ナイロビ⇒アディスアベバ移動2日目。今日は国境越え!(2018年12月1日)

デナネ!(エチオピアの公用語アムハラ語の「元気?」)

今回は国境の町モヤレからエチオピアのヤベロ(yabelo)に移動しました!

 

本日の移動。300kmくらい。

モヤレからヤベロ

ナイロビからアディスアベバへの3泊4日の大移動2日目です!




夜はけっこう小刻みに休憩があったので、寝たり起きたりを繰り返しました。

おそらくボクの斜め前の席の人だと思うのですが、スマホのメッセージアプリか何かの着信音が、スーパーファミコンのマリオがコインをゲットした時みたいな「ピローン!」と言う音でした。夜中ちょいちょい鳴るので気になっていたんですが、小さいマリオがバスの中を駆け回ってコインを集めている妄想をしたらあまり気にならなくなり心穏やかになりました。

 

明るくなるとこんな景色。

ケニア南部とそんなに変わらないようにも見えます。意外と緑が多い。

景色はあまり変わりませんが、沿道の農村でロバやラクダを飼っているのが目に付き始めました。ケニア南部では野生のゾウやシマウマはいましたが、ロバとラクダは見ていません。家畜としてロバやラクダを飼うのは、もうサハラ砂漠の文化圏です。

ケニアを境に変わるんだなぁ。サハラ砂漠に戻って来たのかぁ。と、2秒くらい感慨にふけりました。サハラ砂漠は久しぶりですが、別に感慨にふけるほど思い入れ無いわと我にかえりました。

 

モヤレには8時30分に到着

バスの終点は、モヤレの街中に入って行ってしまうようで、国境に向かう組は途中下車でした。

バスから降りるともちろんバイタクがいっぱい寄って来て「ボーダー?」「ベリーファー!ファイブ・キロメーター!」「インポッシブル」などと言っていましたが、ここから国境までは700メートルほどなので全無視して歩きます。

 

歩く道すがら、声をかけて来る闇両替商全員にレートを聞きます。ケニアシリングが強い事は分かってるので、今回は強気に6,700シリング(≒7,376円)も持っています。

ちなみに本日の公定レートは1ケニアシリング=0.270エチオピアブル

1ケニアシリング=0.25エチオピアブルとか提案している輩を払いのけていると、あっという間に1ケニアシリング=0.33エチオピアブルまで上がりました。公定レートより2割以上高いじゃないですか

と言う事で、6,700シリング(≒7,376円)が2,200エチオピアブル(≒8,887円)になりました。

2,200エチオピアブル

増えたwwww

まぁ、他の南下組の旅行者のブログとかを見ていると、逆向きの両替(エチオピアブル⇒ケニアシリング)は公定より25%~30%くらい悪いレートでしか両替できないらしいので、闇両替商はその差額で儲けてるんですね。て言うか、南下組の旅行者がここでいっぱい嘆いているのを見て「逆向きだったらむしろ増えるんじゃね」と見込んで来ました。南下組の旅行者には悪いけどここは美味しい思いさせてもらいましたデュフフ。

 

ケニア側のイミグレは、建物は大きいのに「イミグレーション」の表示が無いし、地元の人達は建物を素通りして行くので、危うく通り過ぎる所でした。

建物の中はほとんど人がいなくて、あっと言う間に出国完了。トイレもここで借りれました

イミグレの係員が、「あ、スタンプのインクが乾いてないから気を付けてね」と言ってくれた事に感激しました。こんな気遣いアフリカで初めてです。みんなパーンッっとおしてパターンッと閉めるので、いつも反対側のページにインク付きまくりなのです。最後にケニアの印象が30ポイントアップしました

 

エチオピア側もイミグレーションの表示がありませんでしたが、ケニア側と似た建物が建っていたので、「これがイミグレーションなんだろうな」と素通りせずにちゃんと入りました。

エチオピア側のイミグレーションはなぜか停電していて、そのせいで20分ほど待ちましたが、普通に入国。

ここでずっと気になっていた事を質問します。

ぼく「もしボクがe-VISAを取っていたら、この国境は通れた?」

係官1「そうそう!最近e-VISAで通れるようになったんだよ!

係官2「次にまたエチオピアに来る時はe-VISAで来ると良いよ!」

おぉぉぉぉ!ここ1ヶ月くらい悩み続けて来た疑問に回答が!!!マジでe-VISAで行けたのか!

と言う事はつまり、こういう事ですね。

  • ルワンダのエチオピア大使館・・・正確な回答ありがとうございます疑ってすみませんでした
  • ウガンダのエチオピア大使館・・・正確な回答ありがとうございます疑ってすみませんでした
  • e-VISAサポートセンター・・・・・わかりにくい回答でしたが疑ってすみませんでした
  • ケニアのエチオピア大使館・・・・闇の炎に焼かれて消えろ(中二)

と言う事で、北上組はe-VISAでエチオピア入国できますよ!!!

もしかしたらスーダンとエチオピアの国境でも取れるようになってるのかもしれませんけど、そっちは確認していないので、気になる方はe-VISAのサポートセンターに問い合わせた方が良さそうです。ちゃんとアテになる回答をくれるので。

ただ、事前に取るビザの方が12USドルも安いし、ナイロビなら即日or翌日発行なので、よっぽど時間に余裕が無い人以外は従来通りの紙のビザの方がお得のような気もします。

 

エチオピア側には門らしき物も警備員もいなくて、国境と町の境が全然わかりませんでした。こんなちゃんとしてない国境久しぶりかもしれない。

地図で見ると、どうもエチオピア側は国境からバス乗り場までが少し遠くて、4,5kmほどありそう

そんなに急いでないから歩いても良いけど、20ブル(≒81円)くらいならバイタク乗っても良いかな~と思いながらバイタクに値段を尋ねたら、1人目でいきなり20ブルで交渉成立しました。あまりにもあっさりでびっくり。

 

あっと言う間に、今日の目的地ヤベロ(Yabelo)行きのミニバスの前に到着。

到着すると、バイタクドライバーは「50ブル」と言い出しました。やっぱり国境のドライバーはクソの法則は変わらんか・・・。

が、言い争っていると、ミニバスの関係者がわらわらとやって来て、「20ブルと言ったんだろう?」「20で十分じゃないか!」(言葉が全然わからないので想像)と、寄ってたかってちょっと過剰なくらい助け船を出してくれたので、バイタクは20ブル持ってさっさと去って行きました。

こういう時、ドライバーはドライバーの味方をするのが普通なので、まさか助けてもらえるとは思いませんでした。

 

モヤレからヤベロは100ブル(≒404円)でした。あと別で荷物代50ブル(≒202円)取られました。エチオピアのバスは25kg以下の荷物は無料と法律で決まっているとどこかで読んだ事がありますが、ミニバス(ハイエース)はどうなんだろうなぁ・・・と思いつつ、わからんので合計150ブル払いました。ていうか、ボクのザックは25kg微妙なラインなので、あんまり強く言えないんですよね。

運転席の横に乗せられました。ここで10時。国境から一気にあれよあれよと言う間にやって来ました。

あ、43ヶ国目エチオピア入国!\\\└(‘ω’)┘////

エチオピアの文字。

上段左の字は人魚に見えるし、上段右端の字は犬に見えるし、下段中央の字はニャッキに見えるし、なんだか全体的にかわいい文字です。

そう言えば、1㍉も読めない文字と言うのも久しぶりです。アフリカはたいてい、現地の言葉でもギリシャ文字(英語のアルファベット)があてられているので、そういう意味では今まで苦労しませんでした。

 

毎度おなじみ、乗客が集まって、満席になったら出発するシステム。意外と早く集まって、10時45分には出発できました。

ケニアとあんまり変わらず、低木と草が生い茂る景色が続きます。

道路を横断する飼いラクダ。

青々と生い茂った草むらからラクダが飛び出してくるのは、ちょっと新鮮な光景です。

でもよく考えたら、ラクダは砂漠でも生きていけるだけであって、草木が生い茂る土地で生活できるのなら、ラクダだってそれに越したことは無いですよね

 

エチオピア側の道路ってダメそうだな~と勝手に予想していたのですが全然そんな事は無く、200kmの距離を3時間で走って13時45分にヤベロに到着。

途中、客の乗せ降ろしがあったり、検問があって停車したりした割には、かなり早く着きました。キレイな道路って偉大

ちょっと気合を入れれば、今日もう少し移動して明日にはアディスアベバに到着なんて芸当も出来そうですが、がんばらないボクなので今日はここで終わりです(^ω^三^ω^)

 

明日アワサ(Hawassa)に移動するチケットを買いました。

このチケット、よく見て下さい。手書きで左上に書いてあるのが日付で、右上に書いてあるのが出発時間。おかしいですね、明日は2018年12月2日のはずなのに

 

独自の暦と時間で動くエチオピア

エチオピアは実は独自の暦と時間で動いているのです。暦はエチオピア歴と呼ばれ、なんかもういろいろややこしいのですが13月まである変な暦です。そして時間は、エチオピア時間と呼ばれ、朝の6時をエチオピア時間の0時として動いているのです。

なので、バスチケットを買う時はどっちの時間で書かれているのか確認しないといけません。

ぼく「これってエチオピア時間?」

チケット窓口「ヨーロピアン時間の朝5時、エチオピアン時間の11時だよ!

普通の時刻は「ヨーロピアン・タイム」と言うらしい。いや、ヨーロッパだけじゃなくて、多分あなた方を除くほとんど全世界がその時間を基準に動いてるんですけどね。

ていうか12時間制なら、この人達はどうやって朝と夜の時刻を区別して呼んでるんだろう。AM/PMじゃないだろうし。

 

明日が朝5時と言う事で、バスステーションの近くで宿探し。人に尋ねながら探しました。

看板すら出ていなかったので、教えてもらわないと絶対に分からないな・・・。

1泊150ブル(≒606円)。エチオピアの宿は100ブルだと売春宿、200ブルだとそこそこ良い宿と聞いていたので、その中間くらいでしょうか。

パッと見た目は良いのですが、バスルームの水が出ません。それに最初に通された部屋はシーツがじっとり湿っていたので、部屋を変えてもらいました。意味が分からん。

部屋のカギをもらう前にスタッフがどこかへ消えてしまったので、いつも自分のザックに付けている4ダイヤル式の丈夫な南京錠をドアに付けて外出。

 

空腹だったのでまずは食事!エチオピア最初の食事はもちろんこいつ!インジェラ!!!50ブル(≒202円)。

インジェラ

このインジェラ、エチオピアで最もポピュラーな主食のはずなんですが、日本人旅行者にはすこぶる不評で、旅行者界隈では散々な言われ方をしている食べ物。あまりにもひどい言われようなので、インジェラを食べるのをボクは南アフリカにいるあたりから楽しみにしていました

中は牛ひき肉とタマネギをたっぷりの油で炒めた物。注文を受けてから店の外で塊肉をミンチにするので、新鮮です。すごく香ばしい。いただきまーす。

インジェラ

インジェラは・・・インドのイドゥリを思い出す酸っぱさ!

でも、これは全然キライではないですよ。確かにインドのイドゥリを初めて食べた時は「えっ」ってなりましたけど、食べてるうちに慣れましたし、西アフリカではプラカリやケンケなど常軌を逸してるレベルで酸っぱい主食を食べたので、インジェラは普通においしく食べられる範囲です。

酸っぱさ以外では、インジェラは意外と厚くてふわっふわに柔らかい。ひき肉から出た油がよく染みるし、酸っぱさが良い感じに油のくどさを誤魔化してくれます。これはナイスな組み合わせです。今後も積極的にインジェラを食べようと思います。

 

食べた後はSIMカード探しに町へ。

国境では、つるつるっとバイクに乗ってしまったせいか、SIM屋が見つからなかったのです。

今までの感覚だと、町に行けばどこでもSIMカードが買えるイメージだったのですが・・・ナニコレそもそもスマホ売ってる店が少ない

ケニア以南は、「こんなん採算取れへんやろ」ってくらいスマホ屋SIM屋が密集していたのに、そう言うのが全然見当たりません。ようやく「Ethio Telecom」(エチオピアのSIMカード会社)の看板を掲げた店を見つけたので聞いてみると、「SIMカードの購入は本店でしか出来ない」と言われました。

このSIMカード1枚に苦労する感じ、西アフリカ以来です。しばらく苦労していなかったので完全に舐めてました。

教えてもらった本店に行くと、

土曜日は午前中しかやってないってよ!!!!

門の内側に、腹の出たおじさんが見えたので試しに聞いてみると、「月曜日に来てよ!」と陽気に言われました。月曜日・・・は明後日ですよね・・・。ボク明日移動シマス/(^o^)\

いやぁ、曜日をすっかり忘れていました。見事にネット難民です。明日行くアワサはもう少し大きい町みたいだから、日曜も営業してたりしないかなぁ・・・。

 

少し町ブラもしましたが、夜行移動の疲れのせいか頭痛がし始めたのでさっさと宿に戻りました。

 

宿に戻って部屋の南京錠を開けようとすると・・・番号ががっつり動いていました

ボクは南京錠を閉める時は必ず、自分で決めた全く違う番号に合わせておきます。こうしておくと、誰か触ったらすぐわかるのです。なお0000や5555などは一見して揃えている事がバレてしまうのでオススメしません。

で、思いっきり南京錠の数字がズレていたと言う事は、誰かが開けようとしたと言う事。部屋に置いていた荷物は触られた形跡が無かったので、開錠には至らなかったんだと思いますが、怖いですね。盗難宿かよ。まぁ1泊だけなので良いですけど。

 

他の旅行者のブログとか見ていると、エチオピアは世界最低レベルで民度が低いと聞いていたのですが、ヤベロでは外を歩いている限り、あんまりそんな感じはしません。

確かにチャイナチャイナは言われますけど、別に揶揄してるわけじゃなくてただニコニコ―っと手を振って来るだけだったり、「ウェルカム!」と言ってくれたり(これが一番多かった)と、悪意の無い人が8割って感じです。残り2割の変な輩は、東アフリカならどこの国でもいますし。

もしかして、観光地でもなんでもない田舎町だと、普通に良い人達ばかりなんですかね。すごく身構えていたので安心しました。

 

さて、明日は更に北の町、アワサに向かいます。では今回はこれにて(=’ω’)ノ

コメント

  1. 道草亭ペンペン草 より:

    センターラインが白いドットで、路側帯が黄色と言うのは面白い。
    ダイヤル錠で仕掛けをしておくアイデアもオモロイ。

    • wolt より:

      >>道草亭ペンペン草さん
      そう言えばそうですね~>>ラインの色
      センターラインはなぜかちょいちょい二本線、たまに三本線だったりしました。何か意味があるんでしょうが分りませんでした。
      ダイヤル錠閉めた後の番号を決めておくのは防犯になるので日常でもオススメです!