大浴場を下から見ます。

さっきより賢くなった分、より親しみを持って眺める事が出来ますね(あんまり思ってない)。

水めっちゃ汚いな

なお、今でも湧き水そのまんまで消毒も何もしてないので、水は触っちゃダメらしいです。当時ってどうなってたんだろう。

大浴場、露天風呂みたいで開放的な雰囲気ですが、使われていた当時は屋根があったそうです。アーチ屋根の一部がこちら。

なんかめちゃくちゃ重そうですね・・・

実は、一番最初に建設された時は木造屋根だったと考えられています。当然、木造屋根とこんなレンガのアーチじゃ重量がケタ違いです。その変遷を物語っているのは大浴場の柱

今は柱が一本しかありませんが、その両サイドに土台がありますよね屋根や上階を増設するたびに柱を増やしていった名残だそうです。レンガの屋根があった頃は柱が3本くっついて建っていたみたい。

 

大浴場の東西には小部屋があって、ジャグジーに近い物やサウナ室までありました。ローマ帝国の技術・・・。

これは床暖房。

この上に床板を貼って、床下に蒸気を通して温めていたそうです。ローマ帝国のg(略)

 

一番最後に、温泉のお湯(ちゃんと処理されたやつ)を飲めるコーナーがありました。

もちろん飲みました。そんなに美味しくは無くて、なんか張り付くようなぬめっとした味がしますが、インドの飲食店で出される水よりも飲みやすいと思いました(比較になってない)。

 

ふー、ローマン・バースめっちゃ堪能しました。2時間かかりました。入場料高いのでビビりましたが、めちゃ面白かったので満足です。情報が多過ぎて語りつくせない。

 

なお、遺跡じゃなくて今でも入れる温泉施設は一応他にあるのですが、どうやら2時間で5,6千円くらいするらしいので絶対行きません。そもそもボク風呂入るの嫌いですし。

 

実は朝飯を食べてなかったので、めっちゃ空腹です。ジャンキーな物が食べたくてバーガーキングに入りました。

ウエスタンBBQベーコンセットとかそんな感じの名前のやつ。8.06ポンド(≒1,195円)。

ウエスタンBBQベーコン

めっちゃ高い(;^ω^)

でも、肉もベーコンもチーズも入ってるし、揚げタマネギみたいなのも入っていてクリスピーで、すごく好きな方向性でした。ポテトはあまり油っこくなくて食べやすかった。

 

バースは、ファッジと言うお菓子が有名だそうです。

・・・が、なんかにちゃっとした見た目であんまり食べたいと思わなかったので、食べてません。

その後は町をうろうろ。

めちゃ人が多い。

マラソンを見に行ってみました。

やや遅めだけど一応走ってる層。今日は晴れてはいるけど、風が冷たくて強いから走りにくそうだなぁ。

丘を上がる方角に歩いて行ってみたり。

 

ザ・サーカス(The Circus)と呼ばれる、丸い建物に囲まれた場所に行ってみたり。

実はローマン・バースで燃え尽きた感があるので、あんまりやる気がありません・・・。

1時間ほど歩き回ってさっきマラソンを見た場所に戻ると、最後尾が通過する所でした。

自転車の人はスイーパーかな。

 

ローマン・バースの前に戻ってきて、バース修道院(Bath Abbey)に入ろうかと思ったんですが、

最近行った人が入場料無料って言ってたのに、入口に4ポンド(≒593円)って書かれていたので、「もしかしたら週末だけ入場料がかかるのでは?」と思って入るのやめました。明日時間があればまた行ってみようと思います。

最後にパルトニー橋(Pulteney Bridge)で終了。

 

ローマン・バースからの排水はこの川に流していたらしい。

 

川向うに、マラソンのスタート・ゴール地点があるみたいで、川周辺がランナーでごった返していました。

人も増えてきたし帰ろう!

 

さて、明日は少し足を伸ばして他の町に日帰りで行ってこようと思います。では今回はこれにて(=’ω’)ノ

コメント

  1. ログボ より:

    >心肺機能もそんなに落ちたか
    (`・ω・´)気づいたら手足が腐ってるんやで

  2. wolt より:

    >>ログボさん
    それって糖尿病だからボクよりよっぽど・・・(¬ω¬)チラッ

  3. ログボ より:

    (`・ω・´)日記が「かゆうま」だけになるんやで