じゃんぼー!
今回はタンザニアのモシでキリマンジャロ登山ツアーのツアー会社選びをしました!
朝、自然に起きると7時過ぎ。ここんとこ5時半~6時の間に目が覚めるようになっていたので、ちょっとびっくりしました。
宿泊に付いている朝飯を食べに、宿の上階にあるバー&レストランへ。
雨が降りそうな天気なので、屋根の下のわずかなテーブルに全部かためて置いてあります。
内容は炭水化物ばっかり。
ボクは取っていませんが、他にスイカがありました。
しかし、ピーナツバターとハチミツがあるのは高得点です。
ものすごく粘度の低いピーナツバター(ハチミツと同じくらい)でちょっとびっくりしましたが、普通においしい甘くないピーナツバターでした。
ゆっくりして、朝9時から行動開始。今日はキリマンジャロツアーを申込むツアー会社を探すのです。
と思ったら雨降っとるやん・・・(´・ω・`)
まぁ小雨なので構わず出掛ける事に。ちょっと肌寒い。
当初の予定は、昨日声をかけて来たツアー会社2社+日本人が利用したネット情報がある2社の合計4社を回ろうと思っていたのですが、実際にやってみると、1社に入って出て来たら全然違う2社の客引きが出口に待ち構えていると言った具合で、なかなか行きたいツアー会社に行けないと言う状態でした。
こんなに客引きが多いのには、実はワケがあります。
客引きはほぼ全員、そのツアー会社と仲良くしているガイドやポーター(荷物運び)の人達なんです。あくまでも仲良くしているだけであって、常に雇用関係にあるわけではない人達。
ツアー会社は、キリマンジャロ登山ツアーを組む際、こういったフリーのガイドやポーターから人を適当に選んでツアーに同行させます。当然、1つツアーが組まれたところで、フリーのガイド・ポーターはいっぱいいるので、彼らは自分にお声がかかる(=仕事がもらえる)かどうか分かりません。
そこで、そのフリーのガイドやポーターは自ら客引きを買って出て(と言うか多分勝手にやってる)、旅行者をツアー会社に連れて来るのです。自分が連れて来た客がツアーを申込めば、自分に仕事がやって来る可能性が高い(もしくは、必ず雇うと言う暗黙の了解があるのかも)ですし、もし申込まなかったとしても、そのツアー会社から覚え目出度くなると言う仕組み。
なので、客引き達はほとんどがポーターかガイド(例外的に1人だけ、チーフの兄弟って人がいましたが)。そして、客をツアー会社に連れて行くのに必死です。
特に今はオフシーズン。みんなヒマだし仕事が欲しくて仕方ないのです。
それでもまぁ、一生懸命さは伝わって来るものの、そんな悪い感じの人はあんまりいませんでした。なのでボクもほとんどの客引きに素直について行きました。
キリマンジャロにはいくつか登山ルートがあり、そのうち短期間で登れるメジャールートは2つ。マラング・ルートとマチャメ・ルートです。
これ以外にもいくつかあるんですが、期間が1週間を超えてしまうし、なによりオフシーズンであんまり行く人がいない(=1人ツアー)のでツアー費が高くつくのです。
マラング・ルートの特徴
- 4泊5日が一般的
- 全て山小屋泊
- 期間が短い分、高度障害(高山病)が出やすい
- コースとしては最も簡単と言われるのに登頂率が低い(高山病で下山する人が多いため)
マチャメ・ルート
- 5泊6日が一般的
- 全てテント泊
- 日程に余裕がある分、高度障害が出にくい
- 登頂率は全てのコースの中で最も高いと言われている
ボクはテント泊の方が好き&高山病が怖いマンなので、5泊6日のマチャメルートを選ぶ事にしました。
で、結局6社まわりました。当初行く予定だった4社のうち1社は時間が足りなくて行けず。
「何社か比較中だから、もしあなたの所に決める場合は昼12時までにもう一度来る」と言ってあちこちまわりました。あんまり時間をかけてもキリが無いので、自分で時間制限は設けた方が良いです。
下の写真は、各ツアー会社で打ち合わせした資料です。
この仕様調整の作業、途中から仕事してる気分でした。「工事仕様書と見積もりは、それで自分が作業できると思えるくらいしっかり詰めろ」と言う上司のセリフを久しぶりに思い出しました。社会人8年近くもやってて良かったと思った瞬間。
各会社ごとのまとめは、自分が選んだツアー会社への感想も含めて、ツアーから帰って来てから別の記事にまとめようと思います。
とりあえず今日決まった事はこんな感じ。
- ツアー会社:GAZELLE ADVENTURES
- ツアー費用:1,200USドル※チップ含まない
- ツアー人数:客4名、ガイド2名、アシスタント1名、シェフ1名、ウェイター1名、ポーター12名
- ツアー内容:5泊6日マチャメルート、10月26日(あさって)出発
- 付属する物:1日3食、飲料水、テントなど道具類のレンタル、緊急時のレスキュー費、国立公園入場料と滞在費、ホテルまでの送迎
- ツアー準備:10月25日(明日)のPM4時、持ち物チェック&ブリーフィングをやる
費用1,200USドルは、今日まわった中で最安値。ただ「あとの3人は1,300USドルで成立したので、1,200USドルに値引きした事は言わないように」と釘を刺されました。
ツアー開始日は、すでに申込んでいる3人グループに合わせる形になりました。この会社では明日マチャメルートから登る客はいないとの事。
もう1社1,200USドルを提示した会社があったんですが、GAZELLE ADVENTURESの方がかなり詳細にツアー内容を話してくれたのと、他の客3人のうち1人とたまたまツアー会社で会って話せたからです。
彼はイギリス人で、仲間2人が今夜の飛行機でモシに到着するらしい。お仲間2人がどんな人かはわかりませんが、少なくともイギリス人の彼は話しやすかったので、当日までどんな人が来るか分からないよりも良いかなと。
その場で1,200USドルをクレジットカード払いしました。デビットカードの手数料込みだと約14万円。あとツアー後にガイドたちへのチップが約200USドルほどかかる予定なので、トータル費用は16万円ちょい。
しかし、GAZELLE ADVENTURESで費用の内訳を詳しく聞くと、1,200USドルのうち890USドルは国立公園への支払いでした。要するにツアー会社の取り分は310USドル、そこから飲食物の費用やスタッフへの給料を支払うと・・・利益は上がってるんだろうか。それでガイドやポーターに給料が払えないから、別でチップがいるらしいのだけど。
1,200USドルは構わないけど、がんばってるツアー会社の人の取り分をもうちょっと多くしてあげたいですね。国立公園の取り分が多過ぎる。
旅行会社GAZELLE ADVENTURESで全て手続きを済ませて外に出ると、ボクを最初にGAZELLE ADVENTURESに連れて来た、ポーターのシルベスターが待ち構えていました。
シルベスター「うちに決めてくれたのか!?心の友よ!!!」※一部意訳
他のガイドやポーターと比べると体格良いし、どことなくリアクションがジャイアンです。
シルベスター「俺とお前はもう心の友だ。26日からのツアーはポーターとして一緒に行くからな!」※一部意訳
シルベスター「時間はあるか!?白黒サルを見に行かないか!?」
めちゃくちゃ上機嫌です。仕事がもらえると決まるとこんなにテンションが上がるもんなんですね。
特にこの後予定も無いし、雨は止んだし、すぐ近くだと言うので、バイクの後ろに乗っかって連れて行ってもらいました。
林の中を歩く。
尻尾がふさふさの、白黒の大きいサルは確かに見れたんですが、ボクは望遠レンズを宿に置いて来てしまっていたのでまともに撮れませんでした。残念。尻尾がかわいかったです。
他にも、稲作をしている田んぼ。
ちょうど収穫期のようです。こんなに緯度が違うのに、日本の収穫期とあんまり変わらないのが不思議。
サトウキビ畑も見せてくれました。
サトウキビ畑の端が見えないんですけどΣ(‘ω’)
こっちの何もない所もサトウキビ畑らしい。やっぱりめちゃくちゃ広い。
道理で、道端にサトウキビをかじってる人がたくさんいるわけです。いっぱいとれるんですね。
この辺までは良かったんですが、上機嫌のシルベスターは気が済まないみたい。「昼飯にブタを食べに行こう!」と言い出しました。
ボクが「遠くには行きたくないからもう宿に戻りたいんだけど」「トイレ行きたいから宿に戻りたいんだけど」「お腹空いてないんだけど」と遠回しに断っても一向に気付かず、「近いから心配すんな!トイレもあるから!」とどんどんバイクをかっ飛ばします。
郊外にブタが安くておいしい店があるらしいのですが、ぜんぜんまったく近くなく、15分走っても着きません。半袖短パンのボクはだんだん寒くなって来ました。
ぼく「寒くなって来たんだけど(I feel cold)」
シルベスター「coldってなんだ?coldyか?」
逆になんだよcoldyって。そんな英単語は無いよ。
シルベスター「俺の服を貸してやろうか?」
ぼく「それはいらん」キッパリ
彼の着ている服はジャケットみたいなやつではなく、なんかこう、フード付きの厚手シャツみたいな感じで、あんまり他人のを着たくない類の服です。ていうかそういう事じゃない!w
寒い寒いと言い続けるとようやく、このまま走り続けるのが良くなさそうだと思ったのか、「宿に戻る?」と訊いてきました。ええもう結構前から宿に戻りたかったです。
戻ると決めると、シルベスターは普通にまっすぐ宿まで送り届けてくれました。猪突猛進なだけで悪い人ではないみたいです。
全身冷え切っていたので、とりあえず上着を着てしばらく震えていました。つい昨日まで暑い所にいたのに、これで体調崩したらどうしてくれるんだろう・・・。
14時頃に外出。宿の近くのファストフード店にやって来ました。
ザンジバルで食べたザンジバル・ピザのようなものを焼いていました。
と言う事で、ピザ。1,000シリング(≒49円)
と、牛肉バーベキュー3本+フライドポテト。4,000シリング(≒196円)
どちらにも生野菜(トマトとタマネギ)が山盛りなのが嬉しいです。
ピザは、ザンジバルピザの1/4の値段ですが、味はザンジバルピザの勝ちですね。
中身はタマネギやキャベツ、ニンジンなどのみじん切りに、ハーブが混ざってる感じ。あと卵。味付けが薄くてめちゃくちゃあっさりしています。ザンジバルピザにはチーズやスパイスが入ってましたからねー。
さて、ツアーが明後日からになってしまったので、明日が空いてしまいました。どうせ天気が悪いのでアレですが、せっかくキリマンジャロの麓に来たのでキリマンジャロコーヒーでも探しに行こうと思います。では今回はこれにて(=’ω’)ノ
コメント
35年前になるか?会社の大先輩が定年後海外協力隊に参加され『60歳のキリマンジャロ』を出版されたのを思いだしました。
>>y.kujimeさん
60歳で登ることも大変な事だと思いますが、35年前に登った事の方が驚きです!
今はなんだかんだで、ちゃんとした地元ガイドもポーターもいっぱいいるので、そこそこ強い人なら高確率で登れますからね・・・。その本読んでみたいです。