【レバノン】世界遺産ビブロス&フェニキア人の壁を見に行く!(2019年1月19日)

あっさらーむあらいくむ!

今回はレバノンの世界遺産ビブロスとフェニキア人の壁に行ってきました!

 

世界遺産ビブロスとは

ビブロス(Byblos)フェニキア人発祥の地とされる町の名前です。アルファベットの元となったフェニキア文字はビブロスで発明されたと言われており、フェニキア人の文明の中心地な感じだったみたいです。

また、エジプトで生産された紙(パピルス)を輸入する主要港でもありました。このパピルスはビブロス港からギリシャに輸出された事から、ギリシャ語のパピルスが転じてビブロスになったそうです。ビブロスが更に転じて、聖書(バイブル)という単語が出来たとか。

ビブロスはベイルートとトリポリの中間くらいに位置する町なのですが、ビブロスにはどうも安宿が無いみたいです。そのため、安宿に泊まる旅行者はベイルートもしくはトリポリに滞在して、日帰りでビブロスに行くのが一般的です。どっちの都市からもせいぜい片道50kmくらい。

今回はトリポリからビブロスに行き、その途中でバトルンと言う町に立ち寄りました。




朝はいつも通りチーズとピタパン。昨夜は画像のアップロードを待たずに寝てしまったので、朝からブログ投稿。

ゆっくりのんびりして、10時くらいに出発。トリポリから南に向かうミニバスは、この辺の道路沿いから出ていました。

マイクロバスタイプのミニバスじゃなくて、ハイエースタイプのミニバスでした。

 

40分ほどでビブロス到着!

トリポリ⇒ビブロスは2,500ポンド(≒182円)。この前マイクロバスタイプを使った時は2,000ポンドだったけどな。

ビブロスは、てっきり小さい町かと思っていたら、確かに町のサイズは小さいんですがベイルート顔負けのオシャレでナウい町でビビりました。

遺跡周囲のほったらかし感が強かったバールベックとはえらい違いです。

完全に観光客向けのレストランや土産物屋が並ぶ通りもあります。

まさかこんなに観光地観光地してるとは!

ビブロスの史跡郡への入場料は8,000ポンド(≒583円)でした。

なぜチケット4枚・・・?周囲の観光客もみんな1人4枚のチケットをもらっています。

あ、レバノン人料金が1人2,000ポンドで、外国人料金が4倍だから4枚分って事か。でも料金4倍だからってチケット4枚渡してたら、入場者数のカウントがおかしい事にならない?外国人用のチケット作れよ。

史跡群の全体図。

 

ビブロスの世界遺産って、目玉になるものが無いみたいなんですよね。世界産の登録名だって単に「ビブロス」。史跡はほとんど壊れて、跡形だけが辛うじて残ってる感じ。

 

唯一まともに残っている建物は、ビブロス城

ビブロス城は十字軍を迎え撃つために12世紀ごろに造られたらしい。

まずはビブロス城探索。

これまでに見たレバノンの史跡の中では、一番張り切って整備している印象です。

フェニキア文字アラビア文字アルファベットの対応表。

 

きっちり整備されているぶん探索の面白みにかけますが、城からの眺めがめっちゃ良い!

こうやって見ると、レバノンって色彩豊かですね。緑と青と。ちなみにレバノンは中東で唯一、国土に砂漠が無い国だそうです。

 

城を離れて敷地内をうろうろ。

城以外はほとんど建物の形を成してないので、何がなんやらわかりません(;^ω^)

ミニチュアな円形劇場。

 

水平線の上に、ベイルートのビル群がぼんやり見えます。

 

ビブロス港が見えます。あれがパピルスを輸出入していた港ですね多分。

 

ビブロスは観光客が多かったですが、規模がちょっと物足りなかったです。まぁバールベックを最初に見ちゃってますからね。バールベック級の遺跡がゴロゴロあったらビビります

 

北に向かうミニバスを拾って、今度はバトルン(Batroun)と言う町で途中下車しました。ここは、ベイルートで同じ宿に泊まっていた日本人旅行者が教えてくれた町です。

バトルンはビブロスより更に小さい町・・・と思っていたら、やっぱりここもキレイなお店が立ち並んでいてびっくりしました。

 

1kmほど歩いて、海辺の教会にやって来ました。


 

この教会そのものは、雰囲気の良い小さな教会なのですが、海の中にフェニキア人が造った壁(Phoenician Wall)が建っているのです。

想像以上に普通の壁だったw

と言っても、この壁をフェニキア人が造ったのは紀元前1世紀。防波堤と敵の侵入を防ぐのが目的だったようです。よく2千年も波にさらされて残ってるなぁ

教えてくれた日本人の方が来た時は、海が大荒れでめっちゃ迫力があったそうなのですが、今日は非常に穏やかな天候なので、本当にただボロイ壁があるだけw

ただ、海を臨む教会の雰囲気は良いです。

写真見返していて何故かCGみたいだなと思ってしまった。

ここも意外と観光客が入れ替わり立ち替わり訪れていました。さっきビブロスにいた観光客も見かけたので、ビブロスと一緒にここを訪れるのがメジャーなプランなのかもしれません。ちなみに教会は入場料無料でした。

少し歩いて、バトルン港に寄りました。

ビブロス港よりも大きくて船がいっぱいあります。目に付くものは特にありませんでした。

 

また1kmほど歩いて、大通りのバス停に戻って来ました。

時刻は14時過ぎ。お腹も空いたしトリポリに戻ろう。

なお、帰りはビブロス⇒バトルンが1,500ポンド(≒109円)バトルン⇒トリポリが2,000ポンド(≒146円)でした。レバノンのミニバスの相場はいまいち分からん。

 

昨日と同じレストランに来て、ホンモス(Hommos)タブレ(Taboule)をオーダー。各5,000ポンド(≒364円)。

ホンモスとタブレ

どっちもスモールサイズのはずなんだけど、思ったより大きい・・・。

タブレは、確かもう1年以上前にアルメニアで食べた覚えがあります。アルメニアではクスクスの仲間みたいな感じでしたが、レバノン料理のタブレは完全に葉っぱです。

パセリみたいな葉っぱや、菜の花みたいな葉っぱや、なんか割とクセの強い葉物野菜をみじん切りにして酢とオリーブオイルで強引に抑え込んだ(抑え込めてない)感じの料理です。パセリは好んで食べるボクですが、それでもちょっと強烈だと感じてしまうくらいパンチがあります(;^ω^)

こちらはホンモス。ひよこ豆をペーストしてスパイスとかを混ぜ込んだ料理。オリーブオイルを自分でかけて、ピタパンに付けていただきます。

ここのホンモスは柔らかくてなめらかで結構おいしい。ただ鼻に抜ける苦い香りが・・・ピーマン?まったく姿は見えませんが、ピーマンみたいな後味がします。上にかかっているパプリカパウダーのせいかとも思いましたが、何もかかってない所も全部ピーマンでした。これが本格的な味なんだろか。

積極的にレバノン料理をオーダーしてみましたが、大量の豆と大量の葉物野菜と言う、妙に健康的なチョイスになってしまいました。肉食いたい

 

外に出ると、道路の向かいに小さい人だかりが出来ていました。

テレビ局のカメラが1台あって、何やら要人らしき一団が時々立ち止まりながら歩いていて、その周囲を迷彩服を着た兵士が取り囲んで警備していました。

怒られたら嫌なのでそそくさと離れました。昨日からトリポリが兵士だらけなのは、VIPが来るイベントが控えてたからなんですね。いつもこんなに物々しいのかと思っちゃってました。

 

さて、明日はベイルートに戻ります。移動は午前中で終わってしまうと思うので、午後は博物館とか行こうかなと言う感じ。では今回はこれにて(=’ω’)ノ

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