あっさらーむあらいくむ!
今回はエジプトの世界遺産の1つであるギザの三大ピラミッドを見てきました!
ギザの三大ピラミッドとは
ギザの三大ピラミッドは、世界遺産としては『メンフィスとその墓地遺跡』と言う、南北約30kmにわたって広がる遺跡群の一部に当たります。
最も巨大なクフ王のピラミッドは、紀元前5世紀の記録で既に『建築から2000年以上経過』していたそうですが、その時点でも世界で最も高い建造物だったとされています。2000年前にとっくに2000年経ってたってスケールでかすぎです。
スフィンクスもこの三大ピラミッドのエリアに含まれており、スフィンクスはカフラー王のピラミッドを守る目的として造られたと見られています。スフィンクスはスフィンクスで、1つの岩から彫られた石像としては世界最大を誇ります。
朝は宿の無料朝食。
パンとパンとパンとゆで卵。小さいチーズとバター。ちょっと寂しいけどゆで卵があるからギリギリOK。卵は正義。
テロの直後だし、今日ピラミッドに行こうかどうしようか悩んでましたが、まぁやっぱりエジプト滞在中にピラミッドに行かないわけにはいかないし、本来なら年末で大混雑必至のはずのピラミッドも、今日なら少し空いているかもしれないと思い、今日はピラミッドに行く事にしました。亡くなった4名のご冥福をお祈りします。
朝10時くらいに宿を出て、まずは最寄りのメトロの駅へ。
景色がなんだか白っぽい・・・別にレンズが曇ってるわけじゃなくて、実際に靄がかかったようになっています。
Googleマップに表示されているSadat駅に来たけど、なぜか地下に降りる道は閉ざされていました。
なじぇ!?!?!?!(´・ω・`)
こういう時はスマホに頼らず、人の流れを見極めるのだ!
・・・・・見切ったァァァァ!イエァァァァ…
はい、Sadat駅はちゃんとありました。
別の降り口は普通に開いていました。なんでさっきの降り口は閉まってたんだろう。
これが切符。同じ路線ならどこでも一律料金で2.5ポンド(≒15円)らしいのですが、あっちが小数点のお釣りを用意していないようで、実質3ポンド(≒18円)でした。
1年前くらいは1ポンドだったらしいけど、値上げしたみたいです。前の人達も全員3ポンド払ってたので、多分間違い無い。
車両内は、古いけどめちゃくちゃ汚いわけではない。日本の都市部の古い路線と似たレベルかな。
乗客は全体的に男性が多いですが、大学がある路線のため、ヒジャブ姿の若い女子大学生がちょいちょいいます。あぁ写真を撮ったのは大学を過ぎてからなんですけどね。
下車するのはギザ駅。
人のブログを見ていると、だいたいみんなギザ駅前でウザイ人々に絡まれまくるらしい。変な旅行会社に連れて行こうとしたり、いきなりツアーの車に乗せようとしたり、まぁ世界中によくいるタイプの詐欺師達。心の準備をしてギザ駅で下車しました。
改札前の男A「ヘイ!カモン」
目も合わせなかったら、それ以上何も言われませんでした。
駅出口の男B「ピラミッド?」
やっぱり目を合わせずに通り過ぎるとそれで終了。
後ろから歩いて来た男性C「ピラミッド?」
ぼく「・・・・・・・うん。」
後ろから歩いて来た男性C「バス停はあそこだよ!料金は3ポンドね。」
_人人人人人人人人_
> 普通に良い人 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
ウザイ人は1人もいませんでした。変な輩は年末は活動しないんですかね。
「ピラミッド!」と客引きしてるローカルバスがあったので、そのバスに乗車。
ここも料金3ポンド(5ポンド渡して2ポンド返って来た)でしたが、もしかしたら2.5ポンドなのかもしれないです。
まだピラミッドまで1kmくらい距離があるはずですが、なんかもう既に三角の存在感がすごいです。
一番大きいピラミッドの現在の高さは138.8メートル。冷静に考えたら138.8メートルの四角錘って、もう標高138.8メートルの山みたいなもんですよ。そりゃ遠くからでも見えますわ。
・・・が、グーグルマップでピラミッドのゲートまで500メートルくらいの所でバスは進路を変え、全然違う方向に走り出しました。
これはどこかでUターンか、ぐるっと回るかして、ピラミッドの前に戻って来るんだろーかと思いながら座っていると、さっき「ピラミッド!」と客引きしていた乗務員が「あれ?どこのゲートで降りるの?」と言い出しました。知らんがな。
どうもゲートは4つあるらしい。それも知らんがな。
どれでも良いと言うと、ファーストゲートとやらで降ろされました。
どこここ/(^o^)\
ピラミッドからは直線距離で2.5kmくらい離れてしまいました。まだ見えるのがすごいですが。
ゲート4つあるって言っても、観光客がこんなピラミッドから離れた場所で降りたいワケが無いだろう。察しやがれ下さい。
結局、また逆向きのバスに乗って行きたかったゲートまで戻りました。
旅行者の方は、もし「どこのゲート?」って聞かれたら、「マリオットのゲート」と答えて下さい。正式名称じゃないかもしれないけど、それで通じました。マリオットの施設が併設されたゲートが、ピラミッドに一番近いです。
と言う事で、マリオットのゲートに到着。
そうそう、土産物屋や車がいっぱい並んでるゲートですよ。土産物屋も観光客らしき車も、と言うかゲートすらどこかよく分からなかったファーストゲートはいったい何だったの。
ピラミッドが近づいてきました。
なんか左右の辺の角度が微妙に違う気がするのですが。目の錯覚ですか。
チケット売り場に到着。
列は出来ていますが、あの有名なピラミッド&年末&エジプトベストシーズンのコンボな事を考えると、かなり客が少ない気がします。アブシンベルや王家の谷より、よっぽど列が短いです。やはり客が減ったか。
しかし、驚いたのが東南アジア系の多い事。ベトナムっぽい顔の団体や、マレーシアorインドネシアの学生団体がわらわらいます。まぁ一番多いのは中国人ですが、それは当たり前なので置いておきます。東南アジア勢多い。
チケット購入。敷地入場+クフ王ピラミッド入場+太陽の船博物館入場のコンボ券で500ポンド(≒3,082円)。
バラで買うと、敷地に入るだけなら160ポンド(≒986円)。クフ王ピラミッド(Great Pyramid)入場単体だと360ポンド(≒2,219円)。太陽の船博物館入場単体だと100ポンド(≒616円)。コンボ券だと入場+クフ王ピラミッドだけで元が取れます。
クフ王ピラミッドへの入場料がクッソ高いですが、ここはケチるべきじゃないでしょう!
敷地案内図。
ギザの三大ピラミッドのはずが、一番小さいメンカウラー王のピラミッド(Pyramid of Menkaure)はウォーキングルートに入っていません。扱いひどいw
バスで手間取ってしまったせいで時刻は11時40分。入場券に含まれるクフ王のピラミッド(Great Pyramid)は12時から1時間閉まってしまうので、まずクフ王ピラミッドの内部に入る事に。
内部はカメラ持ち込み禁止なんですが、特に見張る人もいないのでスマホで動画を撮ってみました。
めちゃくちゃ天井が低い、板に滑り止めを付けただけの階段を登って行きます。
その後は天井がいきなり高くなるけど、やっぱり幅が狭い通路を登って行きます。
結局辿り着いたのは、ほとんど光が入らない小さな部屋。くり抜かれた巨大な石がぽつんと置かれているだけで、特に何もありませんでした。・・・あれ、これだけ?(;^ω^)
小さな部屋には係員が1人いて、12時が迫っているので急かされましたが、急かされなくてもそんなに長居はしない部屋でした。
これが360ポンド・・・?ずーっと狭くて暗い一本道で、他に何にも見れてないんですけど。“ピラミッド内部に入る体験ができるアトラクション”と言う感じでした。
クフ王のピラミッドの中には入ってしまったので、時間を気にせず外観を撮影。
近付きすぎるとわけわからん。
ピラミッド、想像以上に急勾配です。
昔は登れたらしい(今は登れない)ですが、これ登るのけっこう怖いですよ。滑落したら下まで止まらないし助からないんじゃないでしょうか。普通に岩山です。もし登って良いよって言われても悩みますね。
それに、こうやって見ると普通の階段みたいに見えますけど、
人間と比較すると1段1段がかなり大きい事がわかります。
てっぺんまで登るの大変だろうなぁ(他人事)。
ピラミッドと馬。
端に車が入りました。今のナシで。
TAKE2。ピラミッドと馬。
実は場内には観光バスや車が普通に入って来るので、写り込まないようにするのが大変です。
こちらは2番目に大きい、カフラー王のピラミッド(Khafre Pyramid)。
これも内部に入れるんですけど、入場料がまた別で100ポンド(≒616円)でした。バラバラにするなよ。全部まとめて売れや。
うーん、ピラミッドの中に入るアトラクションはもう良いかな・・・。
カフラー王のピラミッドまでは舗装路なんですが、3つ目のメンカウラー王のピラミッドには道が引かれていません。砂漠の砂の上を歩きます。
日本ではスフィンクスの目の前にケンタッキーがある事が有名なので、てっきりピラミッドエリア全体が街中にあると思っていたら、スフィンクスだけがえらく街に近い所にいるだけで、ピラミッド周辺はけっこうな砂漠です。
遠くに街が見える。
元々こんな砂漠だった中によくこんな都会を造ったなと思います。
メンカウラー王のピラミッドは完全に逆光で見えない。
回り込むのも面倒だったので、良い角度からのカフラー王のピラミッドでお茶を濁します。
また砂漠を歩いてクフ王のピラミッド近くまで戻って来ると、長銃を持った警官に声をかけられました。え、ボク何か怪しい挙動をしましたかかか。
なぜか銃を持ったまま、持ち場をガンガン離れてガイドを始める警官。
観光地につきものの、自称警官の変な人かと思いましたが、銃は本物に見えますし、わけがわかりません。
これは住居跡らしい。
裏庭がピラミッドってすごい住居。
玄関。玄関の上にはヒエログリフ。
このヒエログリフは人の名前が書かれているらしい。要するに表札。
警官は最後に1回だけ「マネー?」と言いましたが、それ以上何も言いませんでした。なんだったんだろう。人好きなのかヒマつぶしなのか。
気分的には10ポンドくらい渡したかったんですが、エジプトってどこに行っても小銭が不足しがちでお釣りが無いと言われる事が多々ある為、10ポンド以下のお金ってモノとして貴重なんですよ・・・。毎日どれだけお金を良い感じに崩してもらう事に気を遣っている事か。
エジプトはチップ社会と言うのなら、政府は高額紙幣を減らして小額紙幣いっぱい流通させれば良いのにと思います。
クフ王のピラミッドの南側にある、太陽の船博物館にやって来ました。
カメラは入口で預けたのでスマホ写真。
太陽の船の用途は諸説ありますが、クフ王の為に造られた船と言われていて、綺麗に分解されてピラミッド脇の石坑に収納されていたそうです。クフ王が来世で使うために保存したと言う説がボクは好きです。
テキトーなテープで補修するんじゃないw
材質は杉らしい。こんな巨大な船が何千年も残ってたってすごいですね。日本みたいな湿度の高い風土だったら、収納なんかしたら10年ももたずに腐りそうです。
クフ王のピラミッド。何回見ても意味わからない大きさ。
さてスフィンクスに向かいます。
ピラミッドからスフィンクスに向かうと、スフィンクスの後ろ側から近づく感じになります。これがかの有名なケンタッキーとピザハットを見つめるスフィンクスです。
なんかもう、ケンタッキーも含めて定番の写真って感じですね。実際に見ると、スフィンクスとケンタッキーは意外と距離がありました。
スフィンクスのセクシーアングル。
横顔。
意外とシャクレてますね。会社で某上司の真似をする某先輩を思い出しました。
全体。
腕が異様に長いような・・・。
気の無いコメントをしているように見えるかもしれませんが、スフィンクスはボクの中では割と見たかった方なスポットです。
と言うのも、中学生の時に読んだ本、『維新前夜―スフィンクスと34人のサムライ』に出て来た、この写真がずっと忘れられなかったからです。
これは1864年、池田遣欧使節団が途中でエジプトに立ち寄った時に撮影された物だそうです。
内容は確か、34人のうちの1人の旅行記を元に、幕末の情勢と欧州に至るまでの出来事をあれこれ描いた感じの物だったと思います。スフィンクス自体はそんなに関係無い。15年以上前に1度読んだだけなので内容はいまいち覚えていませんが、初めて海外を見た若い侍の驚きや感動が、中学生のボクの心に残りました。
幕末史好きなら、少し違った角度の幕末が見られて面白いと思いますし、別に幕末史に詳しくなくても普通に読み物として面白いと思います。ちょっとタイミングが遅かったですが、興味がある方は年末年始のお供にいかがでしょう。
これも割と定番の角度ですかね。スフィンクスとピラミッド。
帰りはスフィンクス前の門から出ました。スフィンクスに見つめられ続けているケンタッキーとピザハット。
意外と小さい。やっぱり土地代とか高いんですかね。
バスを拾える通りまでてくてく。1.5kmくらい離れて振り返ってもやっぱり存在感あります。
バスでメトロのギザ駅まで戻り、また地下鉄に乗ってカイロ市内の方へ。帰りはいろいろ用事があったので2駅手前で降りました。
SIMカードのチャージとか、買い物とかを済ませました。
ナイル川の夕焼け。
昨日より天気が良くて良かったです。
宿の下にある、初めて見るファストフードに入ってみました。
混んでたのでテイクアウト。何かのハンバーガーLサイズセット。102ポンド(≒629円)。高い。
エジプトはメニューの税込みor税抜きがいまいち統一されてなくて、メニューよりも高くなって会計の時びっくりする事があります。今回もそれ。
ハンバーガーは肉肉していておいしかった。
ポテトが、今まで食べたファストフードのポテトの中で一番おいしかったです。カリッと揚がっていて、冷めてもしなしなにならなかったし。
さて、明日は大晦日。のんびりしようかエジプト考古学博物館に行こうか悩み中。そもそも開いてるのか・・・。では今回はこれにて(=’ω’)ノ
コメント
Gizaというと、まだ二十代だった頃、六本木のスクエアビルにあったディスコの店名を思い出す。いつか本当のGizaに行きたいと思っていたけど、なかなかね!
そしてピラミッドという映画を思い出すなあ・・・
>ピラミッド
(`・ω・´)地下には黄金の爪があるのかな?
あけましておめでとうございます!
エジプトいいですね。ピラミッドいつか行ってみたいです。スフィンクスとの距離とかいろいろ意外でした。
アレキサンドリアも大航海時代っぽくて今までブログで見た中で一番好きな雰囲気でした。
黄金航路の絵にあんな意味があったとは。当時は綺麗な絵ぐらいにしか思ってませんでした。
では、今年もよい旅を!
>>道草亭ペンペン草さん
いったい何の関係が・・・ディスコの店長が好きだったんですかね。
>>ログボさん
ドラクエ?ピラミッドと言うとドラクエを連想する人が多いみたいですね~。
>>雷震子さん
リアルタイムでこっちはまだ明けていませんが、あけましておめでとうございます!
ピラミッドってみんな漠然と知ってるけど、行くと意外な事いっぱいあると思いますよ~。ぜひぜひ。
アレクサンドリアの絵の意味に気付いた時は、黄金航路のデザイナーと話したくなりましたw
>ドラクエ?
Ⅲだね。6か7までやったことあるけど一番好きでした。
ほぅ。ちなみにボクは何故かドラクエもFFも一切無縁なまま育ちました。いずれもシリーズのうち1つもプレイした事無いです(^^;
(`・ω・´)スクエニのゲームやってたのに・・・
そんなシャキーンとした顔で言われても…(´・ω・`)
スフィンクスの後ろ姿初めて見ました。
犬のポーズと似てるね^ ^
前に周らない限りスフィンクスと気付かないf^_^;)
ピラミッドはよくも飽きずに石積みしたなぁ〜と感心します!
何も無かった時代の測量学と力学に脱帽ですm(._.)m
>>baumさん
スフィンクス、後ろからだとよくわかりませんよねw
ピラミッドの石の個数は3百万個だそーです!ほんとすごい。