あっさらーむあらいくむ!
今回はエジプトのアスワン・ハイ・ダムを見に行きました!
アスワン・ハイ・ダム(Aswan High Dam)とは
アスワン・ハイ・ダムは、ナイル川の氾濫を防ぐ目的で、1960年から1970年にかけて建設されたダムの事です。そう、昨日見たアブシンベルを移設する理由となったダムです。
もともとこの近くにはアスワン・ダム(今はオールド・ダムと呼ばれている)があったのですが、これだけでは力不足と言う事で新しく造られたのがアスワン・ハイ・ダムです。
全長3,830メートルもある巨大ダムと言う事で、ひそかにダムが好きなボクは、アスワンにある他の遺跡を無視してアスワン・ハイ・ダムを見に行くことにしたのでした。
さて、アスワン・ハイ・ダムを見に行こうと思ったボクですが、いまいち行き方がわかりません。空港からアスワンに来る時に近くを通ったので、せっかくなら追加料金を払ってでも寄ってもらえば良かったな。などと思いながらとりあえず外出。
ナイル川沿いをてくてく歩きます。
遺跡!砂漠!ナイル川!と言う強烈な組み合わせ。
この辺にはクルーズ船が何隻も停泊しています。昨日一緒にアブシンベルをまわったIさんもこの辺のひとつに乗っていました。
ほとんどホテルみたいな外観の船もあるんだな・・・。こう言うリッチな旅行も良いなぁ、と時々思います。
帆船型のボートもいっぱいあります。
ナイル川に浮かぶ島に行けたりするみたいです。帆船の写真写りが良いのは結構な事なんですが、歩いていると20メートルおきくらいに「ボート?チープチープ!」と呼ばれるのがちょっと面倒です。
歩きつつも、通りかかるミニバスを止めて、アスワンハイダムの方角(サハラ・シティ)に行くかどうか尋ねてみたのですが、6,7台聞いてみても見つかりませんでした。
仕方ないのでズルズルと歩いて行きます。と言ってもダムは20kmも先なので、ズルズル歩いたって着かないんですけど。
モスクかと思いきや教会でした。
近付いてみると、えらく厳重に警備されていました。まぁ大きな宗教施設はいろいろ大変なんでしょうな。
ズルズルと無策に3kmほど歩いた所で、タクシーに声をかけられました。いやまぁ、割と序盤から声はかけられてたんですけど、挨拶も無しにいきなり「タクシー!?」と言いながら行く手を阻んで来たり、「ニーハオ!」と言って来たりする輩とは交渉すらしないので。
交渉してみると、150ポンド(≒941円)でアスワン・ハイ・ダムまで行って帰って来ると言うではないですか。オーケーオーケー。交渉成立。
これはオールドダムの上。
鉄塔と送電線だらけ。
アスワン・ハイ・ダムの端まで来ると、チケットオフィスがありました。入場料75ポンド(≒471円)。たかがダムを見るのに高すぎるだろ!
よく見ると、30ポンドって書かれたチケットの上に、75ポンドと書かれたスタンプが押されています。値上げ2.5倍かよ。エジプトは政府ぐるみで金の亡者やな・・・。
アスワン・ハイ・ダムに到着。ちゃんとダムの上に駐車場があります。
アスワン・ハイ・ダムの下流側。
あれ・・・もっとこう、水がドドドっと落ちてるイメージだったんですが、全然そんな事は無く静かですね。ていうかそもそも高さが低い。
遠くにオールド・ダムとアスワンの町がちょこっと見えます。
水力発電所がくっついています。
こちらが上流側。このダム湖はナセル湖と呼ばれています。
ダム湖ひろーい。しかもこれ、280km先のアブシンベルまで続いてますからね。規模大きすぎです。
説明パネルもあります。アスワン・ハイ・ダムを上から見た図。
図の上側が下流、下側が上流でナセル湖です。
ダムの断面図。
あ、なるほど。水は下を通ってるのね(;^ω^)
元々の地形にそんなに落差が無いから、日本のダムみたいに高さができないんですかね。
ナイル川の全体図。
ナイル川と言うとどうしてもエジプトのイメージですが、源流はウガンダで、ナイル川が一番長い距離流れているのはスーダンです。
ダム湖から救済された遺跡はアブシンベルだけでなく、他にも十個ほどの遺跡があるらしく、湖畔にはちょいちょい遺跡っぽい姿が見えます。
あんまり見る所が無いので、展示パネルをじっくり見ても15分くらいで終わってしまいます。入場料が高すぎるよ!
またオールド・ダムを通って帰りました。
アスワン駅前に戻って来ました。
明日のルクソール行きのチケットを買う為にチケット窓口へ行きましたが、「ルクソール?満席。寝台だけ」と言われてしまいました。
旅行者間の話では、外国人には一般席を売ってくれない場合があるらしい(普通に売ってくれる場合もあるらしい)ので、本当に満席なのか、それとも売ってくれないだけなのか判断が付きません。
まぁ、テキトーに乗車して電車内で払う事もできるらしいので、明日はそれに賭けてみる事にします。ルクソールはそんな遠くないので、電車が無理なら最悪ミニバスとかもあるでしょう。
今日の昼飯。サラダ、スープ2種類(なぜ)、ごはん、チキン(1/4)、アエーシ。全部で40ポンド(≒251円)。
チキンはちょっと固めだけど、バランスの良い食事(*´ω`)
エジプトの食事に付いてくるパン、アエーシは好みのタイプのパンです。
平べったくて中身は空洞なんですが、程良くふわふわしていてスープを浸してもおいしいし、そのまま食べてももちもちしていておいしい。サンドイッチに使っているのも見かけます。なんて万能なパン。
食後は、初日に紅茶をご馳走してもらったカフェに再訪。今日はコーヒーを飲みに来ました。5ポンド(≒31円)。
お、これはザラっとしたアラビックコーヒー!妙にクセがあって、沈殿物がごっそりグラスに残るのが特徴です。
紅茶の恩返しにコーヒー飲みに来たつもりが、また紅茶が出て来てしまいました。
5ポンドのコーヒーに紅茶を付けたら利益は・・・?まぁこのお店、隣や向かいのローカル食堂からひっきりなしに紅茶やコーヒー、シーシャ(エジプトの水タバコ)の注文が入っていて、かなり繁盛しているようなので、経営にも気持ちにも余裕があるのかもしれません。
しかし、この店のオーナーの動きが機敏な事。
常に動き回っていて、コーヒーや紅茶を火にかけ、沸くのを待っている間にコップを洗ったり、シーシャ用の炭を整理したり、流しを掃除したり、何でも手際良くパッパと片付けるし、待ち時間を有効に活用する事を忘れません。
えぇ、こんな動きは久しぶりに見ました。アフリカ人の大半には「時間=お金」と言う概念が無いのか、Aの作業をしている途中でいくら手が空こうともBの作業に手を付けないし、こんなにテキパキ動いたりしないのです。久しぶりに「働く人」を見た気がします(失礼)。
さて、明日はルクソールに移動します。上に書いた通りチケットは買えなかったので、どういう手段でいつ移動するかは未定ですが、まぁどうにかなるでしょう。では今回はこれにて(=’ω’)ノ
コメント
教会の写真だけど、確かに妙に尖頭アーチでイスラミックなので、調べてみたら聖ミカエル大聖堂 かな?
思ったほど古くなくて、1995年頃に出来たらしいね!
>>道草亭ペンペン草さん
多分それです!英語名がえらく長いんですが、最後にミカエルって付いてたので。
いろんな形の教会があって良いんだなぁと思いました。
>「働く人」を見た気がします
(`・ω・´)
>>ログボさん
ログボさんを呼んだわけではない(;-ω-)そ