あっさらーむあらいくむ!
今回はエジプトのルクソールにある”世界遺産テーベ”の西岸ツアーに参加しました!
世界遺産テーベとは
世界遺産「古代都市テーベとその墓地遺跡(Ancient Thebes with its Necropolis)」は、現在のエジプトのルクソール付近にあったとされる古代都市とその遺跡群の事を指します。
これが、”遺跡群”に含まれる遺跡の数がめちゃくちゃ多く、観光客は大きい所だけまわるのですが、それでもナイル川の西岸と東岸でそれぞれ1日かかるくらい。
しかも西岸の方の遺跡はそれぞれがけっこう離れているし、人里からも遠いので、自力で行くのは難しいらしい。
そこで今回は、西岸ツアーに参加して遺跡をまわる事にしたのでした。
今日の西岸ツアー(West Bank Tour)は、どこぞの朝4時集合と言うトチ狂った集合時間ではなく、普通に朝8時集合でした。
ので、余裕で朝起きてパソコン触って、7時に外に出てパンを買って来ました。進入禁止の標識みたいなパン。3ポンド(≒19円)。
なんとなく気合の入った歯ごたえを期待したのに、普通にやや固めのパンでした(´・ω・`)
ジャムパン。4ポンド(≒25円)。
白っぽい半透明のジャムが入っていました。何のジャムだろう・・・バナナ?
入ってるジャムは少ないんですが、生地自体がほんのり甘くておいしいので、パクパク食べれてしまいます。
宿では無料で紅茶が飲めます。宿の無料紅茶やコーヒーってひそかに好きです。
ピックアップの車は、7時55分にやって来ました。先日のツアーのピックアップといい、エジプト人はせっかちなんですかね?アフリカン・タイムに慣れてしまっているボクは、しばらく気を付けないといけなそうです。
同じ宿からは、小柄な中国人女性がツアー参加していました。
ボクらが最初のピックアップで、40分くらいかけて他の2件のホテルをまわって客をピックアップしていました。他は日本人男女2人組と、インド人4人家族が参加。
車で走る事40分、最初のスポット「王家の谷(Valley of the Kings)」にやって来ました。
やー、すごい人数ですね。
並んでチケット購入。200ポンド(≒1,242円)+場内バス4ポンド(≒25円)。
別に場内バスとかいらんのですが、ツアー行動で足並みを乱せないですからね。
王家の谷全体のクリスタルな立体模型がありました。
横からで分かりづらいですね、すみません。
同じ向きのイラストマップがこちら。
岩山の谷になっている部分から、何本も地下通路がのびていて、それぞれにお墓が入ってたりとかするみたいです。
立体模型では、ちゃんと地下通路もそれぞれ再現されています。
みんなで場内バスに乗ります。
今回のツアーは、先日のアブシンベルツアーと違って、ちゃんとガイドが付いて来ます。
王家の谷到着。
あちこちに地下通路への入り口があります。
地下通路、一般開放されてない物も含めると、かなりの数があるようです。が、ボクらはそのうち3つだけ入りました。
内部でのガイドは禁止されているのか、地下通路の外でガイドの解説があって「15分後に戻って来て」とか言われます。その時間内で各自地下通路に入って戻って来る感じです。
地下通路内部は写真撮影禁止だったんですが、アブシンベルほど厳しくなくて撮ってる人が多かったので、こっそり数枚撮りました。
アブシンベルと違い、彩色がしっかりされていてびっくり。地下だから塗料が綺麗に残ったんですかね?
ボクはかなり時間を気にして、キッチリ言われた時間までに戻るようにしていたのですが、1つ目の通路では中国人女性が10分くらい遅れ、3つ目の通路では集合時間なのにガイドが現れず、その間にインド人家族が他の通路に行ってしまい・・・など、他の人がてんでバラバラなので、待ち時間が長いです。これだからツアー行動は嫌なんだよ。時間くらい守れや。
また車で移動して、今度は土産物屋に連れて来られました。
まぁ・・・ツアーだから仕方ないんですが、正直いらない(;^ω^)
石細工の技術が高いらしく、ここで売られている土産物はほぼ全部石で作った物でした。
白くて透明感のある石が”アラバスタ”って言って、なんかイチオシの石みたいでした。
石に穴をあける作業の体験。
土産物は100ポンド(≒621円)くらいからあって、どれも質はなかなか良いように思いました。
次は「ハトシェプスト女王の葬祭殿」。
入場料100ポンド(≒621円)+場内バス2ポンド(≒12円)。近くに見えてるのに場内バスいらんw
葬祭殿は少し高い所にあって、後ろを振り返るとナイル川の方角が見えます。
ナイル川沿いだけめっちゃ緑色。エジプトってナイル川が無かったら本当にただの砂漠でしょうね。
本殿。
後ろに崖が迫り過ぎててちょっと怖いです。エジプトは割と地震あるみたいですし、ちょっと造る所まずかったんじゃないかな。
ちなみにここ、1997年に“ルクソール事件”と呼ばれるテロがあって、観光客61名が殺害された場所でもあります。なので、ここも含めエジプトの主要観光地には小型戦車を装備した軍隊が常駐しています。警備の厳重な観光地と言うのはしばしばありますが、その中でもエジプトはかなり厳重な方だと思います。
資料とかを確認せずにテキトーな事言いますけど、この並んだ像は多分ラムセス二世です。だってアブシンベルの像と顔が一緒ですもん。違ってたらすみません、ボクの目が節穴なんです。
壊れて原型が無い像が多いです。
ここは、内部もどこでも写真撮影可能でした。
やっぱり写真が撮れると、俄然気合が入ります。
壁画は、全体的に風化している物が多いですね。
お目々パッチリの鳥さん。
どこぞのご当地ゆるキャラっぽいw
この像もアブシンベルで見ましたよ。牛の耳を持つ女神、ハトホル神です。「愛と美と豊穣と幸運の女神」だそうです。すげぇ、生きるのに必要なご利益ほぼ全部持ってるじゃないですか。とりあえずこの神祀っておけばオッケーみたいな。
しかしまぁ、どこもかしこも人が多くて、ちょっとうんざりしますね。
確かに今のシーズンが観光で歩くには最適だと思うので、仕方ないんですけど。
写真を自由に撮れるのが嬉しい神殿でした。
しかしここでも、ボクは1分1秒気にしてキッチリ集合場所に戻ったのに、またインド人家族が戻ってこない(;^ω^)
いやまぁ、小さいお子さん2人もいるし、奥さんものったりのったり歩く人なので、全然まわり切れない事はわかるんですけど、わかるんですけどね?30分の自由時間に対して17分遅れて来るってどういう事ですか。時間に間に合わせる気ゼロじゃないですか。
ハトシェプスト女王の葬祭殿を出る時点で、もう13時。
また車で5分ほど走って、違う遺跡の前に停車したのですが、
インド人家族「車で待ってる」
日本人女性「ちょっともう良いかな・・・」
中国人女性「この遺跡は何?」
ガイド「小さい遺跡」
中国人女性「小さい遺跡はそんなに見たくない」
車内全体に“疲れたしお腹空いたから早く行こうぜムード”が漂っています。ていうか「小さい遺跡」って何やねん。ガイドちゃんと説明せぇよ。
13時でお腹空いたのはわかるけど、あきらかに1時間くらい無駄な待ち時間あったよね?時間守ったらもっと早く来れたでしょ?と思いましたが、誰1人降りようとしない中、行きたいから待っててと言い出せるほどの度胸も無く、黙ってたらこの遺跡はパスする事になりました。
後で人のブログとか見ると、これ多分「ラムセス3世の葬祭殿」で、他の遺跡と比べてそんなに規模は大きくないけど、小さいって規模でも無く、写真撮影可能で雰囲気良さそうだったんですよね・・・。まともに説明しないガイドにも腹立つし、時間を守らないツアー客にも腹立ちます。
道端にある「メムノンの巨像」に5分だけ立ち寄り。エジプトにしてはめずらしく入場料無料。って、道端からでも見えますからね。
昔のドラえもんの大長編、大魔境に出て来る像みたい。あれの設定はコンゴとかだったはずですけど。
13時半くらい、ようやくレストラン到着。ブッフェで100ポンド(≒621円)もするので、食べるかどうしようか悩みましたが、おいしそうな香りに負けて食べる事に。
自分の持てるセンスを全て「一皿にいっぱい盛る事」に費やしてしまった、センスの無い皿。
ルワンダ式の一皿ブッフェでは無いので、別にいっぱい盛らなくても良いんですけど、つい・・・(*ノωノ)
お味は、100ポンドもするだけあって全体的にレベル高かったです。特にチキンが柔らかくておいしかった。キャベツのサラダが甘いのだけが解せなかったですが、それ以外は全部おいしかったです。
ところでボク、同じツアーに参加していた日本人2人と一言も会話しておらず、またツアー序盤では中国人女性のツレと思われていたせいもあって、その日本人2人からボクが日本人と認識されていない節は薄々感じてたんですが、食べていると正面から会話が聞こえました。
日本人女性「ねぇ、あの人どこの国の人だろう?食べた後のお皿がめっちゃキレイなんだけど・・・」
確かに自分で言うのもなんですが、ボクの皿は盛り付けはアレだったものの、可食部は野菜のひとかけらも残っておらず、ソースやらタレの類は全てごはんやパンで拭い去っているので、端に寄せたチキンの骨さえ取り除けばしれっと使い回せそうなレベルでキレイです。
日本人男性「ほんとだ、皿すげぇキレイ。どこの国の人だろ・・・」
日本人女性「なんか私の皿恥ずかしいんだけど・・・w」
あ・・・あんまり見ないで下さい・・・(*ノωノ)
ここでいきなり「日本人です」ってのもすげぇ恥ずかしいので、必死で表情筋を動かさないようにして黙ってました。最後まで日本人と思われていませんでしたので、きっと彼らの中に“食べた後のお皿がやたらとキレイな文化の国”がアジア方面に出来上がってしまったと思います。ちなみにボクが見た中でそんな文化の国はありません。
この後ツアーは東岸のルクソールに戻り、カルナック神殿に行くと言っていたのですが、カルナック神殿は自力でも行けるし、ボクはもうこれ以上時間にルーズな人達に着いて行くのは嫌だったので、宿の前で降ろしてもらいました。
ツアー総額は、
- ツアー費:100ポンド
- 王家の谷:200ポンド
- 場内バス:4ポンド
- ハトシェプスト女王の葬祭殿:100ポンド
- 場内バス:2ポンド
- 昼食ブッフェ:100ポンド
- 合計:506ポンド(≒3,147円)
ポンポン100や200ポンド札が飛んでいくのが恐ろしかったですが、3千円のデイトリップに参加したんだと思うと、まぁそんなもんかなと思ってしまいますね。でもやっぱり入場料高過ぎ。
さて、ルクソールの宿が意外と居心地が良いので、滞在を1日延ばして明日はのんびりしようと思います。では今回はこれにて(=’ω’)ノ
コメント
進入禁止の標識パンは、もしかするとベーグルだったんじゃないかな?イギリス領の時代もあったし・・・或いはある一定のユダヤ人居住者がいるとすれば・・・
ルクソールのテロから20年も経っていたんだね・・・歳をとるはずだわ!
私も実は日本人と思われない時がよくあって、何故かなあ~と思ったんだけど、やはり服装とか持っている鞄とか靴とか、そういう身の回りのものでそう思われるかも?と思ったものでしたね(笑)
ブログを読ませて頂いています。
この方、日本で上手く行っていたのかなァ?
世界の人は、何につけてもルーズですよ、時間、仕事、約束、本当にルーズです。
嫌になります、でもその中に入れば逆にゆっくりしていい感じです。
気長にやりなさい、焦らず、こんな物だと思う事ですね。
>どこの国の人だろ・・・
(`・ω・´)奈良だよな
>>道草亭ペンペン草さん
ベーグルと言われればベーグルに見えなくも・・・?
ルクソール事件、記憶に残る事件だったんですね。ボクは当時10歳だったので、覚えててもおかしくないんですが、調べ物中にたまたま見つけるまで全然知りませんでした(^^;
すぐに日本人とバレる(?)時もあるし、今回のように半日バレない時もあるし、人の感覚ってわからないもんですね~。
>>おばあさんさん
ルーズなのには慣れたつもりでしたが、やっぱり自分のお金(ツアー費)と、行きたい所に行けなかった不利益が絡んで来ると、ものすごくイライラしますね(^^;
逆に時間を守る事の大事さを実感しました。
>>ログボさん
そう、ごはんをキレイに食べる国、奈良民主主義国!